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元のスレッド
ガンダムヒロインズ MARK VI
- 1 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:41 ID:Y0PXpGM4
- 語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!
ガンダム以外の富野作品も可!
エロパロ板で一番歴史の長いガンダム総合スレ
いつものアオリ文とともに6スレ目、突入です!
■過去ログ
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
ガンダムヒロインズ MARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
ガンダムヒロインズ MARKW
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
- 2 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:42 ID:Y0PXpGM4
- ■公式サイト
SUNRISE official Site
ttp://www.sunrise-inc.co.jp/index.html
劇場版Zガンダム 星を継ぐ者
ttp://www.z-gundam.net/
AC:機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズDXプレサイト
ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ac_zdx/
GNO ガンダムネットワークオペレーション
ttp://www.gno.ne.jp/
■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
エロパロ板ガイド
http://hhh111.s4.x-beat.com/pukiwiki.php
- 3 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:44 ID:Y0PXpGM4
- ■現在連載中のSS
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」
登場人物紹介(オリキャラ)
ジュナス・フレイブ
本作の主人公。一年戦争時からの連邦軍人で退役時の階級は中尉。
後に反地球連邦組織エゥーゴの大尉となる。
乗機はガンダムMk-U2号機(G-3ガンダム風カラー)。
クワトロ・バジーナ大尉(=シャア)と共にMS部隊の指揮を執る。
どうも変わり者に好かれ易い体質らしい(本人談)
士官学校時代、テレサ・モントバーンという3歳年下の後輩と付き合っていた?ことがある。
(手を出したかどうかは今のところ不明…)
トリノ・カーナヴォン
ティターンズの将校で階級は中尉。
性格は冷酷で、目的の為には手段を選ばない。
特に、人の心の隙に付け込むのを得意とする。
一説には、バスク・オムの異母弟とも言われる。
乗機はハイザック、マラサイ等。
さまざまな女性キャラを毒牙にかけるその非道ぶりで、
ジュナスにとっても読者にとっても憎むべきライバルキャラの地位を獲得している
サラミスのオペレータ嬢
ア・バオア・クー海戦時、出撃直前のジュナスと『ある約束』を交わす。
彼の帰還直前に艦橋への攻撃に巻き込まれ、消息不明に。
それから7年の時を経ても、彼女はジュナスの心に棲み続けている・・・
- 4 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:45 ID:Y0PXpGM4
- ベルナデッタ・ソロン
エゥーゴの諜報員。ジュナスをエゥーゴにスカウトする。
前述のオペレータ嬢と瓜二つ。
アーガマと合流する際、途中、グリプスにおいて、
過酷な『初体験』を味わう。
ジュナスに対し、『憧れ以上、恋愛未満』の感情を持つ本作のメインヒロイン
…のはずだが、最近は心のすれ違いが続く。
フランセス・エラワー
エゥーゴのMSパイロットで、階級は少尉。
幼少の頃の生活が原因で、男性に触れられるのを極度に嫌う。
ジュナス曰く、冷静沈着無口少女。
ジュナスに対し少なからず好意を持っている。
…が、親友ベルナデッタへの思いやりとの狭間で苦しむ。
乗機はプロトZガンダムX-1。
シェリー・パーカー
ア・バオア・クー海戦時、前述のオペレータに命を救われた女性。
終戦後ルオ商会に身を置き、U.C.0087現在では会計経理部長(カラバ補給担当)を勤める。
カラバスタッフ(ハヤト・コバヤシ等)の間では厳しい女性で通っているが、ジュナスの前では…
また、ルオ商会名代のステファニー・ルオとは気の置けない関係らしい。
ジュナスにベルナデッタを引き合わせた張本人でもある。
リベカ・マレリー
サイド1の1バンチ・シャングリラ出身で、
恋人のテオと共にエゥーゴのパイロットとなる。階級は少尉。
某機動戦艦艦長のような性格の天然ボケキャラ。
おまけに魔乳持ち(笑)。
その魅力(胸?)は怒れるカミーユをも鎮めたほど。
ジャブロー戦以後のアウドムラ内(&作品内)におけるムードメーカー的存在。
乗機はネモ。
- 5 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:46 ID:Y0PXpGM4
- テオドール・チャーチワード
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
リベカの幼馴染&恋人であり、彼女曰く 「テオは私の王子様」だそうで…
登場人物の中では幸福な部類に入るが(トップはもちろんリベカ)、
同僚に八つ当たりされ、自機を無断使用されとその分不幸も味わっている(笑)。
普段はリベカのフォロー兼なだめ役に徹しているが、
彼女を護る際にはものすごい迫力を醸し出す。
シャングリラ・チルドレン(ジュドー達)とは顔なじみ。
乗機はネモ。
ウォルトン・スウィフト
エゥーゴのパイロットで階級は少尉
態度は一流、腕は三流の"自称"天才パイロット。
大見得を切って出撃し、すぐ被弾して後退するというのがお約束のパターン。
(実は、ケネディ戦で死ぬはずだった …by ISAP)
リベカとは犬猿の仲。エリスにちょっかいを出す数少ない人物(笑)
スレ住人達はそんな彼のことを愛(または憎しみ)を込めて『ヲル豚』と呼ぶ。
乗機はネモ。
エルシー・シャトラン
ティターンズの中尉でアレキサンドリア所属。
ジェリドやカクリコン達とは同期。
外見は美人だが、性格は残忍。犠牲になった同期生は数知れず。
強化人間やコロニーレーザーといった機密情報を入手できる謎のルートを持つ。
リシュレール・サントス
エゥーゴの軍人で、階級は中尉。
アンマンでファ・ユイリィ等の戦闘訓練の教官を務めている。
亜麻色の美しい長い髪と、人を寄せ付けない厳しさを持つ。
- 6 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:46 ID:Y0PXpGM4
- エリス・ワイス
エゥーゴの士官。
凄腕のパイロットで、25歳にして中尉に昇進したエリート。
他人の3倍も4倍も血を吐いて今の実力と地位を身に付けた努力家。
“氷柱のエース”(リベカ談)の異名を持つ。
背丈と胸の無さにコンプレックスを持っている。
恋愛沙汰には縁がなかったが、とあることがきっかけで、ウォルトンのことが気になるようになる。
乗機はリック・ディアス。
グラハム・パーク
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリーのシャトル防衛戦において、カミーユのガンダムMk-Uをかばい戦死。
番外編「バレンタイン・ゴーゴー」において『モテない野郎ども代表』として描かれ、
また、本編においてもリベカとデートさせてくれ、とテオに何度も食い下がっていた。
乗機はネモ。
テレンス・デニケン
エゥーゴのパイロットで階級は少尉。
ヒッコリー残留組の中で唯一生き残ったネモのパイロット。
その結果は実力なのか、それとも運によるものか…
…どうやら後者のほうらしい(爆)。
ウォルトンの後輩ではあるが、全く尊敬なんぞしていない(笑)。
- 7 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:47 ID:Y0PXpGM4
- ●Z本編登場キャラ
クワトロ・バジーナ(28歳・大尉)
シャア・アズナブル
キャスバル・レム・ダイクン
かつてのジオン軍のエースパイロットで、「赤い彗星」の異名を持つ。
金髪の貴公子で、額には一年戦争時に負った傷がある。サングラスがトレードマーク。
エゥーゴには「クワトロ・バジーナ」の偽名で参加。
父親は当代最大の思想家、故ジオン・ズム・ダイクン。
単なる一人の戦士として、あるいは軍隊の指揮官として優秀なだけではなく、
より高い、より大きなレベルの指導者としてのカリスマ性と才幹を持つ。
しかし、あたら人類を導けるだけの能力を、あるいは義務を持ちながら、
逃げをうとうとする卑怯な男…との評言をカイは残している。
現時点では、先に宇宙へ帰還済のため作中での出番はない。
カミーユ・ビダン (17歳・中尉待遇?)
Zガンダム本編の主人公。少女とも見まがわんばかりの繊細な容貌の美少年。
「アムロの再来」と言われるほどのニュータイプ能力の持ち主で、
実際の戦闘においても、女性関係その他においてもエゥーゴのエースである。
現在の恋人(?)はエマ・シーン中尉だが、幼馴染のファ、ロザミィ、
彼にとっての運命の女ともいえるフォウ…と、周囲に女性の影が絶えることはないだろう。
そして、一つの物語の終わりに、カミーユ・ビダンは刻の涙を見る…。
- 8 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:49 ID:Y0PXpGM4
- エマ・シーン (24歳・中尉)
元ティターンズの将校。 ティターンズの行動に疑問を抱き、エゥーゴに参加。
亜麻色の髪と理知的な美貌が印象的な女性だが、男性には縁がなかったのか、
なんと24歳にしてまだ処女だった。
ファにヤキモチを焼き、あるいはカミーユに体でごまかされてしまうなど、
格段に可愛らしく、魅力的な性格に変貌した。
現在、軌道上のアーガマで待機中。
ファ・ユィリィ(17歳・軍曹)
カミーユの幼馴染で、グリーン・ノアの学生。
Z本編同様、カミーユの行動のとばっちりを受けた後、エゥーゴに参加。
実は初体験も済ませてしまっていて驚愕した方も多いはず。
相手は「陸上部の先輩で、どこかカミーユを思わせる美形で神経質そうな男」とか。
番外編のバレンタインネタでは、最後においしいところを持っていった。
現在はパイロット訓練中だか、その後もヘンケン艦長とは続いている様子。
レコア・ロンド(23歳・少尉)
エゥーゴの将校。一年戦争時にはゲリラとして戦った。
地球降下作戦のために先発するが捕らえられ、辱めを受ける。
クワトロ(シャア)の愛人でもあったが、
女としての直観か、彼の愛を得られないことを知る。
現時点では宇宙へ帰還済。
- 9 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:50 ID:Y0PXpGM4
- ブライト・ノア(27歳・大佐)
旧ホワイトベースの艦長。現在はアーガマの艦長。妻子あり。
常に激戦区で戦い続けた経験豊富な指揮官で、統率力、指揮能力は一級品。
ヘンケン・ベッケナー(年齢不詳・大佐)
エゥーゴの軍人。アーガマの艦長からラーディッシュの艦長に転出。
豪放磊落を絵に描いたような好漢で、男女問わず人望があるらしい。
エマ・シーン中尉に淡い想いを寄せる。
「……あの免疫のない……男と手も握った事のないような処が興味深くてなあ」
とのことだが、まさにその同時刻、当の彼女はカミーユとよろしくやっていた。
何だかんだで、ファ・ユィリィといい仲になってしまった。
アポリー(年齢不詳・中尉)
ロベルト(故人・年齢不詳・中尉)
一年戦争以来のベテランパイロット。当時はジオン軍に所属。
常にシャアとともに行動していたようで、エゥーゴにもその縁で参加したようだ。
シャアの信頼も厚く、カミーユにとっては頼りになる兄貴分たちである。
二人ともそろって、エゥーゴのジャブロー侵攻作戦に参加。
- 10 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:51 ID:Y0PXpGM4
- アムロ・レイ(23歳・大尉)
旧ホワイトベースのクルーで、一年戦争の英雄。
数年に及ぶ半軟禁生活、さらにはララァを手にかけてしまった経緯から、
戦いそのものを忌み嫌い、すっかり腑抜けてしまっていた。
しかし、復活後はその技量を見せつけ、スレ住人も含む全員の度肝を抜いた。
カイ・シデン(26歳・民間人)
旧ホワイトベースのクルー。戦後はジャーナリストとなり、いくつかのルポを世に送る。
シャアの態度・行動には極めて批判的。
常にクールでシニカルな態度は崩さないが、
愛するものが傷つき失われた時には、やはり熱くなる男である。
ハヤト・コバヤシ(23歳・階級不詳)
旧ホワイトベースのクルー。戦後は戦争博物館の館長という閑職に追われる。
現在は反地球連邦組織カラバのメンバー。
アムロには様々な経緯から複雑な感情を持っていたが、それが悲劇の一端となってしまった。
カツ・コバヤシ(故人・15歳・民間人)
旧ホワイトベースのマスコット。一年戦争後、レツ・キッカと共にハヤト夫婦の養子となる。
ヒッコリーのシャトル防衛戦において、アッシマーの攻撃を受け戦死。
しかし、その死がカイを、ハヤトを、そしてアムロを奮い立たせるのである。
ベルトーチカ・イルマ(年齢不詳・民間人)
反地球連邦組織・カラバに協力する民間人。ボリュームのある金髪に白い肌、緑の瞳の女性。
アムロには最初興味本位で近づくが、次第に彼の純粋さに惹かれるようになる。
最近、次第に生来のワガママさが顔を覗かせつつある基本的には強気の女性。
- 11 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:51 ID:Y0PXpGM4
- コウ・ウラキ(23歳・少佐)
0083年に勃発した「デラーズ紛争」時の連邦軍のエースパイロット。
さらに腕を上げたのか、登場時にはクワトロの油断もあったとはいえ、リック・ディアスを撃破した。
激戦の経験が彼に落ち着きを与えたのか、実年齢より若干年上に見られるようだ。
「年齢に似合わない程の渋みと異様な凄みを持つ青年」で、「意外に甘い声」の持ち主。
クリスチーナ・マッケンジー(29歳・少佐)
元RX-78 NT-1 アレックスのテストパイロット。ジュナスとは士官学校の同期生。
ベルナデッタの救出時、ジュナスたちに協力する。
サイド6にいたときに知り合った青年・バーニィの消息を追っている。
バーナード・ワイズマン(故人?・0080当時20歳・伍長)
ジオン軍の特殊任務部隊・サイクロプス隊の隊員。公式記録ではサイド6で任務中、戦死。
…なお、同名の人物に、新興反戦組織《ユニバーサルピース》のリーダーがいる。
- 12 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:52 ID:Y0PXpGM4
- ジェリド・メサ(24歳・中尉)
連邦軍内部のエリート集団・ティターンズの将校。
しかし、カミーユとの出会いが、彼の運命を根底から変えてしまう。
常にカミーユを付け狙うが、その度に返り討ちにあっている。
MS操縦適性は高いものがあり、そこは上層部にも評価されている。
マウアー・ファラオ(25歳・少尉)
ティターンズの将校。切れ長の瞳が印象的な美女。ジャブロー脱出時にジェリドを助ける。
ティターンズ入隊直後、トリノに惹かれるが、そのトリノに陵辱された過去を持つ。
Z本編ではシロッコの勧誘をはねのけるなど気丈な面を見せていたが、
トリノの持つ魔性には抗しえず、あえなく篭絡されてしまう。
カクリコン・カクーラー(故人・24歳・中尉)
ライラ・ミラ・ライラ(故人・25歳・大尉)
本編どおりに散っていった人たち。
ライラさんには、是非ともジェリドにベッド戦闘時の心得を指南してほしかった…。
- 13 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:53 ID:Y0PXpGM4
- パプティマス・シロッコ(27歳・大尉)
木星帰りの男。若くして木星からのヘリウム輸送船・ジュピトリスの艦長を務める。
独力でMSの設計開発を手がけるなど、多方面に才能を発揮する天才。
生来のものか、あるいは木星での体験がそうさせたのか、
高いカリスマ性の持ち主で、サラなど彼に魅了された人間も多い。
またアクの強い、腹に一物あるような人材をよく容れて使うなど、度量も大きい。
劇中では、トリノあたりとの関係が気になるところ。
サラ・ザビアロフ(16歳・曹長)
シロッコの崇拝者。薄紅色の髪が特徴的。私服のセンスは相当悪い。
どうやら地球に降りてきていたようで、シロッコの麾下につくよう、レコアを勧誘する。
結局、カツとは出会わないまま終わったが…。
バスク・オム(37歳・大佐)
ティターンズの実質的な総指揮官。
一年戦争時に負傷して以来、視力障害を補うためのゴーグルを着用。
そのためか、旧ジオンのみならず、スペースノイド全体に対する敵意は強烈。
目的のためには手段を選ばない男で、毒ガスの使用すら辞さない。
- 14 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 05:55 ID:Y0PXpGM4
- ロザミア・バダム(年齢不詳・少尉)
北米・オーガスタのニュータイプ研究所所属の強化人間。
薬物によるドーピング、マインドコントロールなどによる強化の結果、驚異的な身体能力を持ち、
通常人には無理な運動の負担(MS操縦時の急激な方向転換など)にも耐える肉体を持つ。
紫色の豊かな髪と、よく発育したボディラインの持ち主。
ブラン・ブルターク(故人・年齢不詳・少佐)
連邦軍の軍人。生粋の軍人ゆえ、ティターンズのありようには批判的。
連邦軍オーガスタ・ニュータイプ研究所直属部隊長を務めていた。
一年戦争以来の経験からくる、絶対的な自信と大胆不敵さを持つ。
ジャブロー以降の追撃戦は、ひとえに彼の独壇場。
フォウ・ムラサメ(年齢不詳 18歳程度 少尉)
地球連邦軍所属ムラサメ研究所の被験者である強化人間。
ホンコンに立ち寄ったカミーユ・ビダンと運命的な出会いをすることになる。
気まぐれで気分屋で、さみしがり屋の、記憶のない孤独な少女。
彼女との出会いが、カミーユをどのように変えるのか
それはこれから語られることであろう
- 15 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:32 ID:jh5ABIpt
- 乙カレー
- 16 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 06:54 ID:oy4vUgWV
- >>1
激しく乙
登場人物紹介もあっていいね。
だがますますほかの職人が降臨しにくくなる悪寒。
さて前スレ埋めてくるか。
- 17 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 09:14 ID:dmOjiEcd
- おう乙
- 18 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 11:57 ID:0K24s4/A
- オツカレイヤー
- 19 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 12:00 ID:RlDuFJXG
- ┌─┐
/巛 》ヽ,│
ヾノ"~ ヽ. l二二コ
リ. ´∀) .│
/ 二つ
人 Y
し (_)
/巛 》ヽ
ヾノ"~^ヽ ミ _ ドスッ
リ ´∀┌─┴┴─┐
/ 二つ 新スレ乙 |
ノ └─┬┬─┘
(__丿 ヽ,._,) .││ _ε3
゛゛'゛'゛
/巛 》ヽ
^/"~^ヽ. ._
(゙゙丶 ´∀`)') .┌─┴┴─┐
\ /. │新スレ乙 |
((⌒) ( └─┬┬─┘
` `゙ヽ,__,) ││
- 20 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 16:15 ID:J+4fowEQ
- 大尉、新スレおつかれさまです。
.f / /|. | | /,l,.rlナ'`.l | ,l"' ヽ 'i, ,.大゙i`弋ヾ'‐-,l,l .l, .l, }.∧ | |
{ ./l .ハ | | 'l´/ .リ_,.、.=x、l ヽ.', ,.x、、,ヾ;、 ll`'l! l! l!/ 'i, l, .l!
l .{,i! ,i l, .从 .|.,レ,rソ::::(` ヾ! ヾ, .'" ./::了゙'-,、,l ゙i l! l! ,レ⌒i, il! l
,i l.l'、 .l. __', Nヽ lK {::::llll'''| ` .{::llll'''1 .ヽ! .',ll, iリ'⌒ l ./l l
N l ト、l llミlt、l l,ヽ,l.゙'.、.ヽ、_0ノ、 ,1 -ゝ、:0ノ メ` >l, i !ノノ ,!/ .リ
.l i, li.'l llミl,l l l, .ヾ 、__ ̄ /::l `""´, /.!,リ'´ / i' l,
| .ヽll, l lミrl、.l .l ./// l::::| /// ´ / /ヌ / ., .|
| .トi, .l,l;!t.l lい .{::::j ./.,_ ,/ l! |
.| .l! .ト,ヽ! l,.い ', シ´ ,〃 .l_,.ノ .l! |
.| .l! .`゙l, lゝLL! , - 、 イ'- ┘! .l! |
.| .l! l, l, .lヽ,. ( ,__ ) / | ,| l! .|
.| .l, ト,.i l l.ヽ、 ‐-‐ ,ィl | ,! l! .|
.| ! .l!.tヽ,__ ! ! ト、 /! リ l j l! .|
.l, .i, ト.j ゚`0-,j-、`ヽ、 ., -'´ l-.、 / l! .|
i い ``ァ‐- 、,0 `ヽ、, .,.r '´ l ,)ヽ, ,! l
.i ヽ ./ `ヽ、.,_ ` '''" ,...、-'"´ ヽ / .,!
i, ./ r-=‐−- 、 , 、--‐‐'-、 ', /
- 21 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 16:45 ID:XHc2hl1z
- 即死判定について何にもわからんのですが、とりあえず・・・
>>1
敢えてお疲れと言おう!
- 22 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 19:23 ID:1785AQh2
- 即死回避!
GNO2マダー
- 23 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:15 ID:9/nelL4C
- とりあえずネタはないけど30まで。
- 24 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:16 ID:9/nelL4C
- 24
- 25 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:17 ID:9/nelL4C
- 30に行き着くまでレスり続けてやる!
- 26 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:18 ID:9/nelL4C
- 間に合え… 間に合え… 間に合えー!
- 27 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:19 ID:9/nelL4C
- 27
- 28 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:19 ID:9/nelL4C
- ああやっぱりネタ切れ。
- 29 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:19 ID:9/nelL4C
- 即死の基準が分からないのが辛いところ。
- 30 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:20 ID:9/nelL4C
- とりあえず30。
- 31 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:23 ID:syfBAGw5
- やらせはせん(ry
- 32 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:27 ID:GjOlnGSo
- >9/nelL4C
更にやるようになったな!
ガンダムの好きなキャラを書き連ねるってのはどうだろうか。
- 33 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:37 ID:rkB8FM0k
- >>32
>ガンダムの好きなキャラを書き連ねるってのはどうだろうか。
せっかくのエロパロ板なのだから、
ガンダムのヤりたいキャラを書き連ねる
でいいんでないかい?(ヲイ
- 34 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/28 23:53 ID:hB9Fy3nO
- じゃあまずアッガイから
- 35 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 00:36 ID:0Dp42u/L
- 【アガーイ豆知識】
頭かわいい
.. \ モノアイかわいい
\__ /
. / : 》:、
( ===○∩──左手かわいい
右手かわいい─(つ ⇔ ノ
ヽ ( ノ\__
(_)し' 胸かわいい
/ \
.. / \
右足かわいい 左足かわいい
- 36 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 00:56 ID:OQzsD9tk
- さて今日か…
パンツ脱いで待ってるよ
- 37 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 01:09 ID:E0jetmzf
- いよいよですな。 少佐
- 38 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 01:17 ID:oMd+vQ21
- パンツマンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
- 39 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 09:49 ID:GSasmeA6
- >>36は偽物です。
いや、別にいいんだけどねw
- 40 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 11:08 ID:JzPMnbdu
- つまり、>>39はこう言いたいわけだ。
「僕が、僕が一番上手くパンツを脱げるんだ!!」
- 41 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 11:42 ID:CZdtfO67
- >>39
だからコテハンつけとけって言ったじゃんか。
今からでも遅くない。
- 42 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 18:14 ID:eu5oCh1r
まだぁ〜?
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄
チン☆ ∧_∧
___\(\・∀・)
\_/⊂ ⊂_)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
- 43 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:18 ID:4HbNKsa+
- >>1
スレ立て、おつかれさまです。
>>16
色々な人が気軽に文章を書けるスレのほうがいいですね。
- 44 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:19 ID:4HbNKsa+
シンデレラを乗せたカボチャの馬車が、静かにお城に着きました。
大広間に案内されて入って行くと、
美しいシンデレラに、皆の視線が集まりました。
「この姫様こそが、王子様の花嫁にふさわしい」
家来が知らせに走ると、
王子様はにっこり出迎えてシンデレラの手を取りました。
王子様に手を取られ、
ワルツのリズムにのって踊るシンデレラは、幸せいっぱいでした。
「なんと美しいお姫様なのかしら」
「どこの国のお姫様でしょう」
うっとり見つめる周りの人々は、ひそひそ噂し合うのでした。
自然に起こった拍手の中に、継母と連れ子の悔しそうな顔が見えました。
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 45 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:20 ID:4HbNKsa+
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第96回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 46 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:20 ID:4HbNKsa+
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- 48 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:22 ID:4HbNKsa+
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 49 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:22 ID:4HbNKsa+
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 50 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:23 ID:4HbNKsa+
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 51 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:24 ID:4HbNKsa+
調子の悪い空調は、出力を最大にセットしても部屋全体を冷やせない。
それでも、肌にベタつく湿気が緩和されるのは在り難い。
どこか遠くの方で配水管が立てる耳障りな音が、連続して聞こえてはまた静かになる。
重い物を転がすような騒音は、腹の底まで響くような錯覚さえ抱かせた。
薄暗い常夜灯に照らされた殺風景な部屋には、必要最低限の家具しかない。
どうしても、相当にくたびれているベッドのシーツに視線が行ってしまう。
ドアを閉めたカミーユ・ビダンは、なるべく音がしないように鍵を掛けた。
部屋に自分と相手しか居ない状態で鍵を掛けるというのは、非常に緊張するものだ。
それでも、施錠の音はまるでオーケストラの演奏のように部屋中に響き渡ってしまう。
大きく身体を震わせたカミーユは、恐る恐る少女の横顔を盗み見た。
「‥‥‥」
しかし、少女──フォウ・ムラサメは何の反応も示していない。
常夜灯に半分だけ照らされたフォウ・ムラサメの顔は、能面のように表情がなかった。
カミーユは、フォウが安宿に気分を害したのではと不安になる。
考えてみれば、港を出てからエレカに乗っている間もずっと少女は無言だった。
- 52 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:25 ID:4HbNKsa+
- だが、二人っきりになれる場所に連れて行ってと囁いたのは少女の方だ。
そんなカミーユが口を開こうとした瞬間、フォウがゆっくりと歩き出した。
窓際に近づいた少女は、古ぼけたカーテンを開けて対岸の新市街の明かりを見る。
しばらくの間そうしてから、フォウは彼に背を向けたままぽつりと言った。
「──ね、カミーユのご両親は?」
瞬間、カミーユの脳裏に父母が収容されたガラス製カプセルがフラッシュバックする。
──ここに捕らえてあるカミーユ・ビダンの両親を! 抵抗すれば射殺する!!
漆黒の宇宙に浮かべられたカプセルが、ジェリド・メサ中尉の射撃で破壊された。
あの時、少年の一時の激情から始まったMS強奪騒動は最悪の結末を迎えたのだ。
辛そうに息を吐くと、しかしカミーユは無理に微笑んだ。
「え? ああ、コロニーにいる‥‥‥けど‥‥‥」
「そう、カミーユはコロニー‥‥‥宇宙で育ったのね」
彼のセリフを信じたフォウは、窓の外の夜空に見えないコロニーを捜し求める。
「私さ、戦災孤児なんだって。一年戦争の時に家族皆死んでしまったらしいの」
綻びの目立つカーテンを握り締め、フォウはゆっくりと言った。
- 53 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:26 ID:4HbNKsa+
- 自分の境遇をあたかも伝聞のように語る少女を、カミーユは不思議そうに見つめる。
フォウは、そっと横目でカミーユを見てから無表情に言う。
「私の名前、好き?」
「いい名前だ。好きだよ」
間髪を入れずに答えられたのは、カミーユの嘘偽りのない本音の気持ちだからだ。
それなのに、少女はこれまで以上に瞳を暗くする。
「私は嫌いよ」
「何故さ? 響きの良い‥‥‥」
そっと身体を翻して、フォウは訝しげな表情のカミーユと真正面から向き合った。
呼吸2回分カミーユを見つめた後で、フォウは口を開く。
「今の連邦軍の施設で4番目の実験体だったからフォウなの。ナンバー4って意味」
“連邦軍の施設”“実験体”という鋭い棘の生えた単語が、カミーユの心を傷付けた。
残念ながら、カミーユはルオ商会の掴んでいる情報を殆ど知らされていない。
ムラサメ研究所という名前の組織と、フォウの苗字の奇妙な符号にも気付いていない。
ただ、彼女の例え様の無い哀しみと怒りのような感情だけを感じ取って戸惑うのだ。
- 54 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:27 ID:4HbNKsa+
- 「実験体って‥‥‥ ほ、本当の名前は?」
「判らないわ。私には昔の記憶がないのよ」
哀しげに答えるフォウの傍に、空気を乱すのを恐れるようにカミーユは近付いた。
「フォウ‥‥‥」
「知りたいの、昔のこと。それを探していたの」
フォウの苦しそうな声に、カミーユは胸を締め付けられてしまう。
カミーユの逞しい腕が、細身の少女の身体を抱き寄せた。
頭をそっとカミーユの胸板に預けつつ、実験体と名乗った少女がため息のように囁く。
「ご両親のいるカミーユが、羨ましいわ」
「で、でも、思い出なんてこれからいくらでも作れるじゃないか」
まるで田舎芝居のようなセリフを口にして、カミーユはフォウを強く抱いた。
フォウの両肩が震え、そしてその震えが少しずつ収まってゆく。
カミーユの腕が優しくフォウを包み、委ねられた上半身をしっかりと支えた。
「‥‥‥そうなのかしら‥‥‥」
フォウの身体を抱いたまま、カミーユはそろそろとベッドの端に座る。
- 55 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:28 ID:4HbNKsa+
- 横目で見ながらだったから距離感が心許なかったが、上手く腰掛ける事が出来た。
粗末な布製のシーツが、二人の尻の重みを示すように皺を寄せる。
マットレスのスプリングも古く弱いから、それぞれの身体も意外と沈み込んだ。
「フォウ‥‥‥」
気の利いた事を言おうとしても、洒落たセリフの一つも浮かばない。
出逢ったばかりで「好き」だの「愛してる」だのと言ってはいけないのではないか。
軽々しく愛してるなどと言ったら、いい加減と思われそうで不安になった。
「‥‥‥ん‥‥‥」
もう一度フォウが唇を差し出したので、カミーユは口付けをする。
そっと少女の両頬に手を添えると、その滑々とした手触りに少年は感動さえ覚えた。
ふと、カミーユはフォウがメイクらしきものを全くしていない事に気付く。
余りに滑らかだったから判らなかったが、少女の肌に一切の化粧気はない。
水滴を垂らせば、弾き返して綺麗な粒になりそうな感触だ。
ふと、以前エマ・シーン中尉と過ごした夜の事を思い出すカミーユである。
エマの肌にファンデーションが塗られていた事に、当初カミーユは戸惑った。
- 56 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:30 ID:4HbNKsa+
- 少年は、それまで化粧というのは女のズルさの象徴のように感じていたからだ。
本当の顔を塗り隠すという行為を、不誠実な物と嫌悪していたからである。
だが、あの時エマはそんなカミーユの幼さに苦笑したものだ。
一定以上の年齢の女性にとって、メイクは変装というより礼儀だ。
それは、男性が髭を剃ったり髪を整える行為となんら変わらないレベルの話である。
逆に、女性が肌の手入れを欠かす怠惰さは同性からも忌み嫌われる。
派手に飾り立てるだけが化粧ではない、それを理解出来ない内はまだまだ子供だ。
もっとも、意固地な男性の間に蔓延している化粧アレルギーは強い。
ありのままの顔を見せる事が誠意だと捉えるのは、男の間抜けさだというのに。
もっとも、一見化粧をしていないように見えるメイクが持て囃されるのが現状だが。
あの時、17歳のカミーユの肌に24歳のエマは羨ましそうな顔をしたものだ。
一見少女とも見紛われるカミーユは、卑怯なまでに肌も綺麗だったから──
そんなことを思いつつ、つい目の前の少女をエマと比較してしまうカミーユである。
二人の唇が離れると、フォウ・ムラサメは恥ずかしそうに目を伏せた。
「──服、脱ぐから」
- 57 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:31 ID:4HbNKsa+
- そう呟くと、フォウは身に着けていたショールを肩からベッドの上へと落とす。
微かな衣擦れの音が、いやに大きく露骨に聞こえてしまう。
フォウがショールの下に着ているのは、鎖骨の見えるシャツとスパッツだ。
東洋系のエマに比べ、フォウの肌は透き通るように白かった。
フォウがシャツを頭から抜き取ると、白いブラジャーが仄かな灯りの下に晒される。
剥き出しになった肩と腕の肌の白さが、常夜灯だけの室内で輝いた。
フォウの両胸を覆っているのは、少しの飾り気もないシンプルな下着である。
胸の大きさは、細身の身体に似合って控え目のようだ。
しかし、肩から鎖骨に集約されて身体の中心へ向かう身体のラインは優美である。
ブラジャーに寄せられている胸の谷間は、決して深すぎはしない。
いわば緩やかな丘といった風情で、中心の稜線はなだらかだ。
乳房から臍に下り、臍から下腹へと落ちるラインにも、無駄な贅肉はなかった。
そうやってカミーユが呆然と立ち尽くしているのを見て、フォウは頬を染める。
「カミーユも脱いで」
カミーユは、未だにこういう場で服を脱ぐタイミングを会得していないのだ。
- 58 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:32 ID:4HbNKsa+
- 慣れていないと、意外とこのタイミングは意外と難しいものである。
「あ、ご、ごめん」
なんだか情けない謝罪のセリフを口にしながら、カミーユもトレーナーを脱いだ。
更にシャツとスラックスを脱いで床に落とし、ブリーフを脱ぎ捨てる。
室内には空調がまだ効き切っていないから、暑さは追い出されてはいない。
顔を上げたカミーユの視界に、彫刻のような造形が飛び込んで来た。
「──‥‥‥っ!!」
フォウ・ムラサメは、全裸でベッドの端に腰掛けている。
軽く脚を閉じて手を身体の脇について、フォウは淡い微笑でカミーユを見ていた。
無防備に晒されている乳房は、呼吸につれて上下している。
その頂点の乳首は、余りにも色素がなくてまるで乳房のアクセントのようだ。
すらりとした脚は、ベッドから床に垂らされ閉じ合わされている。
伸ばされた腕は細く、脚も細く、腰から腹の細さなど美術品に遜色ない。
思わず圧倒されながら、カミーユは恐る恐る気を取り直してフォウの瞳を見つめた。
フォウは、穏やかな顔でカミーユを見つめている。
- 59 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:33 ID:4HbNKsa+
- 視線の真っ直ぐさと確かさに狼狽しつつ、カミーユはフォウの乳房へ手を伸ばした。
最初は指先で感触を確かめるように、その後で手のひら全体で乳房を揉み込む。
「あ、んっ‥‥‥」
小さく漏らされたフォウの吐息が、カミーユの行為に勇気を与えてしまう。
フォウが行為を拒絶しないという、安心感から生み出される勇気だ。
何しろ、彼女の身体の美しさに経験の乏しい彼は気圧されてしまっていたのだから。
思わず唾を飲み込んだカミーユは、両手で彼女の双乳を握り締めた。
「ああ、ああぁ」
水風船のように柔らかなフォウの乳房を揉み、くにくにとした乳首の感触を楽しむ。
ぎゅっと目を閉じるたフォウは、喘ぎ声を堪えるように口元を引き結んだ。
カミーユは、一心不乱に少女の乳房をぐにぐにと揉みこむ。
「‥‥‥ぁっ」
フォウの閉じたまぶたが小刻みに震え、細い睫毛をそよがせた。
よく動くカミーユの細い指が、彼女の乳房をきゅっと握り潰すように掴む。
「ん、んぁっ」
- 60 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:34 ID:4HbNKsa+
- フォウの白い肌に珠のような汗が浮かんで、荒い呼吸に呼応して流れ落ちた。
部屋の空調はまだ効き切っていないから、カミーユの額にも汗が浮かぶ。
窓際の送風口から吐き出される冷気が、かろうじて二人の汗を冷ますだけだ。
フォウは、カミーユの手を振り払う事も出来ずに二の腕を身体の中心部へと寄せる。
すると、あたかも二の腕で乳房を絞り上げるような状態になってしまう。
血管を青く浮き出させたまろやかな乳房の中心で、尖りつつある乳首が揺れた。
カミーユがその乳首をくりっと捻ると、フォウは不意に肩を竦める。
「ひゃ、ひゃぁん」
上目遣いに見上げてくるフォウの可愛い小鼻が膨らみ、熱い吐息が漏れた。
潤んだフォウの瞳の端に、小さく透き通った涙の粒が湛えられている。
「フォウ‥‥‥っ」
強い衝動に駆られ、カミーユはベッドにフォウを押し倒した。
シーツの海に倒れ込んだフォウの短い髪がばさっと広がり、乳房が激しく震える。
「あ、あんっ」
その動きに魅了されるように、カミーユは夢中でフォウの乳房を揉んだ。
- 61 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:34 ID:4HbNKsa+
──次回、9月5日。
- 62 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/08/29 19:35 ID:4HbNKsa+
次 回 、 「 ど こ か で 小 さ な 」
- 63 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 19:49 ID:coTxwwSc
- お疲れ様です!!
初のリアルタイム投下に遭遇しちゃって興奮してます(*゚∀゚)=3
私はフォウにあまり思い入れがないのですが(ファンの方スマソです)
カツの時の様に一気にキャラ萌え度がうぷするお話になる事を期待させて頂きます!
- 64 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 20:25 ID:uVVX8t0w
- ISAPさん( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
フォウ(*´Д`)ハアハア遠い昔に待ち望んだ事が・・・
- 65 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 20:36 ID:4IMPXn2e
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
濡れ場と同じ位、背景描写が読んでいて飽きないです。
>>51->>52のような、舞台設定とカミーユの心理を交互に描写していって
抵抗なく本題に入っていく所が小説だなぁ…と感心するコトしきりです。
正統派の組み合わせは本当に良いです。
しかし、本編だとここでようやく4割…
例えば、横山光輝の三国志では、重要性の低い事件や戦闘は
絵にナレーションを添える形で、大体2〜3ページ位で終わらせてました。
もし、本編とオリジナルを両立して書く事に息苦しさを感じていたら
省略できる所は省略して、あらすじだけ書いてそこから
話を展開していくというのもアリなのでは。
そうしても書くべき事は書ける筆力をお持ちですし。
あくまで一読み手の意見ですが。
無理をせず、自分のペースを見失わないようにご自愛下さい。
- 66 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 20:36 ID:6W+jscmW
- 昔、ニュータイプの付録ポスターがあったが(全裸のフォウ)
あんなイメージか?ドキドキ・・・・
- 67 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:24 ID:7ZGwwmiO
- ああ、北爪ポスターか…あれはよい物だ
- 68 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:25 ID:7ZGwwmiO
- 漏れってばIDがちと素敵
- 69 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/29 22:32 ID:JzPMnbdu
- 化粧についての話題がリアルすぎる。
そうか化粧が嫌いな俺はお子チャマかORz
- 70 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 01:10 ID:A/gJXUgZ
- ISAPさん乙です。しかし、いいところで「次回」…。
一週間おあづけですか・゚・(ノД`)・゚・。
- 71 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 02:30 ID:pMbAVGf6
- テンプレ見て思ったんだけど
フォウはUC71年生まれで16歳
- 72 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 04:15 ID:BUzAQhJF
- ISAPさんキタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!
透明感のあるエチシーンが非常にいいカンジ。
やっぱフォウはいいですねー
- 73 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 19:57 ID:ayM4UqBo
- ティッシュがきれたから明日読む。
- 74 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 21:27 ID:VASJtW8d
- >65
たしかに、原作キャラはともかくオリキャラの運命は見届けたいしなあ
そういうアプローチもアリかと。
- 75 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 21:33 ID:Synf25HJ
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
カミーユ×フォウがキタ━━━━━━━━━!!!!
乙です。
諸事情で1日遅れてしまいました。
あぁ、フォウが可愛い。
恥かしそうに目を伏せたり、頬を染めたり
普通の子っぽくて、すごく可愛い。
今までのフォウのイメージだと、そんなこと気にせずに
もっと大胆で不思議ちゃんだと思ってたんだけど・・・。
これからISAPさんの手で、どう料理されるか
楽しみ楽しみ〜♪
>逆に、女性が肌の手入れを欠かす怠惰さは同性からも忌み嫌われる。
な、なんでそんな事にまで詳しいんですかーっ!!!
