●競技としてのジムカーナの楽しみ方は。。。!?

玉手箱7の続きになるんだけど、どんな状況でも競技としてのジムカーナで「勝つ」には「粘り強いやる気と資金」がかかるという話題になりました。競技だから勝負な訳で結果としての勝ち負けはついてくるものなんだけど、「競技」としての楽しみ方の尺度にはいろいろな考え方がありました。
しかしながら経験や環境の違いから、それぞれの考え方を認める事と受け入れる事は別な次元の話で、BBSという文字のコミニケーションでは伝える側と受け取る側にニュアンスの相違のようなものがあって、結構エキサイトしました。(笑)
で、初めて読む人はびっくりしちゃったり誤解される所もあったので、編集バージョンですが、興味がある人、これから始める人、これからも続けていこうと思ってる人、それぞれに参考になると思うので載せました。
観戦主体のももには、実際競技をメインに考えている皆さんの意見はとても新鮮でしたよ☆

それだけなんだろうか。。。(個人的所感) by 健さん

>粘り強いやる気と資金
どうしても「資金」というところで反応してしまうんだけど、「勝つ」だけがジムカーナなのかな?勝たなきゃ面白くないのかな?
イコールコンディションっていうけど、その人の置かれている環境によって資金の度合いも価値観も尺度が変わっちゃうものだし、タイヤを規制しても、改造範囲を狭めても、資金のある人はつぎ込むでしょう。すでに自分の置かれている環境が他人と同じではないというところにイコールコンディションではないんです。

じゃぁ、なぜ競技なのか?っていうと、自分の置かれている環境、自分の、今できうる精一杯の範囲でやった結果が他の人とどれだけ違うのか?をはっきりさせるための場なんだと思う。もちろん、車や資金だけでなく、それを操る人間(自分)がどれだけ普段できていることを発揮できるか。。。走ってみて思うとおもうんですが、練習ではできているのに、本番では失敗した。。とかいうの、良くありますよね?
この違いの主たるところは、そのときの精神力というか集中力です。本番で最大限の力を発揮するように精神力を集中力を持っていく。これもタイムトライアルであるジムカーナの醍醐味でしょう。

卍さんのように、これからはじめよう、はじめたばかりのフレッシュマンの方が「まず資金が。。」と言わせてしまう現状。車両規則で騒がれていますが、コースからして不確定要素が多い競技です。「これでなきゃ。。」という定石も無いはず。それを「これでなきゃ」としてのは、現在やってる人たちなのは間違いないでしょう。

みんな最初は「勝てるから始めた」んじゃないよね?今走っている人たちは、みんな始めた頃のときめきを忘れてる。。
以上、自戒の意をこめて書いてみました。

うーん by

現実問題勝てないと面白くはないと思います。
勝利と楽しみは必要にして十分な関係にあるのは僕よりも年配の方のほうが経験的に分かっておられるので言及しませんが…
勝負ではある程度の規制はいると思います。戦国時代に機関銃を持ち込むのは問題外ですがある程度の範囲での武器選択(ノットイコールコンディション)はむしろ面白みを増すものとなるはずです。

モノを使いこなすか、モノに振り回されるか!? by もも

健さんと卍さんの議論からはちょっと離れるかもしれませんが。。。資金がかかるのは言うまでもなく「勝つ」ためにレギュレーションで認められた範囲で車の戦闘力を高めるために部品をつぎこむからである。時には「勝つ」ために、「解釈」という選択肢から異様に資金が掛かるセッティングがされていることもあるかもしれない。
競技をする以上、「勝つ」ことも目標の「ひとつ」であり、それ以上に「どれだけ今のセッティングでマシンを確実に乗りこなせるか」を追求するかも、人それぞれの競技に臨む姿勢として、ひとつの目標になるところであると思われる。ももはギャラリーなので、ここんとこの求めるものは競技を実際やっていらっしゃる選手の皆さんと感覚を理解しきれないかもしれない。

ただ観戦していて感じることは。。。どんなに戦闘力のあるマシンでも乗りこなさないと「最高」は引き出せない。まやかしのタイムで勝てるかもしれないけど、ドライバー自身の満足って、やっぱ乗りこなしてこそ得られるものでないかと思う。
個人個人の所見に違いがあるのは仕方ないこととして、金がかかっていようがいまいが、自分のマシンをしっかり乗りこなしてたら動きはきびきびスムーズ、マシンの特性生かして「いい走り」を見せて頂ける♪反対に金はかかっていても、マシンを乗りこなせずに四苦八苦しながら腕がモノに振り回されているらしき場合もあるでしょう。。。
「勝つ」は結果のひとつとしてついてくる「ご褒美」で、これだけでもなく、これだけでもあることもある。
まずはマシンを知り、乗りこなす。こんな風に走れるんやで〜っ!っていう最高を見たいですね♪
追伸:見てるだけなのに、偉そうなコメントでごめんなさい!
もし御不快に思われた方がいらっしゃったら、「玉手箱」の言うとんちんかんなこととお許し下さい!

