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シリヤケイカ
Sepiella japonica
別称 マイカ、シリクサリ、ツベクサリ、ハリナシコウイカ−尻燒烏賊
形態 躰は靴形を呈し、外套長は18糎に達する。後端は丸く、鰭(ひれ)は幅が狭く、外套の左右を縁取って居る。触腕は粗(ほぼ)
外套と同じ長さで有る。外套の背面は灰褐色で多數の白い光澤の有る斑點が有り、外套の後端は黄色、又は、赤色を呈して居る。甲は長
楕円形で後端が薄く角質から成る。他のコウイカ類には孰れも躰の後端から棘が突出して居るのに對し、本種の甲には棘が無い。其の代わり
躰の後端に穴が有り、其處から褐色の液が出る爲、腹側の後半分は褐色の煤が附いた様に成って居る。
生態 本州中部以南に分布し、産卵は4月上旬から7月下旬に行われるが、盛期は5月中旬頃で1〜5米の淺處の海藻、海苔、
定置網等に産み附ける。卵は黒い袋に包まれる。