15万カウントおめでとう企画  No.10 バルフレア夢



「あの・・・バルフレアさん。・・・大丈夫ですか?」
「だい、じょ・・・ぶに、みえる・・・か?」
「―――いいえ、全然・・・」

ベッドから顔だけを出してゴホゴホと咳き込むバルフレアの姿を心の奥でカワイイと思いながらも、辛そうな彼の表情に真面目に心配しつつ「やっぱり」と心の中で呟いた。



「あー・・・くそぉ・・・」
風邪による激しい気だるさにイライラして憎々しげにバルフレアが唸る。
その横で私はフランに頼まれた通り、バルフレアの看病としてタオルを冷やしていた。
チラチラと横見でバルフレアの様子を伺いながら、つい困った表情をしてしまう。
「バルフレアさん。これ・・・」
「・・・いい」
冷やしたタオルを軽く絞ってバルフレアの額に乗せようとするが、手の甲で阻まれる。
「ダメです。頭はちゃんと冷やさないと。・・・ああっ、着崩さないで身体は温めなきゃ!毛布を蹴っちゃ駄目ですってば!」
お願いだから 肌蹴た胸板を見せないでー!!
慌ててバルフレアの寝着ボタンを留めて、床に落とされた毛布を肩まで無理やりかける。
「暑ぃ、んだよ・・・」
怒ったように言うバルフレアの額は汗が浮き出て、表情は本当に苦しそう。
こちらに再び何か言おうとバルフレアが口を開いたが、直後言葉ではなく咳き込み始め、バルフレアは背中を向けてしまう。
身体を丸め、必死に咳を止めようとする姿についつい手が伸び背中をさする。
「もー・・・バルフレアさんがあんなことするからですよっ」
彼が風邪を引いた根源を責めるとバルフレアがくるりとこちらを向いた。
「あんなコトって・・・どんなコトだよ」
風邪でしんどいハズなのに、口元はニヤけていて詳しい説明を求められる。