すばらしいです。。 by 健さん

この掲示板に出入りしている方々の走りを、ギャラリーという客観的な立場で観察されて、それからこのような感想をいただけると、うれしいです。個人的に、先人者として、始めた人、これから始めようとする人に、このように思ってもらえることを目指しているので、とてもうれしいです。

ハイパーもも??? by 安木@サイドターン

同じく同感です。さすが教えを説くのだ〇は上級ですね!(笑)。あと、私が個人的に思っているのが、、、
昔、競技会で(素人時代)マシントラブルが発生し1本目リタイヤ、2本目がこのままでは走れないと言う状況のときにある人達に助けて頂き、2本目を走れたこと!(結果、奇跡的に優勝できました、がそれ以上に2本目を走れたことがうれしかった!!)
この様に諸先輩・上級者の方々がやさしく対応していただけた事がジムカーナを続けよう、そして将来自分自身も初心者の方に少しでも手助けが出来るようになろう。と思ったのです。
覚えていますか?>健さん

ブラボー♪ by なかはら

ハイパーもも姐さんの御意見、私の競技に対する考え方とカンペキに同じです!!
>それ以上に「どれだけ今のセッティングでマシンを確実に乗りこなせるか」を追求するかも、人それぞれの競技に臨む姿勢として、ひとつの目標になるところであると思われる。

私はコレです.7年前、ジムカーナの世界に入って間もなく、競艇場の駐車場を借り切って行う身内の練習会で、ある人のシティの横に乗っけてもらいました.乗る前は「シティなんて、どーせ買物車だから、大した事はないだろうなぁ」なんて軽く考えてたのですが、横に乗っている間に、今までの自分がクルマに対して抱いていたイメージが音を立てて崩れてしまいました.強烈な加速G、コーナー進入時のメチャメチャ遅いブレーキ開始ポイント、死ぬ程速い旋回速度!そして目の前にあるパイロン. どう見てもバンパーに食い込む位に接触しているのに、実際は全然当たっていない.後でその人の走りを見てみると、パイロンとパンパーの間隔は2〜3センチしかありませんでした.

あの時、私が受けた強烈なインパクトが、私がジムカーナを続けている理由なんです.
スゴいドライバーは、走るだけで、人に感動を与えられるものです.
「クルマはスゴくなくても、ドライバーがスゴい方がカッコいい. そんな男になってみたい!」
とは言いつつ、人並み(以下?)の練習しかしないし、諸事情もあり、7年経った今でも、自分の腕に満足できていません.クルマの完成度は中途半端ながら、乗りやすい状態になったから、お金は無駄使いせず、必要なメンテナンスとタイヤと練習会参加費用に効率的に使ってますよ.

さて by

今回のフレッシュマンには僕以外にも大阪大学から二台がクローズドクラスにエントリーしてました。主催者の府立大学車部が気を利かせて学生600円にしてくれたのに参加した学生は僕を入れてたったの三台でした。この現状は新参者の僕から見ても現在のジムカーナがいかに敷居の高い、もしくは魅力のないものかが如実に表れてると思います。しかもその二台はおそらく次のフレッシュマンには出てこないでしょう。僕自身も大学の峠族にジムカーナを広めようと同乗走行とかやってますがなんか今ジムカーナの精神というか根本が問われてる気がします。ももさんの意見は現時点でははっきり言って理想論に過ぎませんが、絵に描いた餅をどうして本物にするかが大事だと思います。

理想論の展開  by もも

最初にお断りしておきますが、今話題になっていることに関して、何が正しいとか、こうでなくちゃいけないってことはない!です。
個人個人がどんなスタンスでジムカーナに臨むかは、それぞれ違う考え方があります。大切なのは、自分はどう思っているかってこと。
ここを読んでいるけどカキコはしてない人これから始めようと思っている人、自分の価値観で判断して下さいね。

●理想論の展開1:「お金」がかかることについて

ジムカーナには金がかかるというが、モータースポーツにしろ、何にしろ、何かえをしようと思ったら基本的にお金はかかる。
ジムカーナにかかるお金には、大きく2つの要素をあげることができる。
ひとつは、「勝てるマシンを作るために必要なお金」。
もうひとつは「続ける為に絶対的にかかるお金」である。

