人物

暗殺者危うし
1926 この作品は1999年3月21日のNHK『新日曜美術館』で詳しく取り上げられた作品です。面白い視点で解釈されていたのでまた見たいのですが、ビデオを撮っていたわけではないのでもう見れません。残念! keeting
複製禁止(エドワード・ジェームズの肖像)
複製禁止 1937 重要なのは、パニックの瞬間そのものであり、それを解明することではない。 M

秘密の遊戯者
1927 野球・・・でしょうか?その上にはウミガメのようなものが浮いています。そしてタンスからはマスクをした女性が・・・手前のカーテンからは、この作品のフィクション性を感じます。客観性を持てばいろんな世界が見えてくるものです。 keeting

新聞を読む男
1928 この作品は、ある雑誌に掲載されたストーブの広告をコピーしたものです。その広告から男を消し去り、さらに3つ繰り返した構図になっています。
4つの同じ部屋なのに、人がいるのは1つだけ。その男は新聞を読み、世間を把握しようとしています。だが、一番近くにあるものをまるで把握できていません。 keeting

郷愁
1941 この作品を見る時、1940年にドイツ軍がベルギーを奇襲し、5月14日にはマグリットのいるブリュッセルを占領したということを知っておくとわかりやすいと思います。威厳を示すライオンと、寂しそうに羽をたたんだ紳士が、お互いに背を向け合い、橋の向こうには霧に包まれそうな町景色が見えます。表情の見えない紳士は、何を思い遠くを見つめるのでしょう。 keeting

世界大戦
1964 すばらしいドレスに身をまとい、日傘をさした女性はどこへ行くのか。どんなにすばらしい洋服を着ていても、顔が見えないのではどんな人なのかわからない。無個性の人間など、アジサイの美しさにも満たない。 keeting

恋人たち
1928 『少年時代の悲劇がそうさせる』といわれる白い布の覆面人物像の代表作です。マグリットが14歳のとき母親が川に投身自殺をし、その死体の彼女はナイトガウンで顔を覆われていたそうです。その時のイメージが彼の意識下にこびり付いていたのでしょう。 keeting
ジョルジェット
1937 タイトルどおり、マグリットの奥さんであるジョルジェットです。青空に写真が浮かんでいるように見えるあたりに、マグリットの愛情の深さを感じます。 keeting
従順な読者
1928 本を見て驚いている女性ですが、文字だけの本でこれだけの驚き方をできるものでしょうか。作品タイトルと見比べれば『なるほど』とうなずけます。それにしても、あの本には何が書かれているのでしょうか? keeting
狂気について瞑想する男
1928 神経質そうな紳士がタバコを片手に何か考え事をしています。マグリットは、まれにこのような暗示的な作品を描きました。 keeting
親しみ深いオブジェ
1928 日常にありふれているオブジェが5人の人物の目の前に浮いています。オブジェは日常的にありふれている平凡なもののはずなのに、それをオブジェとする人物たちはまるで大量生産された物のように似通っているのです。実は、個性をもたないのは、オブジェではなく人間そのものなのです。 keeting
水浴する女
1925 広告やポスターの仕事を手がけていた頃の作品だけあって、構図や色使いなどにデザイン的な印象を感じます。マグリットは広告やポスターに多大な影響を受けたようです。 keeting
スミレの歌
1951 みなさん、この作品をよく見てみましょう。見れば見るほど怖い作品です。生気の失せた人間は石と化し、まわりは岩壁に囲まれてしまっています。人物が描かれているにもかかわらず、これだけ無機質な作品は他には見られません。 keeting
巨人の時代
1928 かなり暴力的で劇的な作品です。女性が襲撃され、その影のように襲撃者である男性が、女性の体の輪郭にかたどられています。当時の社会性を象徴しているのでしょうか。 keeting
鳥を食べる少女
1927 動物を食べるという行為は、少女の純潔さを喪失させるには十分すぎるほどの行為です。マグリットは、シュルレアリストには特有の強迫観念である死やエロティシズムのイメージに、時折強烈に引かれることがあったようです。 keeting
千里眼
1936 人物はマグリット自身であると言われていますが、問題はキャンバスです。タマゴを見て描いているのに、実際にキャンバスに描かれているのは鳥。存在するものの先を読む。まさに千里眼ですね。 keeting
海の男
1926 真っ黒なラバースーツで全身を包んでいる男は、まったく個性を持たない。そんな男の周りに散らばる景色の破片は、無個性な男の記憶の断片なのか。そんな男が握り締めるレバーの窓の向こうには、いったい何があるというのだろう。 keeting
TOP