バックドラフト ネタバレレビュー

今までに何度もUSJ に行ったのにバックドラフトの映画を見た事がなかった。

なので、今日はバックドラフトを見ています。

USJを見るとこの映画、消防士の新米主人公がいくつもの火災現場を経験し、彼女の父親でもある上司にしごかれながら成長してゆく物語だと思ってました。

なのでUSJにある、火災現場で落ちそうな場所で手をつなぎながら持ちこたえている場面は「主人公と上司」だとずーーーーっと思っていたわけで。

この映画は「熱い男たちの愛の映画」だったんです。こんな愛と勇気のサスペンスの映画だと思わなかった・・・。

主人公は子供の頃に消防士だった父親を火事で無くしています。

そして20年後いくつもの職を転々とした挙句、結局主人公も消防士になります。主人公のお兄さんはすでに消防士として働いており、弟の根性直すため(?)自分の部署へ配属をさせます。

主人公が初日に消防署へ着くなりいきなり火事。早速初出動します。

ここでの火事のシーンはあのUSJ の説明が思い起こされ、大変面白く見ることができます。開始30分でいきなりクライマックスのような盛り上がりです。


結局主人公は頑張ったのですが、間違えてマネキンを助けたりとヘマもします。

いくつ物現場を経験し、主人公の兄さんはなんだかんだ弟に気をかけ指導をします。しかし不器用なのでその気持ちがうまく伝わりません。しょっちゅう弟とけんかをします。
ここの部分が非常にやるせなくて、お兄さんがいとおしくなります。
弟がバカにされていると相手に殴りかかったりと不器用なツンデレ兄貴なんです。

なぜか、このお兄ちゃん 私的に船越栄一郎のイメージ。(紅 連次郎?)

歓迎会でのパーティで、スウェイザックという議員に気に入られます。そして、自分の管轄?の火災捜査官にならないかと誘います。

議員としては伝説の消防士の息子である主人公と仲良くすることで自分の高感度を上げようとする魂胆です。

自分の彼女も、この議員の秘書で薦めてきますが、自分は消防士になりたいのだと断ります。

ある現場で子供の泣き声を聞きます。駆けつける2人。そこに勇ましく突入する兄と怖くて何もできない弟。
兄も子供も無事に助かります。しかしなにもできなかった自分に嫌気がさし、兄のツンデレ発言もあり、自信をなくした弟は兄の部隊を辞めて誘われていた火災捜査官になります。

そして最近騒がしている連続放火犯の捜査に加わります。

捜査官としてロバート・デニーロのもとで働く主人公。

3件目の放火によって、自分と同期で入った消防隊員が重症を負います。

「お前の指導が悪いんだ!!!」と兄を責める主人公。強がりながらも苦しむ兄・・・。

そして放火によって殺された人の情報が未公開にも関わらず、なぜか議員が知っていることに疑問を抱いた捜査官デニーロ

主人公は議員秘書である彼女に、議員のスパイをしてくれと頼みます。そこでは断られますが、議員が不正をしていると知って、クビ覚悟で極秘資料をくれます。

(この不正とは消防所をへらして、その空いた消防所の土地を別の建物を作るという内容です。
消防署が減ったせいで、現場の消防士は援軍がなくいつも非常に危険な目にあっています。)

放火され殺された3人と議員が不正にかかわり膨大なお金を手にしていたことがわかります。

捜査官デニーロと主人公は議員の家へ向かいます。

ところが議員の家の様子がおかしく、ガスが充満し室内には倒れた議員が。
あわてて介抱しようとかけつけますが、何者かに後ろから襲われます。なんとか犯人を突き倒して、漏電していたコンセントに犯人を押し付けます。
感電する犯人ですが、反撃し、主人公を気絶させ、そのまま逃げ出します。

デニーロは議員と主人公を家の外に運び出します。その直後に爆発し、柵に刺さって大怪我を負います。

とりあえずは議員もデニーロも主人公も助かります。しかし動けないデニーロに代わり主人公が動きます。

元放火魔にも協力してもらい、いろいろな捜査の結果、犯人が火が嫌いであるということ、そして特殊な薬品を使って放火をしていると言うことがわかります。

この特殊な薬品・・・どこかで見たことが・・・

お兄さんの船で見たことが・・・・

お兄さんの船に確認に行くと、実際に薬品がおいてあります・・・。

やはり・・・・と思った瞬間、お兄さんがやってきて「この船を売る」とか言い出します・・・。お兄さんの様子もなんとなく鬼気迫るものがあり、怖くなって逃げるようにその場を離れる弟。

不安な気持ちで兄の消防署を、なぜか訪れる主人公。そして兄のロッカーを探します・・。とすると、そこに消防署の隊長がシャワーを終えて戻ってきます。その背中には・・・コンセントの後が!!!!

驚いている主人公を、見つめる隊長・・・と火事の放送が入ります。

兄も消防署に戻り、弟と再会。

「あいつが犯人だったんだ!!!」と兄弟で確認しあいます。

そのまま現場へ向かい、火災の工場の中で口論する3人。

この工場が、USJの舞台になってます。

隊長は議員達の不正を知り、どうしても許せなかったのだと伝えます。しかし、そのために仲間を危険にさらしてしまったこと、火事を起こしたこと・・・

と、工場が大爆発、火事がどうしようもない状態に・・・。

逃げ出そうとしますが、どうしようもできず・・・

隊長とお兄ちゃんが崩れ落ちそうな柱に捕まっています。

「手を離せ!!!」と隊長。「死ぬときは一緒だ!!」とお兄ちゃん。

一緒に落ちてゆきますが、お兄さんだけは途中の踊り場に落ちて何とか残っている状態に。

急いで弟が駆けつけ、仲間を呼びながら、火の広がりを冷静に対処し的確な消火活動を行ないます。

仲間に助けられながら、兄は「みてくれ!あれが俺の弟だ!」と誇らしげに言います。

救急車の中で、兄は「俺は火に負けなかった・・火に勝った!」と誇らしげに語り、そして今まで反目しあっていた兄弟は心から和解します。

しかし・・・お兄さんは、そのまま死んでしまいます。

兄の遺言のとおり、隊長のことは秘密にし、2人は殉職として多くの消防隊員に見守られながら葬儀が行なわれます。

そして、場面が変わり、議員が記者会見している場にデニーロが登場。不正を暴きます。

エンディング・・・

主人公は消防隊員として後輩を指導します。それをほほえましく見守る隊員達・・・。エンドロールへ・・・。


面白かった。やっぱ名作ですね。今見ても色あせない。
兄と弟の兄弟愛が素敵ですね。私は女だからこんなに色濃くて、それでいて反目しあう兄弟愛はないなぁ。
お兄さんが主役を食ってましたね。


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