前者は、これにお金をかけるか、かけないかはドライバーの意志によって「程度」の選択の自由がある。目的に応じて必要とするものを、必要に応じて使えばいい。後者に関しては覚悟しないといけない。練習会や競技会にかかる費用の負担は避けられない。あとタイヤ、ブレーキパッド、ガソリンといった消耗品にかかる費用、シャフトも走り方によって結構な消耗品となる。
問題になっているのは前者にかかる費用の方であるが、「勝てるマシン」を作ることに関しては、「勝つ」ことに対する価値観の違いで随分と差がでる。

●理想論の展開2:「勝つ」ことについて

ジムカーナの競技に参加する場合。競技という以上、勝ち負けという結果がある。ただ「勝つ」ということに関しても、いろんな要素がある。例えば「表彰台」に乗って、競技結果としての勝ち。また例えば「表彰台」とは別の次元で、マシン性能で勝てなかったとしても、ターンの多いセクションとかの区間タイムだけ見たら「腕」では、そのセクションでは自分の最高の走りで、トータルタイムは負けたとしても、ここでは負けないという部分では勝ったという勝つ。はたまた他人の結果は別として、自分自身の目標設定の中でどれだけの結果を出せて、目標達成という意味での勝つと、様々な要素がある訳。

でね、多分マシンにお金をかけないと勝てないってのは、次元の高いクラスで表彰台に乗れるマシンだと思うのね。あそこにはマシンにお金もかかっているかもしれないけど、それを乗りこなす腕のある人が立っている。勝てるマシンに乗れる人が立つべくして立っている場所だと思う。

そして表彰台の勝ちだけが全てでもないと、ももが思うのは。。。みんなあそこに立つまで何年も練習して、いろんなセッティングで、いろんな乗り方を練習して、どんなマシンセッティングにしたら自分のいい走りができるかを研究したり、反対にマシンに合わせて、それをさばけるだけの腕を磨くことを選手の皆さんはしてきたと思うのね。車をそんなに乗ってなくて、いくらモンスターマシンとはいえ、走ってすぐ勝てる訳ではなくて、基本テクがあってのこと。腕を磨く過程で、少しづつマシンもドライバーも進化してきたハズ。
お金があって、腕があって、ポンと「勝てるマシン」を作れる人もいると思うけど、多くは少しづつ「勝てる状況」を作っていったと思うの。。。競技を初めて、すぐに勝って表彰台に立ちたいと考えれば「お金はかかる」かもしれないし、敷居も高いトコかもしれないけど、ジムカーナっていうものに興味を持って楽しんで、少し時間を掛けてこつこつマシンを腕を育てるのであれば、なかはら兄さんも言っているように「お金」も掛け方次第ってことになる。
(まあ、育ててる途中で大きくレギュレーションが変更になると確かにツライけどね。やめちゃう人は、この辺の問題もあるんだろうね)要は、どういう風に「勝ちたい」かってことね。

そして健さんが言ってる「それだけか?」って問題の意図、フレッシュマンに乗り込んで卍さんが感じた現実問題があって、このような議論になった。(んだよね?)今回の一連の話題は、ここを読んでくれている沢山?の人たちが、「勝つ」ということにどういうモノを求め、ジムカーナそのものに自分は何を求めるかを考えるいいきっかけになったのではないでしょうか?但し走っていないももは「勝つ」ことに関しては「執着」がないから、御注意を☆

個人的意見  by 安木@サイドターン

Fr戦で費用が安いのに参加台数が少ない、次回は参加しないだろう、閉鎖的、問題が有るのに・・等の意見に関してですが、
(1)安くても当人がやりたいと思わなければ「お仕着せ」に過ぎないと思うのです。
例えば、安いからゴルフしない?といわれても安木個人の答えは「ノー」です。自分からやるか、やらされるか?の違いが有るのだと思いますよそれと、確かにジムカーナという競技に関して「宣伝が少ない」「ジムカーナの存在(ルールなど)を知らない」人が多いのが現実ですね。ただこれは、JAFが定義しているBライで行える=底辺のモータースポーツである為、エンターテイメント要素よりも、参加型のスポーツとして位置付けられている事も要因の一つでしょうね。
ただ、今日ではレギュレーションの拡大もあり、見せる要素が大きくなってきていたのは確かだと思います。

JAFカップも終わり。。。 by もも

ももは競技はしていないので客観的な意見になると思うし、現実離れした意見にもなると思うけど。。。
今の話題は、ジムカーナの今後がいい方向に進んでいくように前向きにとらえるべきことよね?
今まで長い間やってきた人と、これから本格参入しようかな?と思っている人の場合には考え方が違う、もしくは同じ話題を議論しても根本の視点が違っているままに議論だけが進んでいるように感じる。
これから始めるにあたって「勝ちたい」と思えばお金がかかって、敷居が高くて、現状に問題がある部分があるよって感じている部分がある。長くやってきた人の立場だからこそ、「勝ちさけにこだわらない楽しみ方も忘れないで欲しい」ってのは、そのことに縛られて(そのことだけになって)ジムカーナ自体が衰退傾向にある(競技人口とかカテゴリーね)に対する嘆きでもあると解釈する。

