烏賊の加工と調理

松前漬け(2)

材料(4人分) (1人分321kcal、塩分32.1g)

鯣(するめ)1枚
乾燥煮昆布(にこんぶ)5糎
人參(にんじん)小1本
數の子(かずのこ)大3腹
本塩(ほんじお)少々
調味料A
 煮切り仕た酒(さけ)カップ1
 醤油(しょうゆ)カップ半分

調理方法

  1. 鯣は、輕く炙って手で裂くか、酒(分量外)に浸して柔らかく仕て料理鋏等で、約5糎長さに切る。
  2. 昆布は、鯣の太さ、長さに合わせて切る。
  3. 人參は、約5糎長さの細切りにする。
  4. 數の子は、薄い塩水(立て塩)で戻し、膜を掃除して手で適当な大きさに千切る。
  5. 保存容噐に上記1乃至4を入れ、混ぜ合わせた調味料Aをヒタヒタに注ぐ。
  6. 一晩置くと材料が漬け汁を吸い込むので、漬け汁をヒタヒタ迄足して上下を掻き回す。此れを約3回繰り返すと美味しく成る。1週間目が食べ頃。
注意事項

鯣と昆布の割合は、鯣3に對して昆布1、又は昆布が稍少な目が良い。
漬け汁の割合は、煮切り酒2に對して醤油1の劃合が良い。
數の子の塩氣は完全に抜かず、本の少し塩氣が殘る位が美味しい。

一番鯣と呼ばれる最高級品は、主と仕て長崎縣五島列島で獲れる剣先烏賊から作られ、鯣烏賊から作られた物は二番鯣と呼ばれて居る。賈う時は、天日干しの表面に粉が覆いた様な物を選び度い。
鯣を使用した料理は、炙ったり松前漬け等の酒の肴の他、中國料理では乾物の一種と仕て戻し、一品料理にも成って居る。