- 76 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/30 23:17 ID:zidDETNe
- ISAPたんはなんでも知っている。
ガンダムのことも、女の子の本音も、
もちろんジュナスたんの運命も。
- 77 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 06:00 ID:Ob5D6Wa+
- ゆうべあの娘が泣いたのも、知っているのかな(・∀・)ニヤニヤ
- 78 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 16:02 ID:9dIFGTns
- ここで再びISAP=富野説を浮上させてみる
- 79 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 21:03 ID:x0Hfb4Xp
- 富野がこんなに律儀かよ!(w
- 80 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:18 ID:H7DbPlhX
- 富野の文章を読んでからそういう発言をしよう。
正直、それでも物書きかよ!と言いたくなるほど文章下手だぞ?
- 81 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:25 ID:CKjpNSpJ
- たしかに文章下手だよな、トミノ
中学生が無理に難しい文章書こうとしてるかんじ。
- 82 名前:名無しさん@ピンキー :04/08/31 22:52 ID:iWAt3DS2
- 富野の小説は、セリフ回しはセンスいいが地の文が最低。
状況描写に至っては(ノ∀`)アチャー
閃ハサとかリーンとか、物語そのものは好きなのが多いから余計に惜しい。
- 83 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 00:51 ID:cWXUiCkt
- それが富野の良さですよ
クサヤとかブルーチーズとかと同じ
- 84 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 09:32 ID:2ccKrpOE
- まあなw
でも流石にVは苦行だった
- 85 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 12:41 ID:zoYcmqt3
- ベルトーチカチルドレンの出来は悪くないと思う。
- 86 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 21:49 ID:Kkixwf8j
- ああ、確かに面白かったよな、「ハイ・ストリーマー」
- 87 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 22:25 ID:zoYcmqt3
- ちゃうねん(泣
- 88 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/01 23:26 ID:Qe1Ldi7F
- そういえばベルトーチカチルドレンのドラマCDだとクェスの声は別の人なのな
ベルトーチカと同じだしさ
声聞いててびびった
- 89 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/02 07:26 ID:ZdXq+mTe
- もともとベルとクェスの中の人は一緒だが・・・(M・ナガノの嫁)
- 90 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/02 15:54 ID:k3Pwqvjh
- >>88
カセット文庫のクェスは荘真由美さんでしたな。
意外といい感じだったかと。
- 91 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/02 22:47 ID:6EACxY3Q
- ベル・チルだとナナイは「メスタ・メスア」という名前だが
「カクリコン・カクーラー」「ライラ・ミラ・ライラ」「ギャブレット・ギャブレー」
と富野のつける名前はどこか狂ってる。
個人的に一番ツッコんだのは「アマンダラ・カマンダラ」
- 92 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/03 04:38 ID:HjsoRZUg
- ジョブ・ジョンとかラカン・ダカランとかフル・フルットとかベルナデット・ブリデットとか
(最後のは長谷川かw)
- 93 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/03 14:53 ID:mXkQZ0Zk
- さすがたん・・・
あんた複垢で正解だよ。
デプロック1機ではとてもじゃないが・・・orz
正直すまんかった。
- 94 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/03 18:21 ID:jQVWrD+s
- アバデデ=グリマデ
- 95 名前:さすがたん :04/09/04 00:06 ID:8I2mSMzw
- >>93
反応を上げて、確実に先手取れるようにして、
ザニ盾マンタ盾(マンタはHP↓回避↑)
デプ、戦車、戦車、戦車と揃えてつるべ撃ち。
「やや弱い」での勝率は跳ねあがるぞ!がんばれ!
私?
デプ2機です。ごめん。
- 96 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 06:25 ID:qxqh7GPY
- ネトゲはようわからんが、まあガンバレ。
日経ムック大人のガンダム買ったがそこそこ読めたな。
あいかわらずトミノ発言はイカしてたが。
- 97 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 07:35 ID:TXkFD/QK
- イカれてた
- 98 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 11:16 ID:G0dN+KE4
- やらなイカ?
- 99 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 14:04 ID:o/XrVlKg
- こんなのがあった。
ttp://www.capcom.co.jp/ir/news/pdf_page/040903a.html
- 100 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 14:25 ID:2+7E5KSU
- >>95
昨夜デプ2機目やっと購入
ザニー壁 トリアーエズ壁(移動↓HP↑改造)
デプx2射撃 フライマンタ射撃 セイバーフィッシュ☆射撃でなんかVP30台にまであがってきた。
さすが初心者鯖・・・ランカーも夢じゃない??
みんなわけもわからず任務してるんだろうな( ´ー`)
すれ違いスマソ。
みんなGNO2おもろいよ。
- 101 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/04 15:38 ID:gra5hBHj
- >99
今週のファミ通にも出てたね。
機種変更しようかなあ。
>100
節度をもった雑談なら一向に構わないのではないかと。
MMORPGは暇がないからきっとやらないだろうけどさ。
- 102 名前:さすがたん :04/09/04 19:57 ID:8I2mSMzw
- ウチの鯖には古谷徹さんとか週刊アスキーの漫画家ミズトフさんが
連邦にいるんで、えらく競争率が高い。鯖選択を誤ったよ。
少尉で最強に近い布陣をひいても40位どまりだ・・・
スレの皆さん、ごめんなさい。ジュナスたんはお金稼ぎ垢になってしまってます。
- 103 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 00:50 ID:HwgENnKC
- あと20時間ぐらいか…
- 104 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 03:22 ID:QvBBN0GG
- >>102
うちのジュナスたんはついに30位にランクイン!
>>101
MMORPGではない。MMOSLGかな?
自分が編成し、動き方を指示した部隊が勝手に戦ってくれるシステムだから。
- 105 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 05:41 ID:3I6XlKEL
- フォウって本当の名前はキョウっていうんだよな確か。
鬼焼きを出しそうな名前だ。
- 106 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 17:53 ID:xxGmWn9R
- まだかな〜(´・ω・`)ショボーンヽ(`Д´)ノ ウワァァン―
- 107 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:37 ID:Mu0AAUiq
- おまたせ、でしたか?
>省略できる所は省略して、あらすじだけ書いてそこから
>話を展開していくというのもアリなのでは。
そろそろ、そういうことを考えなくてはいけない時期です。
貴重なご意見を、今後の参考にさせて頂きます。
- 108 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:38 ID:Mu0AAUiq
シンデレラは、王子様と踊りながら幸せいっぱいでした。
時間の経つのも忘れていました。
その時、12時の鐘がリンゴーン リンゴーンと鳴りました。
シンデレラは、はっとしました。
お婆さんの言葉を、思い出したのです。
「急いで帰らないと大変だわ」
シンデレラが急にダンスを止めたので、王子様は驚きました。
「王子様、ごめんなさい。私、急いで帰らないと‥‥‥さようなら」
驚いた王子様が訳を尋ねましたが、
シンデレラは逃げるように広間を走り抜け、階段を駆け下りて行きました。
後を追った王子様は、
たちまちシンデレラを見失ってしまいました。
代わりに、階段に脱ぎ忘れられたガラスの靴を拾いました。
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 109 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:39 ID:Mu0AAUiq
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第97回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 110 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:40 ID:Mu0AAUiq
履歴:
ガンダムヒロインズ
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273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
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ガンダムヒロインズ MARKV
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388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
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- 111 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:40 ID:Mu0AAUiq
ガンダムヒロインズ MARKW
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ガンダムヒロインズ MARKX
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ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60
- 112 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:42 ID:Mu0AAUiq
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 113 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:42 ID:Mu0AAUiq
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 114 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:43 ID:Mu0AAUiq
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 115 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:44 ID:Mu0AAUiq
- 長めの前髪がその瞳を隠したから、彼はフォウ・ムラサメの髪を払い除ける。
フォウのせつなそうな瞳が、カミーユ・ビダンを熱っぽく見上げていた。
彼が口を開こうとしたとき、不意にフォウが囁く。
「カミーユの手は、検査で触られるのと全然違う」
息を呑むカミーユは、先程のフォウの告白を思い出して辛そうな顔になった。
彼女が、地球連邦軍の施設の実験体だという告白を──
「──私には、訓練の記憶しかない」
フォウは、静かな口調でムラサメ研究所の訓練の日々を思い返す。
気が付いた時には、フォウは機械的なリアクションの訓練をさせられていたという。
複雑な機械のある部屋での対G訓練、記憶力増強の為のスーパーラーニング訓練。
過酷な訓練の日々は、決して日常と呼べるものではない。
常にセンサーを貼り付けられ、睡眠学習までも当然のように行われていた。
それは、想像するだけでも怒りと不快感しか生み出さない内容である。
痛ましい気持ちになったカミーユは、思わず先刻のセリフを繰り返していた。
「思い出なんて‥‥‥いくらでも作れるって言ったろ?」
- 116 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:45 ID:Mu0AAUiq
- 何の気なしに言ったセリフだったが、今では心からの言葉になっていた。
そのセリフを信じた訳ではないだろうが、フォウはカミーユの好意を信じたようだ。
カミーユは、そっとフォウに身体を重ねる。
指で彼女の乳首を捏ねつつ、剥き出しの肩を舌と唇でぺろぺろと舐め回した。
唇を噛み締めたまま、フォウがカミーユの背を強く強く抱く。
「フォウ‥‥‥っ」
フォウの乳房が、少年の逞しい胸板で押し潰されて左右に流れた。
背中に回されたフォウの腕の感触が、カミーユには気持ち良い。
ふと、カミーユの視界に彼女の整った耳たぶが入った。
エマ・シーンとの行為では試した事がないが、女は耳も性感帯だと聞いた事があった。
カミーユは、静かに唇をフォウの耳元に寄せる。
フォウの耳たぶをはむっと噛んだカミーユは、そのままぺろっと内へ舌を入れた。
「あああああっ」
全身を突っ張らせ、首を左右に大きく振ったフォウの髪の毛がばさばさと乱れる。
カミーユは、フォウの敏感な反応に気を良くして尚も息を吹き掛けた。
- 117 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:46 ID:Mu0AAUiq
- 「うくっ! ひゃああ!!」
フォウを強く抱き締めたカミーユは、その体勢で耳に長く浅い息を流し込む。
「ああぁぁんっ!」
反射的に身をくねらせたフォウは、恨めしげにカミーユを見上げた。
「カミーユ、駄目ぇ‥‥‥」
綺麗な瞳でそう窘められてしまうと、これ以上カミーユも馬鹿げた事も出来なくなる。
ただ、フォウの狼狽した顔を顔を見ていたいだけの少年の悪戯心だったのだ。
潤んだ瞳で荒い息を吐くフォウの肩が、震えて上下する。
上半身を起こしたカミーユは、体勢を変えてフォウの右乳首をそっと口に含んだ。
「んむっ」
フォウの全身ががくがくと大きく震え、シーツを押し出すように足が動いた。
カミーユは少女の乳首を舌先で転がしては、ぺろぺろと乳輪を舐めまわしたりする。
更に、右手を下腹部の方へと下ろしてたおやかな腰を愛しげにさすった。
カミーユに乳房を掴まれている彼女の身体が、びくびくっと痙攣する。
フォウの脚の間に伸ばされたカミーユの長い指が、彼女の源泉に辿り着いた。
- 118 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:47 ID:Mu0AAUiq
- 本来は深く隠されているフォウのそこは、既に濃密な愛液を湛えて潤んでいる。
「んくっ! んはぁぁ」
カミーユの指が、くちゅっとフォウの下の唇を左右に広げた。
閉じ合わされていた部分が外気に晒される感触に、フォウは全裸の身体を震わせる。
とぷんっと流れ出して来る愛液を、カミーユは指で掬い取った。
指を動かし、それをフォウのクリトリスに塗り付けるようにするカミーユだ。
「はうううぅっ」
小さく控え目なフォウのクリトリスが、皮を剥かれて敏感な部分を剥きだしにされた。
そこへ直接愛液を塗り込まれる刺激に、フォウは可愛く呻く。
カミーユが更に肉芽への愛撫を重ねると、真珠は体積を増していった。
「感じてる‥‥‥」
「う、うん。私、感じてる」
呆然と確認するように言うカミーユに、フォウはがくがくと首を振る。
フォウの全身の肌がほんのりと染まり、元からの白さと相まって桜色に見えた。
部屋の高い湿度のせいで汗が引かないから、ぬらぬらと光る質感も淫靡である。
- 119 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:48 ID:Mu0AAUiq
- 憑かれたようにフォウのクリトリスを愛撫するカミーユは、割れ目へ指を入れた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ」
フォウの膣口は、彼の指をしっかりと咥え込んでちゅくちゅくと音を立てる。
カミーユは体勢を直すと、フォウと視線を合わすように上半身を調整した。
「フォウは‥‥‥僕でいいのか」
じっと見下ろして来るカミーユの視線と、快感に潤んだフォウの瞳が合った。
「‥‥‥」
そうだ、二人は本当に逢ったばかりなのだ。
それでも、その短い時間で少年はどんなにフォウに惹かれているのか知っている。
しかし、それはあくまで自分だけの気持ちだった。
少女が自分をどう思っているかという答えは、聞かせてもらっていない。
肌を重ねているにも拘らず、カミーユは彼女の気持ちの欠片も判っていなかった。
それはもどかしい事だし、不安な事だ。
例えばカミーユが恋人を持った時、恋人が他の誰かに抱かれたら悔しいと思う。
だが、逆にカミーユの腕の中にいる恋人が他の誰かに心奪われているとしたら──
- 120 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:49 ID:Mu0AAUiq
- 実は、そちらの方がよほど悔しくせつなくやりきれないものだろう。
だから、カミーユは無粋だし情けないけれどフォウの気持ちが知りたかった。
嘘でもいいから、カミーユを愛しているというセリフを彼女から聞きたかったのだ。
一回目を閉じてから、フォウは目を細めてカミーユへ囁く。
「──貴方が良いわ」
セリフと共に、フォウの腰がカミーユに押し付けられて彼のペニスを刺激した。
「! ‥‥‥っ、フォウ!」
少女の薄めの恥毛が、柔らかく彼の下腹を擽る。
既に硬く膨張しきって先走り液まで漏らしている彼のペニスが、びくんっと震えた。
堪らずに、カミーユは肉棒へ手を添えてフォウの割れ目へと押し当てる。
「い、行くよ」
フォウの涙を湛えた瞳が、不安げに揺れた。
押し付けられたカミーユのペニスが、フォウの膣口へぐっと進入を開始する。
「ん、んきゅぅぅっ」
激しく首を左右に振りながら、フォウは涙を飛び散らせた。
- 121 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:53 ID:Mu0AAUiq
- 慎ましやかなフォウの割れ目は、カミーユの逞しいペニスに抵抗をしてしまう。
充分すぎる位に潤っていたのに、フォウのそこは狭くきつかった。
「カ、カミーユぅぅ」
少女の抵抗に慌てたカミーユが、腰の動きを止めようとするが既にそれは遅すぎる。
カミーユのペニスがフォウの膣口深くへ侵入し、中へと飲み込まれた。
「あああ、あくぅ、ああぁ」
フォウの指がカミーユの背中を掻き毟り、その肌に引っかき傷を付けてゆく。
その痛みに顔を顰めつつも、カミーユはフォウの膣内の感触に酔った。
「壊れ‥‥‥るぅ」
自分でも触れた事のない身体の奥へ侵入される感覚に、フォウの全身が震える。
思い切り反らしたフォウの身体がシーツから浮き上がり、痙攣した。
フォウの蕩けた表情に急かされ、カミーユはゆっくりと腰を動かし始める。
「ん、ん、んんんん」
唇を噛み締めながら、フォウはぎゅっと目を閉じてカミーユにしがみ付く。
カミーユは、本能のまま必死に腰を動かして快感を求めた。
- 122 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:54 ID:Mu0AAUiq
- しばらくするとフォウの膣口の圧迫力が弱まり、締め付けられる感覚が薄れる。
うっとりとした表情になったフォウが、うわ言のように呟いた。
「壊れても‥‥‥いい‥‥‥」
そのセリフは、どこか本音のように聞こえてせつない。
カミーユのペニスに貫かれ、少女の身体は次第に貪欲にくねった。
フォウの愛液がカミーユ自身を濡らし、流れ落ちてシーツへシミを作る。
「うっ、うくぅ、ああぁぁぁーー」
カミーユが強く挿入した瞬間、フォウは目を見開き大きく口をパクパクと開けた。
眉を寄せて苦しそうに呻くフォウに向かって、カミーユは腰を打ち付ける。
「フォウ! フォウ!」
それまでの大胆な抜き差しから、カミーユの腰の動きが小刻みなものとなった。
次第に性感を高めつつ、浅く細かい前後運動がラストスパートをかける。
「あ、あはぁっ、はぁぁあああ」
カミーユに抱きつくフォウの身体も、それに合わせてぶるぶると震えた。
触れ合う肌の柔らかさに、カミーユは夢中でピストンを繰り返す。
- 123 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:55 ID:Mu0AAUiq
- 「あ、だめ、だめ、だめぇぇええ」
フォウの吐息もどんどん短く速くなり、膣口はカミーユのペニスを締め付けた。
一気に強くフォウを抱き寄せた瞬間、カミーユは絶頂に導かれる。
「フォウーーーっ!!」
目を閉じて身体を震わせながら、カミーユはフォウの子宮口へ一気に射精をした。
「あああああ!!」
少女は、顎を上げ白い喉を晒して一瞬硬直する。
膣壁はこれまでとは比べられない位に締まり、うねうねと蠢動を繰り返した。
フォウも、全身を若鮎のように痙攣させながら少年にしがみ付く。
「あ、ふうぅぅ」
それまで貯めていた息を吐き出すと、フォウの背中がベッドにどんっと落ちた。
弛緩した身体は、それまでよりも体重が増えたようにシーツに沈む。
「はあ、はあ、はあああ、あぁ」
荒い息を吐きながら、フォウは力なく腕を上げて額の汗を拭った。
そのまま額に張り付いた前髪を掻き揚げて、潤んだ瞳で気だるげにカミーユを見る。
- 124 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:56 ID:Mu0AAUiq
- 少年も、力をなくしたようにうつ伏せでフォウの隣に倒れ込んだ。
その顔にびっしりと浮かんでいる汗は、珠のように綺麗にカミーユを彩っている。
「ああ、フォウ‥‥‥」
うわ言の様に呟くカミーユより、フォウの方が先に呼吸を整えられた。
フォウは、手を伸ばして枕元のウェットティッシュを取ると濡れた股間を拭う。
どろりと流れ出して来るカミーユの精液に顔を顰め、何枚かを挟んだままにした。
不思議と、避妊とかそういう事はフォウの頭には浮かばない。
「気持ち、良かった‥‥‥?」
まるで母親のように微笑みながら、上半身を起こし彼女はカミーユへ身体を近付ける。
そうして、息も絶え絶えなカミーユの顔の汗をタオルで拭いた。
「‥‥‥ん‥‥‥」
恥ずかしそうに頷くカミーユを、淡い微笑で見守るフォウだ。
いつの間にか効きが良くなった空調が、今度は急速に部屋を冷やしてゆく。
ふと胎内の精液が流れ出して来て、フォウは身体を震わせた。
身体を起こしたフォウは、ベッドの足元に丸まっていたブランケットを引き寄せる。
- 125 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:57 ID:Mu0AAUiq
- 何十回も洗濯されて綻びているそれを、フォウは二人の身体に掛けた。
うつ伏せのカミーユが、荒い呼吸のままぼんやりとした視線をフォウに向ける。
「‥‥‥僕は、昔の事なんて覚えていたくない」
それが記憶を求める自分へのセリフだと気付き、フォウはそっと視線を天井へ向けた。
しばらく無言でいた後で、フォウは小さく呟く。
「そうね、思い出してもがっかりするだけかもしれないのにね‥‥‥」
いつの間にか、フォウを見つめていたカミーユは寝入ってしまったようだ。
規則正しい息遣いを聞きながら、フォウはティッシュを屑籠へ放り込む。
緩やかに顔を上げた彼女は、22:00を指している壁の時計に気付いて表情を硬くした。
「確か、作戦開始は午前零時だっけ‥‥‥」
ホンコン市長が強引に許可させられたティターンズの総攻撃は、本日の24:00である。
そして、ガルダ級輸送機アウドムラのホンコン出航も24:00だった。
ゆっくりと身体を横たえたフォウは、カミーユの胸の中へ顔を埋めて目を閉じる。
遠くの方から、湾内を行き交う船の音が響いて来た。
壁に掛かった古ぼけた時計の針が、二人の時間を削り取るように小さく動いた。
- 126 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:58 ID:Mu0AAUiq
──次回、9月12日。
- 127 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/05 19:58 ID:Mu0AAUiq
次 回 、 「 こ ん な 素 敵 な 夜 な の に 」
- 128 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 20:04 ID:4QxVllYG
- ISAPさんキタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!
降臨をリアルタイムで見れた。
>>古ぼけた時計の針が、二人の時間を削り取るように小さく動いた。
せつなさがにじみ出てきますね。
- 129 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 20:19 ID:AMRZXysZ
- ISAPさん( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
(*´Д`)ハアハア出来て・・・(つД`)切ない
蝶・最高でつ
- 130 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 21:58 ID:3I6XlKEL
- ISAPさん、今週も乙です。
行為の後のけだるさが上手く表現されててよかったと思います。
これからカミーユはフォウがサイコのパイロットだと知るわけで
そちらの戦闘シーンも楽しみ楽しみ。
そして近づいてくる
「灼熱の脱出」!!!!!!
- 131 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/05 22:14 ID:He7aUrMs
- フォウの源泉徴収
- 132 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/06 22:56 ID:GvD3XDXo
- 壁|ω・)もしかしなくてもフォウって不人気か?
- 133 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 01:02 ID:TFGww76T
- 何を言う!!!!
フォウは「なんでそこで殺しちゃうんだよぉ!!バカトミノ!!!」
と言いたくなる程の真のZのヒロインだろ!!ロザミィ?ファ?エマ?あんなの
サブキャラだよ!!
- 134 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 01:06 ID:m7T67Pik
- 俺さ、フォウってあんま好きじゃなかったのよ
でもさ、あるときシャワーシーン見てさ
その時の彼女は唇が青くなかったのよな
で、惚れた、マジ、蝶かわいい
- 135 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 02:49 ID:owvLbgfw
- 俺はフォウからガンダムに入った
ホントで
- 136 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 04:44 ID:/qUNQmzk
- その割にはレス数が過去最低のような気が
こんな流れだとISAPたんに見捨てられそうで(´・ω・`)ショボショボーン
- 137 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 04:48 ID:1cr+O2Ga
- みんなエロより早く先を見たいんじゃないかな。
いや、エロも好きだが本編が気になりすぎる
- 138 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/07 15:52 ID:m7T67Pik
- >>137
俺漏れも
エロも大好き、エロ万歳
な俺だがそれを圧倒的に上回るISAP氏の話の上手さ、素晴らしさに引き込まれてしまっていて
本編の続きが読みたくて読みたくて・・・
- 139 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 21:34 ID:nsVZwXk7
- ISAPさん、乙
相変わらず面白いですね
- 140 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/08 22:16 ID:swPijqBe
- ISAPさん 続き続き お願い。
- 141 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 03:42 ID:7NxM7sSi
- フォウよりも、リベカたんやエリスたんが人気あるのはガンダムスレとしてはどうなんだろー
- 142 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 08:57 ID:VmGDaoPL
- 原作キャラなんて飾りです!エロイ人にh(ry
と言いつつ、ISAPさんによる原作キャラの再解釈があったりするから、
期待せずにいられない。特にカツはZ本編よりも行動に説得力があったからな。
- 143 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 13:56 ID:FcsaVy6C
- >>142
確かにアレは凄かった・・・
あんなに嫌いだったカツに感動しちゃったよ、マジで
素晴らしい話だった・・・
本出たら買うよ絶対
- 144 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 14:06 ID:V9JIyoEC
- 俺もあのカツの逝きざまに心打たれたクチだ。
本・・・出ないかなあ。
- 145 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 14:41 ID:IBLomGVS
- フォウはデムパだから苦手な人が多いのかな?(・∀・)
でもカミーユもデムパだよな。
- 146 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 17:21 ID:UbPX4BdO
- だからカミーユも苦手なんだよね(・∀・)
- 147 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 18:14 ID:RCl/11WX
- ニュータイプ=デムパ
- 148 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 18:16 ID:1wO1JapW
- ここを読んでる人の年齢層って何歳くらいなんだろうなぁ……
なんか、リアル厨房か工房の様な気がして、ならないんだが……
- 149 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/09/09 20:03 ID:EbQS+5DA
- リアル工房1年ですが何か?
ってここはエロパロだったな…
- 150 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/09/09 20:07 ID:EbQS+5DA
- っていうかnyとかMXとかでXXX動画見てるより
このスレ読んでる方が(決してチャックは下ろさないつもり)健全だと思われ。
- 151 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 20:33 ID:Ihiuce6Z
- マジレスすると、妻子持ちも大量にいるし、スレの平均年齢はかなり高いはず。
リアルでZ見てた厨房が軽く30代なわけだし。
- 152 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 21:01 ID:FcsaVy6C
- はっはっはっは、俺17歳のリアル工房
もうすぐ大学受験だぜ
- 153 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/09 22:00 ID:w2rmwP8o
- ネタにマジレスカコワルイが、あえて
「BBSPINKは21歳未満立ち入り禁止」なんだから
17歳だとか平気で書かないほうがよいかと。
ここは良スレだから叩かれないかもしれないが、ここは例外。
以上、スレの平均年齢を引き上げてるっぽい30歳のオジサンの説教だ(・A・)
- 154 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 02:42 ID:D1KP8pZ/
- ところでおまいら聞いてくれ
我らがジュナスたんなんだがさ、どんな顔で設定してる?
俺はゲームはやった事ないんだが何となく
ttp://members.jcom.home.ne.jp/amx004-2/dch21.jpg
な感じで脳内設定してる
てかモノアイガンダムズやりてぇ・・・
せめてGBAで出ないものだろうか・・・
ちなみにトリノ
ttp://members.jcom.home.ne.jp/amx004-2/dch28.jpg
- 155 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 05:43 ID:c6awJ/kS
- イメージ的にジュナスはもう少し髪の毛抑え気味だな。
- 156 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 06:37 ID:bLITIloO
- ジュナス
ttp://www.asahi-net.or.jp/~jp8k-iwsk/raku/ra0110/raku1115.jpg
タバコはすわなそうなイメージだけど、このくらいシブめ。
トリノ
ttp://falcoon.hp.infoseek.co.jp/diary32.htm
ココの下から三枚目のシャルナークが細目になったカンジ。
ブチ切れると荒木飛呂彦キャラみたいになっちゃう。
ついでに言うとウォルトンはこんなイメージ
ttp://chiba.cool.ne.jp/segai2377/naguri.jpg
- 157 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 13:40 ID:y8yEexnq
- ジュナスのイメージ→ヘンケンを10歳若くして凛々しく渋く
- 158 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 15:26:27 ID:bAcHdlmw
- >156
ヲルトン、ワロタwっていうか ひでぇ(・∀・)
- 159 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 15:30:20 ID:6AqR/kqG
- ジュナスのイメージ・・・銀英伝のカスパー・リンツだったりする。
- 160 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 15:34:22 ID:bAcHdlmw
- そんなことを話題にしていると、きっと今週はジュナスが主役のストーリーに
- 161 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 15:38:45 ID:6AqR/kqG
- (・∀・)!
- 162 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 17:17:22 ID:StFUhTS+
- 今日はめぐりあい宇宙でジュナスたんを作ってみますた
- 163 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 20:00:57 ID:esJAzKN4
- めぐソラやエウティタでオリキャラを作るのは基本だな。
- 164 名前:さすがたん :04/09/10 22:50:30 ID:6MCXay5E
- GNO2モナー。
ジュナス隊の中でウォルトンだけがNTに覚醒して
嬉しいやら嬉しくないやら、複雑すぎる気分だ。
ちなみにジュナス隊は現在VPランキング35位。
結構頑張ってまつ。
- 165 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 23:08:20 ID:SWtIlINZ
- おまいらが何の話してるのか全然わかりません
- 166 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 23:41:22 ID:D1KP8pZ/
- >>165
まぁ簡単に言うと、ガンダムの話だな、うん
- 167 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/10 23:45:54 ID:45goIv4K
- >>165
そういう時は自分なりの萌えを語るものだよ。
賛同を得られればレスもつく。
例)0083のニナたん、萌え萌えでち〜 ←色々な意味で間違い
- 168 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 00:38:28 ID:FF9F2ckW
- 間違い
×ニナたん萌え萌え・・・・・・あのクサレ女に萌え要素など無い。
×でち〜・・・・・・・・・・・・・・・・その様な意味不明の語尾、ガンダムに関係ない。
×ニナたん・・・・・・・・・・・・・・そもそもVoEに出て来てないし、出なくてよい。
と、ネタにネタで返してみる。
- 169 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 10:43:39 ID:HRgtcOue
- ニナ・・・ゲルググで踏む。何度も。な物体の事かね
紫豚め
- 170 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 11:50:33 ID:bGf8IEF3
- 声優はあの魅惑の美声、佐久間レイ
キャラデザは08小隊アイナ様萌えの川元利浩
外見は理系お姉さまタイプの美人技師
こ れ で 何 故 オ マ エ ら は ニ ナ に 萌 え な い ん だ !
って萌えるわけねぇーじゃん(ノ∀`)、、
- 171 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 12:30:12 ID:dk1vFg27
- 某所からのパクリだが…w
0083ラストのニナが微笑むシーンを見て
「何のためにバニング大尉は死んだんだ…!ケリィさんは…!」
- 172 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 17:16:36 ID:WFYeaxE6
- そんなことを話題にしていると、きっと今週はニナが主役のストーリーに
- 173 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 23:22:20 ID:AYHOPnqv
- ターン]分が足りない・・・
- 174 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/11 23:45:32 ID:fpXme0I3
- ロランたん分も足りない。
ソシエたん分も足りない。
股間の金魚も足りない。
- 175 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 01:42:05 ID:RK6nYO+3
- メリー・ベルに萌えてるのは俺だけだろうか・・・
ラストのメイクとってるとことか可愛かった
ソシエクラスだ
- 176 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 08:10:24 ID:4JxvOeqj
- よしなに
- 177 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 10:17:51 ID:8PL3zOvK
- ディアナ様は別格として
ドナ御姐さん最強
- 178 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 10:57:25 ID:jjj5cQl+
- いきなり次回予告
電波少女的来週は…
ジュナス合格への道…もちろん精神的に。
ベルナッデッダ四輪ドリフト完成!!…もちろんしそうなだけ。
トリノ涙で川を作る…もちろんアマゾン級。
をお送りします!!
今から#波間に隠された死体。 長万部が事件のかぎ!!#です。
副音声はスワヒリ語でお届けしています。
激しくワロタ
- 179 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 11:57:47 ID:NLwf5c5g
- ごめん、これはなんかのパロディなの?
- 180 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 12:02:28 ID:4JxvOeqj
- >>178
笑いどころを解説願う。
- 181 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 12:11:08 ID:tSSBKwXY
- >>178
私もサパーリ意味が解りません。
教訓
凝り過ぎたネタは誰も解らないので面白くない。
- 182 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 12:49:49 ID:jwiTcvJK
- いきなり次回予告っていうCGIだろ
名前入れてボタン押すと文章が出てくる。
URLは忘れたから適当にぐぐってくれ。
- 183 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 13:14:12 ID:RK6nYO+3
- これか
ttp://ikinari.pinky.ne.jp/
「ただいま〜、今日のご飯なに?」
元気に帰宅したジュナスが食卓を見ると、おかずはベルナデッタだらけ。
「今日のおかずはトリノにしてって言ったのに!」
荒れ狂うジュナス。
「子供の好き嫌いをなくす方法・ベルナデッタの調理法」
MHK料理コーナーで次週放送!
おかずがベルナデッタ・・・(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
- 184 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 13:47:30 ID:4JxvOeqj
- おかずがベルナデッタ
ベルたんの裸エプロン
萌死
- 185 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 17:26:35 ID:RBIsaiQZ
- だが一歩間違えれば、
トリノがおかず……
トリノの前貼り……
_| ̄|○ウゲェー
- 186 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 17:51:02 ID:ZFuuAInp
- ( ゚д゚) 「今日のおかずはトリノにしてって言ったのに!」・・・?
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚) ・・・
(つд⊂)ゴシゴシゴシ
_, ._
(;゚ Д゚) …ジュナスたん!?
- 187 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 18:40:43 ID:pqlXbIYd
- (@u@ .:;)ノシ
- 188 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:19:34 ID:Ed3qY4e+
- 台風16号・18号で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。
私も少しばかりボランティアに関わっていますが、お互いに頑張りましょう。
- 189 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:20:17 ID:Ed3qY4e+
U.C.0079
- 190 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:20:57 ID:Ed3qY4e+
- 彼女は、出撃して行く白と赤の塗装のMSから何故か目が離せなかった。
モニターの中の機体は、ランドセルからバーニアを噴かしつつ戦場へと飛び込んで行く。
「ねえ? あなた今、パイロットからナンパされてあしらってたでしょ」
不意に、彼女の隣の席の金髪のオペレーターが声を掛けて来た。
まだ誰もノーマルスーツは着用していないから、興味津々という少女の表情が目立つ。
彼女自身は先日臨時に徴兵されたばかりなので、金髪の同僚を良くは知らない。
まだ警戒体制は解かれていないのに‥‥‥と思いながら彼女は微笑んで同僚に答える。
「あしらっていた訳でも、からかっていた訳でもないのよ」
「へえー? 結構本気なんだ?」
彼女は金髪の同僚に淡く微笑むと、すぐに視線をレーダーの画面に戻した。
彼女にしても、通話中のパイロットに軽口を叩かれたのは別に初めての事ではない。
そして先程の会話がどこまで本気なのか、彼女自身にも本当に判らないのだ。
それは多分、帰艦して来たあの凛々しいパイロットの顔を見た時に判るのだろう。
だから彼女は、レーダーを見つめつつ彼の帰還を楽しみに待ってみようと思ってみる。
それは、なかなか胸をときめかせる想いだった。
- 191 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:21:38 ID:Ed3qY4e+
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第98回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 192 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:22:33 ID:Ed3qY4e+
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
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ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
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- 193 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:23:17 ID:Ed3qY4e+
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
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ガンダムヒロインズ MARKX
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39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
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ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125
- 194 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:24:21 ID:Ed3qY4e+
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 195 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:25:07 ID:Ed3qY4e+
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 196 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:26:00 ID:Ed3qY4e+
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 197 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:26:41 ID:Ed3qY4e+
U.C.0087
- 198 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:29:05 ID:Ed3qY4e+
- 潮風が彼女の綺麗な髪を揺らし、流れる金糸を抑える白い指先が白さを増した。
機体上部に張り出しているガルダ級輸送機アウドムラのデッキは、夜の闇の中である。
明かりといえば、彼等の背後から差し込んでくる機内通路の照明くらいだ。
ジュナス・フレイブの視界の中の海は黒く、まるでタールのように重い。
仰ぎ見ても星座を見る事が出来ないのは、地球の大気が過剰に汚染されているからだ。
いくら目を凝らしても、旧世紀に観察された星々を認める事は出来ない。
無論、ジュナスが還るべき衛星軌道上のエゥーゴ旗艦アーガマなど見えはしなかった。
「結構、風が気持ち良いですね‥‥‥」
彼の隣で身を乗り出していたシェリー・パーカーが、小さな声で呟く。
夜の20:00を過ぎた現在でも、ホンコンはまだまだ蒸し暑く湿気も高い。
それでも、デッキはアウドムラから多少は張り出しているだけあって風の流れがある。
普段なら5人以上は立てるデッキは、今はジュナスとシェリーの二人だけだ。
「ああ、そうだな」
彼女と並んで夜の海を見つめていたジュナスは、静かな声で言う。
「大尉は、明日の今頃はもう宇宙なんですね」
- 199 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:30:12 ID:Ed3qY4e+
- 前を向いて海を眺めながら、シェリーがそう彼に問い掛けた。
予定通りならば、ジュナスは3回目にしてようやくシャトルに乗り込む事が出来る。
4時間少々で、アウドムラは作業を完了しホンコンを退去予定だった。
本来なら、ジュナスも補給物資積み込みの補助をする必要がある。
格納庫内は、ルオ商会の作業員とカラバのクルーで大混乱状態のはずだ。
ところが、ジュナスはシェリーの接待?をハヤト・コバヤシから頼まれたのである。
平身低頭で泣きそうな顔のハヤトに懇願されては、ジュナスも嫌とは言えない。
結局、シェリーに巨大なアウドムラ艦内を案内してやったジュナスである。
ちなみに、ルオ・ステファニーは再度ニュー・ホンコン市長と面談に行ったようだ。
彼女が最後までシェリーを同行させたがっていたのは、少しばかり奇妙だったが──
「それにしても、君とこんな風に会話をするとはあの頃は想像もしなかったよ」
風の爽やかさに促されるように、ジュナスはふと呟いた。
気忙しさの中で、シェリーとの時間が良い気晴らしになるのもまた事実なのである。
かつて7年前、サラミスに乗艦していた頃の二人には全く接点がなかった。
当時は臨時召集された乗組員も多く、全クルーを把握するのは不可能な事だった。
- 200 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:31:00 ID:Ed3qY4e+
- 彼がブリッジ・オペレーターと面識がなかったのも仕方ない事である。
ちなみに、地球連邦軍第13独立部隊(ホワイトベース隊)に至っては本当の素人集団だ。
「もっとも、宇宙へ還ればまたしばらく逢えなくなるか」
そんなセリフと共にジュナスの優しい笑顔を見た瞬間、突然シェリーは目を逸らした。
顔面が蒼白になったシェリーに気付き、ジュナスは眉を顰めた。
「? どうかしたのかい?」
艦内からの照明でシェリーの顔の半分だけが照らされ、半分は闇に包まれた。
少し顔を背けると、彼女の顔全体が暗闇の中に溶け込んでしまう。
海から吹き込んでくる風が、彼女の金髪を揺らしてその顔を隠すように乱れた。
「──戦争が終わって軍を辞めた後、大学の先輩の紹介でルオ商会に入ったんです」
ジュナスの方を見ないまま、俯き加減のシェリーが唐突に口を開く。
「東洋系の企業だから私みたいな人間には風当たりも強くて、毎日必死でした。
名代のステファニーにはとても気に入って貰えたけど、逆にプレッシャーになって」
シェリーのルオ商会入社経緯は、以前にもジュナスは聞いた事がある。
ちなみに、戦後軍属が優遇されたのは一時期だけでその後は何の施策もなかった。
- 201 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:32:00 ID:Ed3qY4e+
- この地球連邦軍の対応の愚劣さが、結局反連邦組織運動に拍車を掛けたのだろう。
「だから、嫌がらせに負けないよう、周囲を見返したくて、一所懸命でした」
「君は、カラバとエゥーゴの支援を期待以上に遣り遂げていると思う」
自分を気遣ってくれるジュナスに、彼女は余計に辛そうな口調になる。
「前に一回、空港でお逢いした時に少しだけお話しましたよね‥‥‥?