ただ、これから始めようとする場合、やるからには勝ちたいって時には、ももの「理想論」のような視点で捉えたり、または問題意識を提示することによって、改められる部分があるのなら、みんなで考えようってことを言いたかったのだと思う。(解釈が間違ってたら、ごめんなさい)常識的になってしまっている事と、新鮮な意見がこれからのジムカーナに前向きに取り組めるような方向で進んでいったらいいな、と思います。

ももさんがうまくまとめてくれたので、、、
by 健さん

あまりくどくどと書くつもりも無いのですが。。。実際の話、今回の問題提起は、僕自身への問題提起でもあった部分がありました。
これまでやってきて、地区戦に出てシリーズ表象してもらって、全日本まで参戦してみて、、、レギュレーションが変わって。。。
その瞬間、瞬間が楽しくて、仕方が無かった。自分が楽しいからはじめたんだし、楽しいから続けていられる。
車を通じて、日本全国ネットが触媒にもなっていろんな人と知り合えた。そして、やればやるほど、奥が深く、簡単(である)なはずのことができない自分に腹も立つ。特にこの近年は、諸事情でエントリすることができず、モヤモヤ感もあった。
なんとか、後輩(?)は育ってはいるけど、はたしてその力が発揮できる土壌が残っているのか?と思うと、残念ながら減少していると言わざるを得ない。ちょうど、レギュレーションの変更が重なって、規則改変のために、「余計に人口が減る!」と、これまで「改造範囲が広すぎるから入って来れない!」と言ってた人が騒いでいる。
まぁ、急変しすぎたっていうのもあるんだけど、もともと居間の規則が「2002年12月まで」と条件付であったことからすると、特に問題視するところはないと思える。(急変といったって、春には公示されていたし決して遅くは無い)

主催者側も、「エントラントの声を反映した」というが、エントリ数を確保するためにエントラント側にひよったものになりつつあるも事実。コースもハイスピード!でないと魅せられないとか、改造車は台数が少なくて盛り上がらないからなくしたら?などなど。。
そんな状況を、これからはじめようとしている人たちが見ても魅力はないですよね。完全に負のスパイラルに入ってますよね。
近畿地区には、今のところ、地区戦とフレッシュマンしかシリーズが無く、会場も名阪のみに限られていて、参加者・主催者・コースとも、似たり寄ったりのイベントになってる。参加してて、「コレっ」というポリシーというかこだわりが感じられないんだな。タイトルシリーズだから、、という惰性の部分がありありと見えてしまっている。唯一違うのは姫路戦だけかな?

参加するイベントを選ぶのはエントラント。出たくないイベントはエントリしなければいい。シリーズだから、他に無いから、エントリせざるを得ない現実。結局のところ、僕の中では、主催者が増えていない現状からしても、エントラントを育てることは確実にできていても、主催を増やすことは、公式にも出来ていないということに一番の問題があるという結論に達したのであった。。
・・・じゃぁ、「君が主催してよ。」っていわれるかもしれないね。今すぐは無理!。一人じゃ出来ないもん。でも、着々と水面下では準備中だったりします。(もう5年くらいはかかるかもね)当面は、自浄作用に期待してみよう。

私も一言、、、 by なかはら

健さん wrote:>近畿地区には、今のところ、地区戦とフレッシュマンしかシリーズが無く、
        会場も名阪のみに限られていて、参加者・主催者・コースとも、似たり寄ったりのイベントに

あはは! 九州と同じですね(笑)こちらもエントラントが確実に減って来てます.
会場も99%が三井三池ASLって感じですが、主催者側もバカじゃないから、そんな状況をちゃんと認識しています.
JAF公式戦の枠にとらわれず、参加しやすい走行会形式のシリーズがいくつか企画されてますよ.
「PDカップ」もそうだし、トーヨータイヤのテストコースを使う「宮崎シリーズ」も今年開催されました.来年は、三井で、新しい非公認シリーズ戦を開催する予定になってます.現状に危機感を感じてる人達が集まって、今までと違う形式のジムカーナをやろうと意気込んでますよ.来年のN車両規定も、ちょっと混乱はあるでしょうが、長い目で見れば、きっと良い方向に向かうと思います.私の場合は、諸事情から、クラブに所属してバリバリと主催をこなす事ができませんが、情報サイトの運営で、ささやかながら下支えのお手伝いをしてます.
あくまでも草の根モータースポーツだから、他人任せじゃなく、自分達で支えて行きたいものです.

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