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気球

戸外
1964 嵐が来そうな天候の空には気球が浮かび、浜辺には魚が直立している。空に浮かぶ者と海に生きる者という対照的な二つに、これから来る嵐はそれぞれどんな運命を運んでくるのか。 keeting
時を告げる折に
1965 女性の彫刻が、何もないうら寂しい浜辺に置かれている。その彫刻には顔もなければ手足もない。さらに空には、何の変哲もない気球が浮いている。何の印象も残らないモノばかりの作品だが、それらを組み合わせることでこれ以上ないドラマティックな作品になっている。 keeting
啓蒙時代
1967 気球は、マグリットが幼年の時に深層意識に刻み込まれたモノの一つです。無表情の顔の左目が気球となり、まるでその表情に悲しみを表そうとしているようです。そう、涙を流しているかのように・・・
美しい関係
1967 この作品では『啓蒙時代』と同じように、無表情の顔の左目が気球になっています。しかし、背景が夕日になっただけで、『啓蒙時代』にはない哀愁が感じられます。その悲しみにはリアリティがあり、恐ろしいほどの無力感すら感じられます。 keeting