本当に、ベルナデッタ・ソロンさんの登録情報を見つけた処までは偶然でした」
ジュナスも、初めてベルナデッタと出逢った時の衝撃は未だに忘れられない。
その少女の容姿は、二人が生涯忘れる事の出来ない人間に生き写しだったからだ。
「でも、勧誘軍人リストのトップに大尉を見つけた時、悪魔が私に囁いたんです。
大尉と“あの娘”の想い出を利用すれば、きっと大尉をエゥーゴに引き込める。
大尉くらいの大物を勧誘出来れば、商会での私の地位も上がる、って──」
ジュナスは、何も言わずにただシェリーの震える肩を見つめ続ける。
「そして、私は大尉の素晴らしい活躍のお陰で商会内の地位を固める事が出来ました」
顔を上げたシェリーの瞳が、月の光を反射して心細げに潤んで揺れた。
「だから、私は出世の為に大尉とあの娘を売り飛ばしたのと同じなんです」
- 202 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:32:48 ID:Ed3qY4e+
- シェリー・パーカーにとっても、あのオペレーターの少女との想い出は特別な物だ。
自らの生命を投げ打って命を救ってくれた少女の想い出は、神聖である。
だからこそ、いつまで経っても自らの行為の罪悪感を打ち消す事が出来ないのだろう。
──そうか‥‥‥生存者は少ないが、『名前』を言ってくれれば調べるぞ
「それなのに、大尉は凄く優しくて‥‥‥、だから私一層苦しくて辛くて」
シェリーの切れ長の綺麗な瞳の端で、涙の粒が光った。
「私の事、許せないですよね‥‥‥? 私、最低の女ですよね‥‥‥?」
あの時も、シェリーは目を真っ赤にして居た堪れない表情で泣き続けていた。
「‥‥‥‥‥‥」
──‥‥‥『名前』は‥‥‥これから、‥‥‥聞くんだ‥‥‥
小さく息を吐いたジュナスは、そっとシェリーの肩に手を置いて微笑んだ。
「君はもう充分苦しんだ。これ以上、自分を責める必要はない」
びくっと肩を震わせたシェリーは、せつなそうにジュナスの胸に寄り添う。
きっとあの少女がここにいたら、同じ事を言ってくれる──そう信じたいジュナスだ。
恐らく、必要時以上にジュナスに便宜を図っていたのはシェリーなりの贖罪だった。
- 203 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:33:36 ID:Ed3qY4e+
- 自分が巻き込んだと思っている彼に、出来る限りの手助けをしたかったのだろう。
だが、哀しみに押し潰されそうなシェリーを見つめる彼の中に、憎しみの感情はない。
「それに、私は自分が誤った選択をしたとは思っていない」
ジュナスの胸に顔を埋めたまま、シェリーの肩の震えが少しずつ小さくなる。
それと同時に、ジュナスの中に強い感情が湧き上がった。
──‥‥‥ベルナデッタ・ソロンに逢いたい。
ひょっとしたら、自分は7年前の少女とベルナデッタを混同しているだけかもしれない。
それでも、ジュナスはベルナデッタに逢いたいと思った。
この想いが、恋愛感情なのかただの錯覚なのかは、きっとその時に決めればいい。
ジュナスは、かつてグリーン・オアシスへ向かうシャトルで考えた事を思い出す。
あの時、ベルナデッタの可憐な寝顔を見ながら思ったはずだ。
きっと自分がエゥーゴに参加しようと思ったのは、この寝顔の為なのだろう、と──
「私の選んだ道は間違っていない。改めてそう思うよ」
そのセリフの力強さに驚いたのは、ジュナスも同じだった。
火照ったシェリーの顔が決心したように上げられ、おずおずとジュナスに近付く。
- 204 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:35:36 ID:Ed3qY4e+
- 爪先立ちになったシェリーの身体をジュナスが支えた瞬間、不意に声が響いた。
「うー、コ、コホン! コホン!!」
驚いて艦内への通路へと視線を向けたジュナスの目に、逆光を背にした女性が映る。
そこに、まるで悪鬼のような形相のルオ・ステファニーが立っていた。
我に返ってみれば、まるでシェリーを誘惑していたかのようなジュナスである。
慌ててシェリーから飛び退くように身体を離し、ジュナスは口をパクパクとさせた。
「あ、いや、ルオ・ステファニー、これは、その、えーと」
狼狽しまくるジュナスを睨み付け、ステファニーは大声で怒鳴りつける。
「ティターンズの攻撃が早まる可能性があります。遊んでいる暇があるのですか!?」
怒り心頭に達した彼女の態度に、ジュナスは無言でがくがくと頷くしかない。
ふと、シェリーがジュナスに噛み付くステファニーの前に立ち塞がった。
「‥‥‥大尉、先に食堂へ行っていて戴けますか?」
ステファニーのセリフを遮って、シェリーはジュナスの背を押す。
「し、しかし!」
困惑するジュナスに、「任せておけ」という態度でシェリーはにっこりと頷いた。
- 205 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:36:20 ID:Ed3qY4e+
- 「大丈夫です。すぐに私達も行きますから」
シェリーの笑顔に見送られ、ジュナスはアウドムラ艦内へ入り食堂へと向かう。
彼の背中が通路の端へ消えた途端、シェリーは突然厳しい瞳になった。
「ステファニー! 大尉に失礼な事を申し上げたらダメじゃない」
「あ、あの! ‥‥‥あ、はい、ごめんなさい、シェリー」
ジュナスに向かって牙を剥いていたステファニーが、急に気弱そうな顔になる。
「だ、だって! 大尉と貴方が抱き合っていたように見えたから、その、あの」
もじもじと指を付き合わせるステファニーは、声まで甘えたようなトーンになった。
そんなステファニーをしばらく睨み付けた後で、シェリーは一方的に宣言する。
「そういうイケナイ子にはお仕置きね。さ、スカートを脱ぎなさい」
「え!? こ、こんなところで!?」
「手を3回叩くまでに脱がなかったら、もっと酷いから」
そう言ってシェリーが手を叩くと、ステファニーは怯えたように周囲を見回す。
夜のデッキと言えども、一応は艦内からの灯りで照らされていた。
いつ誰が来るか判らない事を考えると、部下の命令は余りにも非情な仕打ちである。
- 206 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:37:02 ID:Ed3qY4e+
- だがシェリーが2回目を叩こうとした瞬間、ステファニーは慌ててスカートを脱いだ。
乾いた音が鳴ったと同時に、スカートがデッキの床に落ちる。
下半身がショーツ一枚という恥ずかしい姿のステファニーは、不安げに瞳を揺らした。
満足そうに微笑み、シェリーは赤面するステファニーを抱き寄せる。
「イイ子ね、ステファニー‥‥‥」
──香港最大の華僑系資本組織の名代と、こういう関係になったのはいつからだろう。
シェリーは、ステファニーの華奢な身体に手を回しながらふと思い出す。
きっかけは些細な事だったが、いつの間にか二人はお互いの身体に溺れてしまった。
それを後ろめたい関係だと思うくらいには、常識を捨てきれない哀しい二人だ。
不意に、シェリーの指先が抱き締めたステファニーのショーツに潜り込んだ。
「ひっ!」
身体を震わせる上司を強く抱いて、シェリーは指先で彼女を弄ぶ。
「あ、ああ、ああぁぁ」
羞恥で顔を真っ赤にしながらも、ステファニーは腕の牢獄から逃げようとはしない。
そんなステファニーの様子を面白がるように、シェリーの指は大胆に布の下で蠢いた。
- 207 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:37:51 ID:Ed3qY4e+
- 指先が秘丘を這い回ってから割れ目を撫でた瞬間、ステファニーは悲鳴を上げる。
「だめぇ、そこ、弱いから、声出ちゃうぅ」
こんなところを、作業中のアウドムラのクルーあたりに見られたら彼女は自殺モノだ。
だが、その哀願を無視してシェリーは彼女の恥毛を指に絡める。
「“ステファニーの恥ずかしいトコロをイジめて下さい”って言ったら止めてあげる」
「!? だ、だって、そ、そんなこと言ったら、もっとイジめる──」
恨みがましい視線を向けて来るステファニーに、シェリーはにっこりと笑った。
「ちゃんと言えたら止めてあげるわよ」
「〜〜〜っ!!」
涙目で唇を噛み締めながら、切羽詰ったステファニーは小さく囁く。
「ス、ス、ステファニーの恥ずかしいトコロを‥‥‥イ、イ、イジめて下さい‥‥‥」
「じゃあ、お望みどおりイジめてあげる」
楽しそうに頬を緩ませ、シェリーは指をじゅぽっとステファニーの蜜壷へ突き立てた。
「ひゃぁぁあんっ! ずるいぃ、イジめないってゆったのにぃぃ」
悔しそうに泣きながら、巨大商会の名代は部下の指で秘所を嬲られ身体を揺らした。
- 208 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:38:37 ID:Ed3qY4e+
- じっとりと湿った布の中で、シェリーの指先が器用に動いて肉壁を掻き分ける。
「あ、ああっ、はあぁぁ」
思わず熱い吐息をついて腰を振るステファニーを、年下の愛人が抱き締めた。
「大洪水ね、ここ」
びちょびちょ、ぬちゃぬちゃという粘膜の擦れる音がデッキに響き渡る。
「止めて、そんな事言わないでぇ」
「ほら、ここなんてこんなふうに」
「いや、いや、あああ、ああああーーー」
がくがくと揺れるステファニーの細腰が、シェリーの腿に打ち付けられる。
「こうすると感じるのね?」
「ひーっ、くぅぅぅう」
シェリーの両腕を鷲掴みにして、ステファニーは体操のように強く背中を撓らせた。
「リクエスト通りもっとイジめてあげる。クリトリスを摘んで、くりくりっと」
「ひゃあぁあぁぁあ」
仰け反って晒されたステファニーの喉首を、シェリーの濡れた舌が舐め上げる。
- 209 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:39:34 ID:Ed3qY4e+
- 「ほらほら、嬉しいでしょ? こうしてからこっちの方も、ほら?」
「あああああ!」
「壁を爪で擦ってみたり、指を二本にしてみたり」
「あああっ、はうぅぅ、はああぁぁ」
「イく時はちゃんと言わないと、お仕置きよ?」
「はひぃ、言ひます、あ、あぁぁ、イ、イっくうぅぅーーーっ!!」
シェリーが一際激しく指を動かすと、甲高い悲鳴を上げてステファニーは達した。
全身が一旦強く痙攣してから、ステファニーの身体は急に力を失う。
腕をステファニーの胴体に回して支えつつ、シェリーはその髪に顔を埋めた。
しばらくの間恋人の荒い息を胸元に受けた後、シェリーは苦しそうに囁く。
「──‥‥‥大尉は、優しさをばら撒きながら生きてるような、そんな方だから」
腕の中で、ステファニーの身体が急に小さく縮こまった。
「私は、少しだけその優しさに甘えただけだから‥‥‥心配しないでも大丈夫‥‥‥」
俯くステファニーが、目を閉じてシェリーのシャツをぎゅっと握る。
まるで、その手を緩めればシェリーまで手放してしまうような、そんな強さで‥‥‥
- 210 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:40:12 ID:Ed3qY4e+
──次回、10月3日。
- 211 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/09/12 19:40:48 ID:Ed3qY4e+
次 回 、 「 ニ ュ ー ・ ホ ン コ ン 炎 上」
- 212 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 19:43:55 ID:pqlXbIYd
- ジュナスたん、美味しいところ逃したね・゚・(ノД`)・゚・
- 213 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 20:21:24 ID:NLwf5c5g
- 今回の台風ではうちの県もけっこうたいへんだったよ。
ISAPさんも地元の県でがんがってください。
今回の展開はちょっと予想できなかった。
おじさんイポーンとられちゃったよ。
- 214 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 20:22:09 ID:LWBmUNwr
- ジュナス・・・(つД`)
シェリーたん×ステファニー嬢(*´Д`)ハアハア
- 215 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 20:28:37 ID:PA24N0Mk
- >>212
いや、ジェナスはルオ・ステファニーに怒られた時
ボールペンを落としてしまったんだ。
取りに戻ってガクブル。…ってことは無いね。
ジェナスは、もてても、気づかず、老いていくタイプだよね。
- 216 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 20:29:38 ID:RBIsaiQZ
- キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ISAPさん、周囲の方々と一緒に頑張って下さい。
宇宙には「茨の園」、香港には「白百合の園」とは。
ジュナスは無事、宇宙に帰還してほしい。久々にベルたんも登場するかな?
- 217 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 21:11:43 ID:jwiTcvJK
- う。うおぅ。この展開はまったくの予想外・・・しかし
──次回、10月3日。
_no
3週間か。
- 218 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 21:14:46 ID:nb9uc29P
- 取材とか球団買収とか選手調達とか色々忙しいんだよ、多分
- 219 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/12 21:20:59 ID:jjj5cQl+
- 3週間休み=連載100回記念への準備の様な希ガス
- 220 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 00:38:54 ID:a8K9XMBb
- なんか上手く言えないが辛い
読んでて悲しくなった
そしてジュナスとシェリーのやりとりが心に響いた。・゚・(ノ∀`)・゚・。
てかジュナスたんは女運があるんだかないんだか・・・
三週間・・・
よし、俺は>>219の説を信じるぞ
- 221 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 00:52:49 ID:NYldRoiM
- モテモテジュナス大尉でも一向に構わないのに…ぬう、もどかしい
- 222 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 01:03:21 ID:xv8ueQEc
- ジュナス大尉のこのおいしいところに恵まれない
ストイックさ加減がたまらないのですよ・・・
さ、本編ストーリーが進むぞー。
楽しみに待っていよう。
- 223 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 01:14:20 ID:a8K9XMBb
- にしても困った
エロパロ版なのにエロが余計な物の思えてしまうくらいストーリーの先が気になる
エロが始まるとあぁ畜生またエロかよ、エロいらないから早く先にすすんでくれよあシェリーたんかわいい(*´д`*)ハァハァ
な感じになって困ってる、助けて
- 224 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 02:37:51 ID:xv8ueQEc
- >>223
おまいの感じている感情は精神的疾患の一種だ。
鎮め方はベルナデッタたんが知っている。
ベルナデッタのエロを待て。
- 225 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 10:28:57 ID:NMxm+0mI
- まああれだ。エロあってこそ人間関係に深みが出てる。
バランスが取れててとてもいいとおもうよ。
エロなしだとどういう描写になるかは分からないけど、
エロ好きだからこれでよい。
3週間か・・・長いな。まあ連休取れる週末が続くからな。
みんなもたまには旅行とかいけよ。
さすがたんもGNOばっかりやってたらだめだよ。
- 226 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/09/13 11:40:00 ID:Q4Offk0/
- >>225
VPランキングが20位以内で丁々発止の大乱闘中なので
サボろうにもサボれないのです・・・orz
- 227 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/13 21:24:04 ID:bJuFeeHP
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今回も乙です。
前半のシェリーとジュナスのやり取りで、切ないねぇと思いつつ
「ベルナデッタに会いたい」ジュナスにハァハァ(*´Д`)しますた。
来たよ来たよやっと来たーよ!!
で、後半にビックリ。
ホントに一本取られた(w
読んでいて、やけにステファニーが幼い感じがするなぁと思ってたが
これはそーゆうわけだったのかーっ!って感じ。
ジュナスは、あれでいいんです。
そこそこ普通にモテるが、ほとんど逃すのがジュナス。
女性運はないでしょうねぇ。
でも、あれが魅力なんだと確信しております。
ははは。
ただ今、アニマックスのZを録画しながら再学習中です。
自分がいかにZを見てなかったか、激しく実感しております。
VOEと比較しつつ、違う目でキャラを見ながら1人で萌えてます(w
- 228 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/16 00:28:03 ID:nSzPW6OT
- 兄MAXでヽ( ゚∀゚)ノヤッテター
ボトムズがすぐ後なのもなんか(・∀・)イイ!
- 229 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 23:16:56 ID:qvDSPUvN
- ・・・・そうか・・・
明後日は・・・休みだったんだな・・・
- 230 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 23:32:00 ID:puhAsoNy
- その前に明日は土曜日だよ
- 231 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/17 23:32:23 ID:puhAsoNy
- あさってか、ごめん。
- 232 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 19:48:05 ID:sMLJfL6p
- けふはなし( ´・ω・`)
そろそろ『ゼータの鼓動』か。
ジュナスたんにも・・・
- 233 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 22:57:14 ID:aGuzr9ul
- 「たん」っていうの、そろそろやめないか?
- 234 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 23:19:48 ID:fMyEJBAi
- そういうのはあくまで個人の自由ではないか?
そうは思わんかね>>233たん?
- 235 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 23:49:57 ID:q1oVn3CC
- >>233
なあ、現行する何かを排除する場合、なんらかの代替品が必要となる訳だ。
>>233はその代替案を持っているのか?
そもそも、いかなる理由で『たん』を撤廃したいのか?
そして、それに替わる代替案としてどんなものがあるのか?
『〜って止めない?』だけの発言なんて小学生レヴェルだぞ?
- 236 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/19 23:59:32 ID:aGuzr9ul
- キモイ
- 237 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 00:14:34 ID:XAdyV3ug
- この板に出入りしてる時点で同類だって気づこうじゃないか。
- 238 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 01:01:41 ID:6UfmoxVx
- ジュナスたんかっこいいけどいまいち女運なかったり活躍の場が無かったりで可哀想だよジュナスたん
- 239 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 01:07:14 ID:M7zBrl9g
- 「キモイ」っていうの、そろそろやらないか?
- 240 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 10:12:22 ID:6UfmoxVx
- じゃあ・・・モモイ
- 241 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 11:07:36 ID:AOk0U5mJ
- そんな言葉にするとあちこちの質問スレに
「モモイって何ですか?」
ってカキコが増えてウザイから却下。
- 242 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 14:03:55 ID:SRBYcuea
- ナナイってハアハアできる?
- 243 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 14:04:44 ID:SRBYcuea
- やべ、あげちった
- 244 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 21:48:39 ID:AOk0U5mJ
- あーゆーお姉さんがお隣さんで、筆おろししてくれたらヤバかっただろうなぁ、
と思うくらいハァハァ出来る。
でも、そのお隣さんが三姉妹で、
長女:ナナイ
次女:チェーン
三女:クエス
だったら俺は間違いなく次女を選ぶ。
- 245 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 23:06:37 ID:N/PMIxYN
- 強化人間になりたくてNT研を訪れたギュネイを「まずは身体検査からね」と
言葉巧みに誘導して、ベッドで脱がしたところに現れる白衣姿のNT研所長
ナナイが優しく筆おろし・・・とか。
- 246 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 23:08:36 ID:XAdyV3ug
- つーか3人ともいらね。
- 247 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/20 23:31:01 ID:AOk0U5mJ
- ならば、どのようなオナゴなら貴殿の食指は動くのだね?
- 248 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 04:37:40 ID:y7purzud
- えーと、醤油と砂糖だけでシンプルに甘辛く佃煮にしたやつ。
- 249 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 07:57:09 ID:I/a6yQ+u
- そんな色のアワビが好きなんだな?
- 250 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 08:11:06 ID:QAmTbBTV
- そこで満を持してニナ・パープルd登場ですyうわ誰だきさまやめr
- 251 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 15:44:24 ID:igDBdBpp
- >>248
それはイナゴの佃煮だろとマジレスしてみる。
- 252 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 18:05:25 ID:wMpQvt6p
- アナハイムの女子社員萌え
- 253 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 20:29:50 ID:Xu4HekZI
- そういえばクリスってアナハイムに入社したって説を見たことあるな・・・
ガンダムエースで
- 254 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/21 23:39:48 ID:1tUtT2UP
- >>251
しょうじょしのことではないかと
- 255 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/22 08:48:12 ID:QIX/POR2
- >>254
こんなところでカズフサ発見
- 256 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/24 22:51:06 ID:c4ssp1vr
- 待望のISAPたん降臨!!
。
。 ヽ从/
ガバッ ∧ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(゚Д゚;):. _ < はっ、夢か!!
r'⌒と、j ミ ヽ \________
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
`~`''ー--‐'
- 257 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/25 13:54:00 ID:pbn58rYl
- ISAP氏にはゼヒ猫耳セイラたんの
エロパロを書いていただきたい。
- 258 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 04:15:40 ID:oN9cJqoC
- >猫耳セイラ
シャア猫を思い出すなー(年がばれるな…)
- 259 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 05:00:00 ID:s9otoEu4
- hosyu
- 260 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/09/26 09:51:49 ID:nfDFlzkF
- >>257
それはこれのことか?
ttp://tails04.sonicteam.com/visualbbs/html/200302/4305.html
セイラには見えんが。
- 261 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 18:46:02 ID:wWUjhUHj
- //::::::: /./ /:::::::::::::: ゙、 ::゙、 ヾ\
,'::::.,':::::::: /:;::: /':::::::::::::::::::::l.',: ',:,:.:::゙::゙、、.:. ヽ 'i,
'/:::::.,'::::::: ,'::!..:: ! !:::::::::::::::: ::!l;',: ', ';.: '; ';゙ヽ.::'i,
;/::::: .!:::::::: :,'::|‐‐ ! !‐- '!゙!‐‐l :-::', ', ', ヽ.:'i,
,'::::::: |:: |::::: :::i: l::! !::!:::::::: ::リ l::! ::| |:: ハ :::', ::!l;:'i,
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|\:;r''゙'!::l :::iヽ-:ひノ ヾ:::: でツ://:'i イ|
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:'!::!:::::iゝ、 ,.、-シ ::! :::'i :,' ISAP氏はまだ来られないのかな。
:゙、ヽ::i l゙ヽー-,--r'''i" リ:'i, :::/
:゙、ヾ ノ :>: :/ ::::ヘ‐-'i ::/
:: ‐'''":\ :゙、,∠ <、、/ :::::::レ゙:: 、
/ i ニ:〃: i\ :゙ヽ
,' ヾ:_〃ソ:\\ :::\
- 262 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 19:01:31 ID:xch3963C
210 名前: ISAP ◆ISAPgGZZNI [sage] 投稿日: 04/09/12 19:40:12 ID:Ed3qY4e+
──次回、10月3日。
あと一週間もある。orz
- 263 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 19:57:10 ID:c3gbVF1O
- ISAPたんが苺きんたまに感染して執筆中の画面がっ
・・・いい加減寝るか。
- 264 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 21:30:11 ID:NNvJ9Pcn
- 今週の録画したZを、今日まとめて見ました。
カツがまだ死なないな〜と思いつつ・・・w
- 265 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 23:18:49 ID:zw2yM50W
- えぐえぐ 。・゚・(ノД`)・゚・。 ぐすん
- 266 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/26 23:25:04 ID:MR4PFwJ3
- 耐えろ・・・耐えるんだ・・・後一週間・・・
- 267 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/27 01:45:24 ID:Vc59OQuT
- ブレックス准将は・・・
- 268 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/27 21:07:25 ID:2ZdVfHzl
- 1/144でサイコロ・ガンダムがキットになるとはねぇ・・
- 269 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/27 22:55:25 ID:yryhj4Yk
- (きっとあるだろう)100回記念短編を予想するスレ。
ぜひシェリーたん×ステファニーたんのレズレズで!
(*´Д`)ハアハア
- 270 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 05:36:54 ID:DhTE8K1E
- ミライさんでどーかひとつ
- 271 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 07:58:47 ID:XaRte9dG
- 『フラウ、レツ、キッカの血の繋がらない親子、禁断の愛!!』
ってのを見て見たい!!
- 272 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 15:47:39 ID:7pfsUwqZ
- 本 当 に 見 た い の か ? w
- 273 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 16:50:58 ID:1q6tXj4P
- クリス関係の話がいいなー。
バーニーの消息がつかめる展開きぼん
- 274 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 19:06:48 ID:1OCfGbKt
- 驚いた。
「Ζガンダムでオリキャラひとり出してSS作りたいなぁ」などと思って覗いてみたら、
こんな超大作が既に作られていたとは……<Voice Of The Earth
非常に面白そうなので早速読んでみまつ
- 275 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 21:02:32 ID:nvFQJhbw
- >>270
リオ・ウォーミンに『援助するかわりに妾になれ』とか、言われちゃったりしてね・・(;´Д`)
- 276 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 21:03:59 ID:nvFQJhbw
- ↑
リオ×
ルオ○
スマンネ!興奮しちゃって。
- 277 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 21:33:10 ID:UUWMqbmF
- >274
連載期間二年半に及ぶ超大作だから、じっくりと読むのがよろしいかと。
ちなみにここは個人スレではなくガンダム総合スレだから良作ができたら投下もヨロ。
- 278 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 23:57:54 ID:kneKeKed
- >>275
エロジジイのミライさん責め(・∀・)イイネ
- 279 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/28 23:58:51 ID:kneKeKed
- 書き込んでみたら
なんかスゲェカコイイIDだったよ(・∀・)!!
- 280 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 15:41:06 ID:pnDtdI6+
- そろそろ禁断症状が出てきました。
- 281 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 19:20:32 ID:Hr+dapym
- まだ水曜日なんだよな...
今週降臨がなかったらどうしよう....
- 282 名前:274 :04/09/29 20:11:38 ID:8OQu4qYu
- >277
ココの住人には「何を今さら」なレスかも知れんけど、すごいなコレ!
オリキャラ出まくりなのに話が全然破綻せず、むしろ原作を上手く補完してる感じ。
それでいて原作キャラの性格や行動もひとつひとつキチンと分析されてて、なおかつそれを作中に生かしてるのがすげー。
カツやカミーユのDQNぷりやシャアのへたれっぷりが自然に描かれてるのに脱帽。
MSにも愛が注がれてて良い。 読んでてプラモが作りたくなってきたよw
文章もスムーズで読みやすいし、完結まで注目の作品だと思った。
何か、ジャブローあたりからさらに上手くなってない? …気のせいか。
この時点でライトノベル軽く2冊分という量にも驚いたが、何よりこれだけの長い期間、
これほどのテンション維持して掻き続けるのは並大抵のことじゃないよなぁ…
>良作ができたら投下もヨロ。
うぃ。エロ付きのが出来たらそうします。
Ζネタは非エロでいく予定なので向こうにでもうpするッス
- 283 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 20:42:07 ID:y2Wglrxd
- >>282
SS作りがんばってくだつぁい!!
漏れもVOE欠乏症になりそうでつ…_| ̄|○
- 284 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/29 20:51:45 ID:acrJ6Qu4
- >オリキャラ出まくりなのに話が全然破綻せず、むしろ原作を上手く補完してる感じ。
あと、時々入るニヤリネタと他シリーズからの豪華ゲストキャラもステキ。
- 285 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 00:01:38 ID:P1llnnvR
- あぁあぁぁぁあああああ!
VOEの続き読みたいYO!
- 286 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 00:43:17 ID:IffNbm/C
- 安西先生、Voice of The Earthの続きが読みたいでつ…(つд`)
- 287 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 05:44:38 ID:w7wPMKGQ
- あきらめたらそこで連載終了ですよ・・・・
- 288 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 19:32:40 ID:5rRnZwHk
- 時おり香ってくる吉川英治とか司馬遼太郎ライクな雰囲気も好きよ
- 289 名前:名無しさん@ピンキー :04/09/30 23:33:45 ID:F314zEFZ
- 文章の雰囲気とか言葉の選び方が巧いよな。
- 290 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 15:36:52 ID:n9YuMKfF
- 初めて全部読みますた!
すげー面白かった。
ISAPたんこれからもガンガってください!!
- 291 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 20:21:44 ID:sbGbz5Ve
- 自分も最近読み始めました。
最高でした!続き楽しみにしています!!
- 292 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 23:34:04 ID:G0U0urfc
- ISAPさんの休載期間が長いと新規住民が増えるという不思議な法則
- 293 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/01 23:40:49 ID:DcJrSSIQ
- もうすぐだ!
明後日に、ついにVOEの続きが!
ひゃっほう!
- 294 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 08:24:54 ID:GnxQzoye
- おまいら!!明日ですよ!!明日!!
- 295 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 08:58:35 ID:bYvTSvFM
- ISAPたんは、台風21号のボランティアで今週お休みです。
- 296 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 09:21:45 ID:NzvjbBNb
- >>295
ジュッ
──────_ ギョパァァァ
ヽ(凸;・.∴ :・`>ヘ(゚∀゚ヘ\.._
────── ̄ ○=○三)_)
- 297 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 17:56:35 ID:HDRzvdln
- >>296
拡散ビーム砲か!?
- 298 名前:- ◆s7QGGAKA3g :04/10/02 19:47:33 ID:NLdxdzJa
- γ⌒ ⌒ ⌒ヽ,
γ )
) /⌒\ /ヘ (
( / ))) | )
( / へ,, /^ |) _________________
((| レ, ,, ̄’  ̄’〈 />>296ジオンのびっくりどっきりメカなんぞ
. )( {_{ 」〉 | .< この漏れには通用しない(めぐりあい宇宙だから)
. ヽそ ⊂7 / \艦長暦15年の漏れの蹴りを喰らえ!!
| \__´_/_  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// ,,r'´⌒ヽ/ ,ィ
/ ヽ ri/ 彡
/ i ト、 __,,,丿)/
| ! )`Y'''" ヽ,,/ /⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
! l | く,, ,,,ィ'" ( アフロの頭 )
ヽヽ ゝ ! ̄!~〜、 ( )
ヽ / ̄""'''⌒ ̄"^'''''ー--、 :::( )
Y'´ / """''''〜--、 |)
( 丿 ,,;;'' ....::::::::::: ::::r''''"" ̄""ヽ |
ゝ ー--、,,,,,___ ::: ::,,,,,ー`''''''⌒''ーイ./
ヽ \  ̄""'''"" ̄ \____/-、
ヽ ヽ :::::::::::::::::::: / `ヽ
ヽ 丿 ) / ノ ゝ ヽ ,〉
ゝ ! / ∀
! | / 人 ヽ ヽ
- 299 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 21:13:28 ID:wORriJtt
- 神の降臨を控えて皆うかれておるな。
,.-.、
/ ./ _,..-、
i /__/,..--,i まあ落ち着いてうどん食え
., ' ` ´ヽ、
i <ノルレノル' ( :::)
i !i ゚ ヮ゚ノ!|. ___( ::)
| /,リ_'Y_rつヽ_/
'i'<,_i__i_,」リ.  ̄
.!,ンイノ
- 300 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/02 21:14:15 ID:wORriJtt
- ついでに!300ゲットー!!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
- 301 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 10:41:04 ID:1JyogBni
- いよいよ今日ですよ。
- 302 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 11:33:17 ID:EfsU2eKC
- ISAP先生はプレーオフ観戦の為(tbs
- 303 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 11:34:57 ID:rL/dKyuM
- なんですってー!!
- 304 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 18:40:11 ID:RX85x6qb
- あと1時間ぐらいかな
- 305 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 18:48:23 ID:i8dYQhXo
- ↓ここで何事もなかったかのようにパンツマン参上
- 306 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 19:14:49 ID:115FJi+y
- よーし、オジさんはこれから5分毎にF5押しちゃうぞ〜。
- 307 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 19:36:41 ID:sq8UvA0u
- この流れの早さなら言える!!
/ー'i iー-'i /ー─----─t ;ー-'7 ;ー-'7
/ / | | /____ / / / / /
. / / | | __ __ _ / ./ / / / /
/ / | | L」L」/ / / \ / / / / _
/ / . | | / / / ,ヘ \/ / / ´ ̄ /
/,-‐'' ー-、| //∠_/ \__/_/ /__,;-‐''´
''´
- 308 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 19:37:28 ID:sq8UvA0u
,ヘ ,ヘ ,ヘ
r '、.ノ ‐‐- 、 r '、.ノ -‐‐- 、 r '、.ノ -‐‐- 、
/ ヾ. ゝ \ / ヾ. ゝ \ / ヾ. ゝ \
/ /__// ヽ / //|/| ヽ / //|/| ヽ
. // / 〇 //| ./l ! / /、 \ | /| ./l l / /、 \|/| ./l l
/ / /l ' |/ .レl / / / ー‐ '、―|/ .l |// / ー‐ ' 、―|/ .l |
/,// / l へ 〇ノ / / / / \ ー ' ノハノー‐/ / / \ ー ' ノハノ
/ /、、l 、_ ノ // / /ゝ、 〉 -='/ / /ゝ、 〉 /_ノ
l ゝ | ー,--‐'/ l ゝ.|\_/__/| l ゝ.|\_/__/|
| \ト/ト// ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ヽ \ト/ト./ |/ヽ| ̄ ̄|| ̄ヽ \ト/ト /  ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ヽ
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- 309 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:50:24 ID:a08XRApr
- ‥‥‥ボンクラーズ、でしたっけ?
- 310 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:51:04 ID:a08XRApr
王子様は、ガラスの靴を握り締めて呟きました。
「あの姫こそ、私の捜し求めていた花嫁だ。
必ず探し出して、妻として迎えるぞ」
一方、シンデレラは、馬車を急がせてお城の門を出ましたが
丁度 その時、12時の鐘が鳴り終わりました。
何もかも、あっという間に元の姿に戻りました。
王子様は、ガラスの靴を眺めながら
忘れられないシンデレラの事を、想い続けるのでした。
「あの姫を、どんな事でもして探し出し、花嫁に迎えたい」
と、決心して、家来達に命令しました。
「国中の娘に、この靴を履かせてみて
ぴったり履ける娘を、探し出して来るのだ」
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 311 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:51:49 ID:a08XRApr
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第99回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 312 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:52:38 ID:a08XRApr
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 313 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:53:26 ID:a08XRApr
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209
- 314 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:54:19 ID:a08XRApr
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 315 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:55:20 ID:a08XRApr
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 316 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:56:20 ID:a08XRApr
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 317 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:57:18 ID:a08XRApr
- ガルダ級輸送機アウドムラの腹部格納庫は、出港前最後の作業中だ。
そんな中、アムロ・レイ大尉はRX-79(G) 陸戦型ガンダムのコックピットにいた。
一年戦争の名機RX-78-2 ガンダムと違い、陸戦型のシートは胸部中央にある。
コアブロック・システムは採用されていない為、通常、乗降にはクレーンを使うのだ。
もっとも、現在は機体が格納庫ハンガーに設置されているからその必要はない。
アムロは、上方へ開いたハッチを閉めないまま硬いシートに身を沈める。
旧式な機体は、既にアムロ自身の手で念入りに整備を完了されていた。
もっとも、エンジンは起動されていないから計器は沈黙し光を失ったままだ。
シートに沈み込んだまま、アムロはそっと操縦桿を握った。
昔は嫌っていた感触を懐かしく思えてしまうのは、年を取ったからだろうか。
あの頃は、ただ夢中で照準を覗き込んでトリガーを引いていた。
勿論、彼が放ったビームが貫くコックピットの中には人間が乗っていたのである。
──貴方の来るのが、遅すぎたのよ!
アムロの脳裏に、決して忘れることの出来ない少女の声が響き渡った。
彼の7年間を凍結し、シャア・アズナブルの7年間を縛り、3人を結びつけた記憶だ。
- 318 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:58:19 ID:a08XRApr
- そして、二度と逢えないのにいつでも逢えると誓い合った少女の記憶だった。
操縦桿を握り締めたまま、アムロは鋭い視線で正面スクリーンを睨み付ける。
だが、開けっ放しにされているコックピット・ハッチはスクリーンではなかった。
アムロは、アウドムラ格納庫の中空を見つめて厳しい表情になる。
──何故、何故 今になって現れたの? アムロ!!
昼間、カミーユ・ビダンと交わした会話がそこにオーバーラップした。
──何て言うかな、もっと硬質な感じなんです。判りますか、こういう気分?