『風邪を治す方法は簡単だ。 他のヤツに風邪をうつせばいい』

昨日まで風邪を引いていた私に向かって看病してくれていたバルフレアが言った言葉。
言葉と同時に口付けられ、その後された事を思い出し瞬時に私の顔は風邪を引いてるバルフレア以上に真っ赤になる。
「――― あ、あ・・・あれはっ」
「あれは?」
促すバルフレアの顔は先ほどより意地悪な笑みが増している。
バルフレアとした、なんて自分の口では言えないっ!
「そ、そんなことより!約束通り看病してるんだから、大人しく寝ていてくださいっ」
ぺちっと叩くように先ほど押し返されたタオルをバルフレアの額に押し付ける。
約束通り、と自分で口走っておいて改めて考えたが・・・本当にバルフレアに自分の風邪がうつるとは思わなかった。
フランに聞いたところによると、バルフレアはめったに風邪を引かないのだという。
でも・・・と夜のことを思い返し、うつっても不思議では無いとも思った。
結構しつこく何度もされたのだ。
風邪を引いてるからとギブアップを訴えても休まることはなかった。
まさかバルフレアとこんなことになるなんて・・・・・・
そうぼんやり考えたところでハタと我に返り、恥ずかしさをごまかすためにサイドテーブルに置いておいた鉢を手に取った。
「これ、薬湯作ってもらったから、ちゃんと飲んでください」
差し出したのは私が風邪を引いた時、一番嫌な思いをした薬湯。
重い身体をゆっくり起こしてバルフレアは大人しく鉢を受け取り口に運んだが直後呻き声と共に青ざめた表情で口元を押さえた。
「・・・ッこれ、フランが作ったやつじゃ、ないな」
なんとか飲み込んでからようやく口にするバルフレアの言葉がトゲトゲしい。
「ええ。バッシュさんが作った薬湯です。ちゃんと全部飲んでくださいね」
昨日とは立場が逆転していることに満面の笑みでそう強く言うとバルフレアがさも嫌そうな表情を見せた。
だが私と違って色々我慢が出来るのか、眉は非常に歪んだままだが、さっさとバッシュ作の薬湯を飲み干してしまう。
エライ。と純粋に関心している私に鉢を押し返すとバルフレアはすぐにベッドに転がった。
その動きにバルフレアの額に乗せていたタオルが落ちる。
拾うと、さっき乗せたばかりなのにもう温かくなっていた。
「くそっ」
小さくバルフレアが舌打ちする。
「だいぶしんどそう・・・」
普段余裕綽々の笑みをいつも浮かべるのに今日、彼の表情はずっと歪んでいる。
苦しさからだろう。
タオルをまた冷やしバルフレアの額に乗せると腕を掴まれた。
少し驚いていると手を握りこまれる。
「なんだ・・・お前の手、ずいぶん冷たいな・・・」
「違いますよ。私が冷たいんじゃなくってバルフレアさんの方が」
言いかけて更に驚く。
バルフレアの手が熱い。
びっくりして身体に触れると汗だくだった。
驚いてる横でバルフレアが咳き込み「寒っ」と身を震わせる。
「大変っ」
驚くそのままにバルフレアに再び身体を起こしてもらい、肌に張り付く寝着の前を肌蹴させる。
身体を拭くため 汗を拭うため
バルフレアの肌を見て変にドキドキしたりしないように、呪文のように心の中で何度も呟きながらあまり直視しないように努めて手にしたタオルを肌に滑らす。
バルフレアの表情をチラリと見るとジッとこっちを見ていたのかバッチリ目が合った。
「わっ」
こっちを見ているとは思わず驚いて持っていたタオルを落とした。
「・・・なんだよ?」
風邪のせいで視線が普段よりしっかりしていない分、鋭さは欠けるものの・・・
「あ、あんまりこっち見ないでください」
「なんでだよ」
「とにかくお願いだから」
「・・・なるほど」
妙に納得したようなバルフレアの声にドキリとする。
「昨日の夜のことを思い出す、から?」
「ち、違いますっ」
直球ド真ん中の言葉に、私の心臓は飛び上がる。
「あの夜は・・・結構何度も目を見てたからな」
「それはバルフレアさんが・・・」
「俺がなに?」
「俺の目を見ろって何度も言うから・・・」
ああ駄目だ。
顔は真っ赤で心臓は爆発しそうなくらいどんどん膨れ上がっていくのに、バルフレアの上手い視線で言葉を続けてしまう。
「・・・で。今は俺を見てくれないの?」
視線を合わせないように俯いてバルフレアの汗を拭く私の耳元で囁くバルフレアの声が意地悪なものではなく純粋に「俺を見て」って言ってるようで余計に心臓に悪い。
「み、見ませんっ」
「へー。・・・目を見ない代わりに俺の裸を見るわけか」
衝撃的な言葉に、またボタッと持っていたはずのタオルを落としてしまった。
「は、は、裸って・・・!」
「そうだろ。普段きっちり着込んで見せない俺の肌を遠慮なしに拝んでるのは誰だよ」
バッシュのような騎士体型ではなく、バルフレアはキレイで滑らかな体型。
薄いと思っていた胸板は意外にも厚みがあって広くて、あまり重い物を持たないから細いと思っていた腕にはしっかりと筋肉があって、腹には腹筋がキレイについていて、ただ広いだけだと思ってた背中にも背筋がしっかりついていて・・・
「違いますっ! 違いますっ! そんなんじゃありませんッッ!」
意地悪なバルフレアの言葉にまんまと乗せられて私の真っ赤な顔はもう数秒後には爆発しそうだ。
もう誰か助けて。
鼻血吹いて死んでしまいそう。
「も、もぅっ。風邪を引いてしんどい時くらいそういうこと頭から外せないんですか?」
「俺のこの眼差しと思考回路は生まれつきでね」
「生まれつき? うわ。そんな少年がいたら最悪だわ」
「そうでもない。今みたいに風邪を引いたら甲斐甲斐しく看病してくれる」
その言葉にピクリと反応する。
嫉妬というワケじゃないけど、こういう話は聞きたくない。
時々咳き込んでしんどいんだろうに、よくもまぁベラベラと口が回るものだわ。
でも、喋る体力と気力がある分だけ元気があるということよね。
「・・・お前も手厚く看病してくれるんだろ?」
ニヤけた口元が気に入らないけど。
「約束したからしますよ」
「じゃあ頼む」
・・・え?
「何が?」
「まだ全部拭いてもらってないんだがな」
下半身を指差されて収まりかけた顔の温度がカッと再沸騰した。
「そこは自分でしてくださいよっ」
「風邪引いてしんどい俺が?」
「それだけ元気に喋れるなら問題ないでしょっ」
はい!と温水で絞ったタオルを渡すがバルフレアは受け取ろうとしない。
「身体を動かすのがしんどくてなー。 拭く体力まで無さそうだ」
ニヤリと笑みながら堂々と言わないでよ!
「・・・わかりました」
少し半眼で睨みそう言って私は部屋を出た。
「おい、どこへ行く?」
少々驚いているバルフレアの声を無視して私は呼びに行く。
そしてしばらくして部屋に戻った。
バッシュを連れて。
「女性には難しいだろう。私に任せなさい」
「お願いします」
笑顔でバッシュに任せる私と。
私に任されバルフレアの着替えを持って彼へ近づくバッシュ。
2人を見てバルフレアの表情が引きつった。
「おい待て。何をするつもりだ」
「何って・・・。君の汗を拭いに来たんだが?」
「ちょっと待て!」
「ついでに着替えた方がいいだろう」
「違う!そうじゃなくて俺は」
「すぐに済むからな」
私が部屋を出た直後バルフレアのなんともいえない叫び声が聞こえた。



