烏賊と電脳のホームページ

烏賊と電脳の綜合百科事典
烏賊の王様

烏賊の分類と各論

分類に依る索引(ダンゴイカ目)

(赤文字の部分をクリックすると詳細説明が表示されます。)

(分類は、主に須山三千三、鴻巣章二、浜部基次、奥田行雄各氏共著、恒星社厚生閣刊『イカの利用』に依る)


ダンゴイカ科

外套膜は短く丸い袋状。鰭は丸い。軟甲は退化的。腕吸盤は2列、又は、4列。交接腕は第1腕、又は、第2腕。外套膜内に發光細菌に依る 發光噐を有する物が多い。3亞科13属。

ヒメイカ科

躰は小型、円筒形。鰭は小さい耳型。外套脊面後方に粘着装置が有る。貝殻は退化的。腕吸盤は2列、第4腕兩方が交接腕化する。1属。


ボウズイカ属

ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。發光噐は墨汁嚢と聯絡して居ない。兩方の第1腕が交接 腕化して居る。2亞属15種、内日本産3種。

セミロシア属

ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。墨汁嚢に聯絡する發光噐が有る。左第1腕が交接腕。大 西洋に3種、日本産は無い。

ネオロシア属

ボウズイカ亞科の特徴と仕て、頭部脊面は外套膜と癒着せず、明瞭な境目が有る。墨汁嚢は退化的で墨汁を吐出し無い。肛門辧退化的。ア ゾレスに1種、日本産は無い。

ヒカリダンゴイカ属

ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。外套膜脊縁は遊離。腹楯は大き い。右第1腕が交接腕化。触腕は細く微細な吸盤が有る。第2腕、第3腕に特大吸盤を持つ。6種、内日本産1種。

ネクトトゥチス属

ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。腹楯大きく頭部と漏斗を覆う。眼 には丸い乳嘴を有し、腕先端に円錐状に膨隆する吸盤を持つ。触腕は矮小。北大西洋に1種、日本産は無い。

イリディオトゥチス属

ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。頭部は外套膜と癒着して居るが 頭部の輪郭は判る。外套膜は小さく、鰭は翼状。触腕吸盤は8列。ハワイ近海とニュージーランドに2種、日本産は無い。

ストロトゥチス属

ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。鰭は外套膜の側部、寧ろ前方寄 り。頭部と外套膜は癒着して居る。腕は短く、腕間膜は廣い。触腕吸盤は8列以上。雄の第1腕兩方の吸盤が擴大して居る。アメリカ東岸に1 種、日本産は無い。

ギンオビイカ属

ヒカリダンゴイカ亞科の特徴と仕て、第4腕間を除き腕間膜が發達し、腕吸盤は2列、發光噐が發達して居る。頭部と外套膜は癒着。腹楯は餘 り顯著では無い。雄の第2腕、第3腕吸盤は稍擴大する。交接腕變形は認められ無い。日本産のギンオビイカ只一種。相模灣、駿河灣、土佐 灣、フィリピンの陸棚斜面帶に棲息。

ダンゴイカ属

ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕 で有る。第2腕の吸盤は2列だが、希に先端4列も有る。触腕吸盤は8列。發光噐は耳型。約14種、内日本産2種。

ロンデレチオラ属

ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕 で有る。第4腕の吸盤は2列。触腕吸盤は16列。發光噐は非耳型。地中海に1種、日本産は無い。

ミミイカ属

ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕 で有る。腕吸盤は4列だが、例外的に2列も有る。触腕吸盤は16列以上。發光噐は鞍型。8種、内日本産2種。

セピエッタ属

ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕 で有る。發光噐を欠く。左第1腕が交接腕化し、吸盤列の間に廣い窪みを作る。地中海に3種(?)、日本産は無い。

チョウチンイカ属

ダンゴイカ亞科の特徴と仕て、頭部と外套膜は例外無く癒着して續いて居り、腕間膜の發達も惡く、腕の吸盤は2列か4列で、交接腕は第1腕 で有る。發光噐を欠く。左第1腕が交接腕化し、耳状の突起を作る。3種、内日本産1種。

ヒメイカ属

7種、内日本産1種。