カミーユが出逢ったという少女が、どんな相手なのかはアムロには判らない。
それが少年にとってのララァ・スンなのかどうかも、判らない。
ただ、今のアムロが感じている得体の知れない不安が的中しない事は祈りたいと思う。
恋という感情は、人を狂わせるのには十分なものだと、アムロはよく知っていた。
辛い記憶を振り払うように首を振ると、アムロは鋭い視線で正面を射抜く。
そこに突然、ベルトーチカ・イルマが現れた。
彼女は、ガンダムの設置されているハンガーの整備用タラップを登って来たのだ。
ベルトーチカの蒼い瞳が、アムロの厳しすぎる視線に怯えたように揺れる。
- 319 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 19:59:18 ID:a08XRApr
- 夢から覚めたような顔で、アムロは立ち尽くすベルトーチカを見た。
「ベルトーチカ?」
声を掛けられたことで我に返ったのか、無理に微笑を作るベルトーチカであるだ。
「あ! あの、あたしの部屋に来ない? 温かいコーヒーがあるわ」
ベルトーチカが首を傾げると、金髪がさらさらと流れてその頬を撫でた。
「‥‥‥」
無言のままのアムロを急かすように、ベルトーチカはコックピットに足を踏み入れる。
「ねぇ‥‥‥?」
「悪いけど、ベルトーチカ」
アムロは、その輝きに忘れたい思い出を揺さぶられるようでそっと目を逸らした。
今は放っておいて欲しいと、切望するアムロである。
だが、そんなアムロの態度を見たベルトーチカは突然癇癪を爆発させた。
「──ギラギラしてるのね」
「え?」
呆然としたアムロの目に、憎々しげにコックピットを見渡すベルトーチカが映る。
- 320 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:00:12 ID:a08XRApr
- 「貴方はクワトロ大尉とは違うのよ。そんな風に戦いにのめり込む人じゃないはずよ」
ベルトーチカは、昼間の市街地でのアムロの興奮を思い出させるように言った。
阿鼻叫喚の地獄絵図の中で、アムロは生き生きとしているように彼女には見えた。
自分がクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)と比較された事にアムロは苦笑する。
「現実的に戦いを認めて受け入れ始めている君が、そんなことを言うのかい?」
「わ、私が、貴方に求めているものは違うのよっ」
意味不明なセリフを叫んだ後で、ベルトーチカは恨みがましい瞳でアムロを見た。
「──‥‥‥貴方、宇宙に戻りたいんでしょう?」
その口調はどこか、私を捨てようとしているんでしょうと聞こえてならない。
問答無用で詰問されるアムロは、様々な意味で返答に窮する。
「駄目よ、貴方はそんな人じゃないはずよ、絶対に絶対‥‥‥!」
激しく首を振るベルトーチカに戸惑いながら、アムロは辛そうに口を開いた。
「今の僕は、エゥーゴ隊を宇宙に還してあげたいだけで、自分が宇宙へ行く気はない」
そこまで言ったアムロは、視線をコックピットの床に向ける。
「‥‥‥まだ、宇宙へ上がれるほどの勇気はないんだ‥‥‥」
- 321 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:01:13 ID:a08XRApr
- 硬い表情のベルトーチカは、腰を屈めるとシートに座るアムロへ近付いた。
「でも、その勇気が出たら宇宙へ行くんでしょ‥‥‥?」
ベルトーチカの柔らかい身体が、アムロの腕の中に居場所を見つける。
「私には判るの。アムロ、貴方はきっと宇宙へ行く、そして二度と地球へは戻らない」
「‥‥‥その時は、きっとベルトーチカも一緒さ」
取って付けたようなアムロのセリフに、ベルトーチカは何も答えない。
肩が上下するその動きで彼女の感情を読み取れる程、アムロは器用ではなかった。
ニュータイプだからといって、他人の感情の全てが判る訳ではないのだ。
ベルトーチカの金髪に顔を埋めながら、アムロはぽつりと言う。
「今までの自分は臆病すぎたという自覚が、僕を戦いに駆り立てているんだよ──」
突然、彼のセリフを遮るように格納庫中に甲高い警報が響き渡った。
「!? 連邦軍の総攻撃が始まったのかっ!」
驚きで互いに視線を合わせた後で、アムロは眉を顰めて23:00を示す時計を睨み付ける。
「また、戦いに行くのね‥‥‥」
ベルトーチカは、唇を噛み締めたまま悔しそうにそっと後ずさった。
- 322 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:01:57 ID:a08XRApr
どこか遠くで鈍い轟音が聞こえたような気がして、カミーユ・ビダンは目を開ける。
振動を伴った轟音は、少年の身体を小さく振動させた。
いつの間にか寝入ってしまったカミーユは、一瞬自分が何処にいるのか判らない。
そっと動かしてみると、無理な体勢をとっていた為か身体のあちこちが痛かった。
ぼんやりとした視界に入ってきた映像は、誰かの頭と白い肩である。
それがフォウ・ムラサメという少女だと気付く頃には、思考も働き出した。
爽やかなリンスの香が鼻をくすぐるのが、心地良い。
目を擦ろうとしたカミーユの耳に、続けて遠くから何かの音が聞こえて来た。
フォウを驚かさぬようそっと身体を起こし、カミーユは背後の窓を見る。
窓から薄暗い部屋へ、真っ赤な光が差し込んで来ていた。
「──‥‥‥!?」
それは、対岸の新市街が上げている禍々しい爆炎と噴煙である。
驚きで硬直したカミーユの頭の中は、考えがまとまらないまま混乱を続けた。
愕然として壁の時計を見れば、まだ23:30を回ったばかりである。
さすがというべきか、当然のようにスードリ隊は攻撃開始時間の約束を破ったのだ。
- 323 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:04:47 ID:a08XRApr
- カミーユは、予想外の事態に何も出来ずにただ窓を見つめる。
激動の一日のせいで疲れていた彼は、意外に長時間眠ってしまったらしい。
攻撃に逃げ惑う人々の姿を想像して、カミーユはぶつける場所のない怒りを感じる。
遠くから、何かを急き立てるような救急車のサイレンと甲高い警報が聞こえて来た。
「‥‥‥攻撃が始まったのね」
不意に、カミーユの腰の辺りから小さな呟きが上がる。
衣擦れの音と同時に身体を起こした、フォウ・ムラサメの髪がさらさらと流れた。
少女の声は余りにも平坦で、顔には全く表情がない。
形の良い乳房が波のように揺れ、フォウの肢体を覆っていたブランケットが落ちた。
「フォウ‥‥‥!」
驚きと少しばかりの親しさで声を掛けたカミーユを、少女は無視する。
そのままベッドを降りたフォウは、全裸のまま窓へ駆け寄った。
新市街の炎に照らされ、白い背中とよく締まった小振りな尻が魅力的に浮き出す。
「フォウ?」
カミーユは恐る恐る口を開くが、フォウは振り返る事さえ忘れたようだ。
- 324 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:05:45 ID:a08XRApr
- 連続して襲って来る地を伝う音響が、不安に駆られる少年の心の底までを揺さぶる。
ベッドから抜け出したカミーユは、床に脱ぎ散らかされた自分の下着を見つけた。
急いでブリーフに脚を通してシャツを羽織り、カミーユは窓際に近付く。
背を向けて立つ全裸のフォウは、爆光の中に何かを探していた。
事態を把握出来ないまま、カミーユはフォウの身体を後ろから抱き締めようとする。
少年の頭の中には、ベッドで可愛く悶えていた少女の姿が焼き付いていた。
触れれば喘ぎ、撫でれば甘えていたフォウは、カミーユの所有物だ。
少女の身体を味わったカミーユにとって、それは確信に近い。
二人の間に生まれつつある得体の知れない溝は、抱き合えば当然消えると思っていた。
「フォウ、危ないよ」
殊更優しく言いながら、カミーユは彼女を抱き寄せるように手を伸ばす。
次の瞬間、フォウは無表情で彼の手を跳ね除けた。
「!?」
余りの驚きに言葉を失ったカミーユに構わず、フォウは何かを見つめている。
その巨大な何かは、新市街の爆煙を背負って夜空に不自然に浮かんでいた。
- 325 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:06:34 ID:a08XRApr
- 事態を把握できないまま、カミーユは埃と水滴で汚れている窓ガラスに顔を近付ける。
闇を吸い込む漆黒の巨大な四角い物体は、空中をゆっくりと此方に近付いて来た。
爆光の照り返しを受けてその細部が見えた瞬間、カミーユは息を呑む。
──それは、彼がニュー・ホンコン市街で戦った巨大なガンダムだった。
無垢の市民を無差別に攻撃した、悪魔のマシンである。
全長40メートル超のMSは、何故か真っ直ぐに二人のいるホテルへと降下して来た。
「フォウ、逃げよう!」
慌ててフォウの肩を掴もうとしたカミーユは、少女の瞳孔が拡大しているのに気付く。
ふと、彼の眼に少女が綺麗なオーラを纏ったように見えた。
カミーユが怯んだ瞬間、突然二人がいるホテルの部屋を大きな衝撃が襲う。
凄まじい振動で転んだカミーユの目の前で、湾側の壁が割れて巨大な指が出現した。
コンクリートや断熱材の破片が、雨のように部屋に舞う。
「フォウっ!!」
必死に建材を払い除けながら、カミーユはフォウに駆け寄ろうとした。
奇妙な事に、建材やガラスのシャワーはフォウ・ムラサメの身体にかすりもしない。
- 326 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:07:59 ID:a08XRApr
- フォウは、白い裸のまま部屋に差し込まれた黒いガンダムMSの掌に乗った。
少女の滑らかな肌と硬質な機械の質感の対比に、カミーユは息を呑む。
ホテルの壁を突き破った武骨なMSの手が、少女を乗せたまま引き抜かれようとした。
「行っちゃ駄目だ、フォウ!!」
ふと振り向いたフォウの表情は、まるで最愛の恋人に再会したような表情である。
MSの指に全裸で抱き付いたフォウは、小さく呟いた。
「あそこに私の記憶があるの。あの飛行機が私に記憶を持って来てくれる」
割れた壁の間から、カミーユは新市街で黒煙が噴き上がるのを見る。
──今の連邦軍の施設で4番目の実験体だったからフォウなの。ナンバー4って意味
その噴煙を突き破って、ガルダ級輸送機スードリが緑色の巨大な姿を見せた。
コンクリートの破片に足を取られながら、カミーユはフォウに近付く。
「フォウ、アウドムラへ行こう。君が連邦軍にいる理由なんてないんだ!!」
「‥‥‥孤独は嫌‥‥‥ 紛らわしたくても紛らわす思い出もないのは、もう嫌」
少年のセリフには答えないまま、フォウが不意に冷たい瞳でカミーユを見つめた。
「きっと、両親のいるカミーユには理解できないでしょう‥‥‥!」
- 327 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:08:55 ID:a08XRApr
- 少女の悲痛な慟哭と共に、巨大なガンダムの手が一気にホテルの壁から引き抜かれる。
「フォウぉぉぉーーーっ!!」
カミーユの絶叫は、スラスターから吐き出される轟音に掻き消されてしまう。
ついさっきまで彼の腕の中にあった柔らかい裸身に、もう手は届かない。
スードリが落とす爆弾の音が、対岸の新市街から響き渡った。
ニュー・ホンコン・シティーに対空砲火設備はないらしく、街は蹂躙され続ける。
ホテルから離れた黒いガンダムは、フォウを乗せた手を口元へ近付けた。
巨大なガンダムの口の部分のハッチが開き、フォウの白い裸体が機内へ乗り込む。
それは、まるでガンダムが少女を飲み込み消化したようにも見える。
「‥‥‥フォウ、違うんだ‥‥‥僕だって親は‥‥‥」
悔しさで滲む少年の視界の中で、巨大なガンダムは新市街へと飛び去った。
破壊されたホテルの壁から生暖かい夜風が吹き込み、端正な顔の少年の前髪を揺らす。
黒いガンダムは、湾を遊覧していた船目掛けて三連メガ粒子砲を放射した。
激しい爆発でビル街がシルエットになり、阿鼻叫喚がカミーユの処まで届く。
身体の埃を払い落としながらカミーユが立ち上がったのは、しばらくしてからだった。
- 328 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:09:34 ID:a08XRApr
──次回、10月10日。
- 329 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/03 20:10:25 ID:a08XRApr
次 回 、 「 壊 れ た ガ ラ ス の 靴 」
(次回、連載100回達成)
- 330 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 20:10:30 ID:wzZh12R3
- ISAPさん最高だ!!!!!
- 331 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 20:10:36 ID:Ny79RAHP
- リアルタイム(゚∀゚
ISAPさん、お疲れ様です。
- 332 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 20:11:45 ID:i8dYQhXo
- ISAPさん乙です。
次回で100回か…
- 333 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 20:12:20 ID:ti0lY9/t
- 士ね
- 334 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 20:13:43 ID:HoTLf61c
- ISAPさん。
お疲れ様、乙です。
- 335 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 21:13:05 ID:QMfuQFxP
- ISAPさん( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
ついに連載100回ですか・・・(・∀・)チゴイネ!
- 336 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/03 23:53:55 ID:aZuHY1F4
- ひゃっほう!
・・・・・・・・に、日曜日マダー?(*´Д`)ハァハァ
- 337 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 01:08:08 ID:q3n7vwj9
- 10月10日か・・・
漏れの誕生日じゃん
- 338 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 03:02:58 ID:1y6QrUA6
- おしい!漏れは9日だ
んな事より、ISAPタン、あんたは偉大だ!!
- 339 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 05:34:17 ID:PT9u4vm2
- なるほど、フォウを普通っぽく書いていたのは
覚醒したときとの対比を出すためだったんですな。
深いなー
- 340 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 14:25:22 ID:0m4mdJ5X
- キテタ━━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ISAPさん乙です!
- 341 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 16:54:51 ID:VAKETyqR
- すっぽんぽんでサイコに乗るフォウの挿絵きぼんぬ
- 342 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/04 20:49:25 ID:p+SxA+Hv
- イメージ映像ならアニメでも似たようなシーンが
- 343 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/05 06:30:23 ID:yj79hKw0
- 質を落とさず、100回も連載を続けているISAPさんはマジに神。
完結までは遠そうですが・・・・・・
- 344 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/05 14:36:10 ID:VGFzlzEf
- このペースならあと3年くらいで終わりますよ(・∀・)
- 345 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/05 16:43:29 ID:ZSmOq7Pg
- ふーむ。
対比か。おいらは変な差し替え感を受けてしまった。
本家アニメもろくに見てないからかな・・・
- 346 名前:__custam :04/10/06 00:02:05 ID:MuREnwnQ
- ISAPさん乙です。住人の皆様も乙です。
祝!100回目前ということで、今回はVOEの主題歌を作ってみました。
聞いてください、ZZ前期OPの替え歌で
Re:アニメじゃない(爆)
アニメじゃない アニメじゃない
トミノは知らない
テレビじゃない テレビじゃない
エロパロなのさ
映画じゃない 映画じゃない
ISAP氏はネ申
アニメじゃない(アニメじゃない) 映画じゃない(映画じゃない)
エロパロなのさ! エロパロなのさ!
(製作:目本サンライゾ)
- 347 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 07:51:57 ID:YHqPuDWi
- トリップも付けないコテって結構イタい奴多いよな。
- 348 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 08:11:34 ID:Ft2zZRym
- スルーしる
スルーにすら気付かないのも居るが
- 349 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 10:59:27 ID:jpn9wET1
- >347
名無しで文句たれて、自分は正しいと思ってるヒッキー奴なよりはリアル世界では痛くない。
- 350 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 15:09:53 ID:niUvKHfX
- まぁまぁおまいらマターリ汁。
( ´・ω・`)つ日お茶ドゾー
- 351 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 19:50:47 ID:YlI3/YTT
- 乙
すごいね
カツ
ベルに会いたいと思ったジュナスに期待
アポリーの濡れ場きぼん
- 352 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 20:20:48 ID:hMnDVrQ/
- >__custam
マジレスしちゃうと、ZZ前期OPってガノタの中でも鬼門やろ?
(歌詞内容とか、そもそも作詞家とか)
どうせ替え歌なら他にいくらでもあるだろうに。
人物紹介とか作ってスレに寄与してる(&感謝してるやつだっている)んだから
もう少し「慎重」になると、もっと好かれると思うよ。
- 353 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 22:18:54 ID:Hj3YBAi/
- 漏れにはこれが精一杯
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今は動けない それが運命(さだめ)だけど
あきらめはしない もう目覚めたから
燃えるときめきは 時代を写し
色あざやかに 燃えさかる炎
Clying 今は見えなくとも
Searching 道しるべは浮かぶ
I wanna have a pure time
Everyone's a noble mind
そこに残った 若さ取り出し
Believing a Voice Of The Earth
beyond the hard times from now
乾く唇 濡れているなら
刻を乗り越え 熱い時代へと
移るだろうと 信じているから
Believing a Voice Of The Earth
beyond the hard times from now
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ほとんど変わってないやんorz
- 354 名前:__custam :04/10/06 23:16:40 ID:MuREnwnQ
- はじめに、
大変申し訳ありませんでした!
流れを壊す書き込みをしてしまったことを深くお詫びいたします。ごめんなさい。
と同時に、注意していただいた方々にも深く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
- 355 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/06 23:37:05 ID:uL0FFcTO
- ドンマイ。
気を取り直して、シェリーたん(・∀・)モエモエ
- 356 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 03:56:11 ID:+Axgieo8
- ttp://tokyofanta.com/2004/info/info_cf2004.php
一瞬しか出ないけどMK2の蹴りカコイイ
- 357 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/07 05:46:58 ID:8GpemeCN
- 結構楽しみになってきたな、映画。
コアブースターみたく、新しいモビルスーツとか出たりするんだろうか。
- 358 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/08 00:41:55 ID:Qq4aqUhk
- あと43時間ぐらいか…
- 359 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/08 02:34:21 ID:4U3PpumH
- ベルセルクが好きになった
そんだけ
- 360 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/08 14:58:40 ID:T6nWGWln
- ガンダムファクトファイル買ってるヤツいる?
- 361 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/08 21:44:55 ID:LgI3xn0j
- >>360
売っているヤツならここに。 (=゚ω゚)ノノシ
- 362 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/08 23:36:57 ID:C6oACrjk
- >>361
書店の店員さん?
近所じゃあの分厚いファイルごと結構売れ残ってるな。
うちが田舎なだけか?w
- 363 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/09 15:21:56 ID:MZqAtBJp
- 扇風機の中心でガンダムを叫ぶ
あ゛〜
∧ ∧γ⌒'ヽ
(,, ・∀i ミ(二i
/ っ、,,_| |ノ
〜( ̄__)_) r-.! !-、
`'----'
さ゛ら゛に゛や゛る゛よ゛う゛に゛な゛っ゛た゛な゛
ガ ン ダ ム゛〜
∧ ∧γ⌒'ヽ
(,, ・∀i ミ(二i
/ っ、,,_| |ノ
〜( ̄__)_) r-.! !-、
`'----'
- 364 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/09 18:58:54 ID:rNBgGACY
- なんだか種死がえらい事になってます・・・orz
とてもじゃないが、今までのパロディにしか見えません。
VOEの方が100万倍面白いっす。
私は新しいモノを受け付けない古い人間なのでしょうか?
- 365 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/09 19:56:39 ID:sBDkdCVA
- 別に「新しいモノ」がいつでもいいものとは限らんでしょ。
同じオモチャのプロモーションムービーなら向上心のある禿のアニメのほうが好きだけどな。
- 366 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 11:26:38 ID:PZ8k77Dk
- 俺は昔のアニメや漫画の方が好き。今のアニメや漫画を否定するつもりはないが、
「売れりゃいいんだよ売れりゃ」といったようなものが多いのがなちょっとな。
あと同じに見えるものが多い。これはネタが出尽くしたせいなので仕方のない事なのかもしれんが。
昔のものは、制作者側の作品に対しての意気込みや情熱が画面から見て取れたし、
それぞれの作品にそれぞれの独特の世界が展開されていた。そういう所が好きだ。
あと昔は規制やらが五月蝿くなかったおかげで、見せるべき所はちゃんと見せてた所も。
そういうものは、今じゃすっかり深夜や衛星放送にまわされるようになってしまった。
まあ無理して新しいものに飛びつく必要はないという事だ。
- 367 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 11:53:01 ID:hMRFn7nj
- 結論;
新しかろうが古かろうが
種Dは駄作臭い。
- 368 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 12:49:40 ID:X5DgNbnn
- いよいよ今日ですね。
今日は戦闘シーンありかな。
- 369 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/10/10 13:29:08 ID:OZgawX/j
- http://mercury.minidns.net/orion/mst/index.cgi?mode=mstinit
さすがたんみたくお金持ってない人ここのネトゲしない〜?
- 370 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:48:25 ID:z8AssN/U
- 今回でこの連載も無事100回目を迎えることが出来ました。
いつも読んでくださる方、熱心に感想をくれる方、本当に有難う御座います。
2年半前の連載初期はマイナーだったZ関係も、いつの間にかゲームが出て
プラモデル展開も強化され遂には3部作の映画化も決まり、と隔世の感がありますが
物語自体は、100回もかかってまだ主役機が出ていない段階でお恥ずかしい限りです。
毎回書いていることですが、この物語の真の作者は読んでくれている皆さんです。
もう少し、本当にもう少しだけおつきあい戴ければ、これに勝る喜びはありません。
(追記)
台風22号で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
- 371 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:49:09 ID:z8AssN/U
U.C.0079
- 372 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:49:54 ID:z8AssN/U
- 「今回の君の船団の帰還で、しばらくヘリウムの心配は要らん訳だ。
私とて何年もこの戦争を続けるつもりはないからな、助かったと言っておこう」
鋭く冷たい瞳をした男は、目の前に立つもう一人の男に向かって話し掛ける。
「総帥は、この戦争を一ヶ月で終わらせてみせるとおっしゃってましたが?」
「それを言うな、シャリア・ブル。本論に入ろう」
「は、ありがとうございます。しかし、前回のお話のそのニュータイプの件ですが、
私は多少人よりカンがいいという程度で、とてもそのような‥‥‥」
「君の事は、君以上に私は知っているぞ」
謙遜を続ける男に、苦笑しながら目を細めてみせる男の全身からは威厳が漂った。
「木星船団を勤めた君の才能のデータは、フラナガン機関によく検討させた」
男は、指し示された机の上の厚いレポートの束を持ち上げて眉を顰める。
「“シャリア・ブルに関するニュータイプの発生形態”? 私にその才能があると?」
「そう、君はまだ自分でも気付かぬ素晴らしい才能を持っている。
ニュータイプの事はまだ未知の部分が多いのだが、それを国の為に役立てて欲しい。
我が国ジオンは、今度の大戦でもう人が死にすぎたのだよ──」
- 373 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:50:38 ID:z8AssN/U
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第100回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 374 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:51:30 ID:z8AssN/U
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 375 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:52:17 ID:z8AssN/U
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327
- 376 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:53:01 ID:z8AssN/U
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 377 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:53:41 ID:z8AssN/U
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 378 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:54:29 ID:z8AssN/U
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 379 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:55:16 ID:z8AssN/U
U.C.0087
- 380 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:56:01 ID:z8AssN/U
- 飛行の振動で揺れるアウドムラ格納庫を、小柄なノーマルスーツの人影が走っている。
腰まで伸びた長い金髪をなびかせているのは、エリス・ワイス中尉だ。
甲高い警報の響く中、彼女はRMS-099 リック・ディアスへ急いでいる。
「エリス中尉! リック・ディアスの起動準備完了しました!」
すれ違ったカラバの整備員が、厳しい表情のエリスに声を掛けて来た。
無言で鷹揚に頷くと、エリスは出撃準備に慌しいさっと格納庫を見渡す。
ガンダムMk-U2号機、3号機に、バズーカ砲が渡されていた。
既に出撃済みのアムロ・レイの陸戦型ガンダムとドダイ改を視認する事は出来ない。
ふとガルダ級輸送機アウドムラが大きく揺れ、彼女はよろけて転びそうになる。
バランスを崩したまま、エリスは出会い頭の誰かの胸に飛び込んでしまった。
思わず抱き付いた胸の中は、まるで指定席の様にエリスを包み込む。
「お、おい‥‥‥!」
エリスを胸に抱いた誰かは、戸惑ったような声を上げてそのまま身体を硬直させた。
その声の主に気が付いたエリスも、衝動的に相手の服を掴んでしまう。
「‥‥‥あっ」
- 381 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:56:45 ID:z8AssN/U
- エリスが身体を預けていた相手は、ウォルトン・スウィフト少尉だった。
どちらも予想外の出逢いであったからこそ、お互いに口を開くことが出来ない。
エリスは彼の胸に寄り掛かり、ウォルトンは彼女の肩も抱けずに手を宙に泳がせる。
大きく万歳の姿勢で腕を上げたまま、ウォルトンは手を硬直させた。
「だ、大丈夫かよ、エリス中尉‥‥‥」
恐る恐る言うウォルトンの言葉に、エリスは無言でこくんと頷く。
その可憐な仕草から必死に目を逸らし、ウォルトンは弱りきったように息を吐いた。
そういえば、ウォルトンは彼女を貧乳ともナイチチとも揶揄しない。
何回かの呼吸の後で、エリスはそっと彼の身体から離れて立った。
本当は一刻を争う場面であるにも拘らず、二人ともその場を離れられずに立ち竦む。
更に警報が鳴り響いたのを聞き流し、ようやくウォルトンがボソっと言った。
「‥‥‥いつ、気が付いたんだよ」
いつ、彼が治療と騙して彼女を好きに弄んだ事実に気が付いたのかと聞いたのだ。
小さく身体を震わせてから、エリスは俯いたままゆっくりと答える。
「──君が、最後に逃げちゃった時、かな‥‥‥」
- 382 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:57:43 ID:z8AssN/U
- あの時、ウォルトンはエリスの健気さに付け込んで彼女をオモチャにしたのだ。
しかも、最後の最後で罪悪感を覚えて彼女を置き去りにして逃げてしまったのである。
苦しそうに息を吐いたウォルトンの顔に、いつものニヤけた表情はない。
「恨み言、あるんだろ? 酷い事したオレに復讐したいんだろ?」
下を向いたまま、エリスは無言で首を振る。
「なんだよ、アンタはオレより強いんだから、好きなだけ殴ればいいじゃんかっ!」
戸惑いで叫んだウォルトンは、エリスが尚も首を振ったので激しく地団駄を踏んだ。
「ちくしょう、ちくしょう!!」
背を向けて走り出そうとしたウォルトンに、エリスの囁き声が刺さる。
「君、また逃げるんだ‥‥‥?」
「──っ!!」
一旦立ち止まったウォルトンは、しかし二度と振り返らずに走り去ってしまった。
エリスはその背中をせつなそうに見つめてから、ゆっくりと両目を閉じる。
再度瞼が開くと、エリスの瞳は“氷柱のエース”に相応しい厳しい物になった。
首を振ってノーマルスーツの襟元を確かめてから、エリスはヘルメットを被る。
- 383 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:58:36 ID:z8AssN/U
- エンジンが唸りを上げる格納庫からは、仕事を終えたルオ商会作業員が退去中だ。
元々が24:00には完了予定だった作業だから、残っている作業員は少ない。
それでも、ギリギリまで補給を行っていた彼等のプロ意識は見上げたものである。
「攻撃が始まったわ。直ちに退艦して商会に戻りなさい」
格納庫入口近くで厳しい声を上げているのは、ルオ・ステファニーだった。
報告の為に近寄って来る男達に、ステファニーは次々と指示を与えてゆく。
彼女とシェリー・パーカーの二人は、明日までこのアウドムラに乗艦予定だ。
従って、混乱のニュー・ホンコンへ戻る作業員へ不在の間の命令をしているのである。
「ステファニー、市長からお電話です!」
素早く近寄って来たシェリーが、恭しく軍用携帯電話を差し出した。
ミノフスキー粒子の電波障害に悩まされる現代では、使用可能な携帯電話は少ない。
さすがのルオ商会でも、軍の横流し品を使うしかないのが現状だ。
仕立ての良いスーツのシェリーに、ステファニーは凛々しい表情で軽く頷いた。
「市長! 一体これはどういうことですか!?」
電話を受け取ったステファニーは、手を振って作業員を下がらせながら怒鳴る。
- 384 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 19:59:13 ID:z8AssN/U
- 本来は、午前零時のアウドムラ出航まで待つはずだったティターンズの攻撃だ。
ステファニーの中には、ルオ商会が見縊られたという怒りがある。
だが、何よりも彼女が生まれ育った愛しいホンコンが傷付くのが許せない。
大体、彼女がエゥーゴに協力する気になったのは反ティターンズ寄りだからである。
戦乱を拡大するだけのエゥーゴなぞ、早くホンコンから出て行って欲しいのだ。
『アムロ・レイ、ガンダム、出るぞ!』
出撃可能となったアムロの陸戦型ガンダムが、ドダイ改に乗ってハッチ近くに出た。
ドダイ改のジェットエンジンが、臨界まで回転を上げた轟音を響かせる。
鼓膜が破れそうな騒音に、ステファニーとシェリーは耳を塞いで悪態を吐いた。
すぐに出撃するかと思われた機体は、しかし少しの間動きを止める。
『‥‥‥ブリッジ? 出撃するぞ?』
反応の悪いブリッジは、アムロが督促をして初めて出撃許可を出して来た。
夜空に飛び出して行くアムロ機を見送りつつ、シェリー・パーカーは呆れてしまう。
簡単そうに見えて、実はオペレータ業務は意外と難しい。
例えば、同一ハッチから機体を連続射出する場合、その出撃間隔の見極めが肝心だ。
- 385 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:02:46 ID:z8AssN/U
- それに、レーダーに映る情報以上の戦況を読み取れなければ適切な指示も出せない。
しかし、現在のカラバにはベテランのオペレータも航海士もレーダー員もいないのだ。
パイロットがいるだけで戦争が出来る程、甘いものではない。
一年戦争時代にオペレータだったシェリーにとって、カラバは実に歯痒い組織だ。
「明日の打ち上げ、やっぱり“応援”を依頼した方がいいかしら‥‥‥」
そう呟いたシェリーは、受話器を耳に当てるステファニーが顔色を変えたのに気付く。
「ステファニー、市長は何ですって?」
「約束を破られた事には憤りを感じる。しかし降伏勧告には従って欲しい、って」
電話を切りなのがら、ステファニーは市長のセリフを繰り返した。
訝しげに眉を顰めたシェリー達を、艦内放送でハヤト・コバヤシが呼ぶ。
シェリーが壁際の艦内電話を取ると、大混乱のブリッジを背景にハヤトが映った。
『あ、シェリー部長、す、すみません、ハヤト・コバ──』
「用件を言いなさい」
『は! 先程入ったティターンズの降伏勧告放送を、て、転送致します!』
シェリーのセリフに萎縮するハヤトの顔と入れ替わりに、四角い顔の男が映る。
- 386 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:03:43 ID:z8AssN/U
- 長い髪を首まで垂らした趣味の悪い容姿に、二人は同時に舌打ちをした。
『エゥーゴ一派へ勧告する。私は、地球連邦軍のベン・ウッダー大尉である。
君達が、占拠したアウドムラ共々降伏の意志を示せば、ホンコンに攻撃は加えない。
抵抗をすれば、ホンコンの被害は拡大するだけである!』
「‥‥‥ベン・ウッダー?」
「カラバがヒッコリーで撃退したブラン・ブルターク少佐直属の部下ですね」
疑問を呟くステファニーに、すかさず解説を加えるシェリーである。
「よくもまあ、次から次にこうも卑怯な事が出来るものね」
突然、全幅524メートルを誇るアウドムラの両翼20本のエンジンが出力を上昇させた。
『アウドムラ、出航するぞ! 総員配置につけ!』
既に午前零時を回った艦内に、ハヤトの艦長然とした放送が流れる。
アウドムラの腹部ハッチが、鈍い機械音と共に旧九龍中央港の埠頭から離れ始めた。
次の瞬間、1台のエレカが猛スピードで格納庫に突入して来る。
スタントさながらの無謀な運転に、ステファニーとシェリーは目を丸くした。
危うく海に落ちる事を免れた車輌は、ひっくり返る寸前で運転手を格納庫に吐き出す。
- 387 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:04:40 ID:z8AssN/U
- 「すみません、遅れました!」
エレカから飛び降りて頭を下げたのは、着崩れた格好のカミーユ・ビダンだった。
少年が非常事態に私用外出していたのだと気付き、ステファニーは激昂する。
ステファニーは軍人が嫌いだったが、不真面目でいい加減な人間はもっと嫌いなのだ。
素早く駆け寄ったステファニーは、全力を込めた平手でカミーユを殴り飛ばす。
「今頃戻って、貴方‥‥‥っ!!」
「ステファニーさん、うっ!」
予想外の相手に殴られたカミーユは、情けなく床に転がってしまった。
下手をすれば敵前逃亡紛いの少年の勝手な行動に、周囲の誰も同情はしていない。
「カミーユ、貴方はカラバやエゥーゴの戦いを何だと思っているんです!?」
「冗談じゃないと思っているから、戦っているんでしょ!」
「なら出掛けないでください!!」
「あ、遊んでたんじゃありません‥‥‥」
遊びどころか女を抱いていたカミーユは、頬を押さつつ後ろめたさで視線を逸らす。
冷静に考えれば、出航間近なぞにに逢瀬に出掛けた自分の方が悪いのは間違いない。
- 388 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:05:35 ID:z8AssN/U
- 怒鳴った事で気が晴れたのか、ステファニーは彼を値踏みしつつ語り掛けた。
「──冷静に出来て? でなければ出撃許可は出来ないわ」
「‥‥‥努めます。冷静に戦局を見て戦うって」
意外に素直に頷いたカミーユに、ステファニーは頃合だと判断して顎をしゃくる。
「本当ね? いいわ、行きなさい」
「すみません」
ぼそぼそと呟いたカミーユは、ルオ商会名代に背を向けて走り出した。
「ま、まるで女ウォン・リーだな、平手打ちなんかで男が死にに行けるかよっ」
だが、フォウを失って落ち込む少年に、ステファニーの命令口調は気持ち良い。
間違いなく殴られても仕方のない事をしていたのだから、無視されるよりマシである。
更衣室に向かいながら、カミーユはどこか頬の熱さに胸躍った。
「でもなんだろう、あの強さと優しさ。フォウとは違う女性の香りがある‥‥‥」
冷静なステファニーに、どこか女の匂いを嗅ぎ付ける少年なのだ。
走るカミーユは、ふとスラックスのポケットに硬い物を探り当てて怪訝な顔になる。
ポケットから取り出してみると、ホンコン市街で買った18禁モノのホロテープだった。
- 389 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:06:46 ID:z8AssN/U
- フォウと旧市街で別れた後で、約束を思い出して買っておいた物である。
約束の相手は、エゥーゴ旗艦強襲巡洋アーガマの悪友、オペレータのトーレスだった。
何故かフォウの股間の茂みが思い出され、少年は慌てて頭を振る。
カミーユは、RX-178 ガンダムMk-U3号機が固定されているハンガーの横へ跳び付いた。
機体の腹部までグリップで上昇し、コックピットへ飛び込む。
シートに座ったカミーユは、右手のホロテープをコンソールボックスに投げ込んだ。
『作戦中に勝手に外出するんじゃない! 戻ったら修正だ!!』
待ち構えていたように通信画面に映ったハヤト・コバヤシが、少年を怒鳴りつける。
カミーユのガンダムMk-U3号機は、運び出されて来たドダイ改に両脚を乗せた。
『敵の戦力は多くない! 一気に叩き潰せ!!』
高圧的なハヤトの態度に憮然としつつ、カミーユは操縦桿を起こして叫んだ。
「了解! ──それと、ステファニーさんにちゃんと怒られましたよ!」
まだバイザーは下ろしていないから、叩かれた頬は見えるはずだとカミーユは思う。
ジェット噴射を吐き出しつつ、ドダイ改が格納庫の床を滑り始めた。
口元を歪めて笑ったハヤトの顔は、カミーユに出撃許可を与えて通信画面から消えた。
- 390 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:08:08 ID:z8AssN/U
《 10月13日、連載100回記念特別企画、「Voice Of The Earth」外伝掲載 》
- 391 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/10 20:08:54 ID:z8AssN/U
- 一応、ジュナスのデート話の予定です。
- 392 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 20:12:05 ID:sq+RAA0H
- リアタイキタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!遂に第百回か・・・。ISAPさん乙です
- 393 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 20:12:32 ID:MlKEZjcp
- 100回おめでとうございます。
がんばれジュナス。夜の初陣はいつだろう。
- 394 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 20:23:02 ID:U/S24I5Y
- ISAPさん( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
ジュナスたんのデート・・・( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
- 395 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 20:26:27 ID:iG8HcU5Z
- 実はジュナスはED
- 396 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 22:17:35 ID:hMRFn7nj
- 連載100回達成おめ!!です。
もはやVOEは生活の一部だったりw
- 397 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 22:39:35 ID:b9iYcEcv
- ジュナス童貞説浮上
。・゚・(ノ∀`)・゚・。
- 398 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/10 23:20:05 ID:Rx3yhl+0
- 連載100回おめでとうございます。
私が初めて拝読したのは、80回くらいからだったでしょうか。なんとなく立ち寄ったこのスレにおいて、これほどまでにクオリティの高いSSに出会えるとは思ってもいませんでした。
毎回感想を差し上げているわけではありませんが、是非ともこの物語を最後まで見届けていきたいと思います。
- 399 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 00:10:20 ID:MBgTqNt8
- >ISAPさん
100回おめでとうございます。
ISAQさんだった頃から、確かベルがジュナス宅を訪ねた頃から読んでいます。
ジャンプに載ってる某マンガのように、毎週楽しみにしてます。
エリスとウォルトンの微妙な距離感も去ることながら
オペレーターの重要さに言及している所がナイスです。
機体の整備とかMK-IIの脚部の消耗、化粧についてのアレコレとか
そういうあまり考えない事柄を読むたび、ほうほうと頷くコトしかりで
エロパロ以上に楽しく、勉強になります。
”応援”が誰か、そしてコウの再登場やら
反戦組織のリーダーらしいバーニィが本当にバーニィなのかとか
この先も楽しみに待っています。
あと、IDが8アスですよ。種死開始の翌日に。
- 400 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 00:47:05 ID:jPrOS2fk
- 100回記念に初めて感想をカキコします。いつも連載楽しみにしています。
やっぱりZの女性は揃って気が強いですね〜。
途方女性ですが、強い女性が時折みせる弱さが愛しかったりしてます。
- 401 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 06:02:47 ID:0OkZ4Mau
- ISAPさんキテタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!!
毎週クオリティの高いSSをおつかれさまです。
このスレに来るようになったのはちょうどリベカが活躍しだしたころなので
自分にとってVOE=リベカ・テオだったりします。
原作通りの展開もいいですが、二人の再登場も楽しみにしています。
- 402 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 07:32:46 ID:w7nQMxjR
- ウォルトンとエリス…
どっちかのフラグが立ったような気がする
- 403 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 19:14:08 ID:8c5BwcOD
- SSにそんなのあるわけないだろっ
そうだよ
だってぇ・・・フラグが立つのが見えたにょ
- 404 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 19:44:04 ID:SML/Lg8n
- フラグというと、エロゲを発売日前に手に入れるという
∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)/< それはフラゲ(FG)です!!
_ / / / \
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 405 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/11 22:14:40 ID:w7nQMxjR
- フラグはフラグでも死b
いや、なんでもありません。エロゲとかのフラグってことにしといてください。
- 406 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 00:09:08 ID:fbzbV0P4
- ここのスレは展開予想解禁なの?
- 407 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 00:20:45 ID:4xyZpiTx
- 語るも良し!エロパロ書くも良し!なんだから
あまりにくだらないもの以外なら基本的に何を書こうとフリーなのでは?
特にネタがない時に職人さんの続きの予想をするのはどこのスレでもやってることだしねえ。
- 408 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 01:06:50 ID:lnJxDpof
- ネタがないと死んじゃうんでしょ?
ってフラグさんが言ってました
- 409 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 03:21:30 ID:OKZAsXUb
- 他のssスレ見てると、
予想といいつつ、押しつけがましいのもあるし。
極端なのは、自作自演までして読者の総意みた
いに押し付けようとするアホもいる。
とはいえ全面禁止もやり過ぎだとも思う。
難しい…
みんな最終回までちゃんと読みたいよな?
- 410 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 03:55:41 ID:4p1fE5jx
- >>409
それは・・・アレだ
最高に美味い、そういう極上の料理を食べてて
みんなこの料理美味いよな?
っていうくらい簡単な質問だ
- 411 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 05:47:20 ID:lF+vlWzq
- >みんな最終回までちゃんと読みたいよな?
スレの住民なら確実にYESと答えるだろう。
確実!そうJOJO風に言うならコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!w
- 412 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 06:12:58 ID:fbzbV0P4
- >予想といいつつ、押しつけがましいのもあるし。
>とはいえ全面禁止もやり過ぎだとも思う。
作者さんが書きにくくならない程度にならOKってことね。
了解すますた
- 413 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/10/12 09:36:25 ID:cgmbCehW
- 次回は待望のジュナスが活躍する外伝だ・・・楽しみ楽しみ。
なお、GNO2ではジュナスとフランセスが前衛、
ヲルトンとエリスとベルが射撃班やってます。
ジュナスはガンダムに乗ってウハウハですが、
フランセスが毎回沈められるのが悩みの種。
>>369
俺ぁ貧乏じゃないぞう。
実家暮らしのサラリーマソだから小金は溜め込んでるぞう。
しかし、MSVSか・・・懐かしいなあ。
- 414 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 12:10:30 ID:3xJvLMjS
- いや、どう読んでも
>>369はアンタが金持ちだと言ってるようにしか読めないんだが。
ま、句読点打ってないほうが悪いんだけどな。
セビウス作った遠藤氏が、
ネトゲは時間かけたやつしか強くなれないのがつまらんって言ってた。
やったことないんで本当かどうか知らんが、
気分転換のゲームにまで時間や予定を拘束されたくはないなあー
>>408
フ ラ グ さ ん っ て 誰 や ね ん
- 415 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/10/12 12:43:27 ID:cgmbCehW
- >時間かけたやつしか・・・
ほぼ全てのネトゲはそうですけど、
GNO(とGNO2)は
「時間かけてない奴ほど強くなる」という
類希なへんてこりんネトゲです。
もちろん、部隊編成とかを知悉して
効率よく組む必要がありますが。
>フラグさん
ほら、種でへんなひこうきに乗ってたあの人ですよー。
- 416 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 15:52:11 ID:Nz+S6yya
- もうこれなしじゃ生きていけません。
- 417 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 15:52:38 ID:Nz+S6yya
- すいませんあげちゃった。
- 418 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 16:24:08 ID:DjlstywD
- >さすがたん ◆0SuzPNxsrE
>ほら、種でへんなひこうきに乗ってたあの人ですよー。
そ り ゃ 、 フ ラ 「ガ」 だ 。
パーン _, ,_ パーン
パーン_, ,_ ( ・д・) _, ,_パーン
( ・д・) U☆ミ (・д・ )
⊂彡☆))Д´(☆ミ⊃ パーン
, ,∩彡☆ ☆ミ∩, ,
( ) パーン ( )
パーン パーン
- 419 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 17:25:30 ID:KxkGYV7N
- フラグマンなら知ってるが。
- 420 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 18:26:10 ID:DphipuJl
- ワイズマンならs
- 421 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 21:01:34 ID:EHsx8dAU
- ウイングマンなら(ry
- 422 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/12 23:01:55 ID:4p1fE5jx
- アンパンマンなら俺の隣で寝てるよ
- 423 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 00:45:02 ID:EZwKJuOG
- どういう流れなんだこれ?
ハマーン様なら(ry
- 424 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 03:25:00 ID:0HGXnKqD
- >>361
激しく亀ですが、本屋の店員です。
ウチも田舎の大型書店ですが、創刊号も第2号も今のところ物凄い勢いで売れてます。
…ヲタが多いのか?ウチの店の客w
まぁヲタ店員である漏れがいるからかもしれんが(爆)
- 425 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 04:02:36 ID:rqfXRS/r
- イル=ハン国の創始者を語るスレはここですか
- 426 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 09:49:49 ID:u4N8CWPZ
- フラグってVOEの新キャラなんでしょ?