「また私に手伝えることがあれば遠慮なく言ってくれ」
人の良いさわやかな笑顔でバッシュは部屋を出て行った。
元来、人の世話が上手いバッシュに全身くまなく綺麗にされてバルフレアは真新しいシーツに替えられたベッドに突っ伏していた。
出て行ったバッシュと入れ替わりに入った私はぐったりとしているバルフレアの姿を見て、ついプッと笑ってしまう。
「お前なぁ・・・俺になんの恨みがあるんだよ・・・」
バッシュを呼んだのは何かの仕返しだと思ったようだ。
確かに昔の女の話をされて一瞬ムカッときたが、それとバッシュを呼んだ理由とは同じじゃない。
「え、でも。さっぱりして良かったじゃないですか」
同性に遠慮もなにもないだろうと明るく答えたが、どこがだよ!と恨みがましい目で訴えられた。
「パリパリに乾燥したタオルをあの馬鹿力で擦られてみろ。皮膚を剥かれるかと思ったぜ」
「まぁまぁ。 約束どおりちゃんと料理を作ってきましたから、それでも食べて機嫌直してください」
バルフレアが昨日用意してくれたのと同じ銀のトレーに乗せて料理を運んだ。
もちろん一緒に食事をするため自分の分も。
そしてなにより・・・
「じゃあ、食事の前にこれを」
と再び薬湯を差し出した。
「さっき飲んだばかりだろ」
「飲みすぎて悪いことはありません。それに、まだ体調悪そうだし・・・」
声だけだと平気な喋り方をしているが、まだ身体も頭も熱いし咳き込んでいるし、何より先ほどよりぜーぜーと呼吸音が鳴っている。
汗を拭くためとはいえ、バッシュに身体をあちこち動かされ、ついでにベッドのシーツを替えるために移動したりしていて最初よりかなりツラくなっているはずだ。
心配そうな視線を向けるとバルフレアは諦めたようにため息をゆっくりと吐いた。
「・・・わかった」
折れる形で薬湯が入った鉢を受け取ってくれる。
気のせいだろうか。心なしか量が増えているような薬湯をバルフレアは凝視する。
「えと、飲みやすいようにと思って・・・」
「まさかまた将軍が作ったものじゃないだろうな」
「あ、それは大丈夫です」
そのことにバルフレアは安堵して口を付けたが直後無表情で固まる。
「バルフレアさん?」
「・・・これ。誰が作った?」
「・・・・・・わ、私です」
遠い目をして問いかけていたバルフレアの視線が瞬時にこちらへと向けられる。
ひー 目が怖いっ
「フランが居ないからっ バッシュさんより飲みやすいようにと思ってっ!」
「・・・薬湯は配合が一番難しいんだ。作り方ちゃんと教わったんだろうな」
「い、いえ・・・さっきバッシュさんがやっていたのを、見よう見まねで・・・」
「・・・・・・」
「あっ!でも、使われていた薬草はちゃんとそのまま使ってるから変なものとか入れてませんっ!!」
「――― じゃあ・・・この甘ったるい味はなんだ?」
「それは・・・少しでも飲みやすいようにと思って、シロップを・・・」
厳しい表情のままのバルフレアに対して、私の表情は申し訳なさでどんどん崩れていく。
きっと不味かったんだ。
ああ、どうしよう。良かれと思ってしたことが裏目に出ちゃった。
段々としょげていく姿を目の端に捉えながらバルフレアは再び手にした薬湯を凝視した。
一瞬ためらうような空気が流れたが直後バルフレアは薬湯を一気に喉に流し込む。
喉を鳴らして飲み干すとバルフレアは平気な顔で鉢を返して来た。
あっという間の出来事に少々驚く。
「・・・ま、不味かったでしょ?」
「吐き出すほどじゃない」
うそ。
きっと本当はとっても不味いはず。
風邪を引いてる身体にあの味はきっと堪えただろう。
それでも残さず全部飲んでくれたことに優しさをカンジ、風邪を引いているのに申し訳ないと思ってしまう。
「ありがとう」
その分、料理で挽回しようと意気込んだ。
「じゃあ、お口直しにお料理どうぞ」
「よし」
バルフレアの膝に銀のトレーを乗せて小鍋の蓋をあけた。
「きっと食べた後すぐに寝るだろうと思って消化にいいものにしました」
「――― これは・・・」
「虹色タマゴを使った粥です。こまかく刻んだ野菜も沢山入れてるから栄養満天ですよ」
湯気と共に襲い掛かる匂いにバルフレアの表情が瞬時に凍ったように見えた。
さっきまでの状態があったからバルフレアのその表情にすぐ気づく。
