伊勢原向上高校卒 モデル業をしているところを東映にスカウトされ、1971年、『温泉みみず芸者』で池玲子と共に映画デビューを果たす。主演である池の妹役で、宣伝ポスターにも大きく写る鳴り物入り(ポスターには大型ポルノ女優池玲子、杉本美樹の誕生という惹句も記されている)のデビューであった。しかし、映画出演2作目となる『女番長ブルース
牝蜂の逆襲』からは、東映ポルノのスター女優
の座を駆け上がっていった池との差は開いていき、助演として存在感は小さくなっていく。池にはハードすぎる拷問シーンを引き受けるようなポジションとなっていた。だが1972年、池が突然の歌手転向宣言を行い東映との関係が悪化したことで、池が主役を務める予定だった『徳川セックス禁止令
色情大名』の代役主演に急遽抜擢されたことが転機となる。続いて8月公開『温泉スッポン芸者』、9月公開『女番長ゲリラ』でも主演を務め、東映ポルノの看板女優としての地位を確立。さらには新シリーズ第1作となる『恐怖女子高校 女暴力教室』が10月公開と、3月連続で主演作が封切られ、まさにこの秋の東映は杉本一色となった。池が短期間で映画復帰した後も杉本がその座から落ちることはなく、2大看板女優として池と共に東映ポルノの屋台骨を担っていくこととなる。
1973年にはエランドール賞の新人賞を受賞した。1974年には現在でも国内外でカルト的な人気を誇るB級バイオレンス・アクション『0課の女
赤い手錠(ワッパ)』で主役のクールな女刑事を演じた。その後は何本かのATG映画にも助演。1978年に結婚後、芸能界を引退した。
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