- 427 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 14:08:58 ID:27u4ieK5
- じゃあ、フラグさんはどういった人物なんだろうか
- 428 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:17:49 ID:n525JW0a
- ‥‥‥いつの間にか、私のあずかり知らない新キャラが?
>>392,>>393,>>394,>>396
お祝いを、どうもありがとうございます。
>>395,>>397
本編でのジュナスのHシーンは、もう少し先に‥‥‥
大丈夫です、EDじゃないですよ。EDじゃないと思う。EDじゃないじゃないかな。
まちょと、覚悟はしておけ。
>>398
頑張りますので、是非最後まで見届けて戴ければと思います。
よろしければ、また感想を戴けると参考になります。
>>399
丸二年以上の長きに渡ってのお付き合い、本当にありがとうございます。
一所懸命張った伏線を、気にしてくれている人がいるのは励みになります。
これからも、可能な限り末永くよろしくお願い致します。
>>400
強い女性が時折みせる弱さ&儚さのギャップは、私も大好きです。
ステフ×シェリーはその為に出したようなカップルだったりするです。
- 429 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:18:55 ID:n525JW0a
- >>401
リベカ達は、是非再登場させたいのですが、どうしましょう?
これ以上オリジナル展開を増やすと物語が進まないので困るのですよ。
>>402-
これ以下のフラグ話は、読んでいてとても面白いネタでした。
>>408さん、ネタフリおつかれさまです。
やはり、皆さんの雑談がないと読んでいて楽しくないですよね。
>>409
いつも気を遣って戴いて、心からありがとうございます。
>>413
ネットゲームはとても楽しそうですね。ちょっと憧れます。
>>416
私も、皆さんのレスがなければ生きていけません(結構マジ)
>>424
週間ガンダム、予想以上に書き下ろしイラストが少ないので様子見中です。
そのうち、思い立ってまとめ買いするかもしれませんけど。
- 430 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:19:53 ID:n525JW0a
Voice Of The Earth外伝 「 Yesterday onece more 」 Vol,2
- 431 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:20:45 ID:n525JW0a
- 会計を済ませてパスタ店を出ると、テレサ・モントバーンがぺこりと頭を下げた。
「センパイ! 本当にご馳走様です」
仄かなリンスの香りを漂わせ、少女の長い髪がさらさらと流れる。
「構わないでいいよ。結構、美味しかったね」
ジュナス・フレイブも、微笑みながら軽く手を振った。
こういう場合の支払いを男性側が行う当然さを、テレサは当然とは思っていない。
それを好ましく受け取りながら、ジュナスは夕暮れが迫りつつある街並みを見渡した。
日が沈んだばかり週末の繁華街は、まだまだ人通りが多い。
吹き抜ける風には、湿気のない爽やかな夕暮れの香りが仄かに漂っていた。
一つ二つと灯ってゆく店のネオンサインが、やけに輝いて見える時間帯である。
今日は、恋人のテレサ・モントバーンをパスタ屋に誘ったジュナスだ。
要するに、先日の大混乱のカフェテラスでの約束を律儀に守ったという訳である。
もっとも、それはジュナスの考えだけの行動だけではない。
例によって、クリスチーナ・マッケンジーの一方的に強硬な命令による部分が大きい。
お姉さんぶるのが玉に瑕だが、基本的にジュナスの応援をしてくれるのは助かる。
- 432 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:21:34 ID:n525JW0a
- そんな事を思いつつ、ジュナスは隣を歩くテレサを見つめた。
夜風が通り過ぎると、彼女の背中まで伸びたブラウンの髪がふわっと揺れる。
少女は、髪の毛を飾りのついた白いカチューシャでまとめていた。
身に着けているのは、線の細い青のストライプ模様のシャツと純白のカーディガンだ。
ボトムは淡いクリーム色のスカートで、綺麗な脚がすらっと伸びている。
何処かから照らされる街灯が、スポットライトのように少女を浮かび上がらせた。
ふと、すれ違う男達が羨ましげに自分を見ている事にジュナスは気付く。
恐らく、客観的に見てもテレサはかなりランクの高い美少女だ。
思わず誇らしげな気持ちになってしまうあたり、ジュナスもまだまだ修行が足りない。
「あ、あの、センパイ、テレサの格好変ですか?」
いきなり彼が無言になってしまったから、少女はあたふたと戸惑う。
テレサに見蕩れているジュナスは、単に気の利いた事も言えずにいるだけなのだが。
「そんなことはないよ。とっても似合ってる」
本日2回目のジュナスのほめ言葉だが、テレサはもう一度嬉しそうに頬を染めた。
テレサを見つめながら、クリスのアドバイスに感謝するジュナスである。
- 433 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:22:22 ID:n525JW0a
- 今日がデートだと知ったクリスは、昨日、ジュナスに徹底的に教育を行ったのだ。
──待ち合わせ場所では、何はなくともあの娘の着てきた服をほめさない。
──どうせ貴方は鈍感なんだから、「似合っている」以外のほめ言葉は使わないの。
似合っていなかったらどうする気だと反論すると、クリスは言ったものだ。
──デートにとっておきを着てこないような女は、女じゃない、と。
だいたい、女は男に服装のセンスの批評なぞ求めてはいない。
女は、大部分の男はセンスがないものと認識しているし、むしろ馬鹿にしている。
そんな相手から得意げに余計な解説をされても、鬱陶しいだけだ。
結局、手放しにほめちぎる事が最上の策なのである。
一方的にクリスに捲くし立てられたジュナスは、結局人形のように頷くしかなかった。
そんな訳で、今日のジュナスは単純にテレサの服装を賞賛している。
もっとも、テレサ自身が美しく服装も可憐だったから罪悪感もなく賛美出来たのだが。
「センパイにほめられると、テレサとっても嬉しいです」
笑うと猫のように細くなる彼女の瞳に、ついつい見蕩れてしまうジュナスだった。
ふと、二人の耳に道路に面したモニターから流れるニュースが聞こえて来る。
- 434 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:23:15 ID:n525JW0a
- 薄暗い中にずらりと何台も並べられた画面には、髭を蓄えた壮年の人物が映っていた。
それは、ジュナスもよく知る故ジオン・ズム・ダイクンである。
どうやら、それは先日の10回忌を踏まえての特集番組のようだ。
ジオンは、コントリズムを唱えながら宇宙世紀0068に死亡した著名な思想家である。
演説の最中謎の発作を起こして倒れたことから、その死には疑問が多い。
当時幼かった男女二人の子供の消息が不明な事も、様々な噂に拍車を掛けていた。
彼の提唱した思想の中には、“ニュータイプ”という目新しい概念がある。
宇宙に進出した人類は、その洞察力が発達してゆく為、あらゆる事を理解出来るように
なるだろうという希望的観測めいた推論だと一般的に解説されていた。
もっとも、ジュナスはニュータイプなどという存在を信じてはいない。
宇宙に住み重力から逃れただけで、簡単に人が進化するはずはないという確信だった。
何度か画面が切り替わった後で、モニターに眉毛が細く眼光の鋭い男の写真が映る。
キャプションによると、男はギレン・ザビ大将──サイド3在住の軍人だ。
そういえば、ジュナスもその名前には少しだけ記憶がある。
先日のゼミで使ったテクストが、彼が7年前に書いた「優性人類生存説」だった。
- 435 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:24:11 ID:n525JW0a
- 些か難解で、過激な思想を色濃く見せている論文だったとジュナスは記憶している。
もっとも、ぼんやりとしか覚えていない位に彼にとっては興味が薄い本だ。
一応、軍人を目指すものとしてギレンの語る戦略論に多少の注意を払った程度である。
そして、学生一般のサイド3への関心も同じようなものだった。
宇宙世紀0069年8月15日に公国宣言を行ったサイド3は、地球から一番遠いコロニーだ。
いわば地球へ自治権を要求している格好だが、ジオンに脅威を持つ人間は少ない。
たかが1サイドと連邦軍全体とでは、余りにも力の差が激しすぎる。
噂では、地球連邦軍内部ではジオン公国は仮想敵にすら定義されていないとも聞く。
まだバッフ・クランやジョーカー星団の方が、敵としてウケが良いという始末だった。
「そういえば、サイド7への移民が始まったそうですね」
モニターの明かりに照らされながら、思い出したようにテレサが口を開いた。
「テレサの実家の近くの人も、何人かシャトルの席が取れたって言ってました」
増え過ぎた人類が宇宙にその居住地を求めてから、既に80年近くになる。
宇宙世紀に入り、人類は増えすぎた人口を宇宙に建造した人工植民地へと移住させた。
人工植民地はスペース・コロニーと呼ばれ、多数が月軌道上に多数配置された。
- 436 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:25:07 ID:n525JW0a
- そこでは、住民は全長30Km以上直径6Km以上の円筒型の内部壁面に建つ都市に住んだ。
無数のコロニーが建造され、既に90億人以上が宇宙に移住していた。
ちなみに、スペースコロニー群は行政単位として7つの集団に分けられている。
集団を「サイド」と呼び、一サイドは40近くのコロニー=「バンチ」で構成された。
サイドの通称はそれぞれ、サイド1(ザーン)、サイド2(ハッテ)サイド3(ムンゾ)、
サイド4(ムーア)、サイド5(ルウム)、サイド6(リーア)、サイド7(ノア)だ。
最新のサイド7は、数年前に建造が始まったばかりである。
「サイド7はまだ未完成のはずだけど、移民を始めちゃって大丈夫なのかな?」
これより9年後、自分がそのサイド7に立ち寄る事になるとは夢にも思わない彼だった。
呟いたジュナスの耳に、無邪気な少年達の声が聞こえて来る。
「見ろよキース、このガレージキットもう出たみたいぞ」
ふと視線を向けると、少年達は道路に面したウィンドーの中の玩具を見つめていた。
ショーケースの中には、ミリタリーカラーの武骨な人間型ロボットが飾られている。
背伸びするよう覗き込んでから、テレサは意外そうな声で言った。
「あれって、あのジオン公国の実験機ですよね?」
- 437 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:26:16 ID:n525JW0a
- さすがに士官候補生である以上、二人ともその物体には見覚えがあった。
サイド3で開発中の“モビルスーツ”と呼ばれる、戦術汎用宇宙兵器である。
「ああ、ザクとかいうヤツだね」
モニターを見つめるジュナスの腕が、立ち止まるテレサの腕と軽くぶつかった。
「あ、ごめん‥‥‥」
彼が謝罪しつつ慌てて身体を離すと、彼女は淋しそうに目を伏せる。
モビルスーツは、正式にはMobile Space Utility Instruments Tacticalという名称だ。
5年前の0073年に第1号機がロールアウト、その後意欲的に開発が行われている。
“ミノフスキー粒子”がトレノフ・ミノフスキー博士により発見されのは、9年前だ。
この粒子は、電波撹乱と大規模集積回路の機能障害を惹起する性質を持つという。
従って、ミノフスキー粒子影響下では早期探索と精密誘導兵器による戦術は基本的に
不可能となり、有視界戦・長距離レーダーを使用しない戦法が必要となった。
しかしながら、地球連邦軍の戦術教本自体は特段の対応をしていない。
むしろ、連邦軍が0070年9月に発表した「70年代軍備増強計画」は全く逆の物である。
ここで、軍はマゼラン級宇宙戦艦・サラミス級宇宙巡洋艦を続々と就航させたのだ。
- 438 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:27:57 ID:n525JW0a
- これら宇宙艦の建造は、旧世紀時代に成立した戦術を引き継いだものに他ならない。
その意味では、ミノフスキー粒子下で有効運用出来る兵器は未だ未知数だ。
「なあ、キース。これって組み立て難しいのかな」
「ガレージキットだからなあ。ま、コウがニンジンを食べるよりは簡単だろうけどさ」
ニンジンが苦手らしい子供っぽい少年は、友人のからかいに口を尖らせた。
どうやら、その店は実在の兵器のキットを販売しているようである。
ジオン公国謹製のザクのプラスチックモデルは、商品のラインナップの一つらしい。
他には地球連邦軍のファンファン、トリアーエズなどの兵器の模型も展示されている。
いつの時代も、少年達はそのテの兵器に憧れるものなのだ。
「友達が、サイド3がザクを戦争に使うんじゃないかって言うんですよ」
無邪気にはしゃいでいる少年達を眺めながら、テレサが小さくため息を吐く。
余りにも突拍子のないセリフに、悪いと思いながらジュナスは吹き出してしまった。
「それはないさ。あんなオモチャみたいなのに乗って戦争だなんて」
自分が所謂巨大ロボットに搭乗する場面を想像して、その馬鹿馬鹿しさに肩を竦める。
この時のジュナスにとって、それは非現実かつ子供じみたイメージでしかなかった。
- 439 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:30:40 ID:n525JW0a
- 「そうですよね、それに戦争なんてそうそう起こる訳ないですよね」
にこにこと微笑むテレサに促されるように、二人はモニターの前から歩き出した。
背後からは、先日から頻発しているコロニー間の輸送事故のニュースが聞こえて来る。
夕暮れに浮き出すショーウィンドウを見ながら、二人は駅に向かって進んだ。
「今日は楽しかったよ。また、誘っても良いかな」
ゆっくりと歩くテレサに歩調を合わせながら、ジュナスは淡く微笑む。
映画を見てパスタを食べてといかにもなデートだが、楽しかったのは間違いない。
それが彼女にとっても楽しいデートだったのなら、より一層嬉しいと思う。
ところが、テレサはジュナスのセリフを聞いた途端表情を曇らせた。
「──センパイは、卒業したらパイロットになるんですよね」
ジュナスに近付きながら、テレサは囁くように問い掛けて来る。
「この間軍の面接を受けたけど、感触は良かったと思う」
「戦争に行ったり、するようになるんですよね」
士官学校に入学した時点で、誰もが戦争を身近な物と考えるようにならざるを得ない。
ジュナスもそうだし、テレサにしたところで多かれ少なかれそうだろう。
- 440 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:31:42 ID:n525JW0a
- ただし、宇宙世紀に突入以降、既に80年近くに渡って大規模な戦争は起こっていない。
ましてや、近代戦ともなれば実際に血を見る戦闘は極端に減っている。
その面から言えば、ジュナスの戦争への覚悟もこの時点では相当に甘い覚悟なのだが。
「そうだね。地域紛争に軍が介入したら、出撃する事もあるかもしれない」
「‥‥‥テレサ達、軍人ですもんね」
静かに呟いたテレサは、メインストリートの小洒落た店の前で立ち止まった。
カーディガンの裾をぎゅっと両手で握り締めたテレサは、俯いて無言になる。
「──モントバーンさん?」
首を傾げるジュナスのセリフを遮って、突然テレサが顔を上げた。
「セ、セ、センパイ! ちょっと、こ、このお店に寄っていきませんか?」
訝しげな表情のジュナスが仰ぎ見ると、彼女が指定したのはカクテル・バーである。
ちょっと驚いたジュナスだが、すぐにいつもの優しい表情になって彼女を窘めた。
「モントバーンさん、ここはお酒を飲むところだからダメだよ」
まるで林檎のように顔を真っ赤に染め、テレサは駄々を捏ねるように言う。
「だ、だって、お酒を飲まないと、酔えないんです!」
- 441 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:32:21 ID:n525JW0a
- 「? 酔わなくていいなら、そっちの方がいいと思うけど──」
「酔わないと、酔っちゃったって言えないんです‥‥‥!!」
テレサのつぶらな瞳の端に、透明な涙が真珠のように浮かび上がる。
「え、えーと? どうしたの、モントバーンさん」
何が何だか判らないジュナスは目を白黒させるが、テレサはそれどころではない。
混乱の頂点に達したテレサは、言葉を失い瞳でジュナスに訴えかける。
二人の傍らのメインストリートを、ヘッドライトを点けたエレカが交互に走り去った。
どこからか、陽気なリズムの流行の歌謡曲が流れて来る。
数回か肩を上下させた後で、テレサは上目遣いで囁いた。
「──センパイは、とっても優しくて素敵な方です」
ジュナスはとんでもないと横に首を振ったが、テレサは眼でそれを制した。
「でも、テレサはいつも不安なんです。センパイは誰にでも優しいんじゃないかって」
「そんなことはないさ」
そもそも、自分が優しいともましてや素敵だとはこれっぽっちも思わないジュナスだ。
そっとジュナスに寄り添ったテレサが、淋しそうに言う。
- 442 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:33:06 ID:n525JW0a
- 「センパイは、付き合って3ヶ月にもなるのに手も握ってくれないですよね」
「い、いや、それはモントバーンさんを大切に想ってるからで」
「テレサはそんなに魅力ないですか‥‥‥?」
テレサの必死の懇願に、ジュナスはパニック状態だ。
彼が焦燥しながら弁解するのを、通行人が不思議そうに見ながら通り過ぎて行く。
もとより、テレサ・モントバーンは疑いようもなく美少女である。
ジュナスも、彼女のふっくらとした胸の膨らみに眼を奪われた事は何度もある。
風が彼女のスカートを捲り上げた時なぞ、眼を逸らすのに相当の努力を要したものだ。
ただ、テレサを愛しく想うジュナスは彼女を汚したくなかったのである。
「センパイ、テレサはガラスケースに入れておく飾り物ではないです」
至近距離に近づけられたテレサの瞳から、涙がぽろぽろ流れて頬を濡らした。
「テレサは、センパイの特別になりたいです‥‥‥」
腕の中に飛び込んで来たテレサの身体を、思わずジュナスは強く抱き締めてしまう。
周囲の雑踏が視界から消え去り、二人を包んでいた喧騒が遠くなる。
彼の腕の中の少女の身体が、まるで溶けてしまいそうに柔らかくなった。
- 443 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/13 20:34:21 ID:n525JW0a
(外伝 Vol,3はいずれまた‥‥‥)
- 444 名前:次回、10月17日。 :04/10/13 20:35:04 ID:n525JW0a
次 回 、 第 二 次 香 港 市 街 地 戦 。
- 445 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 20:36:21 ID:gZCx5HRY
- お気に入りに入れてはあるが
日曜にしか意識したことはなかったから今回のは嬉しいな。
>バッフ・クランやジョーカー星団
しかしまた珍妙なものが出てくる。
- 446 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 20:38:14 ID:XeZaAnVK
- リアルタイムでキター―――!!
ISAP様お疲れ様です!!
- 447 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 21:41:09 ID:u4N8CWPZ
- ISAPさんキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
>付き合って3ヶ月にもなるのに手も握ってくれないですよね
ここで何故か松田聖子の「赤いスイートピー」を思い出しました。
なんか、あの歌ってジュナスとテレサによく似合いますね。
松田聖子は嫌いだけど「赤いスイートピー」と「制服」だけは許せる。
そうさオレはワガママさ|´ω`)y-~
- 448 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 22:02:03 ID:oNO0/Lxw
- おおキースが出てきた。
そして短編なのにスゴい情報量。
>女は、大部分の男はセンスがないものと認識しているし、むしろ馬鹿にしている。
>そんな相手から得意げに余計な解説をされても、鬱陶しいだけだ。
>結局、手放しにほめちぎる事が最上の策なのである。
オリジナルキャラの女性陣たちが
いい意味で二次元二次元してるのに、この生々しさは一体…w
なんか、気の強い女性に飲み屋へ付き合わされて
愚痴やら何やら聞かされて、それこそ正に
>結局人形のように頷くしかなかった
ISAPさんが浮かぶ…
>ジュナスも、彼女のふっくらとした胸の膨らみに眼を奪われた事は何度もある。
>風が彼女のスカートを捲り上げた時なぞ、眼を逸らすのに相当の努力を要したものだ。
ああ良かった。ジュナスにもそういう所があったんだ…
ようし頑張れジュナス。過去のコトだが頑張れジュナス。
健気でほんわかしてる後輩と、機微が一切分からない朴念仁の先輩なれば。
百回以上の連載で一度足りともなかった濡れ場を、
補って余りうる最強の破壊力が生まれるハズだ!
熱い時代へ移るだろうと信じているから頑張れジュナス!
- 449 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/13 22:13:26 ID:qnYiQQ8T
- デート( ゚∀゚)キタ━━━━━!!
ジュナス・・・そこまで朴念仁ですかそうですか
(*゚д゚)修正だゴラァ
- 450 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 00:03:22 ID:5HW/k5sZ
- あぁ今回もまた素晴らしい内容で(*´Д`)ハァハァ
こういうまったりも良いしエロも良いし緊迫した戦闘シーン良い・・・
ISAP氏凄いよISAP氏
それにしてもジュナスはとってもウブな朴念仁ですな
頑張れジュナス超頑張れ
- 451 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 03:29:50 ID:gIw4G4dd
- >テレサは、センパイの特別になりたいです‥‥‥
∧_∧
( ・∀・)/ヽ テレサたん激しく萌え♪
ノ つつ ● )
⊂、 ノ \ノ
し'
- 452 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 04:13:51 ID:DJPw61Kt
- ISAP氏。お疲れ様です。
(今更な感想になってしまいますが)二次創作の神髄は“if”にあると思っています。
原作では決して交わることのなかった人物達が、こちらの世界の中で邂逅する。なんて痛快なことでしょうか。今回のエピソードでも思わずニヤリとさせられました。
前回仰っていた「真の作者は読んでくれている皆さんです」という言葉。それはすなわち「ISAP氏自身もまた原作、VOEの読み手であるしファンである」ということだと思っています。
誤解を恐れずに言えば、だからこそISAP氏自身も決して我々(読み手)側を離れることがない。それ故に我々がΖと出会ってから抱えてきた数多の“if”をここまで昇華することができているのではないでしょうか。
Ζ放映時にはシンタやクムと同じくらいだった私も、今やカミーユに説教&修正できる年になってしまいました。今この年代で新しい形のΖを読むことができることを幸せに思っております。
柄にもなく小難しく書いてしまいました。要は、ISAP氏グッジョブ!&ジュナスいいですのー。てことです(笑)
- 453 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 05:43:59 ID:7oDOemON
- Zガンダム本放送から19年だからなー
当時の小学生が単純に計算しても30代前半。
「カミーユに説教&修正できる年」になっちゃうよな、マジで・・・・
今回のお話、0078の設定ということはファーストの一年前。
つまり、ガンダム前史、開戦前年のお話というわけで。
ガノタなら色々想像を膨らませられて萌えますね。
- 454 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/10/14 08:43:53 ID:aMgSEFOk
- 神キテター!!(゚∀゚)
テレサはかなりハァハァなんですが、本編時にはどうなってるんですかね。
その辺が気になるところです。
>バッフクランとかジョーカー星団とか
バッフクランはまあともかくとして、MHが出てきたら
MSは歯も立たずに逝っちゃうような気が・・・
- 455 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 17:05:19 ID:N5sevmJT
- 結局、フラグさんというのは誰だったんですか?
∧_∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)/< 先生! その話題はもう終わりました!
_ / / / \
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
- 456 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 17:44:04 ID:TMmBOM5V
- 開戦前ってふいんきがガノタ的に萌える
次の外伝でジュナス童貞説の真偽が明らかに
なるのかなぁ
- 457 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/14 20:13:51 ID:f3fbXR/T
- フラグさんっていうのはね
・・・え?
ああ、おわった話題なのね
アイヨー
- 458 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 01:15:46 ID:J8e9DXoX
- ROMのくせに私事で恐縮ですが…13日は自分の誕生日でした。
しばらく熱を出して寝込んでいたのですが、
外伝Vol.2を読めて幸せな気分になりました。
ISAPさんどうもありがとうございます( ´∀`)
本編の続きも激しく楽しみにしてます!
遅ればせながら連載100回おめでとうございました。
- 459 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 03:33:13 ID:mDxXnANn
- _, ._
( ゚ ω゚)y─┛~~ ……意外とROM多かったんだな、ココ
- 460 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 05:42:11 ID:oLFyUtpU
- そこのおまい!ROMってないでなんか書き込めや!m9(・∀・)
- 461 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 08:26:36 ID:siWn0hzh
- 強要してドースルw
っていうか書き込まないからROMなわけで
- 462 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 21:49:02 ID:e1OsdMxz
- リベカ達、このままフェードアウトは勿体無い気も
ネモ隊とディアス隊の対比とか面白そうだけどなあ
枝ばっかりでもアレなんで、切り落とさなきゃならんのも仕方ないですが
完全に出番なしだと、クッキー食えないでカミーユがキレるヨ
>>447
私的に、この外伝のED歌は、水越えいこの「ほほにキスして」
まだ終わってないのに、先行妄想して、どーすんのって気はするけど
スイトピー柄の制服着た松田聖子を思い浮かべて、やや鬱
- 463 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/15 23:40:00 ID:XtEbFvWx
- >これ以上オリジナル展開を増やすと物語が進まないので困るのですよ。
ってネタですよね? リベカたんがあれっきりなんて冗談ですよね?
ネ タ で す よ ね ?
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < テオとリベカのらぶらぶがなきゃヤダヤダ!!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
_, ,_
(`Д´ ∩ < 再登場キボン! 再登場キボン!
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
- 464 名前:447 :04/10/15 23:50:30 ID:siWn0hzh
- >>462
頬にキスして そしてさよなら
今度会う時は笑顔で
頬にキスして そしてサヨナラ
今日の日は忘れない
恋人にして下さい 振り向くあなたの胸に
風船の様に軽く 飛び込んでいた私
緑咲きほこる春に 小麦色に焼けた夏
センチメンタルな秋が そてし冬色の愛
意外とハマような気もしてきましたw
っていうか外伝Vol,3が待ち遠しいですのう。
- 465 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 22:06:55 ID:s7QHe/4V
- 誰もいないので保守。
- 466 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/16 23:06:07 ID:kbMVZJ30
- ネタがありません。データ上はここなはずです。
- 467 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 00:00:37 ID:19gtDUAj
- ISAPさん、今更ながら連載100回おめでとうございます。
ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ないです。
たぶん読み始めて1年10ヶ月ぐらい経ちます。
(たしかカミーユ×エマのエチからだったはず)
こんなすばらしいSSとめぐりあえた━━ !! (゚∀゚)ノ
と、ものすごい衝撃を覚えたことが昨日のようです。
そして以降毎週日曜日を、それはもう心待ちにしています。
気がつけば連載100回。
2ちゃんでこれだけ長いSSが読めるなんて、思ってもいませんでした。
毎回読者の期待を裏切らずに書き続けた努力は、尊敬に値します。
良いものを読ませていただき、有難うございます。
これからも、是非是非がんばって書き続けてください。
もちろん最後までついていきますよ!!
ジュナス好きになってしまった私としては、これからもオリキャラには
がんばって出張って頂きたいなぁーと思いますね。
リベカ・テオも、再登場キボンです。
今までのお話のバランスから考えると、あんまり飛ばして話を進めてしまうと
ちょっと物寂しい感じになってしまう気がするのですが・・・。
>本編でのジュナスのHシーンは、もう少し先に‥‥‥
エロパロSS主人公として、Hシーンが確約されたのは嬉しい限りw
>大丈夫です、EDじゃないですよ。EDじゃないと思う。EDじゃないじゃないかな。
>まちょと、覚悟はしておけ。
朴念仁でEDなんてーw
その覚悟だけはしたくないですーーー・゜・(ノД`)・゜・
- 468 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 00:23:40 ID:HyGvYCPC
- たぶん、「これ以上」オリジナル展開を増やすと、なので
既にかなりの分が、待機状態なのかと
そこかしこに、フリが埋めてあるように見えるんだけどな
- 469 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 06:20:18 ID:lWHpI2Bf
- っていうか、リベカがあれっきりだったら泣くよ?
本気と書いてマジに。
それにしてもHシーンが約束されただけで喜ばれちゃうエロパロ板の主人公って一体・・・・・・
- 470 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 10:08:40 ID:JS/fYxtO
- EDじゃないけどおっ起つと尻の穴から血が出たり
ジャミルかよ
- 471 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 12:29:30 ID:j5QTQGFu
- 出ても出なくても泣くはめになるかもよ?なんて
読み手に聞いたら、出してって言うに決まってるよな
撃墜されて死にましたとかじゃ無ければ
再登場する(させる)チャンスは、いくらでもあるんじゃないの
話進めるのに、ちょっと出番へりますよ。ごめんねってことでしょ
- 472 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 13:57:47 ID:lWHpI2Bf
- まぁ、ISAP氏のオリキャラは十分以上に魅力的だといいたかっただけでね。
実際再登場がないとは思ってないし。
鬱陶しかったならすまかったな。
>>471
- 473 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 14:44:03 ID:wX7Bn+Kj
- ネタが無いっぽいので兄さんがフラグさんの正体を教えよう。
その正体は1stに出てきて結局ハヤオとくっつうわなにをするんだやめr
- 474 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:06:20 ID:1Jfu+ngs
- 丁寧な感想、厳しいご意見、真摯に受け止め参考にさせて戴きます。
- 475 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:07:05 ID:1Jfu+ngs
U.C.0079
- 476 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:08:06 ID:1Jfu+ngs
- 「大佐、このララァ少尉からは何かを感じます。そう、“力”のようなものを‥‥‥」
落ち着いた口調で話しかけられた青年将校は、興味深そうに男に問い掛ける。
「で、大尉は私から何を感じるのだね?」
「いや、わたくしはシャア大佐のようなお方は好きです。
お心は大きくお持ち戴けると、ジオンの為に素晴らしい事だと思われますな」
「良い忠告として受け取っておこう。私はまた友人が増えたようだ。宜しく頼む大尉」
率直に手を出して来る青年に目を細め、男は軽く頭を下げつつその手を握る。
顔を上げた男は、青年の瞳を真っ直ぐに見つめて重々しく語った。
「いえ、もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和の為に案ずるのです」
「──それは、人類全体の為に、という意味にとっていいのだな?」
すかさず聞き返して来る青年の利発さに感心しながら、男はゆっくりと頷く。
「はい」
その回答に満足そうな態度を示し、青年は傍らに立つ肌の黒い少女に視線を向けた。
「ララァ、判るか? シャリア・ブル大尉のおっしゃることを」
それまで黙っていた寡黙な少女は、神秘的な瞳を光らせながら軽く頷いた。
「はい、大佐‥‥‥」
- 477 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:08:55 ID:1Jfu+ngs
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第101回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 478 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:09:35 ID:1Jfu+ngs
履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 479 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:10:08 ID:1Jfu+ngs
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389
- 480 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:10:48 ID:1Jfu+ngs
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 481 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:11:25 ID:1Jfu+ngs
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 482 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:12:06 ID:1Jfu+ngs
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 483 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:12:54 ID:1Jfu+ngs
U.C.0087
- 484 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:13:49 ID:1Jfu+ngs
- 大きく開け放たれている格納庫ハッチは、真夜中の漆黒の空を切り取っている。
未だ続いている爆撃音とサイレンの音が、風に乗ってハッチから流れ込んで来た。
ガンダムMk-U3号機が、ドダイ改に直立して夜空へ飛び出して行く。
強い風になびく髪とジャケットを押さえつつ、ルオ・ステファニーはため息を吐いた。
「あれは女に逢っていた顔ね。貴方の報告にあった相手かしら?」
ステファニーは、カミーユ・ビダンが身に纏っていた女の匂いを嗅ぎ付けていた。
シェリー・パーカーは苦笑いで頷くと、身を寄せてステファニーの右手を握った。
「手、痛くない‥‥‥?」
カミーユを殴り飛ばしたステファニーの手が、優しく包み込まれた。
僅かに頬を染めるステファニーの前を、ノーマルスーツ姿の誰かが横切る。
ステファニーは、それをジュナス・フレイブ大尉と認めて口を開いた。
「大尉、速やかに連邦軍を迎撃に出て戴けますか?」
「まずはアウドムラを海上に出す。二人はブリッジへ上がって欲しい」
冷静に語るジュナスに、ステファニーは一方的に気分を害して咳払いをする。
「何故すぐに出撃しないのです? ホンコンは攻撃を受けているんですよ?」
- 485 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:14:37 ID:1Jfu+ngs
- 「我々がホンコンから撤退すれば、連邦軍に攻撃の大義名分がなくなる」
ステファニーは驚くが、考えてみればここで誘き出されて戦っては敵の思う壺だ。
ジュナスは、言葉を失ったままのステファニーの傍の艦内電話を取った。
「ハヤト艦長、アムロ大尉とカミーユ君に敵を海上へ誘導するように指示願いたい」
ハヤトはジュナスよりも6歳年下、階級も閑職の少尉待遇とジュナスより格下である。
だが、カラバの代表であるハヤトを立ててやる気遣いを持つジュナスだ。
『了解です。早速通信を入れましょう』
ブリッジのハヤトもジュナスの進言を的確な作戦だと理解し、すぐに指示を始める。
「‥‥‥ホンコンのことを気遣っているつもりですか?」
連続して揺れる格納庫で、ステファニーはジュナスの端正な横顔を睨み付けた。
彼等が立つ格納庫の床の振動が、更に激しくなる。
ゆっくりと機首を回したアウドムラは、港から出て暗い夜の海上を急速に進み始めた。
機体が移動するにつれ、大きな水飛沫が暗い水面を乱して消えてゆく。
しばらく海面近くを飛んだ後で、輸送機アウドムラの機首がゆっくりと上がった。
激しい振動と共に、エンジンの出力を上げた機体の大きな翼が夜空に舞う。
- 486 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:15:28 ID:1Jfu+ngs
- アウドムラは、これから一旦海上に出た後で迂回を繰り返して大嶼山へ向かうのだ。
大嶼山は香港島郡最大規模の島で、世界最大級の仏陀彫刻がある事で知られる。
位置的には殆ど180度の方向転換だが、この場合やむを得まい。
山中腹のチェクラプコック空港に、帰還用の偽装シャトルが用意されているのである。
名門ルオ商会と言えども、手を尽くして用意した機体だ。
『ジャブロー侵攻作戦』組は、無理があろうともこの機会を逃す訳にはいかなかった。
「──出撃準備が残っている」
そう言って目礼したジュナスは、立っているのも難しい床を真っ直ぐに歩いてゆく。
アウドムラ格納庫を走り回る整備員の何人かが、派手に転がった。
ジュナスの運動神経を悔しそうに眺めるステファニーも、危うく転びそうになる。
ステファニーの知る限り、軍人というのは好戦的な野蛮人だ。
金だけ与えて戦わせて殺し合わせれば、お互いに自滅する糞馬鹿のはずだったが──
「戦いが強いだけで世界を支配出来るなら、私達はこんなに苦労はしていないわ」
商人としての矜持から、強い口調でそう言うルオ商会名代ステファニーである。
淡く微笑んだシェリーは、転びかけたステファニーの腕を取って支えた。
- 487 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:16:09 ID:1Jfu+ngs
ニュー・ホンコン・シティー上空に、ガルダ級輸送機スードリの巨大な機影がある。
本来緑色の機体は、燃え続ける地上からの炎の照り返しで赤く染まっていた。
先程まで連続で行われていた爆撃は、一時中断出されている。
そもそも、非武装地域である首都ニュー・ホンコンに対空砲座なぞはない。
スードリの行う無差別爆撃は、牽制を通り越して一方的な虐殺に近かった。
機体下部のスピーカからは、攻撃開始以降繰り返し放送が行われている。
『エゥーゴ一派へ勧告する、私は地球連邦軍のベン・ウッダー大尉である。
君達が占拠したアウドムラ共々降伏の意志を示せば、ホンコンに攻撃は加えない。
抵抗をすれば、ホンコンの被害は拡大するだけである!』
音量を無理に大きくしているから、割れてしまった声は恐ろしく聞き取りにくい。
それでも、攻撃の大義名分とあれば白々しくとも放送を続ける連邦軍である。
スードリから南に2ブロック離れたビル街には、黒い巨人が立っていた。
繁華街の照明に下から照らされ、どこか神話に出てくる怪物にも見える。
手当たり次第に市街地を破壊しているのは、MRX-009 サイコガンダムだった。
一年戦争の名機ガンダムに擬せられているからこそ、逆に異常さが際立つ機体である。
- 488 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:17:06 ID:1Jfu+ngs
- 全長40メートル余りの巨体がゆっくりと歩くたびに、足元から悲鳴が上がった。
退避シェルターへ向かう人々を、ビームがなぎ払って蒸発させる。
無情に放たれた太い光条は、サイコガンダムの腹部三連メガ粒子砲から伸びた物だ。
ビームが舐めたメインストリートで爆発が起こり、破片と煙が空中に舞う。
サイコガンダムは、一回立ち止まった後で右方向へ視線を向けた。
持ち上げられた指先から眩いビームが迸って、ビルを溶かし駐車車輌を蒸発させる。
突然、その黒い巨人を目掛けてマシンガンが叩き込まれた。
サイコガンダムの機体の表面で跳ねた弾丸は、東方向から放たれたものだ。
五月蝿そうに体勢を変えたサイコガンダムの前に、ドダイ改に乗ったMSが現れる。
夜空を飛ぶMSは、流れるような動作で100mmマシンガンを構えた。
そこへ、予備動作もなしにサイコガンダムの三連メガ粒子砲が一門ずつ撃たれる。
普通のパイロットならば、とうてい反応出来まい。
だが、ドダイ改に乗ったMS──RX-79(G)陸戦型ガンダムはいとも簡単にそれを避けた。
「見えるっ!」
ガンダムのコックピットの中で叫んだのは、アムロ・レイ大尉である。
- 489 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:18:09 ID:1Jfu+ngs
- そのまま視線を背後に向けたアムロは、スクリーンの中の後続部隊へ怒鳴った。
「Mk-U、遅れるな! リック・ディアスはスードリを止めろ!」
「了解」
リック・ディアスを駆るエリス・ワイス中尉は、25歳だからアムロよりも2歳年上だ。
しかし階級的が下である以上、この場ではアムロの指揮下にある。
無表情に短く答えたエリスは、スードリの牽制へと飛んだ。
エリスのドダイ改と入れ替わりに、ガンダムMk-U3号機を乗せたドダイ改が現れる。
全天周コックピットの中では、カミーユ・ビダンが緊張した面持ちだ。
夜空をざっと見回したカミーユの視界の中で、サイコガンダムが大きく手を広げた。
得体の知れないプレッシャーと共に、巨大な指先が光る。
「来るぞっ!!」
注意を促すアムロのセリフと同時に、10本の指から伸びたビームが夜空を切り裂いた。
アムロとカミーユは、それを避けてのけるセンスを持つ。
スードリへ向かったエリス機も、危うい処でその攻撃をかわしていた。
サイコガンダムは、自らの行動が読まれていた事に戸惑ったように行動を止める。
- 490 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:20:12 ID:1Jfu+ngs
- そこを狙って、アムロの陸戦型ガンダムが100mmマシンガンを連射した。
もとよりマシンガンであるから、照準なぞ覗き込みもしない無造作な射撃である。
散布されたマシンガンの弾は、しかし半分以上がサイコガンダムの腕から肩へ当たる。
だが、サイコガンダムのガンダリウム合金製の装甲に目立った被害はない。
「ビームライフルが使えれば」
前回の戦闘で敵にビームライフルが無効化されたのを、カミーユはよく覚えている。
カミーユは、舌打ちしながら3号機にハイパーバズーカを構えさせた。
バズーカの照準の中で、サイコガンダムの口元がカミーユの視界を占領する。
そこは、先刻フォウ・ムラサメの白い肢体を飲み込んだコックピット・ハッチだ。
──私がティターンズの軍人だって‥‥‥私達が敵同士だって言ったら、どうする?