「っ!もしかして・・・苦手なもの入ってますか?!」
ああ、どうしよう。とすぐにうろたえ始めた私を無視してバルフレアはスプーンを持った。
そしてそれを私に渡す。
「え?」
「心を込めて作ってくれたんだろ。だったら食べさせてくれ」
つまり「あーん」と言いながら・・・
「えぇっ?! 自分の手があるじゃないですかっ」
「食べさせてくれなきゃ食べない」
変なワガママを持ち出されて嬉しいようなむず痒いような表情になる。
私でもそんなワガママ言ったことないのに・・・
「本当に、貴方バルフレアさん?」
「どういう意味だよ」
「だって・・・普段こういうワガママみたいなこと絶対言わないでしょう。一人でなんでも全部済ませちゃって・・・。 バルフレアさんじゃないみたい」
「看病してくれる約束だろ。だから好きにこき使わせてもらう」
「こき使うって・・・」
こういう言い方は絶対バルフレア。
やっぱりこの人はバルフレアだ。
「冷めるだろ。早く」
「分かりました。・・・じゃあ。 はい」
急かされて希望通りスプーンで掬ってバルフレアの口元へ。
でも口を開いてくれない。
「開けてくれないんですか?」
「その前に冷ましてくれないのか?」
質問に対して返された質問の内容に本日何度目か、私の顔がボッと赤く染まった。
「そ、そこまでするのっ?」
恥ずかしさで困惑する私にバルフレアはニヤニヤと笑う。
ああ、やっぱりこの人はバルフレアだ。
「ホレ早く」
「もーっ!」
顔を真っ赤にしながらスプーンに掬った粥を冷ました。
ふー ふー と。
「これでいいでしょっ! はい」
「なんだよ。あーん、は言ってくれないのか?」
この人わぁ〜っ!!
「恥ずかしさで私を殺す気ですかっ?!」
「大丈夫。人はそんな簡単に死なない」
からかってるらしい。
バルフレアがくすくす笑ってる。
そういうことを言ってるんじゃないんですっ!!
「喋る元気を腕の力に分けて自分の手でスプーン持って食べてください」
「丁重にお断りするね」
なんなのー! 風邪を引いてるバルフレアさんって扱いづらいっ!
「はいっ あーん!」
恥ずかしさを必死に耐えながらバルフレアの口元にスプーンを運ぶ。
体調を気遣って少量しか作っていない粥なのに、すべてバルフレアの口元へ運び終わった時は色んな意味で疲れ果てた。
はぁー とため息をつくと「美味かったぜ」とグラスの水を飲みながらバルフレアが笑んだ。
「ワガママをきいた代わりに教えてほしいことがあるんですけど」
「なんだ?」
「何が苦手だったんですか?」
「・・・さあて、そろそろ寝るか」
「バルフレアさんっ」
質問を無視して背を向け横になろうとするバルフレアの背中をギュッと掴んだ。
さも嫌そうなバルフレアの目がこちらを見たが、ややあってため息が聞こえてきた。
そして向けていた背中と反転して顔をこちらに向ける。
それからちょっと真面目な顔をして
「―――・・・タマゴ・・・」
と呟いた。
嫌いなものの名称を聞いて意外だと驚く。
「駄目なんですか?」
「虹色タマゴが特に、な」
「知らなかった・・・。粥にはいつも入れてるから今回もつい・・・」
「だから、次からは入れてくれるなよ」
改めて頼まれると本当に嫌いなんだと思うが。
「でもさっき全部食べてくれましたよね」
「お前が食べさせてくれたからな」
「そんなことしても味は変わりませんよ」
「いいんだよ。ようは気持ちの問題だ」
言いつつバルフレアが再び咳き込む。
その姿に改めてバルフレアは風邪を引いていたのだと思い出す。
平気な顔で喋るものだからついつい忘れてしまいそうになる。
咳が止まるまで背をさすり、熱くなってる額に冷やしたタオルを乗せると再び手を握りこまれた。
「冷てー・・・」
水に冷やされた私の手を自分の首に持っていきため息をつくバルフレアの表情はなんだか気持ちよさそう。
初めて見るバルフレアの表情にまたドキドキしてしまう。
「もう眠った方がいいですよ」
「ああ・・・」
返事はするが手が離れない。
引っ込めようとすると逆に離すまいと強く握りこまれた。
「・・・ここに居ろよ」
「え?」
「俺が眠るまで居ろって言ったんだ」
今ちょっと偉そうな言い方したが、独りになりたくないんだろうなとすぐに察した。
昨日までの自分がまさにそうだったから・・・。

