烏賊と電脳のホームページ
烏賊の形態と生態 |
漁撈(烏賊の漁法)に關する索引
(赤文字の部分をクリックすると詳細説明が表示されます。)
1. | 釣獲された烏賊は視程外の深水層で捕捉されるらしく、下方から引き上げられて來た。從って、視界内(水深10米程度)に於いてスルメイカが 烏賊角に捕捉された瞬間を視認する事は出來なかった。 |
2. | 烏賊角に捕捉されて來る烏賊の多くは口噐附近に針が掛かって居る様で、10本の腕は花瓣の様に擴がって居た。亦、釣機に依り引き上げら れた烏賊は水面に達する迄、1乃至2度墨を噴射するのが觀られた。 |
3. | 針に捕捉された烏賊が引き上げられる時に限り、3乃至5尾内外の烏賊が追随して上昇して來るのが觀られた。此等の烏賊は、針に捕捉され た烏賊が水面に引き上げられると四散するが、其の多くは船底下の陰影暗部に入り、一時縵やかに停止する。次に上昇して來る烏賊角に接 近し、約1米位から急速に攻撃を試みるが、不成功に終わると強い噴射を行い一気に下降するのが觀察された。 |
1. | スキューバ潜水に依り船底下中央部、水深3米位から烏賊角を觀ると、ベーク烏賊角の内、赤と緑の色彩識別は餘り判らず、角の部分丈が 黒い形象物と仕て觀えた。觀測筒からの觀測では白色の物は明らかに視認出來た。 |
2. | スキューバ潜水で船外(船より水平距離10米、水深6米)の光域側から釣具を觀ると、烏賊角は殆ど視認出來なかった。 |
3. | 觀測筒から烏賊角の動きを觀察すると、際だったシャクリ運動は目立たず、粗(ほぼ)一直線に上昇して來る様に觀えた。下降時も同様に一 直線に下降し、鐵錘が木の葉返しに成る様な運動は觀られ無かった。 |
4. | 昼間時に作動及び静止状態の烏賊角の水中視程(透明度24米)を觀察したが、作動中の烏賊角は水深5米、水平距離3米では色の識別 が出來た。静止中の烏賊角では水深5米の處で、水平距離12米迄視認出來たが、色の識別は出來なかった。 |
1. | アカイカ群は水深20米以深に多く觀られ、烏賊角の上昇の際に單獨で追い懸けて行く烏賊も觀られた。 |
2. | 此の觀察では、烏賊角に捕捉される瞬間を觀察する事は出來なかったが、恐らく水深25米以深で索餌行動が行われて居ると思われる。 |
3. | 表層で直線的に烏賊角を攻撃する烏賊や浮き烏賊が竿釣りに依り釣獲されるのを何回も觀測した。 |
4. | 塩漬烏賊を巻いた竿釣りの烏賊角に掛かる場合、直線的に攻撃する者と、烏賊角の手前で様子を伺い乍ら腕を開閉して機会を待つ者との二 種の様式に分けられる。 |
5. | 水深15米で手釣りのステンレス製烏賊角に掛かる瞬間は、3米離れた處から、水平に攻撃した。 |
6. | 烏賊釣機の烏賊角に全く關心の無い烏賊も、手釣りの擬餌の動きには可成り關心が有る様に見受けられた。 |
7. | ドラム式手動釣機に捕捉された烏賊は、巻き上げ速度が落ちると同時に逃げ出す等の脱落状況を數回視認した。 |
1. | 光を放射する光源に關わる要因 |
2. | 媒質と成る海水の光學的特性等の漁場環境要因 |
3. | 光を感知し對光行動を發現する烏賊の生理・生態的要因 |