不意に、フォウ・ムラサメの淋しそうな笑顔がフラッシュバックする。
カミーユの手に、フォウの柔らかい乳房の感触が甦った。
攻撃を躊躇ったガンダムMk-Uに、サイコガンダムの機体前面が向けられる。
カミーユが操縦桿を握り締めたのと、三連装拡散メガ粒子砲が光ったのは同時だ。
「何をやっている、カミーユっ!」
- 491 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:21:10 ID:1Jfu+ngs
- アムロの怒声に背中を押されるように、Mk-U3号機は高度を上げて火線を避けた。
メガ粒子砲が夜空を切り裂き、更に凶暴に連続して吠え続ける。
ガンダムMk-Uを乗せるドダイ改の機体底部は、その大部分をビームに削り取られた。
カミーユがなんとか手近なビルに飛び移ると、サイコガンダムが砲門を向ける。
《‥‥‥こんな街、こんな街、こんな街が何になるというのだ!》
「声!? 女の声か!?」
陸戦型ガンダムの高度を上げながら、アムロはヘルメットの耳の部分を押さえた。
《昔の記憶も取り戻せないというのに、今の記憶があったって何になる!》
まるで迷子の子供が堪えきれずに泣くような、意志の奔流が頭の中に直接響く。
瞬間、カミーユはそれが目前のフォウ・ムラサメの脳波だと認識した。
だが、理解はしたがそのトーンの余りの攻撃的な危うさに慄然とするしかない。
「声? ‥‥‥こちらでは何も聞こえませんが?」
スードリへ牽制のビームピストルを撃ちながら、エリス・ワイスが訝しげに言う。
もとより、思念の疎通なぞ普通の人間には不可能だ。
アムロは敢えてエリスの反応を無視し、マシンガンの弾丸をシャワーのよう放つ。
- 492 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:22:03 ID:1Jfu+ngs
- カミーユは、ハイパーバズーカの銃口をサイコガンダムへ向けた。
黒い巨人は追い縋る彼等を無視して無造作に三連拡散メガ粒子砲でホンコンを焼く。
《みんな、燃えてしまえぇぇぇーーーっ!!!》
「やめろぉーーっ!!」
カミーユは、バーニアを吹かしながらサイコガンダムへMk-U3号機をジャンプさせた。
空中で器用に方向転換をしたカミーユは、ビームの奔流を跨ぐ。
ニュー・ホンコン・シティーの宝石箱のような街並みが、視界の隅で煌いて光った。
カミーユは、これ以上フォウに人殺しをさせてはならないと感じる。
ガンダムMk-Uのバズーカが、電光石火サイコガンダムの左手の指3本を吹き飛ばした。
《お、お前は、私を苦しめるために作られたのか?》
研ぎ澄まされたナイフのような怒りの感情が、カミーユの心を切り裂く。
《みんな、みんな嫌いだっ!》
悲痛な叫び声に顔を顰めながら、カミーユはコックピットで絶叫した。
「君は戦っちゃいけない、フォウ、君はぁっ!」
カミーユの叫びを体現するかのように、ガンダムMk-U3号機は空中で手を広げる。
- 493 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:22:55 ID:1Jfu+ngs
- サイコガンダムの巨大な脚が、メインストリートのアスファルトを大きく踏み砕いた。
硬い肘に殴られた給水塔が、水飛沫を撒き散らしながら落下していく。
「やめろ! フォウ、しっかりして! フォウ、戦っちゃいけない!」
必死に叫ぶカミーユは、背部バーニアを噴かせてサイコガンダムに肉薄した。
《こんな街があるから、私はずっと苦しまなくてはならないのよ!!》
少女の絶叫に顔を顰めながら、アムロは無防備すぎるカミーユを大声で叱咤する。
「何をやってる、カミーユ! そんなことではお前が殺されるぞ!」
「アムロ大尉、やめてください! フォウ、判るか? 俺はカミーユだっ!」
ガンダムMk-U3号機が、40メートル以上の黒い機体の首元に抱き付いた。
通常のMSの2倍の身長のサイコガンダム相手では、Mk-Uはまるで小さな子供のようだ。
いくら近距離戦を前提としたMSでも、戦闘の相手方に抱き付く戦法はない。
唖然としたアムロとエリスの視界の中で、カミーユは驚いた事にハッチまで開ける。
無我夢中のカミーユは、躊躇わずにヘルメットのバイザーも開けた。
一度は3号機を振り払おうとしたサイコガンダムが、唐突にその動きを止める。
《‥‥‥カミーユ? ──カミーユ‥‥‥ビダン!?》
- 494 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:23:31 ID:1Jfu+ngs
──次回、10月24日。
- 495 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/17 20:24:04 ID:1Jfu+ngs
次 回 、 「 少 女 の 中 の 牢 獄 」
- 496 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 21:05:04 ID:fgGedvqf
- ISAPさんいつも乙です!これからも頑張ってください。
やはり戦闘シーンは燃えますな
しかし今回真っ先に思った事は
ジュナス(・∀・)カコイイ!
これがあるから朴念仁でも許せてしまう。
- 497 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/17 21:26:22 ID:19gtDUAj
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今回も乙です。
Zを再度見ていて、サイコガンダムの戦闘シーンって
表現しずらいだろうなぁと思っていたんですが
さすがISAPさんです。
あー、こういう風に表現するんだーと感心しました。
ジュナスがハヤトをたてている所や、アムロの指揮下に
エリスがはいっている描写がなんとなくうれしかったです。
オリキャラと原作キャラが、ちゃんと一緒にいるよって感じがしますた。
>連続して揺れる格納庫で、ステファニーはジュナスの端正な横顔を睨み付けた。
読んでいてニヤリとしたーw
男嫌いのステファニーでも、カコイイと思う顔なんだ。
ん? 意味違う?
真面目できりりとした感じってこと?
「端整」でなかったところに意味があったりするのかな。
ジュナスは行動も判断も男前なんで、朴念仁でも良いんです。
そこがまた魅力なのさ。
あとは行動力かなーw
- 498 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 05:22:38 ID:/6KIpIL7
- ISAPさんキタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!
あいかわらずクールでカコイイ戦闘シーンは燃えます。
描写の細かさと適切さでまさにアニメ以上にリアル感があったり。
- 499 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 09:26:47 ID:e1jswPUF
- ジュナスの外見のイメージはどんなだ
俺はどうもGジェネの同名キャラのイメージが
- 500 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 10:50:04 ID:+tzkKp56
- >>499
前にも話題出てたけど、俺の中ではSEEDのフラガに無精ヒゲはやしてちょっと
老けさせた感じ
- 501 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 13:37:14 ID:uFDkYA5E
- 俺的にはスパロボのキョウスケがモノアイガンダムズの主人公って感じで見てる
- 502 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 13:59:52 ID:sufrWoqV
- >>500
それはもしやフラグさんのことではあるまいか
- 503 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 14:31:26 ID:0XLSeA4g
- アニメよりもこっちのが全然おもしろい!
- 504 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 14:44:53 ID:4aGAHWCL
- >503
狂 お し い ほ ど 同 意 。
ところで今週の話はカミーユとフォウが主役だと思うんだが
ミナサン、カレラ ハ スルーデスカ?
- 505 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 17:23:23 ID:/M6Urwt6
- 脇役がしっかりしていてこそ、主役は光るものだ。
- 506 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 17:37:39 ID:gCEuwAD6
- 某声優スレで聞いたんだけど、なんかリメイク版Zはフォウとロザミィの声変わるらしいね
- 507 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 18:43:45 ID:zDLQwA4g
- マジかよorz
ロザミィはともかく
島津声あってのフォウだろうに・・・・・・
ここのSSもあの声で脳内変換してたのに。
- 508 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 20:41:06 ID:Els2jszR
- どうせ萌えキャラ声優に変えられる罠。
主題歌がGackt(年齢未公表)って段階でもう
ttp://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2004/10/17/01.html
- 509 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 21:02:03 ID:MgnfIsiJ
- >>507
禿同
フォウのキツイ物言いも、島津声だから嫌味がなくなる。
今回の《 》部分も、普通に読んでいて違和感があったんで
脳内で島津声に変換したらしっくりきた。
あれだけ重要なキャラの声を変えられるのは
悲しいなぁ・゜・(ノД`)・゜・
- 510 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/18 23:16:34 ID:JxmYwufC
- このスレのジュナスのイメージまとめ。
>>154
>>156
>>157
>>159
>>499
>>500
>>501
どーーーでもいーが
今週は感想書いてる住民が少ないね
- 511 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/19 00:00:31 ID:EpsILzjO
機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者-の主な変更点
エマがバスクの親書を届ける時にフランクリンもハイザックでアーガマへ。
ヒルダ死亡時にフランクリンがリックディアスで脱出。
この交戦の後大気圏突入。宇宙でライラが、大気圏でカクリコン死亡。
(つまり月面カット。ウォン登場せず)
ティターンズは地球上の引越ではなく宇宙へ。
ジャブロー脱出後ケネディ・ポートへは行かずにブランとロザミアと戦闘。
(ロベルト死亡せず)
アーガマ居住ブロックはCG。
コクピットのコンソールの表示変更。
GMクゥエル登場(赤いものも)。
GMIIとネモのライフルの音がビームスプレーガンと同じものに。
ハヤト・コバヤシ役を鈴木清信氏から檜山修之氏に変更。
カツ・コバヤシ役を難波圭一氏から浪川大輔氏に変更。
だってさ。
- 512 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/19 18:27:02 ID:L59JKYjs
- >ティターンズは地球上の引越ではなく宇宙へ。
フォウが死ななかったりして
- 513 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/19 23:35:07 ID:wdliZZma
- 本編もいいけど、外伝の続きも読みたい。
ジュナスの入隊の頃や一年戦争開戦のあたりをじっくりと。
どっかでWB隊と接触してくれたら最高なんだが。
- 514 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 14:12:03 ID:F6SHH/lb
- ISAP氏が4〜50人いればいっきにストーリーも進んで外伝も進むのに
- 515 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 15:45:44 ID:TxeEhIXb
- >>514
フラナガン機関に研究の依頼しといたよ
- 516 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 15:48:29 ID:mEe8CAAP
- >>515
・・・と思ったら、それはフラグさん機関ですた。
残念!
- 517 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 16:23:00 ID:QiOPqcgm
- 一体いつまで続くんだ、フラグネタはwww
- 518 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 19:25:59 ID:qpsIESIe
- >>516
違うモノが4-50人出来てきそうだ
- 519 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/20 22:53:39 ID:YuDHwcry
- っていうか、ISAPさんは別格の至高神として
そろそろ新しい職人の降臨が待たれるところだな・・・・・・
別にZ専用スレじゃないんだから、一年戦争でもザンスカール戦役でも可
- 520 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 02:21:38 ID:10s1AXMW
- 変な厨が来たら嫌だな
とはいえ一生懸命書いてる職人さんだと「ツマンネ」
とか言いにくいし
- 521 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 06:57:30 ID:3TvydKD1
- レベル高い職人が常駐してるからって、自分ら余裕やなー
世の中にはどんなレベルが低くて厨房丸出しの野郎がきても
「神キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!」って言わなあかんスレもあるんやで。
うかつに正直な批評をした日にゃ「保守が続くよりマシ」やとか
「文句あるなら自分で書け」とかまともな議論にならへんし。
- 522 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 07:30:35 ID:DqBnOkjT
- 俺は言わぬが花ってスタイルだからROMに徹してる、ジュナス○○説以外はw
在り来たりな世辞では評せ無いし
- 523 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 10:07:16 ID:5f4N8Y8Z
- え?ジュナスがテオを略奪愛?
- 524 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 11:03:14 ID:LN2ErojG
- え!?百合が出たから今度は薔薇ですか!?!?
いやー、ちょっと、そっちの趣味は・・・
- 525 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 13:06:13 ID:dsNUprfF
- 略奪愛!?( ̄○ ̄;)
これほどジュナスに似合わない言葉もないな
- 526 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:00:31 ID:uskUNMFU
怪傑!ジェリドくん 〜アレキサンドリア青春白書〜
作戦行動のため航行中の戦艦アレキサンドリア。
全ての始まりはその艦内通路で起こった出来事に端を発す。
オレにとって、それは単なるお礼参りのつもりに過ぎなかった。
――人前で恥をかかせてくれた、気に食わない女の横っ面を引っぱたく。
本来ならそれでこの話は終わりになるハズだったのだ。
……が、殴りかかった相手が連邦軍屈指の歴戦MSパイロット、ライラ・ミラ大尉だったのが運の尽きだった。
アッと言う間もなく組み伏せられ、オレは地べたに這いつくばって呻いていた。
腕を後ろ手に取られ、身動き一つとることもできずにいる。
「気持ちは分かるけど、無理だね。ジェリド中尉。
恥を上乗せにくるなんて律儀なことさ。
宇宙は地球とは違うって、どうして地球人には分からないんだ?」
「あッ!……ぐぅううう」
彼女はギリギリと極めた関節をさらに強く締め上げてきた。
あまりの苦痛に、オレは悲鳴を上げる他はない。
かっ、関節を外すつもりなのか……ッ!?
「そんな甘ちゃんだからカミーユとかって子供にしてやられるんだ。
聞けば、あんたはガンダムもその子の両親も逃がしてしまったそうじゃないか」
確かに……オレは事故で墜落させたガンダムMk-Uをカミーユ・ビダンという少年に乗っ取られ、
人質交換に使われたカプセル(その時は、人が入ってるなど夢にも思わなかったが)を取ろうとしたMk-Uに撃った弾丸も全て跳ね返され、
挙句の果てに搭乗していたハイザックも撃墜されて、命からがらこの母艦まで舞い戻ってきたのだった。
- 527 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:01:41 ID:uskUNMFU
- 彼女はそれを他の兵の目の前でことさらに嘲笑した。先程かかされた「恥」とはそのことだった。
それが捨て置けなくて殴りかかったが、考えて見ればそもそもこういった事態に行き着くまでが恥晒し以外の何者でもあるまい。
そればかりか、ライラ大尉の言う通りこうしてさらなる屈辱の上塗りという体たらくだ。
今まで万事が順風満帆だったオレの人生は、一体どこで狂ってしまったのか――
ついてない。
……全くもって、ツイてない。
あの女みたいな名前の糞ガキDQNに因縁をつけられてからというもの、自分でも面白くなるくらい何をやっても上手くいかなかった。
「おや?」
「あ……ッ」
オレは慌てて堪えるが、もう遅かった。
「……泣いてるのか?」
彼女がいち早く気付いた異変を言葉に出す。
「泣いてねえよ!」
すかさず声を上げるが、それで誤魔化されてくれるほど甘い相手ではない。
「呆れたね……。
女にやられて悔しいのは分かるけど、いい歳した男がそれじゃ」
背後から耳元に囁かれるそんな彼女の侮蔑の声に、オレはキツく目をつむって堪えていた。
「アンタにもたれかかって酒を飲みたいっていう女が、この世のどこに居ると思う?
何もわざわざ宇宙(そら)くんだり来てまで、
自分の情けなさを宣伝してまわることはないだろうに」
(……死にてぇ)
と、オレが思い始めた頃、ライラ大尉は束縛の手を緩め「立ちな」と言った。
- 528 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:03:07 ID:uskUNMFU
- 「……」
オレは言われたとおり、無言のままよろよろと立ち上がる。
これでオレはさらに影口を叩かれて明日から過ごさなければなるまい。
「出戻りジェリド」の次はどんなあだ名にされるのだろう?
暗鬱とした思いのまま、ガックリと肩を落とし、うなだれたまま無言で立ち去ろうとした。
そんなオレの哀れな後姿を、しかし彼女はまだ赦してくれなかった。
「待ちなよ」
「えっ」
振り向くと、先ほどよりもいくらか和んだ表情でライラは言った。
その顔にも驚いたが、続く言葉はさらにオレの予想に反した内容だった。
「どうしてアンタがこうも上手くやれないのか……知りたいとは思わないか?」
「あっ、あぁ……」
どういう風の吹き回しなのか、その時のオレには全く理解不能である。
歯切れの悪い返答だったが、彼女は構わず、
「それなら、次の作戦はボスニアから発進させるんだ」
「あなたの艦から?」
無意識のうちに「あなた」などと敬語になってしまうのが、情けないといえば情けなかった。
「そうすれば、今の中尉に何が足りないのかを教えてあげられる」
「わ、分かった」
オレはわけも分からぬまま頷いて了解すると、彼女はフッと笑みを漏らし、
「けれどそれとは別に、ティターンズとはいえ上官に手を上げた償いはしてもらうよ。
作戦まで6時間半……準戦闘配置まで約4時間といった所か。来な」
と言って、強引にオレの手を引っ張っていく。
二転三転する事態についていけず、オレは目を白黒させる以外になかった。
- 529 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:04:14 ID:uskUNMFU
そうして連れてこられたのが、彼女の個室だった。
「さあ、服を全部脱いでベッドの上で四つん這いになるんだ」
「 Σ(゚д゚lll)! 」
かろうじて「服を脱げ」というところまでは理解もできるのだが、その後に続く後半部分が意味不明である。
言葉を失うオレの目の前で、彼女は腕組みしたまま部屋の戸の前に陣取っていた。
……逃げられまい。
「どうした?もしかして恥ずかしいのか?」
今さら、と鼻で哂うようにライラは言った。
「……」
「なら、上着はそのままで構わないよ。
脱ぐのは下だけでいい。……いや、むしろその方が萌え―――コホン、
早くしな!」
「……」
そう言われても肩を震わせるだけで身動きひとつできずにいると、
「無理矢理脱がされる方が好きなのかい?それならその方が話は早いけどね」
と言って、舌なめずりしてみせる。
オレは慌てて制服を脱ぎ始めた。
「そう……。最初から素直に従っていれば、そんなに酷いことはしないさ。
服はそのカゴに置いて……時間が無いんだ、いちいち脱いだ服をたたむんじゃない!
あ!ソックスは脱がなくていい。というか、脱いだら台無しだ」
ライラ大尉の事細やかな指図の声の中に、徐々に荒くなる息遣いを感じつつ、オレはまるで生きた心地がしなかった。
- 530 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:05:38 ID:uskUNMFU
- ボクサーブリーフとソックスだけの姿になって、オレはそこから先に進めずにいる。
「上着はいいって言ったのに……まあいい。早くそのパンツも脱ぎな」
「……」
「脱がせてやろうか?」
「……ッ!」
オレは両目を瞑って最後の砦を一気に引き降ろした。
男の全てが、彼女の前にあらわになる。
ライラは「ほう」と声をあげ、
「なかなか立派なものをお持ちじゃないか」
と言った。
これっぽっちも嬉しくない。
「な、なあ……大尉。もうこのくらいで勘弁してくれ」
「何?」
「手を上げたことは謝る。
今回の作戦でジャマイカン少佐から指揮権を任されたのはオレだが、
作戦中はあんたの指示に従おう。 だから……」
「……」
彼女は無言のまま、ゆっくりと近づいてくる。
本能的に身の危険を察知しながらも、逃げ出せない。
力ずくで敵わないのは証明済みだし、たとえ彼女を突き飛ばしても、今の姿で通路に飛び出すのは自殺行為だった。
ダメもとで彼女の同情を引くつもりだったが、それが鬼と出るか蛇と出るかは神のみぞ知る。
ただ、殴られてもいいようにオレは再び目をつむり歯を食いしばった。
- 531 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:06:55 ID:uskUNMFU
- ……チュ。
「……!?」
突如、予想もしなかった柔らかくて温かい感触が口唇に触れるのだった。
(キス―――?)
オレがそう理解するよりも先に、彼女の接吻は終わってしまっていた。
目を開けると、彼女の顔がすぐ前にある。
今までそういう意識で見ることは無かった(当然だ)が、改めて見ると美人である。
整った目鼻のかたちと、やや厚めの艶やかな唇――
――バシンッ!
「ぐわ……ッ!?」
その衝撃に、オレは傍らのベッドに吹っ飛ばされていた。
怒るよりも何よりも、突如の出来事にオレはわけも分からず呆然となる。
ライラ大尉が、強烈な平手打ちを喰らわせたのだ。
「あ……あぁ……」
打たれた頬を押さえながらみるみる泣き出しそうになるオレの表情を眺めながら、彼女は陶然とした面持ちで呟くように言った。
「ああ……ゴメンよ中尉。あんまり可愛いものだから、つい苛めたくなってしまうのさ」
一歩、彼女が近づく。
「ひ……ぃ」
オレは、まるで強姦される間際の処女のように、ベッド上であとずさった。
「大丈夫だ、中尉。もう痛いことはしない……痛いことは、ね」
「う……う……」
ライラはそう言って、のし、とベッドに乗り上がった。
- 532 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:09:39 ID:uskUNMFU
- 「でも、命令を聞いてくれないなら……保証もしてあげられない」
サディスティックに微笑むその顔は、まさしく悪魔の表情だ。
オレはかたく目を閉じ、彼女に言われるまま四つんばいになって尻を向けた。
男として――いや、人間としてこれ以上ない屈辱的な姿勢を強要されながら、オレは漏れ
出す嗚咽を止めることができずにいる。
そんなことなど意にも介さず、
「中尉、地球では大分モテただろ?」
後ろ向きのため見えないが、露になった肌は彼女の息遣いを感じている。
ライラはオレの顔ではなく尻をマジマジと観察しながらそう言うのだった。
「う……うぅ……くッ……ぐずっ」
情けない涙声で、オレはいやいやと首を振った。
「ねぇ、中尉……?」
スッ――。
「! あっ! ひゃぁ……ッ!?」
いきなり、ライラはその細い指先で尻を優しく撫でてくる。
触れるか触れないかという絶妙な、くすぐったさとムズ痒さがない混じった感覚に、オレ
は素っ頓狂な声を上げた。
(何をするつもりだ!?)
オレはどうしようもない不安感で一杯だった。
(これ以上、一体何をするつもりなんだ?大尉は――)
それから、彼女は手のひらで臀部を大きく撫で回す……。
その愛撫に全く心地よさが無いと言えば嘘になる。
が、逆に言えば快感を含んでいるからこそ、女に一方的にこうされる事に対してオレの生
理的嫌悪感はなお大きく膨れ上がるのだった。
- 533 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/21 19:10:58 ID:uskUNMFU
- 「やめ……やめ……ぇ」
快楽を打ち消そうと必死に拒絶の言葉を繰り返すオレに対し、
「うるさいな」
そう言うが早いが、ライラは撫でていた尻の肉に爪を立てて鷲づかみにする
「あくっ!?」
痛み自体はそれほどでもなかったが、こんな事をされる経験は皆無だった。
そもそも、女は抱くためのモノであって……女が男の体を弄ぶなど、断じてあっていいはずがない。
オレはこの慣れない刺激に対し、仰け反るように過敏な反応を示す他なかった。
続く
- 534 名前:519 :04/10/21 23:54:50 ID:Cm4rdz0K
- ・・・・・・・・・お、おれか? 言いだしっぺのおれが最初のレスか?
あー えーと
照れなんだかかんだかその題名はどうよ?
あと、文中にΣ(゚д゚lll)! とか顔文字使うのもどうよ?
・・・・でもがんばって続きを書いて欲しいと思う。
ジェリド×ライラはISAP氏でスルーされちゃったあたりだしな、うむ。
- 535 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/21 23:55:14 ID:4ej5O1yo
- 乙!
なかなか良かった。個人的にはこういうの好きだ。
早く続きを。
- 536 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 00:23:16 ID:HzC3MalC
- >ISAPさん
遅レスでつが、今回も楽しく読ませていただきました。
カミーユ×フォウはホントに切ない…(つд`)
>>526-533
乙でつ!
漏れもこういうの好きでつ。続き(・∀・)ガンガッテ!!
個人的にはジェリド、こういうイメージが…
- 537 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 00:30:08 ID:Y1VpHgbY
- うんうん、俺もなかなか良かったと思う。
ただ、519氏と同じく、顔文字とDQN、萌えなどの2ちゃん語や俗語は
なんとなく雰囲気を崩している感があるので止めたほうが良いと思う。
ギャグとして入れるにはストーリーがしっかりし過ぎている。
- 538 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 09:48:05 ID:NGoqFrY5
- ゼータにはジュナスが乗る、というこの先の展開をキボンヌ。
ムリがあるかなやっぱ・・・。
- 539 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 12:39:57 ID:rGWbAGGE
- ジュナスはゼータプラスだろ?
ルオ商会が開発にかかわるって伏線引いてあったし
シェリーたん経由でゼータプラスがジュナスのもとへ
ちょっシーラとビルバインみたいで萌え
- 540 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 13:17:48 ID:SbVdMJVe
- ジュナスはガンダムMKVでしょ、やっぱ
でFAMKVに強化されてガンダムMKWのトリノと対決
MKVはアナハイム製でMKWはオーガスタ製だがら結構あってるかも・・・
まぁあくまで俺の希望なんだけど
- 541 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/22 21:11:53 ID:aF4G4KFW
- ベルナデッタたんのヒロインの座を死守する会
只今絶賛会員募集中!
- 542 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 00:29:54 ID:BPUh+H7C
- お前らフランたんを忘れちゃいないか?
- 543 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 00:47:38 ID:5PhS28eC
- フラン???誰それ???
- 544 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 00:49:16 ID:HfTQYNj8
- 新聞記者だろ
- 545 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 05:41:32 ID:w68w34xa
- 実は真のヒロインは、テレサたん。
- 546 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 18:04:55 ID:rXvSI5V0
- どの女性もそれぞれキャラが立っていて、誰もがヒロインとして
充分なんじゃないかと漏れは考える。ISAP氏はきっとどの女性
にも同じような愛情を込めてキャラ作りをしているはず。
ただ、「役どころ」という意味ではこれからの展開は、まだまだ予想を
絞らせない状況にはある。現時点ではベルだけれども、この先に新キャラ
が登場することもありうるのでは?と。 例えば、死んだはずのあの
少女が衝撃的に登場し、ベルとの間で揺れるジュナスの心境が書かれる
とか。
物語が進むにつれて方向付けの決定が必要とされることはISAP氏
本人にとっても悩みどころなのではないだろうか。兎にも角にもこの
先の展開が楽しみで仕方がない。
- 547 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 18:39:55 ID:Nel3gyfS
- たしかにオリキャラはみんな魅力的だ。
最近の展開は、シェリーがヒロインっぽいけどね。
・七年ぶりの再会
・主人公のつらい過去を知る唯一の女性
・実生活でのせつない恋
個人的には士官学校時代クリスのパワフルさに萌えるんで
外伝の続きに期待したいところ。
- 548 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/23 21:56:20 ID:Q1ud9A1y
- 外伝には是非フラグさんを… (ボソッ
- 549 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 00:37:54 ID:4r47TgDb
- フラグさんネタ、続くなあ・・・
んじゃ、当スレのマスコットに採用ということで。
名称もかわいらしくフラグたん・・・え?ダメ?
- 550 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 09:03:52 ID:hm3Ky8SG
- フラグさんで1本書く?
皆の中でイメージ、バラバラっぽいけどw
- 551 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 09:44:19 ID:ZsPeS4ME
- ええ!?( ̄○ ̄;)
フラグさん(男)とジュナスのヤヲイ!?
うき(>_<)ーー!
- 552 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 13:35:23 ID:Opfvpam6
- 個人的にはディジェに乗って欲しい。アムロはZ+
- 553 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:51:51 ID:khf7tE1f
- 台風23号、並びに新潟県中越地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
(実際のところ、ネットどころではないとは思いますが‥‥‥)
今週はさすがにどうしようかと思ったのですが、
熱心に読んでくれる方、レスを下さる方の為に、頑張って書きました。
- 554 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:52:32 ID:khf7tE1f
U.C.0079
- 555 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:53:12 ID:khf7tE1f
- 「判ったのか? ララァがあのエルメスとかいうマシンの訓練で疲れすぎる原因が」
青年将校は、口元に髭を蓄える学者然とした男に問い掛ける。
「脳波を受信する電圧が多少逆流して、ララァを刺激するようです」
「直せるか?」
「今日のような、長距離からのビットのコントロールが不可能になりますが?」
「やむを得ん、というよりその方がよかろう。遠すぎると却って敵の確認がし辛い」
「そう言って戴けると助かります。何しろ、ニュータイプ理論はまだ未確立です。
サイコミュが人の洞察力を増やすというのも、まだまだ実験段階ですから」
ふと、黒い肌の少女がいそいそと青年のそばに近寄って来た。
先程までやつれていた肌も張りを戻し、その黒目がちな瞳がきらきらと光る。
「ララァ、いいのか?」
心配そうに気遣ってくれる青年に、少女はにっこり笑うと小さく敬礼をした。
「大丈夫です。もうしばらくすれば実戦に出られます」
だが、そんな勇ましいセリフを聞いた青年は厳しい顔で少女の慢心を窘める。
「ララァ、戦場で調子に乗りすぎると命取りになるぞ。甘く考えてはいけない」
- 556 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:53:58 ID:khf7tE1f
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第102回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 557 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:54:45 ID:khf7tE1f
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 558 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:55:26 ID:khf7tE1f
ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493
- 559 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:56:12 ID:khf7tE1f
[南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 560 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:56:55 ID:khf7tE1f
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 561 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:57:42 ID:khf7tE1f
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 562 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:58:28 ID:khf7tE1f
U.C.0087
- 563 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:59:16 ID:khf7tE1f
- フォウ・ムラサメの声が、夢から醒めたように急激に柔らかいトーンになった。
「フォウ、聞こえるか? 判っているんだ! フォウ、開けてくれ!」
少女が自分を認識したと感じたカミーユ・ビダンは、勢い込んで喋り出す。
──先程までベッドで抱き合っていた相手同士が、兵器に乗って相対しているのだ。
それは、皮肉という言葉で片付けてしまうには余りにも悔しい状況である。
更に、面と向かっていないのに意思の交流が出来る二人は特別で稀有な関係だ。
《カミーユ、私は記憶が欲しいの。自分の事をもっと知りたいのっ!》
敵対していたパイロットがカミーユだと知り、フォウも戸惑っていた。
サイコガンダムの腕が、彼女の心情を表すかのように大きく無軌道に振り回される。
その手が、縋り付いているガンダムMk-U3号機の右手のシールドを弾き飛ばした。
くるくると回って落下したシールドは、道路を砕き標識と街灯を破壊する。
「フォウ、そんなマシンは捨てて、出て来るんだ!」
コックピットから振り落とされそうになり、カミーユは縁に捉まった。
《Mk-Uを倒せば、ムラサメ研究所は私の記憶を戻してくれると言っていた!!》
「それは違う! そんな約束、あてになると思っているのか?」
- 564 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 19:59:58 ID:khf7tE1f
- サイコガンダムの7本の指先のビーム砲が、夜の闇で微かに光り始める。
フォウは、カミーユの強い口調の問い掛けには答えないままヒステリックに叫んだ。
《自分の事を知りたいのが、いけないことなの!?》
「カミーユ、戦いに私情を挟むんじゃない!」
どこか切羽詰った声で、アムロ・レイがカミーユを叱り付けた。
そのまま、アムロの駆る陸戦型ガンダムはサイコガンダムを中心にして飛んだ。
「アムロ大尉、サイコガンダムを海へ誘導するんだ!」
アウドムラの防衛に当たっているジュナス・フレイブ大尉が鋭く叫ぶ。
当初の作戦通りならば、彼等はサイコガンダムをホンコンから誘き出すはずだった。
だが、結果的に行き当たりばったりの迎撃しかしていないアムロである。
命令違反常習犯少年カミーユに至っては、最初から命令を遵守するつもりは毛頭ない。
「やってはいるが、しかし!」
困ったように叫びながら、アムロは機体を一旦サイコガンダムから離す。
炎に包まれているニュー・ホンコン・シティーが、困惑するアムロの視界を満たした。
「致命的なダメージを与えた方が早いか? それとも別の部分を──」
- 565 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:00:45 ID:khf7tE1f
- アムロの陸戦型ガンダムは、ドダイ改の上で100mmマシンガンを構える。
彼が攻撃態勢に移ったのに気付き、カミーユは慌ててフォウに向かって怒鳴った。
「フォウ、宇宙へ行こう! エゥーゴの技術なら、君の記憶を取り戻せるよ!」
予想外の突然の提案に、少女は苛々と感情をぶつけて来る。
《あの研究所で治せなかったものを、宇宙なんかで治せるものか!》
「やってみなくちゃ、判らないだろう!?」
もとより、言っているカミーユにした処でどこまでそんな事が可能なのかは判らない。
だが、生の正直な感情のぶつけ合いだからこそ、カミーユの愚直さは伝わったようだ。
《カミーユは、私の事を何でも知っているというの‥‥‥》
「知っている人がいてくれるから、生きていけるんだろ‥‥‥?」
黒いガンダムの動きがすっかり緩慢になったのを感じ、カミーユは頬を緩めた。
カミーユは、自分のフォウを取り戻せたと思ったのだ。
その間隙を縫ってアムロの操る陸戦型ガンダムが、100mmマシンガンの狙いを付ける。
「システムを破壊するぞ! 戦闘システムがパイロットに戦いを強制しているんだ!」
その殺気を感じ取った瞬間、サイコガンダムが禍々しいオーラを纏った。
- 566 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:01:41 ID:khf7tE1f
- 《じゃあ、敵になるのをやめて!! 私に、優しくしてよーーーっっ!!!》
「何!?」
サイコガンダムの7本の指から、アムロ機に向かってビームが一直線に襲い掛かる。
「しまった!」
陸戦型ガンダムはマシンガンごと右腕を溶かされ、空中でバランスを崩した。
地上を強力なホバーリングで移動したサイコガンダムから、3号機が振り落とされる。
《虐められるの、嫌なのぉぉぉーーーっ!!》
カミーユのガンダムMk-Uは、抵抗も出来ずにビルに叩きつけられた。
シートから立ち上がっていたカミーユは、そのままコックピットで跳ね回る。
サイコガンダムは、操縦不能なガンダムMk-U3号機目掛けて腹部メガ粒子砲を向けた。
「フォウっ!?」
絶叫するカミーユの目前を横切って、陸戦型ガンダムがサイコガンダムへ突っ込む。
「何をしている、カミーユ!!」
アムロは鋭い声を上げながら、サイコガンダムの攻撃全てを回避した。
連続してビームを避け続けるアムロ機に、サイコガンダムから驚愕の叫びが上がる。
- 567 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:02:28 ID:khf7tE1f
- 《こ、こいつはぁぁぁーーっ!!!》
狂ったような意識の奔流を跳ね返し、アムロはビームサーベルを抜く。
高熱の光の剣を振りかざした陸戦型ガンダムが、不意に彼等の視界から消えた。
「──え?」
《何っ!?》
カミーユとフォウが戸惑った瞬間、アムロは彼等の頭上に移動している。
バーニアを全開にしたアムロは、誰もが予想出来ない動きで機体を移動させたのだ。
「そこだっ!!」
サイコガンダムの首の周囲を切り裂いたアムロは、そのまま一気に距離を取った。
《あああああーーーー!!??》
憎悪を撒き散らしながら、空中に浮かんだサイコガンダムが変形する。
巨大なテールノイズから閃光を伸ばしたサイコガンダムは、急速に飛び去った。
「‥‥‥フォウ‥‥‥!」
もう叫ぶ事も出来ずに、カミーユは虚ろな瞳でそれを見送る。
力なくコックピットの床に座り込み、カミーユは悔しそうにシートを殴り付けた。
- 568 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:04:29 ID:khf7tE1f
- エリス・ワイスは、リック・ディアスのコックピットでスードリを睨み付けている。
スードリと対峙していたエリスは、対空砲台を潰しあぐねていた。
さすがに故ブラン・ブルターク少佐指揮下だっただけあって、敵の腕は悪くない。
激しい弾幕の中、エリスはガルダ級に取り付く事が出来ずにいる。
彼女にとって、アムロやカミーユの常軌を逸した異常な戦闘は興味の範囲外だ。
敵と交信し、コックピットを開け放つなぞ正気とは思えなかった。
メインスクリーンの中のスードリは、ゆっくりと船首を回転しつつある。
僚機であるサイコガンダムが撤退したのを確認して、スードリも退却に移るようだ。
エリスは、船尾を向けて来たスードリを見つめて大声で叫ぶ。
「エリス・ワイス、スードリを追撃しますっ!」
リック・ディアスの放ったビームピストルがスードリの装甲を剥ぎ取った。
『よし、ここでスードリだけでも叩いておくんだ!』
アウドムラのブリッジで、ハヤト・コバヤシが意気揚々と声を挙げる。
ガルダは、旧ジオン軍のガウの数倍の大きさを持つ地球連邦軍の超大型輸送機だ。
数10機のMSを搭載可能で、中級規模のシャトルを機体から発着させる事すら可能である。
- 569 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:05:15 ID:khf7tE1f
- この空飛ぶ超弩級要塞がティターンズ側にある状況は、速やかに改善すべきだろう。
照準を覗き込むエリスの瞳が鋭くなった瞬間、突然ジュナスが言った。
「エリス中尉、スードリを攻撃しなくてもいい」
予想外のジュナスのセリフに、エリスは一瞬呆然としてから怒りの表情になる。
「ジュナス大尉、一体何をっ!?」
チャンスがある内に敵戦力を少しでも削っておくのは、戦闘の鉄則だ。
『し、しかし、退却中の部隊を追撃するのは兵法の基礎で‥‥‥』
生粋の戦争屋のジュナスらしくもない弱腰の命令に、ハヤトも戸惑いを隠せない。
怒りと戸惑いで顔を顰める“氷柱のエース”に、ジュナスは静かに言った。
「下を見るんだ」
苛々とスクリーンを凝視したエリスは、突然“それ”に気付いて目を見開く。
「あ‥‥‥っ!!」
スードリの機体の下には、避難を続けるホンコン市民の流れがあった。
いや、正確にはガルダ級スードリは市民を常に下に置くように飛行していたのである。
無差別に見えたスードリの爆撃は、市民達を強制的に誘導して退路を作っていたのだ。
- 570 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:06:03 ID:khf7tE1f
- 先程のエリスの攻撃で剥がれ落ちた装甲が、数十人の市民を殺害している。
恐らく、あのまま攻撃を続けていれば更に多くの市民を巻き添えにしていただろう。
道路に流れる大量の血を見下ろしながら、エリスは自分の迂闊さに唇を噛む。
「‥‥‥な、なんて卑劣な‥‥‥っ!」
避難民を盾に逃げている連邦軍を攻撃するのは、余りにも不利だ。
攻撃が外れれば市民が傷付くし、万が一スードリが墜落すれば大惨事となるだろう。
更に追撃可能な機体がエリス機のみである以上、深追いは得策ではない。
そこまで考えたエリスは、ジュナスの戦略能力に驚愕する。
あの大尉は、そこまで読んで戦闘を行っているのかと身体に震えが起こった。
『こ、これ以上ホンコンを傷付ける訳にもいかんな』
遅まきながら敵の狙いに気付いたハヤト・コバヤシが、慌てて退却命令を出す。
そもそも、今回の戦闘でエゥーゴ&カラバへの反感は免れない。
その上で敵を倒す為に手段を選ばないのでは、ティターンズと変わりないではないか。
「──了解、直ちに帰還します」
エリスは小さく頷きながら、ジュナスの顔が消えた通信画面をしばらく見つめた。
- 571 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:07:03 ID:khf7tE1f
アムロ・レイは、空中の陸戦型ガンダムのコックピットで眼下の街を見下ろす。
彼の機体は、ドダイ改に搭乗したままゆっくりとホンコン上空を飛んでいた。
炎と煙が渦巻く眼下の街並みの中に、崩壊したビルにもたれかかる1機のMSがある。
先程から沈黙したままのガンダムMk-U3号機は、糸の切れた操り人形のようだ。
「カミーユ‥‥‥、お前も自分のララァに巡り合ったのか‥‥‥?」
期せずしてアムロが立ち会ってしまった先程の戦闘は、彼に昔の記憶を思い出させる。
カミーユの上げていた悲痛な叫びは、アムロがかって耳にしたものとよく似ていた。
つらくせつない記憶は、触れてはいけないのに気にしてしまう傷痕のようなものだ。
「‥‥‥カミーユ」
それでも、いつまでもこうしていても埒が明かないのも事実である。
アムロはそっと呼び掛けてみるが、カミーユからは何の返答も帰って来ない。
そんな彼等に焦れた様に、アウドムラのハヤト・コバヤシが大声を上げる。
『アムロ、カミーユを連れて早々に帰還してくれ! アウドムラは海へ出るぞ!』
「しかし、ハヤト‥‥‥!」
6歳年下の少年の心情を慮るアムロに、ハヤトは焦燥したように叫ぶ。
- 572 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:07:58 ID:khf7tE1f
- 『カミーユがそこで落ち込んでいれば、状況が好転する訳でもないだろう』
「りょ、了解‥‥っ!!」
感情を押し殺した叫びと共に、Mk-Uが機体を起こした。
3号機が立ち上がるにつれ、ビルの鉄筋コンクリートの破片が飛び散りガラスが落ちる。
「帰りますから、乗せて下さい‥‥‥!」
目を伏せて言いながら、カミーユはバーニアを噴射して空中に浮かぶ。
少年が何かを決意したようにアムロには見えたが、しかしその内容までは判らない。
ただ、自分のように7年間も落ち込んでいてはいけないとは思う。
カミーユのガンダムMk-Uは、アムロの陸戦型ガンダムの乗るドダイ改に飛び乗った。
「フォウを止めるんだ‥‥‥、こんなことを、させちゃいけない‥‥‥」
アムロは、カミーユが思い詰めたように呟く独り言を敢えて聞いてないふりをする。
「アウドムラへ、帰るぞ‥‥‥」
カミーユは、アシートにもたれ掛かりながら流れ去る景色をぼんやり振り返った。
フォウ・ムラサメを抱いたホテルが、瓦礫の山になっている。
ニュー・ホンコン・シティーを包む噴煙と紅蓮の炎は、暫く治まりそうになかった。
- 573 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:08:38 ID:khf7tE1f
──次回、10月31日。
- 574 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/24 20:09:15 ID:khf7tE1f
次 回 、 「 追 憶 」
- 575 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 20:13:24 ID:u/MYsgtN
- リアルタイムで見たよー
戦闘シーン(・∀・)イイ!!