風邪を引くとなぜか人の優しさに触れて甘えたくなる

「早く風邪治してくださいね」
もう片方の手で自分の手を捕まえるバルフレアの手を握るとバルフレアはいつものようにニヤリと笑んだ。
「大人の風邪は厄介だからいつ治るか分からないな」
何か新たなワガママな要求を含んだ言葉を発したが、それから数分も経たずにバルフレアは眠りに落ちた。
普段キレイに整えている髪がハラハラと落ち、普段とは全く違う無垢な表情で眠っている姿を心の奥でカワイイと思いながら額に乗せたタオルを冷やしなおした。







☆ちょこっとあとがき☆
リクエスト第10号です!
奈子さんからのリクエストで、内容は「微エロでトリップヒロインの風邪がバルフレアにうつって、ヒロインが看病!」でした。
風邪ネタリクエスト本当に多かったので第8号リクの話の続きということにしています。
リクエストでトリップヒロインを指定していただいておりますが、本来のトリップヒロインより少々性格を柔らかくしました。
リクの話が徐々に長くなってるカンジがしますWord11ページって・・・
すみません。リクではなぜかギャグっぽい話が浮かんでしまうようです。
なんででしょう。本来ならギャグは一番苦手なジャンルなのに・・・
すみません微エロなのに。バルフレア夢なのに。ギャグでドキドキ半減ですねっ!
精進したいと思います。
ちなみにバルフレアの卵嫌いは公式設定です(笑)