ボウズイカ属
ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。發光噐は墨汁嚢と聯絡して居ない。兩方の第1腕が交接
腕化して居る。2亞属15種、内日本産3種。
セミロシア属
ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。墨汁嚢に聯絡する發光噐が有る。左第1腕が交接腕。大
西洋に3種、日本産は無い。
ネオロシア属
ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。墨汁嚢は退化的で墨汁を吐出し無い。肛門辧退化的。ア
ゾレスに1種、日本産は無い。
ヒカリダンゴイカ属
ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。外套膜脊縁は遊離。腹楯は大き
い。右第1腕が交接腕化。触腕は細く微細な吸盤が有る。第2腕、第3腕に特大吸盤を持つ。6種、内日本産1種。
ネクトトゥチス属
ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。腹楯大きく頭部と漏斗を覆う。眼
には丸い乳嘴を有し、腕先端に円錐状に膨隆する吸盤を持つ。触腕は矮小。北大西洋に1種、日本産は無い。
イリディオトゥチス属
ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。頭部は外套膜と癒着して居るが
頭部の輪郭は判る。外套膜は小さく、鰭は翼状。触腕吸盤は8列。ハワイ近海とニュージーランドに2種、日本産は無い。
ストロトゥチス属
ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。鰭は外套膜の側部、寧ろ前方寄
り。頭部と外套膜は癒着して居る。腕は短く、腕間膜は廣い。触腕吸盤は8列以上。雄の第1腕兩方の吸盤が擴大して居る。アメリカ東岸に1
種、日本産は無い。
ギンオビイカ属
ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。頭部と外套膜は癒着。腹楯は餘
り顯著では無い。雄の第2腕、第3腕吸盤は稍擴大する。交接腕變形は認められ無い。日本産のギンオビイカ只一種。相模灣、駿河灣、土佐
灣、フィリピンの陸棚斜面帶に棲息。
ダンゴイカ属
ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕
で有る。第2腕の吸盤は2列だが、希に先端4列も有る。触腕吸盤は8列。發光噐は耳型。約14種、内日本産2種。
ロンデレチオラ属
ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕
で有る。第4腕の吸盤は2列。触腕吸盤は16列。發光噐は非耳型。地中海に1種、日本産は無い。
ミミイカ属
ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕
で有る。腕吸盤は4列だが、例外的に2列も有る。触腕吸盤は16列以上。發光噐は鞍型。8種、内日本産2種。
セピエッタ属
ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕
で有る。發光噐を欠く。左第1腕が交接腕化し、吸盤列の間に廣い窪みを作る。地中海に3種(?)、日本産は無い。
チョウチンイカ属
ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕
で有る。發光噐を欠く。左第1腕が交接腕化し、耳状の突起を作る。3種、内日本産1種。
ヒメイカ属
7種、内日本産1種。