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烏賊と電脳の綜合百科事典
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アオリイカ
Sepioteuthis lessoniana


別称 ミズイカ、モイカ、クツイカ、バショウイカ、イズイカ

形態 外套長が雄で36糎、雌で30糎に達し、体重は夫々れ1.8瓩、1.3瓩に及ぶ。鰭(ひれ)は大きく外套長の90%以上を占め、 馬蹄形を呈する爲、コウイカ類と間違えられ易いが、石灰質の甲(貝殻)は無く、分類上はヤリイカ類に属する。外套膜背面から鰭基部に掛けて 斷續的な淡色横縞が有る。第3腕吸盤の角質環には18〜20箇の三角形の歯が有り、触腕吸盤の角質環には14〜16箇の鋭い犬歯が有る。

生態 5〜6月頃沿岸に接近し、海藻や沈んで居る木の枝等に房状の卵嚢を産み附けるが、ヤリイカやケンサキイカと異なり1箇の 卵嚢内に7〜8箇の卵が一列に並んで居る丈で有る。餘り大群集を作る事は無いが、南方では年中餌釣、又は、魚、海老等に擬製した独得の 餌木の曳釣等で漁獲される。