- 576 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 20:17:56 ID:5HGYtJwA
- ISAPさん乙です!
ジュナス(・∀・)カコイイ!大人だね。・・・色恋以外は。
宇宙に還るまでがまた楽しみであります
- 577 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 20:28:17 ID:3olLhxl3
- ISAPさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
戦闘シーンもさる事ながら、>>568から>>570までの描写がお見事。
Z本編以外の状況を描きつつ、エリスにもジュナスにも見せ場があるっていうのは
まるで構成のお手本。
>先程のエリスの攻撃で剥がれ落ちた装甲が、数十人の市民を殺害している。
>道路に流れる大量の血を見下ろしながら、エリスは自分の迂闊さに唇を噛む。
個人的には、死体の描写を見るよりショッキングなくだり。
味方でも一般人を殺してしまうっていうのが何とも。
こういう機微があるのでVOEは好きです。
- 578 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 20:37:18 ID:lfRN0hgY
- >>577
つまり種死の一話との比(r
- 579 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 21:41:21 ID:iiIT8ubX
- >578
いやいや初代も1話がそうじゃないですか。
フラウんとこの両親だけど。
>ISAPさんGJ!!
- 580 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/24 22:25:09 ID:ZsPeS4ME
- 死してなおアウドムラを苦しめるブラン・ブルターク
それを真っ向から受け止めかわすジュナス・フレイブ
燃えV(^-^)V
- 581 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/25 08:06:22 ID:0bL+bYSN
- >>ISAP氏乙です
そういえばさ
少し前までのVOEは読んでると自然と目の前にアニメが展開されてたんだよな
最近のVOEはZが映画化した所為かなんだか絵が新しくなってて更にかっこよくなってきた感じが・・・
陸戦ガンダム対サイコガンダムも戦闘シーンなんか綺麗で尚且つ動くアニメーションに脳内変換されて再生されてたよ
ああんもう早く続きが読みたい(*´д`*)ハァハァ
- 582 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/25 16:17:38 ID:bRDw047l
- 以前にもでていたが、ジャブロー以降の文章の冴えはまさに神。
脳内映像のレベルも上がろうというものかと。
それにしてもジュナスはかっこえぇなあ、鈍感で朴念仁だけど。
- 583 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 12:39:42 ID:EcUrSmcr
- 舞台背景はガンダムだけど、原作のキャラは登場しない
みたいなのは、ここに投げても平気?
このスレが一番守備範囲広そうだけど…。
- 584 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 13:22:22 ID:ZN/KKKFc
- エロければ。
- 585 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 14:57:34 ID:rUp08PZq
- 他のとこでもよく見るが、作者しか知らないオリキャラのエロシーンはとかく痛くなりがち。
そのハードルさえクリアしてくれれば、別に文句はない。
このスレの住民は、「魅力的なオリキャラ」というものをちゃんと書ける人がいるということをよく知っている。
エロも大好きだけど、それ以上におもしろい話が大好きな住民が集まっていると思う。
その意味では守備範囲は広いし、質の良いSSなら大歓迎。
ただ、スレの性質上なんらかのかたちで「ガンダムの娘ッ子」が関わっている必要はあるかも。
- 586 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 17:50:04 ID:cf8UB4ah
- みんなもう目が肥えちゃってるよね。
読むときはみんな真剣だと思う。漏れもそう。
稚拙な文章や手抜きか?と思われる部分を読んだ時点で
それ以上読まない可能性がある。
エロければいい、なんてレベルだと文句こそ出なくても
感想ももらえないだろうな・・・。
書けない俺はROMってるしかないし、偉そうなこと言って
正直すまんかったと思ってる。
・・・でもISAP氏に続く文豪の出現も期待している。
- 587 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 18:52:34 ID:2hE3I8gu
- まあ、そう脅かさんときやw
要は「気合い入れて頼むで」ってことや♪
- 588 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 22:10:13 ID:ZAe341if
- でも、ISAPさんの小説にもレスつける人が減ってるし、ここももうダメかもしれない。
- 589 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 23:10:07 ID:2hE3I8gu
- ISAP氏は掲載の約束破らへんから、安心してROMに徹してるんが多いんちゃうかぁ?
- 590 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 23:19:39 ID:x866hilu
- >>588
まだダメではないと思うが…。
感想を書かなくても、読んでいる香具師は多いだろう。
今はどちらかというと「話の展開を見守っている」感じじゃないか?
フォウとカミーユの今後や、ジュナスは宇宙へあがるのか?とか。
ただそれは、ISAP氏の執筆士気を下げまくっているだけだがな。
読むだけじゃ、ISAP氏のモチは上がらないぞ。
一言でもいいし、褒める必要も無いから
思った事は書いた方が、ISAP氏にもこのスレにも良い事だと思う。
自分は出来る限り感想を書くようにしてるよ。
(最近は時々になってしまい、申し訳ないです)
スレ住人には、スレと書き手のモチを維持する心掛けが必要だと思っている。
おろそかになれば、やがて衰退するものだ。
それが嫌なら、みんなで気をつけなきゃ。
ISAP氏が弱音を吐く前に!w
って、偉そうなこと言ってスマソ。
- 591 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/26 23:23:17 ID:DCLquZ/5
- 少ないって言ったってよそのスレに比べれば立派に多い方だと
思うんだけどな。 うらやましい・・・・・・・・・
- 592 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 02:19:03 ID:+uk1AcVa
- 俺も気まぐれなんで毎週チェックしていても週によってはレス忘れていたり、
する事がある。(ちなみに私はむかーーーし、「サラミスにカタパルトって無かったような?」
と無粋な質問をISAP氏にした人)
こういう所って意外とROMってる人は多いもんだよ。
- 593 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 05:14:39 ID:uiXyu+jC
- 自分はかなり古い住民だが
>サラミスにカタパルトって無かったような?」 と無粋な質問をISAP氏にした人
いたなあ、そういえば(´-ω-`)y-~~
過去スレ見てみたらちょうど2年前の10月のことだったんだな。
思えば遠くへ来たもんだ〜〜
- 594 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 11:01:54 ID:1gIqxk8+
- ちょっと面白かった
ttp://www.babu.com/~magical/futaba/ganota/src/1098510856497.jpg
…カミーユ…。
- 595 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 12:07:37 ID:GJGz2LtO
- 気の利いたレスが書けない時は躊躇してしまうんですよ。送信を。
そういうものだと思います。
書いた文章が「なんかダメだこりゃ・・・」ってなったら、心の中で
「レスしませんが今回もすっげー楽しかったですよ!」ってカンジです。
読者は想像よりもい〜〜〜っぱいいると思う。
パソコン取り上げられない限りここを読むのはやめない。
もしもISAP氏が「続きが読みたかったら口座に金入れろ」って言っても
おれは喜んで払うね。おれにとってはそれだけの価値がある。
- 596 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 15:04:39 ID:SbKXtpIX
- 今はほら、アレだよ
ISAP氏の小説が当然の如くあって、それに馴染んでしまったって状態なんだよ、たぶん
毎週日曜日に欠かさず読んで、あぁ面白かった、さて寝るか
みたいな
VOEは生活のリズムの一つになってしまったから特別という感情が減ってきてしまった
だから感想を書く人が少なくなってしまった
と言うよりももう書くことがなくなってしまったって方が適切かもしれん
毎回毎回面白かった、とだけ書くのも自分で書いてて芸が無いと思ってきてしまい
良い文章も思い浮かばなくて書くことを断念してしまう
こういうケースも多いと思われ
・・・なんだか訳分からん文章になってしまったけど何はともあれVOE面白いよVOE
- 597 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 15:30:21 ID:8dpgGeVo
- たしかに、常連で長文のレスつけてる人たちって
なんであんなに巧く感想を書けるのかと思うことがある。
あれも立派な才能だよな、実際。
素で羨ましい。
- 598 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 16:18:06 ID:C0YEjXfD
- >>594
グリプス戦役がたった9コマで……ww
ある意味、大河ドラマのVOEと対極だなー
- 599 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 16:40:58 ID:/JRn8fuq
- >>598
9コマってのはとり・みきの漫画の手法ですゆ
- 600 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 21:02:16 ID:cluzPNUy
- >>594
ここ2ヶ月あまり、毎夜アニマックスで必死で見ていたモノが
9コマに収まってるーーー w
シロッコの口から出てるものが気になるなぁ。
面白いものをありがとう。
- 601 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 21:45:16 ID:ROKWLkeB
- >599
言われてみれば、絵柄もソレっぽいな
- 602 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/27 22:16:41 ID:+uk1AcVa
- >>593
うわっ!!おぼえられてる!?!?
そうですか、もう、丸二年前ですか。
ホント、おもへばry ですね。
- 603 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:26:37 ID:p+LklC5e
- 再び指先で愛撫を再開するライラ。
その動きはあくまで滑らかで、かつ迷いがなく、時おり尻から背中、腋窩に至るまでくす
ぐられる……。
ゾクゾクと脊髄を駆け巡る不可思議な感触に、オレは全身の皮膚を粟立たせながら悲鳴を
上げた。
「く……うぐぅ!」
ふいに愛撫が止んだ。
シャッ、という音が微かに聞こえる。
「……?」
次いで衣擦れの音が続いてようやく、彼女が制服のファスナーを降ろしていたのだという
ことが分かった。
恐る恐る背後に目を向けようとすると、ライラは「こっちを向くんじゃないよ」とにべも
なく言った。
「な、な、な、何を……」
相手の行動を確認できない不安感に、オレは震える声で尋ねるが、
「フフフ」
言葉ではなく、さらに恐怖を煽るような答えが返ってくる。
それからややあって、ベッド上で四つ足を付いているオレの背に、ライラは上からゆっく
りと抱きついてきた。
「うわ……ちょ、ちょっ……」
「苛めるばかりじゃ何だしね。ほら……柔らかいだろう?」
胸が背中に押し付けられている!
しかも、衣服越しではない。温かく柔らかな女のふくらみがふたつ。その先端にあるやや
固めの突起までもがはっきりと感じられる。……直接、素肌で触れているのだ。
- 604 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:29:05 ID:p+LklC5e
- 「中尉だけ脱がせるのはフェアじゃないからね」
ふにふにとその豊かな乳房を押し付けながら、ライラは勝ち誇るように言った。
……フェアか否かでいえば、オレは彼女の裸体を見ていないわけで、それは全くのアンフ
ェアだった。
しかし、この時はそれを指摘するどころの話ではない。
「お……ぉ……」
かたちのないかたまりの圧倒的な存在感を背に受け止めながら、オレは大尉が意外と着や
せするタイプなのを実感していた。
それと同時に、
(服を脱いでどうするつもりなんだ?この女は!)
という疑問も新たに生じるのだった。
いや、彼女のしようとしている事は半ば明白なのだが、だからこそ怖くて聞くに聞けない。
ただ、されるまま与えられるまま……その屈辱に耐えるだけである。
ライラはしかと抱きついたまま、その背中にツツツ……と舌を這わせてくる。
オレがびくりと痙攣しつつ、
(く、喰われる――!?)
と感じた矢先、今度は彼女の手が男の一番大事な部分に伸ばされた。
……ぎゅっ。
「あうぅっ!?」
左手で無造作にペニスを握られ、悲鳴を上げる。
そしてそこで初めて、オレは自分自身のその部位が大きく膨れ上がっていた事実に気付く
のだった。
- 605 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:30:50 ID:p+LklC5e
- 「大きくなってる」
言わずもがなのことを、ライラは嬉しそうに言って笑う。
「さあ、楽しませてもらうよ」
そう言い放つと、女は背後から掴んでいる肉棒を脇に引っ張った。
「い、痛ぇッ!」
根元から引きちぎられるような感覚に、オレは反射的に身体を半回転させ、彼女と向かい
合わせの格好になるのだった。
「あ……」
思わず、息を飲んだ。
それを目にするまで、如何にしてこの状況から脱しようかという事以外頭になかったこの
オレが、見事なまでに整ったボディラインに思わず目を奪われる。肉付きの良い乳房から
程よくくびれたウェストにかけた輪郭は、女性らしい優しさをたずさえたかたちだった。
全体的に色白で、肌には染みひとつ見当たらない。
顔立ち自体は先ほども美人と感じたが、こうして見るとまるで違う。
そのスタイルと微かに鼻腔をくすぐる脂粉の香りとが相まって、とてつもなく淫靡で妖艶
な雰囲気を漂わせている。
「く……ぅ……」
(いけない――)
しばし裸体に見とれながら、オレは胸の奥底で眠っていた本能が警告信号を発するのを感
じていた。
(これは、罠だ!)
ライラ大尉は、自分の姿かたちに絶大の自信を持っている。
こうしてオレに見せ付けて、その気にさせて、それから……という魂胆に相違あるまい。
そう何度も思い通りには――
- 606 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:33:17 ID:p+LklC5e
- ぐにぐにぐにっ!!!
「!? あっ! ひぃやぁああああああああっ!!!!」
突如、ライラはペニスを握ったり離したりを繰り返して弄び始めた!
オレが電撃を当てられたように何度も痙攣するのを見て、彼女は薄く笑みを浮かべながら
「どうした?」と尋ねてくる。
「何を暴れている? ん?」
「あ、あ、あ、あああぁーーーーーッ! た、大尉! やめ……やめ……ぇ」
刺激が強すぎる。
彼女はそこが膨張していることなどまるでお構い無しに、容赦なく力いっぱいニギニギと
責め立てるのだ。
「ほら、どうした? ちゃんと言わないと何がいけないのか分からないよ」
ぐにっ!ぐにゅっ!ぎゅっ!
「や、やめてくれ! それは……そんなの嫌だ……ッ!」
こんな痛みとも快楽ともつかぬギリギリの刺激で勃起させられるのは、これまで味あわさ
れた屈辱にも勝る辱めだった。
「ああ、そう。こうされるのは嫌いなのかい? それなら、これはどうだ?」
まるでオレの言葉を待っていたかのように、彼女の手の運動は突如としてその方向を変化
させる。
きにゅ!くしゅ、ちゅく、ちゅっ……きゅっ、きゅっ……
「あぁあああああーーーーーーーーっっっ!?」
ライラの手が、限界までいきり立ったペニスを上下にしごいている!
- 607 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:34:15 ID:p+LklC5e
- 根元から絞り上げられるような甘美な刺激に、オレは濁流の中に飲み込まれていく気分だ
った。
先ほどとは打って変わって、その動きはあくまで穏やかに、優しく、しかし確実な快感を
脳髄に送り込んでくる。
あまりの心地よさにのた打ち回るオレの姿を眺めながら、ライラはひとり目を細め、小さ
く舌なめずりをした。
……信じがたいほど高度なテクニック。
一見無造作にシゴき立てているようだが、例えば根元から先端に至るまでの握力は微妙に
調節され、男の最も繊細な部分を高めるのに絶妙な力加減である。
右手でスムーズな上下運動を繰り返しつつ、空いている左手の指先で、蟻の門渡り部分を
くにくにと圧迫する。
時おり陰嚢を揉みほぐしながら、痛みを伴わない程度に中の睾丸をコリコリと弄び、それ
から不意にまた尿道が通る会陰部をやわやわと刺激するのだった。
ひとたまりも無かった。
なぜなら、オレは……
「く……くぅうううううッッッッ! ら、ライラ! ライラ大尉……。
あっ!? あ、あ・あぁ……もう、もう駄……はぁああああああッ」
始まってから2、3分と経ってはいまい。
それでも、オレは既に絶頂が近い事を悟って喚き散らした。
「あ、あぁ………だ、駄目…だ……ぁ…… い、イ……く………ッ!」
「……」
―――突然ピタリ、と……彼女の手の動きが止む。
- 608 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:36:11 ID:p+LklC5e
- 「……えっ?」
一瞬、何が起こったのか理解できず、オレはただ目を見開いていた。
ここに至るまで射精に向かってまっしぐらに突き進んできた勢いが、思いもかけないとこ
ろで塞き止められてしまったのだ。
「あ……あぁああ―――――」
男の欲望は途中で行き所を失い、どうしようもなく切ないうずきとなって、性器の内部を
グルグルと駆け巡る。オレは半泣きになって首を振った。
(な、なんて残酷な女だ!)
心の中で毒づきながら、恨めしげな目を彼女に向ける。
「だって、不公平じゃないか。中尉ばかり気持ちよくなって……」
ライラは無邪気に微笑みながらそう言うと、オレの身体に跨ってきた。
焦らし抜いて苦しめるつもりはないようだった。
当然、その狙いは臍まで反り返ったオレのこの――
「あっ、あぁ……」
とうとう、やはり、どうあっても……自分はここでこの恐ろしい雌の獣に喰われて終わる
のだ。
その運命を嫌というほど思い知らされながら、しかしオレは最後の最後まで諦めが悪かっ
た。
「待って……本当に、それだけは止めてくれ大尉……ッ」
「ん?どうして? 中尉は私のことが嫌いなのか?」
「そ、そうじゃなくて……ッ」
好きとか嫌いとかいう以前の問題なのだが、それは口には出さず、ただただ懇願する。
- 609 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:37:37 ID:p+LklC5e
- 「その……は、初めてなんだ」
「!?」
その言葉が思いがけなかったのか、ライラはまるで見知らぬ動物でも見るかのように目を
丸くするのだった。
構わずオレは告白を続けた。
「童貞なんだ、オレは! だから頼む、もう赦してくれ!
は、初めてが……大事な初めてが、こんなのって……ッ」
それに、そもそもおかしいではないか。
男が女から一方的に性を貪られるのは――
そう声に出しながら、ボロボロと涙が零れ落ちるのを感じていた。
恥も外聞もなかった。
とにかく彼女の同情を引いてこの場を逃れようとする以外に道がないのだ。
ライラは一拍だけ間を置き、それから「ふ」と笑い声ともため息ともつかぬ息を吐いて、
己の腹の下で震えている情けない男の頬を、そっと撫でてくるのだった。
「遊びのつもりだったんだ」
「!?」
過去形で、ライラは言った。
「私が好きなのは頼りがいのある『男』さ。その胸に寄りかかって飲む酒は良いものだ」
「た、大尉?」
彼女はさらに声を低くして、言葉をつなぐ。
「けれど、中尉のような可愛い男がなす術もなく私の身体に溺れていく様を見るのは、も
っと楽しいね……。最初はティターンズの世間知らずをからかってやるだけのつもりだ
ったけど、すまないな中尉」
「あ……あぁ……」
ライラの形の良い唇から漏れ出る言葉のひとつひとつが、オレをこの上なく深い絶望の闇
の底へと誘っていく。
- 610 名前:怪傑!ジェリドくん :04/10/28 00:38:31 ID:p+LklC5e
- 「恨むなら自分を恨むんだね。そのかわり……一生、忘れられない思い出にしてあげる」
「い、いやだぁあああああッ!」
悲鳴をあげながらオレが彼女の身体を押し除けようとするより一瞬だけ早く、ライラは無
慈悲に腰を落としてきた。
続く
- 611 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 02:00:45 ID:ra7yASEK
- >ジェリドくん
うん、割といいんじゃないかな。俺は結構面白く読ませてもらってるよ。
今後の話の展開に期待。
- 612 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 10:02:03 ID:5cqRxP8+
- ジェリド君童貞だったんか・・・。
- 613 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 18:36:49 ID:r3fTMPO6
- うわわわわ
期待sage
- 614 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/28 22:53:56 ID:0JLsiy3J
- よし、ここはひとつ魔法の少尉ブラスターマリのエロパロ希望
とネタで言ってみたけど、どんな話か覚えてないや。
(復刻版買うほどのファンじゃないしなあ)
- 615 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/29 01:59:52 ID:fZN9rJix
- >ジェリドくん
何をされているかが分かり易くてベネ!(よし!)
混乱しているジェリドの心境が、倒錯したカンジを引き立てていて
(゚д゚)ウマーだと思う。
あと、息遣いとかライラの手の感触とかそういう雰囲気的なモノも
より多く織り交ぜてみては?
- 616 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/29 16:24:25 ID:pAvMHem6
- 12月にプレステ2で出るZガンダムは買うかも。
エウティタに入ってなかったモビルスーツが追加されてるらしいし。
- 617 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/29 21:38:20 ID:jp5mfaY3
- 森の熊さん(・∀・)♪
- 618 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/29 22:35:10 ID:BfIifN8G
- 最近、リアルタイムで見れない…_| ̄|○
> ISAPたん
乙でつ。
冷静に判断を下すジュナスたんカコ(・∀・)イイ!!
アムロとララァ、カミーユとフォウの対比はいつ見ても切ないでつよ。
> ジェリドくん
漏れの中のジェリドのイメージが崩壊していくw
けれど、面白かったでつ。どんどん、やっちゃってください(・∀・)ノシ
- 619 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 18:43:13 ID:jMQTemuZ
- もうすぐ始まるよ、多分
- 620 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:53:37 ID:FSs90ZNj
- > ジェリドくん
あまり見ない展開で、とても面白いと思いました。
これからも頑張って下さい。
- 621 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:54:19 ID:FSs90ZNj
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第103回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 622 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:55:03 ID:FSs90ZNj
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
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273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
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388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 623 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:55:49 ID:FSs90ZNj
- ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
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ガンダムヒロインズ MARKX
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623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572
- 624 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:56:30 ID:FSs90ZNj
- [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 625 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:57:21 ID:FSs90ZNj
- 第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 626 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:58:06 ID:FSs90ZNj
- 第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 627 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 19:59:25 ID:FSs90ZNj
以前、医学雑誌を斜め読みしていた時に奇妙な論文を読んだ事がある。
ある外界の刺激に一切反応しない患者を担当していた医師の話だ。
その患者は、人間に絶望して自殺をはかった男だった。
そして、男は一命を取り留めた後ずっと昏睡状態で感覚を閉ざしていた。
奇妙というのは、患者の脳波がある時間帯だけ反応を見せていた事だ。
本来は有り得ない反応の原因が判明した時、医師は驚きで言葉を失ったという。
その時間帯は、毎日見舞いに来る男の両親が手を握っている時間だったのである。
医師が何回そんな事をしても無駄だと両親に言い聞かせても、彼等は聞かなかった。
無意味であろうとなんだろうと、彼等はひたすら息子の手を握り続けたのだ。
意識不明の男が、どうやって両親の手の感触を知覚出来たのかは判らない。
感覚が麻痺している以上、奇妙としか言いようがないと医師は最後に書いていた。
患者がその後どうなったのかは、論文には記載されていなかった。
重い瞼を瞬かせつつ、ルオ・ステファニーはふとそんなことを思い出す。
閉め切った軍用の質素なカーテンの隙間から、明るい日差しが部屋に差し込んでいた。
籠もったような光が、視界一杯の肌と下着の刺繍飾りを浮かび上がらせる。
- 628 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:00:18 ID:FSs90ZNj
- 彼女は、ベッドの中で部下であるシェリー・パーカーの胸に抱かれていた。
ステファニーの視界を占領しているのは、シェリーの乳房の谷間である。
二人が寝ているのは、飛行の振動で揺れるガルダ級輸送機アウドムラの一室だった。
ハヤト・コバヤシ艦長の厳命によって用意された、高級士官用の部屋だ。
もっとも、軍の輸送機の個室なぞ彼女等の自室とは比べ物にならない事甚だしいが。
ステファニーは、そんな事を考えつつ愛人の匂いに安心する。
──既に、ニュー・ホンコン市街地戦から数時間が経過していた。
午前零時前から始まった戦闘だが、最終的に機体の回収を終えたのは03:00過ぎだ。
恐らく、腹部格納庫では現在も必死の突貫作業中だろう。
整備工の一通りの作業の取り掛かりを見守った後で、部屋に引き上げた二人である。
無論、ルオ商会へ連絡し市街地の被災者救助とライフライン確保は手配済みだ。
無意味な戦闘に巻き込まれただけの市民の事を思うと、胸が痛むステファニーである。
アウドムラは現在、視認不可能な距離まで高度を上げて飛行中だった。
巨大輸送機はこれから一旦海上へ出た後で、香港最大の離島である大嶼山へ向かう。
目的地は、島北部を埋め立てて作られた巨大なチェクラプコック空港だ。
- 629 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:01:02 ID:FSs90ZNj
- ルオ商会は、そこにエゥーゴ隊の帰還用の偽装シャトルを1台用意させていた。
短期間で手配したにしては上々の手並みだが、たった一つだけ大きな問題がある。
チェクラプコック空港のある大嶼山は、香港島の眼と鼻の先なのだ。
恐らく、アウドムラの巨体は簡単に連邦軍スードリ隊に見つかってしまうことだろう。
その為、空港に着陸する予定時刻は打ち上げ時間15:45ギリギリの見込みだ。
前2回のシャトル打ち上げ同様、あるいはそれ以上に厳しいミッションになるはずだ。
特に、今回は例のサイコガンダムとやらの存在が非常に気掛かりである。
もっとも、この程度で潰れるような組織なら見放してもいいとステファニーは思う。
「‥‥‥ふぁぁ〜、ステファニー、起きたの?」
ステファニーの頭の上から、寝惚けた様な声が降って来る。
「ええ、今、何時?」
シェリーの少し小さめな乳房に向かって、ステファニーは吐息のように問い掛けた。
少し伸びをしてから、シェリーはサイドボードの上の腕時計を摘み上げたようだ。
「──ん、10:42。結構眠ったわね」
二人は6時間程寝入った事になる──そして、打ち上げ予定時刻まで後5時間余りだ。
- 630 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:01:59 ID:FSs90ZNj
- 彼女達は、シャトル打ち上げを見届けてからホンコンへ戻る手筈である。
同じく乗艦しているミライ・ノアと子供達は、別便でインドへ向かう事になっていた。
ステファニーが視線を上げると、胸元を覗き込んでいるシェリーと目が合う。
シェリーは、私が意識不明で眠り続けても、ずっと手を握り続けてくれるだろうか。
そう考えた瞬間、ステファニーの心臓がきゅんと縮こまった。
目を覚ますはずもない私の手を、ずっとずっと握っていてくれるんだろうか──
「そろそろ、支度を始めないと‥‥‥」
目を閉じたステファニーが上半身を起こすと、シェリーが腕を掴んで引き寄せた。
「あ、あんっ」
抵抗らしい抵抗も出来ず、ステファニーは彼女に抱き寄せられる。
泣きそうな自分の顔を見せたくなくて、ステファニーは必死で明後日の方角を向いた。
そんな彼女に、シェリーは二人だけの時に見せるイジめっ子の瞳で言う。
「今、逃げようとしたでしょ?」
確かに逃げようとしたステファニーは、それでもぶんぶんと首を振って見せた。
「ご、誤解よ、シェリー。ほら、早くお化粧をしないとぉ」
- 631 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:02:47 ID:FSs90ZNj
- 「貴方が嘘吐く時って、すぐ態度に出るから楽ね」
シェリーは、ステファニーのブラジャーを剥ぎ取りショーツを腿までズラしてしまう。
さすがに手馴れた物で、下手をすればステファニー本人が脱ぐより早い。
「駄目よ、駄目だってばぁ」
身を捩るステファニーの秘所に、シェリーの指が恥毛を掻き分けて無遠慮に忍び込む。
「ひぃぃん!」
甲高い悲鳴を上げて、ステファニーは肩を竦めて目を閉じた。
彼女の首元の鎖骨辺りの窪んでいる処を、シェリーの舌がちろちろと這い回る。
「ひゃうぅ」
逃げようとするステファニーの裸体を、シェリーの左腕が強く優しく抱き寄せた。
固く目を瞑ったルオ商会名代の睫毛が、ふるふると震える。
彼女の愛人は、ステファニーの豊かな乳房を撫で回しては小さな乳首を弾いて来た。
リズムをつけてぴんぴんと弾いたかと思うと、突然強く摘んだりする。
「あん、あん、あああぁーーー」
ステファニーの眉が泣き出しそうに中央に寄せられ、肩ががくがくと震えた。
- 632 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:03:34 ID:FSs90ZNj
- シェリーは、ステファニーの首筋に噛み付くように口を付けて唾液の跡を残す。
「ひ、ひゃぁぁぁ」
ステファニーの頭が、くらくらとシーツの上で左右に揺れた。
額に汗を滲ませるステファニーの顔に、微笑むシェリーの顔が近付けられる。
ステファニーは、まるで救いを求めるが如く彼女の唇に吸い付いた。
「ん、んむぅ、んんん」
カーテンの隙間から差し込む日差しが、唇を重ねる二人の美女を浮き上がらせる。
ねちゃねちゃと粘膜を掻き回すような、淫靡な音を立てて舌が絡み合った。
シェリーが乳首をこりこりと捏ね回すと、ステファニーはキスをしたまま身悶えする。
瞳を細めたシェリーは、頬を動かして唾液を送り込んだ。
ステファニーは、まるで極上のワインのように大きく喉を鳴らしてそれを飲み込む。
愛人の唇が離れると、ステファニーの両の瞳はとろんと溶けていた。
「別にイジめるつもりはなかったんだけど‥‥‥」
囁くシェリーは、指先をステファニーの蜜壷の中で自由自在に動かす。
割れ目の中を指でくちゅくちゅ攪拌され、ステファニーの全身の力が抜けてしまう。
- 633 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:04:44 ID:FSs90ZNj
- 「じゃあ、止めてぇ‥‥‥」
本気で泣きそうなステファニーのクリトリスを摘み、シェリーは不意に優しく言った。
「なら、“ステファニーをいっぱいイジめて下さい”って言ったら止めてあげる」
「〜〜〜っっ!」
からかうシェリーの腕にしがみ付きながら、ステファニーは恥辱に瞳を潤ませる。
勿論、セリフを口にすれば苛められるし、言わなければもっと苛められるのだ。
オモチャのような扱いをされ、しかしステファニーの秘所は潤んだ。
「‥‥‥」
ふと、ステファニーがシェリーの右手をぎゅっと握る。
握られたシェリーが、その強さと必死さに眼を丸くしてしまうくらいに、ぎゅっと。
シェリーは遊びなのかもしれないが、ステファニーは彼女を本当に愛しているのだ。
「ステファニーを、いっぱい、いっぱいイジめて下さい‥‥‥」
勿論、シェリーとしてはこんなに一所懸命頼まれては応えない訳にはいかないだろう。
ちょっとだけ目を丸くした後で、シェリーはにんまりと笑いながら言った。
「じゃあ、お望みどおり、いっぱいイジめてあげる」
- 634 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:06:22 ID:FSs90ZNj
カミーユ・ビダン少尉が足を踏み入れた格納庫は、騒々しい機会音で満ちていた。
少年は、少しだけ顔を顰めガンダムMk-U3号機のハンガーへと歩く。
仮眠前に一通りの点検は終えているから、要はシャトル打ち上げ前の最終点検である。
今回のシャトルで、宇宙に帰還出来るエゥーゴ隊のMSは3機だった。
対象は、ジュナス・フレイブ大尉とカミーユのRX-178 ガンダムMk-U2号機、3号機
そしてエリス・ワイス中尉のRMS-099 リック・ディアスとなっている。
従って、MSの点検作業自体が必要なパイロットも3人のみだ。
ウォルトン・スウィフト少尉、テレンス・デニケン少尉他3人は、彼らの補助役だった。
4つ離れたハンガーでは、フラグ中尉がエリスを手伝っている。
カミーユが会釈をすると、フラグは無精髭で一杯の口をニヤッと歪めて笑って見せた。
もっとも、書類をチェックしていたエリスには完全に無視されてしまったが。
Mk-U3号機整備補助担当のテレンスは、まだ食事から帰って来ていない。
そして、隣のハンガーの2号機の前ではジュナスが整備員に何かを指示中だった。
深夜の戦闘で命令無視の暴走をしてしまったカミーユは、気まずそうに声を出す。
「ジュ、ジュナス大尉‥‥‥!」
- 635 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:07:13 ID:FSs90ZNj
- 顔を向けて来たジュナスは、殊勝な顔のカミーユを少しの間見つめて口を開いた。
「──カミーユ君、食事は済んだのか?」
小さく頷くカミーユに、ジュナスはため息混じりに問い掛ける。
「あのサイコガンダムのパイロットが、例のデートしたという女の子なのかい?」
もう一度頷くカミーユの脳裏に、フォウ・ムラサメの白い肢体が映った。
少女の全裸のシルエットに、ホンコン市街地を焼き尽くす狂気の機体が重なる。
「その気持ちは判らないとは、言わないが」
ジュナスの口調の中に失望したような色を見つけ、カミーユは唇を噛んだ。
考えてみれば、敵と知らずに出逢い愛し合うなぞまるで出来の悪い三文小説以下だ。
更に色香に迷って味方を苦戦させるときては、定番にも程がある。
「だが、市街地で戦えば被害が拡大することに気付かなかったのなら未熟そのものだ。
今回の戦闘で、死ななくていい民間人が何人死んだのかよく考えるんだな」
「すみませんでした‥‥‥!」
一言もなく頭を下げたカミーユに、二人に近付いて来た人間が声を掛ける。
「カミーユ、シャトルへの積載準備は終わったのか?」
- 636 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:08:03 ID:FSs90ZNj
- 既にノーマルスーツに着替えているアムロ・レイ大尉が、袖口を直しつつ言った。
「ええ。時間がないんで応急処置程度ですが‥‥‥」
全長40m超のマシンを相手に、無謀なMSの運用をしたカミーユである。
彼の天才的な操縦センスで致命傷こそ受けてはいないが、3号機は酷使されていた。
アムロは、並んで立つ2体のガンダムMk-Uをちらっと見る。
大きく息を吸い込んだアムロは、突然真剣な瞳になってカミーユの瞳を覗き込んだ。
「あの黒いガンダムが気に掛かるだろうが、これ以上、地球にいちゃいけない」
「え?」
一瞬何を言われたのか判らなかったカミーユは、理解した後で驚きの表情になった。
現在、カミーユの心の中では、相反する感情が渦巻いている。
『運命の出逢いと信じているフォウと離れたくない、取り戻したい』という想い。
逆に、『生まれ育った懐かしい宇宙へ還りたい』というせつなさにも似た想い。
「言いたいことはあるだろうが、俺の二の舞だけは踏むんじゃないぞ、カミーユ。
重力と言う奴は、本当に人間の心を地の底に引き込む力があるようだ‥‥‥」
アムロは、逡巡を続けるカミーユに肺の底から押し出すような声で語った。
- 637 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:09:02 ID:FSs90ZNj
- その口調の痛々しさに、さすがのカミーユも口答え出来ずに口を閉ざしてしまう。
「‥‥‥」
アムロとカミーユが黙り込んでしまうと、周囲では作業の機械音だけがやけに響いた。
ふと、二人を見守っていたジュナス・フレイブが静かに口を開く。
「──しかし、生命が生まれたのも地球ではないのか?」
真剣なジュナスの表情に、アムロは驚いたように目を見開いてしまう。
「い、いや、宇宙は人間の可能性を広げてくれる場所と言われています」
「空気や人口重力のあるコロニーも、地球の延長線上に過ぎないと言えるはずだ」
そもそも、宇宙空間は決して人類にとって住み易い場所ではない。
例えば、地球の大気層は宇宙空間の放射線や紫外線等の有害波から地球を守っている。
マイナス270度以上の宇宙空間の凍結から、地球を保護しているのも大気圏だ。
更に、大気層に加えてバン・アレン帯も地球を放射線の危険から守っている。
宇宙空間から放たれている放射線は、生物を死に至らせる危険な物だ。
太陽フレアは、たった一つでもヒロシマ原子爆弾の100億個分のエネルギーなのである。
バン・アレン帯が存在しなければ、太陽フレアが地球上の生命を破壊するだろう。
- 638 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:10:04 ID:FSs90ZNj
- これらのいわば人類の鎧を繋ぎ止めているのが、彼等の忌み嫌う重力だった。
もっとも、エゥーゴ引いてはスペースノイドの思想の根底は理解出来なくもない。
宇宙世紀初期、社会的に低い階層の人間が宇宙へ上げられ、特権階級が地球に残った。
その奢りから出た特権意識が、“地球人”の傲慢を産んだのだ。
「無論、歴史を無視してまでスペースノイドを非難するつもりはないが」
──‥‥‥地球に住む人々は、重力に引かれて一生飛ぶことは出来ません
ふと、ジュナスの脳裏に以前クワトロ・バジーナ大尉と交わした会話が鮮明に蘇る。
──安穏と地球に寄生している無知な輩などとは、比べ物になりませんよ
「そういえば、以前クワトロ大尉も似たような事を言っていたな」
ジュナスにクワトロと似ていると言われたアムロは、複雑な表情になった。
「!? そう、ですか。あの人も同じ事を‥‥‥」
驚くアムロの表情は、嬉しがっているのか悔しがっているのか判別が難しい。
いずれにしろ、ジュナスはこれ以上の議論をするつもりはなかった。
「大尉は、エゥーゴの主張もティターンズの主張も鵜呑みにはしないんですね」
そう囁くカミーユに視線を移し、ジュナスは噛んで含めるように言う。
- 639 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:11:04 ID:FSs90ZNj
- 「私達があの黒いガンダムだけに関わっている訳にはいかないのは、判るな?」
その瞳は、カミーユにフォウを取り戻すという甘い考えを恥じさせる強さがあった。
だからこそ、カミーユは胸の中のわだかまりを打ち明けたくなる。
「でも、フォウは軍で人体実験を受けたんです。そんな組織、許せませんよ!」
少年の耳には、フォウ・ムラサメの悲痛な叫びがこびり付いて離れない。
「ああ。だが、ティターンズを倒したければアーガマへ一刻も早く合流すべきだ」
静かに頷くジュナスの冷静さは、カミーユにとってもどかしい。
考えてみれば、ジュナスが声を荒げた処をカミーユは一度しか見た事がない。
あのトリノ・カーナヴォン中尉が、ベルナデッタ・ソロンを愚弄した時だけである。
それ以外は、いつでも的確に全てを把握してるパイロットだった。
ジュナスは決して、感情や思想に縛られて視野を狭くするような軍人ではない。
その透き通った瞳を睨むように見つめ、カミーユは哀しそうに呟く。
「‥‥‥ジュナス大尉は、現実主義ですね」
カミーユは、ジュナスにだけは一緒に地球連邦軍の悪辣さに憤って欲しかったのだ。
少しの間口元を引き締めた後で、ジュナスはゆっくりと首を横に振る。
- 640 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:12:06 ID:FSs90ZNj
- 「いや、私は不器用なだけさ」
そう答えるジュナスの脳裏に、ブラウンの長い綺麗な髪の毛がさぁっと風に揺れた。
テレサ・モントバーン‥‥‥
ジュナスにとって、彼女はいつまで経っても“モントバーンさん”だった。
名前を呼んだ時、テレサが猫のように目を細めてくれるのがジュナスは大好きだった。
呼び捨てにするのは勿論、テレサさんと呼ぶことすら出来ない。
いつまで経っても、彼女はモントバーンさんだった。
‥‥‥ジュナスの記憶の中のテレサの白い指が、飛び散った赤い血に濡れる。
“あの時”ジュナスは誓ったはずだ。
理想や信念に縛られてはいけない、正義を遂行する事が全てだと信じてはいけない。
引き金に指をかけた時に、感情に支配されてはいけないと‥‥‥──
大きく息を吸い込んだ後で、ジュナスは憮然としたままのカミーユに語り掛ける。
「カミーユ君、私達は今回のシャトルで必ず宇宙へ還るんだ」
ジュナスとアムロに見つめられ、カミーユは渋々といった表情で首を縦に動かした。
だが、カミーユ・ビダンの瞳は誰が見ても迷いを捨て切れないまま揺れていた。
- 641 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:12:43 ID:FSs90ZNj
──次回、11月21日。
- 642 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/10/31 20:13:16 ID:FSs90ZNj
次 回 、 第 三 次 シ ャ ト ル 攻 防 戦 。
- 643 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:34:15 ID:xHc6hfPf
- >4つ離れたハンガーでは、フラグ中尉がエリスを手伝っている。
>カミーユが会釈をすると、フラグは無精髭で一杯の口をニヤッと歪めて笑って見せ
た。
フラグさんキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
さすがISAPさん! 他の職人にはできないことを平然とやってしまう。
そこにしびれる、憧れるゥウゥウウ!!
