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烏賊と電脳の綜合百科事典
烏賊の王様

烏賊の各論と詳細

ホタルイカ
Watasenia scintillans


別称 マツイカ、コイカ−螢烏賊

形態 外套長7糎程度の小型の烏賊で、眼は開眼型で有る。鰭(ひれ)は菱形で外套長の二分の一位に達する。腕は細く、第2〜4 腕は基部の三分の二で2列の吸盤が鈎に成って居る。第4腕は11〜12對の鈎丈で有る。触腕掌部は吸盤の他、1列に並んだ2箇の鈎が 有る。体表には丸い點状の發光噐が有り、外套膜上には800箇近くも有る。亦、第4腕先端部には黒い大發光噐が3箇有る。其の他、眼球 上にも5箇の異なった發光噐が有る。

生態 通常外洋の水深200〜600米位の中層で生活して居るが、日本海の富山灣では初夏に産卵雌烏賊が大群集を成して表層に 集まり發光群泳する。世界の海洋には此の類の烏賊が多數棲息して居て他の大型動物の天然餌料に成って居るが、人間の食糧として市販し たり、煮干しとして外國に輸出したり、餌、肥料等に仕て多目的に利用されて居るのは日本のホタルイカ丈で有ろう。漁法と利用法が開發され れば、卵の廣布性から觀て廣く漁場が得られ、富山灣での年産2千屯弱から増加させる事も可能で有ろうが、最近の研究で、漸く富山灣の ホタルイカの漁場外での深層移動が実証されつつ有る程度で有り、知見は殆ど無い。