- 644 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:43:44 ID:VhPZM4uf
- ISAPさん・・・
あなたって人はー(・∀・)チゴイネ!
悲恋を予感させる伏線も見事だし
騎馬民族の末裔チックなフラグさんも素敵だ!
なによりシェリーたん(((((゚д゚;)))))ガクガクハアハア
- 645 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:56:01 ID:aY9AuQ/g
- フラグさん…キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
テレサタン…どうなったの?ドキドキする…
- 646 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:56:14 ID:t/TaoUCG
- 408 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 04/10/12 01:06:50 ID:lnJxDpof
ネタがないと死んじゃうんでしょ?
ってフラグさんが言ってました
↑
変なレスから登場したフラグたん。今後の活躍を期待します。
- 647 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 20:57:41 ID:aY9AuQ/g
- 連カキコすまん
>──次回、11月21日。
orz OTZ ○| ̄|_
- 648 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 21:37:38 ID:EfIVi0Kz
- なにやらジュナスは悲しい恋ばかりな感じですね…。
ベルナデッタとは幸せになってほしい。
- 649 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 21:40:03 ID:FoELWToK
- キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
て・・・テレサたん・・・
- 650 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 23:03:18 ID:OTexlPN0
- フラグさん ウケタ
- 651 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 23:14:26 ID:ufrRHQGP
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
今回も乙です。
シェリー&ステファニーのエロも、カミーユの悲壮感も
> 4つ離れたハンガーでは、フラグ中尉がエリスを手伝っている。
> カミーユが会釈をすると、フラグは無精髭で一杯の口をニヤッと歪めて笑って見せた。
この文章で、すべて笑いと化して吹っ飛びました〜 (・∀・)ノ
フラグたん、キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
作中に現れるとは思いもしませんでしたよっ。
やりますねぇ、ISAPさんw
カミーユの鬱っぷりは、原作よりすごそうな感じですね。
今からフォウへの恋心を自覚してるあたり、よけいに後のダメージが心配です。
そして、ジュナスの過去も気になる〜。
テレサぁー・・・・゜・(ノД`)・゜・
ジュナスは辛い恋が付いて回るのか、女運が悪いのか…。
ベルナデッタと早く再会して、新しい気持ちに気付いて欲しいが。
わだかまりが解けて、お互いが意識して行動に移るまでには
おそろしいほど時間がかかりそうだなぁ。
>「ああ。だが、ティターンズを倒したければアーガマへ一刻も早く合流すべきだ」
…なんとなく、この台詞が気になりました。
現実をよくみている、ジュナスらしい台詞なんですけどね。
ちょっと寂しい気持ちがしました。
- 652 名前:名無しさん@ピンキー :04/10/31 23:47:42 ID:DJCJW29y
- フラグさんがあらわれた!どうする?
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)ノД`)・゚・。━━━!!!
ISAPネ申様、毎度乙です。
- 653 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 00:56:44 ID:OdIUi6Dv
- >>646
1stからひっぱってきたネタなのに
変なレスとは失礼なw
ネタ雑談できただけで大成功なのに
本編中に登場してしまうとは・・・
穴があったら入れたい気分です
- 654 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 02:23:07 ID:osyEJXLa
- >>──次回、11月21日。
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 三週間も休みだなんてヤダヤダ!!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
_, ,_
(`Д´ ∩ < ジュナスの過去キボン! 外伝キボン!!
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
- 655 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 06:02:26 ID:mmwheOR/
- オレ、マリみてとかのレズ(百合)って苦手なんだが
シェリーとステファニーにはハッピーエンドになって欲しいと思う。
マジで(T_T)
- 656 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 09:36:24 ID:vZanRALI
- シェリーとステファニーのどちらかが死にそう・・・
- 657 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 11:04:31 ID:/ZdsDaud
- フラグが立った、と言いたいわけですか
- 658 名前:656 :04/11/01 12:41:26 ID:bATYcvg9
- >657
意味ワカンネw
- 659 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 13:34:37 ID:IwQef7ZZ
- ISAP氏、今回もお疲れ様です。
フォウ&カミーユ好きな自分としては、今後の展開から目が離せなくなっています。
アムロ&ララァをなぞる様にあの二人も同じ結末を辿るのか。ジュナスもそうですが、皆似たような傷を負って大人になっていくのですねぇ。
3週間もきゅんもきゅんしながら待ちたいと思います。
余談-皆さんのレス読むまで「フラグ」さんが誰かわからなかったYO!スマンカッタOTL>住人&ISAP氏
- 660 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 19:59:08 ID:4r/z+F0+
- フビライの兄弟にフラグって居たような気がする
- 661 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/01 21:50:50 ID:yU2SpmUz
- ネタから生まれて、ホントに新キャラになっちゃったフラグさんは
西アジアまで遠征に出かけて、イランに王国建てちゃった人とは
関連ないだろうなぁ
- 662 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/02 21:12:32 ID:/XlOUzD1
- 遅レスでつが、ISAPさん、お疲れさまでつ。
ついにフラグさんが…w
カミーユとアムロの対比はいつもの事ながら切ないのでつが、
ジュナスの今までに描かれてこなかった過去にも焦点があたりそうで、
今後の展開に興味が涌いてきまつ。
> ──次回、11月21日。
…_| ̄|○ワタシ、マ~ツ~ワ♪イツマデモ、マ~ツ~ワ♪ …
- 663 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 02:15:02 ID:E+TQDWhF
- 次回の降臨まで3週間あまり…
どうやって保守するか
フラグさんについて語り合いたいが、さすがに材料少ないな。
- 664 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 03:45:23 ID:mXjlqBv2
- 3週間は長いなぁ・・・・。
しかし本当にクオリティの高い作品だ。
先が気になってしょうがないぜえ
- 665 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/03 21:13:25 ID:i2Kjel9S
- PS2で出る「ガンダムvsΖガンダム」にΖΖも参戦だとか。
そういえば去年の発売日にはVOE外伝の
カミーユxエマの特別SSが掲載されたよなー
今年も(ボソッ
- 666 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 00:52:10 ID:g/2maJty
- 宇宙に戻ると、アムロはもう出て来なくなるのか。
ちょっとさびしい。
カミーユは女性関係の整理が大変なことになってる(w
- 667 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/04 02:32:48 ID:sViSBxkm
- >>663
逆に考えると、妄想というかでっち上げれる部分が多い、と思うんだけどね
多いというか、許容されるというか
「点検」作業では無く、「エリス」を手伝っている事
カミーユが会釈してる事から、エゥーゴだろう
MS部隊しか降りてきていないから、エゥーゴという事はMSパイロット
出撃シーンが無いのは、ジャブロー戦で機体失ってる、とするのが無難かなぁ
乗機はなんだろう
フラグさん、中尉なんだよね
中尉の人、ほとんどディアス乗りだな
バッチとかボティも中尉だっけ?
- 668 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 01:25:29 ID:cuDymDoM
- 中尉って事は、軍歴もそれなりか
ジュナスが4年かけて昇進してるから
同等以上の歴はありそう
中抜なしの8年選手とかだと、1年戦争経験のベテラン
ジオン系だったりすると、ジャブロー侵攻は2回目の可能性も
- 669 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 02:30:04 ID:bvmZIXgG
- 搭乗MSはグフなんか似合うと思うんだが、Zの時代じゃ旧式過ぎるな。orz
- 670 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 08:14:05 ID:np9CCcUy
- フラグさんのフルネーム教えてほしい。
GNO2のパイネームと顔グラの変更かける。
- 671 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/11/05 09:05:30 ID:93/Q0cHW
- モンゴル人にファミリーネームはないぞ。
例えばチンギスさんの息子のジュチさんだと、正式には
「チンギスの ジュチ」
と呼ばれるし、ジュチさんの息子がフラグさんだとすると、
「ジュチの フラグ」
というふうになるのだ。
- 672 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 09:32:34 ID:np9CCcUy
- モンゴリアンなの?
もう一回読み返してくる。
- 673 名前:さすがたん ◆0SuzPNxsrE :04/11/05 09:33:48 ID:93/Q0cHW
- そういやモンゴル人とは明記されてなかった・・・
すまん、忘れてくだしぃ。
- 674 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 12:19:49 ID:q5XST0L9
- >>660-661
- 675 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 13:02:39 ID:np9CCcUy
- うーん、モンゴリアンだと苗字がないのか。
顔はバッチリのやつがあったんだけどなぁ。
ISAPさんの設定待ちだな。
第2クールが始まってませんように・・・
- 676 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 13:52:12 ID:QsZ1skg9
- ほら、ライラ・ミラ・ライラとかそういう感じのノリで
フラグさんのフルネームは
フラグ・フラグ
- 677 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 17:31:06 ID:uYnEtbro
- フラグ・タテ・マス
……ああ、ごめんなさい!だから、ざぶとんを取らないでorz
- 678 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 17:32:41 ID:np9CCcUy
- マス家の一員か。ありえるな。ありえるか?
- 679 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 19:38:19 ID:sMMJkKt9
- が
- 680 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/05 22:59:44 ID:0l87bqs+
- マス家微妙かも?歳がそう離れてなかったりすると尚更
シャアと面識あることになってしまうよねぇ
歳食わせると、パイロットしてて大丈夫なんか?って感じだし
フラグ・ラグ・ハヤオとか
なんとなくソレっぽいが、どうか
- 681 名前:寿司屋 :04/11/06 03:06:42 ID:03Gnjszg
- >>620 ISAPさん
どもです。こちらは気楽に書かせていただいてまつw
V.O.Eは製本していつも枕元で楽しんでます。
ここまできたらいずれは氏の完全オリジナル小説も読みたいぜ、などと思いつつ…
- 682 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:07:51 ID:03Gnjszg
- ずぬ……りゅるるる……ッ
「く……ぁはあ――――――」
「お、おぉ……」
限界まで傘の張った肉の杭の先端が、狭苦しい膣内の粘膜壁を押し分けながら先進してい
く。
内部はたっぷりと淫蜜に濡れ、温かさも優しさも申し分なかった。
いや、むしろ熱すぎるくらいだった。
オレは窒息しそうになりながら、アウアウとだらしない声を漏らしている。
……そしてとうとう根元まで挿入がなされた時、彼女の愛液で濡れた陰毛どうしが擦れ合
って、チャリ、という音が聞こえた。
「く……ふ、フフフ……」
「あ……あ……」
女に、犯された――
救いようのないその事実に対して茫然自失となるオレとは対称的に、ライラは新たな高揚
感を覚えているようだった。
性器を結合させたまま、上から身を覆いかぶせてくる。
すりすりと頬擦りをし、耳たぶを噛み、「気持ちいいだろ?」と囁いてきた。
薄紅色に染まった頬と耳介をくすぐる熱い吐息が、彼女の興奮と倒錯を物語っていた。
「う……ああぁ……」
答えることも出来ず涙目になって首を振るが、ライラは「……返事は?」と言って、腰を
ゆっくりと動かし始めた。
ちゃぐ、ちゅぐ、ちゅく……ッ
- 683 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:08:36 ID:03Gnjszg
- 淫猥な音が、あたりの空間を支配し始める。
「あっ!あぁ……」
たまらずオレは悲鳴をあげた。
彼女が腰を上げるたびに、膣内のヒダ一枚一枚がまるで別個の生き物の如くオレのペニス
に絡みつき、全体を余すことなく刺激して通り過ぎていく。やがて抜けるか抜けないかと
いう場所まで来るのだが、ライラの膣は絶妙な締め付けで亀頭の傘部分に吸い付いて、絶
対に逃すまいとする。そこで彼女が腰を降ろせば再びその肉ヒダの渦がオレを迎え入れ、
沈め、埋もれさせていくのだった。
ぐいぐいと無理矢理高みへと追い詰められていく。
それが苦しいのか心地よいのか、オレには全く判断がつかない。
「ほら……返事は?」
だというのに、ライラはそんな事情など意にも介さずオレに回答を強要してくるのだ。
「う……うぅ……」
「気持ちいい?」
緩徐に、大きく腰を動かしつつ尋ねられる。それでも答えられずにいると、
「気持ちよくないの?」
ぐじゅ!くちゅ!きちゅ!くちゅッ!
途端に、彼女の腰の上下運動が激しくなる!
「あっ!?うわぁあああーーーっ」
突然強くなった快感に、オレはおののいた。
「気持ち良くないなら、良くなるまで激しくなるよ」
「あー!あー!はぁあああああぁぁぁーーーーーーーーーー…………ッ!」
半狂乱になって悶えるオレの顔を、ライラは愛しそうに撫でた。
- 684 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:09:44 ID:03Gnjszg
- 「ほら……ほら……ほらぁ……っ」
グジュ!ブジュ!ヂュグ!ニチュ!ギチュ――
「あ……あぁ……わ、分かった!分かったからッ!気持ちいい!気持ちいいから止めてく
れぇッ!」
ややもするとそのまま達してしまいそうになる程の快楽の中、オレは必死になって声を上
げた。
このまま最初から最後までやられっ放しで果ててしまうのは、これから先一生この女……
いや、女という生き物全般に屈服する事のように思えてならなかった。
本当は、イッてしまいたい。
出してすっきりさせてしまいたい。
だが、強制的なセックスで絶頂を迎えてしまうのは、人間として何かが間違っている!
理性と倒錯の狭間で、オレは自分が自分であるために死に物狂いでもがいていた。
依然として激しい抽送が続く中、そんな男のささやかな抵抗を知ってか知らずか、優雅な
微笑みを絶やさぬまま、なめらかな指先でオレの胸を腹を静かになぞるライラ――
まるで、愛して止まない男にそうするが如く……穏やかな愛撫だった。
ビクビクビクビク……ッ!
「あっ!?く……ぅ……あ……」
身体の中で、何かが大きな津波のように湧き上がる。
(……マズイ!)
と自覚した頃には既に、自身ではどうにもならない高まりが破裂寸前まで膨れ上がってい
た。
「ど、どいてくれ……ライラっ!」
「ん?――フフフ、どうした?」
- 685 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:10:50 ID:03Gnjszg
- 「もう駄目だ……とめて……退いてく……抜い……ぬ、ぃ、い……イイっ!」
ライラの腰の動きが止まるが、オレの体内ダムはもはや決壊寸前だった。
「は、早く抜け!で、出るぅ!」
己の慌てふためく姿がまるで馬鹿らしくなるほど、オレの腹の上に君臨する魔女はまるで
落ち着き払っていた。しっとりとキメ細やかな肌を伝って落ちる汗の玉が、キラリと光っ
た。
ライラは大の男が漏らす「出てしまう」という弱音を耳にするなり歓喜の色をその貌に浮
かべると、馬乗りだったそれまでの姿勢から再び上体を前倒しにかぶせてくる。
彼女の豊かな乳房が下に居るオレの胸に押し付けられてムニュリと歪んだ。
ただでさえ深く結合していた性器も、さらに奥底へズブズブと音を立てて沈みこむ。
膣内部は依然としてその蠢きを止めてはいない。むしろ、より熱く。より情熱的に――
「は……ぁ……」
オレは両目を固くつむって歯を食い縛り、その時の到来を拒み続けていた。
もはや、一瞬の隙が命取りである。
燃え尽きる寸前の蝋燭の炎にも似た激しい集中力で、快楽の猛攻をかろうじて凌いでいた。
緊張の糸は正に切れる直前。
そんな一瞬即発の状態に、彼女は呆気なくトドメを刺すのだった。
ギュッと上からしがみ付くようにオレの肉体を抱きしめ、それからあの甘い吐息とともに
発したのはただ一言、
「出して」
という優しい「命令」――
瞬間、爆ぜた。
――グブリュッ!びゅぐっ!ドクンドクンドクン……
- 686 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:11:44 ID:03Gnjszg
- 「あっ!!……はぁああああぁぁぁぁーーーーーーーーっ」
情けない悲鳴とともに、オレの全てが股間に聳え立つ男の象徴部分から漏れ出していく。
彼女の肉壷に閉じ込められていて見えるわけではない。だが確実に……男性器が!ペニス
が!有り得ぬほど大きな脈動をもって粘度の高い白濁液を吐き出している!
気の遠くなるような快感が全身を駆け巡ってオレを絶叫させるぅ!!!
びゅぐっ!ビクン!びゅる!ぴゅるるぅっ!!
「ひ、ぃ、いぃいいいいいいいいぃぃぃぃぃーーーーーーっ!」
「あ……あ……で、出てる……中尉のが……可愛い――」
うっとりと……自分の子宮へと打ち出される精液の感触に酔いしれるライラの声。
小刻みに腰を動かしてその吐精を促しながら、一方ではオレと唇を合わせ舌を突き入れて
くる。
熱くぬめった舌は口腔内で暴れまわり、上も下も彼女の情欲で揉みくちゃにされていく。
これまで経験したことのない強烈な射精感に、オレは泣いた。
ただただ泣いた。
この部屋に引っ張り込まれてから幾度目の涙か知れないが、構わず泣いた。
……泣く以外に、無かった。
あまりにも情けない。
男として、人間として……あらゆる尊厳を踏みにじられながら、どうしてオレのカラダは
こんなにも悦びに満ち満ちているのだろう!?
ぴくん…………ビク、ビクン…………びゅるっ――
(ま、まだ射精してる……)
- 687 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:12:42 ID:03Gnjszg
- 肉体の反応が示すとおり、このセックスに心地よさが無かったといえば嘘になる。
半ば(というか、ほぼ)レイプだったにも関わらず、オレには充分な快楽が与えられてい
た。……否、こんな快感は生まれて初めてだった。だからこそ、オレは彼女の軍門に下っ
てしまったのだ。
そこまでは、いい。
だが、問題はもう一方の「心」の方だった。
自己嫌悪はある。
出来ることなら、このまま溶けて消えてしまいたいという羞恥にもかられている。
にも関わらず、もう少し彼女の体の温かさに触れていたいという欲望の灯火が胸の奥底で
芽生え始めているのも確かなのだ!
この浅ましさ――!
一体どこの世界に、女に犯される男がいる?犯されて喜ぶ馬鹿がいる?犯された相手に情
を移す間抜けがいる?なぜオレはこんな目に?どうしてライラはここまでオレを辱める?
そもそもの原因は誰にある?
とりとめもなく自問自答を錯綜させながら……もう、自分でもわけが分からなかった。
「――ジェリド」
ふいに、誰かが優しい声でオレに語りかけてくる。
……いや、ここに居るのはオレとライラだけ(でなければ自殺してやる)なので、彼女の
言葉には違いない。だが、そうと意識するには先ほどまでの態度とあまりにもかけ離れて
いて、さらにその変化の度合いも急激すぎた。
「少し休もう。疲れただろ?どうやら苛めすぎたようだ。――すまない」
「……あ、ああ」
彼女の殊勝な発言に戸惑いを覚えながらも頷くと、ライラはオレの脇に横たわった。
- 688 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:13:39 ID:03Gnjszg
- 「おいで」
そう言って、彼女はその胸の中にオレの顔を引き入れた。
「んむ……」
形のない巨大な隆起の間に挟まれて、オレはやや息苦しさを感じるが、それ以上にその温
かさは今のオレにとっては絶対だった。
女の肌の良いが鼻腔をくすぐる。
傷つき散々四方に引き裂かれていたオレの心が、みるみるうちに癒されていく……
傷つけた張本人に癒されるというのもおかしな話だが、事実そうなのだから仕方がない。
「準戦闘配置まであと2〜3時間か。……それまで寝ているといい。本当は時間一杯なぶ
り者にしてあげるつもりだったけど、フフ、私も今のでイッてしまったからね」
恐ろしい事をさらりと言ってのけるが、半ばまどろみかけている意識には恐怖も半減であ
る。
この時、どうしてこんな女の胸に包まれて安堵感を得られたのか今もって不可解な出来事
だったが、とにもかくも、数時間後にジャマイカンのやや甲高い艦内放送の声で起こされ
るまで、オレは彼女の腕の中で母親に抱かれて眠る幼子のように穏やかな時間を過ごすの
だった。
*********************
……そして、今回の作戦が開始された。
その目的は、現在追撃中であるアーガマとモンブラン――サイド1、サイド2、月のいず
れかへ進路をとりつつあるエゥーゴの戦艦2隻――に対する攻撃である。
ライラ部隊の母艦である「ボスニア」のMSデッキ。
オレはハイザックに乗り込み、ひとり発進の時を待っていた。
ライラ大尉の乗機ガルバルディβの手が、ハイザックの肩に触れる。
回線が接続され、彼女の通信が入った。通称「お肌の触れ合い回線」である。
- 689 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/06 03:14:25 ID:03Gnjszg
- 「いいな?私の隊が先行する」
「分かっている」
「宇宙では、全周囲に気を配るんだ」
オレは頷きながら、
「モビルスーツの装甲越しに殺気を感じ取れって言うんだろ」
と、先ほど彼女のベッドで教えられた事を繰り返した。
「……そういう事だ」
ガルバルディはオレの機体に触れていた手を離し、発進用のカタパルトを装着する。
やがてシグナルが点灯すると、彼女の機体はうなりをあげて滑走路を加速し、離陸。
瞬く間に小さくなっていく。
他のガルバルディも同様に発進し、オレの部隊が残された。
「……宇宙の真空中に己の気を発散させる、か」
まるで雲をつかむような話だが、宇宙での戦闘に慣れた彼女がそう言ったからには、三次
元空間戦闘のコツは案外こういった漠然としたところにあるのかもしれない。
(我慢する時には我慢するのも生き方のハズだ。――ままよ)
心の中のわだかまりを振り切るように、オレはスロットルを強く踏み込んだ。
続く
- 690 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/06 11:58:29 ID:ch4QSDEd
- ライラ死んじゃうのか・・・悲しいな。
でもエロパロとしては(・∀・)イイ!!
- 691 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 02:46:20 ID:BXssviGk
- 新たなる『電車男』の枠をねらうスレはここですか?
いや、マジで出版してほしーなー。エロあり版と無し版で。
あ、でもその前に完結しなきゃな。
完結させて、再編集(加筆、修正、推敲など)とエロあり版、無し版書き分けて、
映像化に向けてシナリオ、脚本手がけて・・・
ISAP氏これからも大変ですね。
- 692 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 07:53:31 ID:yPInPJbG
| | ̄| | |ヽ/|祭だ!!祭だ!! ( | (⌒)`)⌒`)キュンキュン!
| | |/| |__|/ ∧_∧ ⌒`)ドし'⌒^ミ `)⌒`)ォ
| |/| |/キュンキュン!( ´∀` )つ ド ∧_∧⌒`)
| | |/ ( |〕つ/] / ォと( ・∀・ ) 突撃――!!
| |/ ( | (⌒)`) ォ ヽ|〕⊂〔| )`)キュンキュン!!
| / (´ ´し'⌒^ミ `)`)ォ (⌒) |
|/ キュンキュン! 彡  ̄(__)`)`)
- 693 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 09:39:05 ID:KvwzUPLu
- >>691
いや、新たな電車男は某スレで誕生しつつある。
スレ荒れたらいやなので詳細はいわないがな。
- 694 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 12:40:04 ID:7NpuVaaV
- ジェリドキタ――――――(゜∀゜)――――――!!!
- 695 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 20:52:13 ID:+11W2UUU
- 今日はISAPさん、遅いなぁ
- 696 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 20:59:13 ID:rv0B3IOO
- >>695
──次回、11月21日。
ですよ。
待ち遠しいですね・・・。
- 697 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 21:00:05 ID:rv0B3IOO
- 698 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/07 23:55:09 ID:S6+LVN/G
- >696
ついいつもの癖で来てしまった!!
ええい!打ち所が悪いとこんなものか!
・・で、ライラの人マダー?
- 699 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 14:23:06 ID:lTE5Yv4l
(´-`).。oO(ISAP神の降臨がないと、心まで寒いなぁ…)
/ ̄旦 ̄/ヽ
/___/ ※/)
/ ※ ※ ※ ※ //
(ー―――――_,ノ
- 700 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/08 21:41:12 ID:RtCXxPxp
いまだ700げっと〜〜!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
___ ______ ───────────…‥
/日 「 日\_.\ ━━━━━━━━━━━━…‥
|. │/ \ ┃ ..|しぃ | ───────────…‥
._________\∧∧ |_/__/,-、__\ | / /━━━━━━━━━━…‥
()_____|_日 (゜ー゜* )(@)_二〉 ̄,ー' ゞ ⌒ヾ∠_────────…‥
\|乙/∪∪=/__/__二二, =- 三ニ=−──…‥
<_,<、二ニ_/ ̄ ̄ //_ く ̄ ━━━━━━━━━━…‥
l/ l/^ー' / / ∨.N \ ────────…‥
━━━━━━━━━━…‥
────────────…‥
- 701 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 00:09:15 ID:dFd5ykJK
- ジェリド! ジェリド!
_ __ ∩ ∩ __ _
( ゚∀゚) 彡 ミ(゚∀゚ )
⊂l⌒⊂彡 ミ⊃⌒l⊃
(_) ) ☆ ☆ ( (_)
(((_)☆ ☆(_)))
- 702 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 15:43:51 ID:gtcg8IIW
- ふーむ、来年中くらいには、宇宙空間に五臓六腑をブチ撒けて惨めったらしく死ぬトリノの姿を拝めるのだろうか
- 703 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 15:53:00 ID:9vAr6wAx
- >>702
コロニーレーザーに巻き込まれて死にそう
- 704 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 18:05:20 ID:ZsbzQltq
- えー。
もっと嬲り殺しみたいにならないと納得できないYO!
- 705 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:48:17 ID:n+m/ZWUZ
- 敵艦を補足するや否や、ライラの行動は迅速だった。
バーニアを全開に、迫り来る艦砲射撃の合間を縫うようにして突っ込んでいく。
(奴は火線が怖くないのかッ!?まるで周りを見ていない。いや――)
ガルバルディの背後に、敵艦から発進した量産型モビルスーツ「GMU(ジムツー)」が
追いすがる。
そのビーム・ライフルから数発の光線が放たれた。
……が、ライラはその射撃を軽々と避けてみせると、振り向きざまにビームを撃ち返す。
返り討ちにあったGMUはたちまち火球に飲み込まれ、爆発四散するのだった。
(……す、すごい)
オレは目を見張るばかりだった。
ルナツー所属の実戦部隊が誇るエースパイロットの噂は時おり耳にしていたが、これほど
までとは思いもよらなかった。
(これが、敵の殺気を感じるという事なのか。……んっ――!?)
感心ばかりもしてはいられない。
こちらにも敵モビルスーツが迫ってくる。
最初の砲撃があってからわずか2〜3分という短時間で、現場は早くも混戦模様を呈して
いた。
(そうか。宇宙じゃMS同士のドッグファイトは、いくら組織戦といってもこうなってし
まうから)
己で四方の気配の動向を探る以外にない。
あらゆる電子機器の能力をほぼ無効化する「ミノフスキー粒子」の散布下空域では、レー
ダーやコンピューターで得られる情報など、所詮は補助的なものに過ぎないのだ――
オレは、先ほどライラに教わった内容を心の内に反芻していた。
ライラが「先行する」と主張したのも、それをオレの目の前で実践してみせるつもりだっ
たのだろう。
- 706 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:49:10 ID:n+m/ZWUZ
- 「人にやれてこのオレに出来ない事があるかっ!オレはティターンズなんだぜっ」
誰にともなくそう呟くと、オレもライラに倣ってMS戦の激戦地へ突っ込んだ。
二閃、三閃。
殺気のこもったビームがハイザックに肉薄し装甲を掠めるが、ライラの戦いぶりに感化さ
れていたその時のオレは、意にも介さなかった。
すれ違いざまに撃ちこんだマシンガンの弾丸が、黒いリック・ディアスの右腕を抱えてい
たバズーカごと吹き飛ばす。
ライラはライラで、部隊の僚機とともに戦艦モンブランへ攻撃を仕掛けていた。
雨あられのような砲撃が彼女の機体に集中するが、ガルバルディの機動力は捕らえきれな
い。ライラの放ったビームが、すでにモンブランの各部から数本の火柱を立てていた。
撃沈が時間の問題であるのは明白だった。
(オレ達が押している。ここで敵を殲滅できれば、汚名挽回だって……)
そう思い始めた矢先、異変が起きた。
もう一隻の戦艦「アーガマ」のいる方向から放たれた一条の火線が、オレの部隊で後方に
いた一機を貫いたのだ。
「なっ――!?」
その時、オレは仲間がやられたことへの怒りや恐怖などではなく、有無を言わさぬその正
確無比な射撃に唖然とするばかりだった。
一瞬の間を置いた後、そのハイザックから光球が膨れ上がり爆裂する。
そこでオレはようやく正気を取り戻し、慌てて「散開!」と指示を出した。
アーガマの砲撃ではない。明らかにMSクラスのビームだった。
「ジェリド、気をつけろ!こちらも一機やられた。エゥーゴにも、只者でないのがいる」
いつの間にそばに来ていたのか、ライラの固い声がノイズ交じりの無線でそう告げてくる
のが聞こえた。見れば、彼女が先ほどまで苛烈な攻撃を仕掛けていたモンブランは無残に
撃沈されている。
- 707 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:50:05 ID:n+m/ZWUZ
- 各部から無数の炎を吹き上げつつ爆散する敵艦を目にしながら、しかしオレはますます高
まる緊張を抑えきれなかった。
戦艦を容易く撃墜してみせるライラ。
これほどの戦士が警戒しなければならない相手とは、一体どんなパイロットなのか……?
(あの時の赤いモビルスーツか?)
その思考が脳裏を掠めると同時に、
「ああっ!?」
突如、ライラの悲鳴が聞こえた。
再び例のビームが伸びてきて、ガルバルディの両脚を破壊したのだ。
「あそこか――ッ!」
オレは瞬時に火線の走った方向を見極めると、そこに向かってスロットルを全開にハイザ
ックを加速させる。
「ジェリド!?」
彼女の驚きの声をよそに、とにもかくも機体を敵の方へ向けて飛び込ませる。
このままでは、機動力を減じたガルバルディは奴にとって格好の餌食だ。
(そうなる前に、オレが墜としてやる!)
……今にして思えば、この時オレはなぜこうも瞬時にその判断が下せたのかは分からない。
その行動は実に反射的、本能的だった。
身体の底から湧き上がる何かの衝動がそうさせているかの如く、オレの特攻に迷いはなか
った。
途中、GMUが単機で立ちはだかる。
だが、妙な力に突き動かされているオレにとってはお呼びではない。
- 708 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:51:09 ID:n+m/ZWUZ
- 「どけ!ってぇ!!」
コックピット内で怒鳴り散らしながら、オレはマシンガンの砲火をそいつに叩き込んだ。
GMUは回避する間も反撃するゆとりもないまま光芒の中に消える。
その向こうに、「奴」は居た。
(見えた――!)
カラーリングこそ変更されているが、間違いない。
それはオレ達がグリプスで機動実験していたガンダムMk-Uだった。
本来はティターンズのフラッグシップMSとなるはずだったガンダムが、オレ達に銃を向
けている……!
一瞬、あのカプセルの件が頭をよぎった。
が、奴はそんな感傷に浸る余裕など与えてはくれない。
ビームライフルが立て続けに火を噴き、3発目がハイザック左肩のスパイクアーマーを掠
めていく。
オレはかろうじてジグザグに機体を進ませながら、マシンガンで応酬した。
Mk-Uとの距離が徐々に狭まっていく。
200メートル、100メートル……
双方、残りの弾薬が間もなく底を尽きようとしていた。
この距離では弾倉を入れ替えている暇はあるまい。
オレのハイザックは右手でマシンガンを撃ち続けながら、左手を腰部アーマーに取り付け
られた白熱斧ヒート・ホークへと伸ばす。
Mk-Uもこちらの仕掛けた接近戦に対応すべく、ライフルを腰のマウントラッチに下げ、
背部バックパックのラックからビーム・サーベルを抜いた。
オレは全弾撃ち尽くしたマシンガンを投げ捨て、Mk-Uへと斬りかかる!
- 709 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:51:56 ID:n+m/ZWUZ
- 白熱斧と光剣が交差し、激突した。
ズズン、という重苦しい衝撃がコックピットに鳴り響く。
――敵を、アーガマから離さなくっちゃ――
接触したガンダムMk-Uから聞こえたその声に、オレは新たな戦慄を覚えた。
忘れもしない、この子供の声は……ッ!
「カミーユ・ビダン!?実戦に出るなんて――」
「っ?……ジェリド・メサ中尉かっ」
両機はそれぞれ格闘武器の柄を両手持ちに構え、鍔迫り合いの姿勢のまま力比べに移行す
る。
だが、一瞬の膠着状態の後、ハイザックはMK-Uの圧倒的なパワーの前にジリジリと押さ
れ始めた。
各関節部アクチュエーターが悲鳴をあげ、力不足をしきりに訴える。
カプセルの時もそうだったが、さすがにこの機体では「ガンダム」と真っ向から渡り合え
るものではない。
ギ、ギ、ギ……
と、嫌な音が装甲を伝って聞こえてきた。
かといって、ここで退けばその次の瞬間サーベルに切り裂かれるのは目に見えている。
「カミーユッッッ!!!」
意を決して、オレは右マニュピュレーターの操作レバーを引いた。
ハイザックはヒートホークの柄に添えていた右手を離し、隠し持っていたビームサーベル
を掴む。
光粒子が瞬時に刃を形成し、剣になる。
「死ねぇええええええええいッ!」
- 710 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:53:11 ID:n+m/ZWUZ
- ハイザックは、左手のヒートホークでMk-Uと剣刃を激しく撃ち合わせたまま、Mk-Uから
死角となった右手のビームサーベルを繰り出した!
予想もしていなかった方向からの攻撃に、カミーユはどうする事も出来ずにその一撃を喰
らう。
斬り付けた先にあったMk-Uの左腕が切断され、マウントされたシールドとともに、はる
か後方の闇の中へと吸い込まれていく。
「この糞ガキがあぁッ!」
続けざまに、今度はヒートホークの第二撃をガンダムの脳天へと振り下ろす!
これはスレスレで避けられてしまったが、もはや流れは完全にこちらのものだった。
「オレは貴様の!貴様のせいで……ッ!!」
さらにビーム・サーベルで第三撃!
ヒート・ホークの四撃!
五撃!
勢いづいた攻撃の怒涛のような連続に、さしもののガンダムも避けるのが精一杯である。
腰に降ろしたMk-Uのライフルが、エネルギーパックの部分から引き裂かれて破裂した!
「貴様のせいで、あんな!あんな……なぅわぁああああああーーーーーーーーッ!!!」
――う、わぁああああああ!?――
復讐の高揚感に猛り狂う中、カミーユの恐怖に満ちた悲鳴が耳に心地よい。
……だが、奴はオレの猛攻に恐怖したのではなかった。
- 711 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:54:43 ID:n+m/ZWUZ
- 突如、Mk-Uの動きがピタリと止まる。
絶好のチャンスのはずだった。
このままたたっ斬ってしまえば、それでオレの復讐劇はハッピーエンドを迎えるはずだっ
たのだ。
しかし、オレはカミーユのただならぬ反応に、思わず攻撃の手を止めてしまっていた。
「な、何だ?これ……ッ。女のひと――『ライラ』大尉!?誰なんだ……?あ……く……
ぅ、な、何だ!?ぬ、ヌルヌルして……温かくて……い、痛いッ!?ちゅ、中尉、あなた
は一体――」
「……」
理解した。
オレは、この時のカミーユ・ビダンという17歳の少年が口にした言葉の断片から、彼が何
を目にしたのかを理解した。
これも、なぜ理解できたのかは不明としか言いようがない。
だが、オレにはなぜかそれが分かったのだ。
カミーユは、見た。
オレの心の中を覗いたのだ。
ジェリド・メサ人生最大の汚点を、女にレイプされたあの場面を、よりにもよって、こん
な子供に知られてしまって――
「ジェ、ジェリド中尉……ッ!それはオレが悪いんじゃない。元はといえば、あなたが母
さんを撃とうとしたり、オレの名前を――」
「ぶ……」
「……ぶ?」
- 712 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:55:55 ID:n+m/ZWUZ
- 「ブッ殺してやるぅぁあああああああああぁぁぁーーーーーーーーーっ!!!!!!」
オレは絶叫しながらヒート・ホークとビーム・サーベルを一度に振り上げた。
「死ぃいいいいぃぃぃねぇええええええぇぇぇぃッッッ!!!!!!!!」
そのまま、両腕を振り下ろす!
「わぁあああああああッ!?」
今度こそ、直面した己の死に恐怖する小僧の声!
そうだ!
今見たものを冥土のミヤゲに、誰に伝えることもなく死ね!カミーユ!!
――刹那。
あらぬ方向から飛んできた一条のビームが、Mk-Uに当たるまさにその直前でヒート・
ホークを直撃した!
「ぬ、ぅわぁああああッ!?」
いま少しというところでその衝撃に機体ごと弾き飛ばされ、今度はオレが悲鳴を上げる番
だった。
(な、何だ!?どこからの攻撃だ……っ?)
機体各部のバーニアを吹かして体勢を整えつつ、オレは全天視界モニターに映る機影に目
を凝らす。
(援軍!あ、あのモビルスーツ――!)
援軍は、リック・ディアスが三機。うち一機は、ガンダムMk-Uをグリプスで強奪してい
ったあの赤いディアスだった。
「ジェリド、後退する!」
突如、ノイズに混じってライラの無線通信が入る。
- 713 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:57:52 ID:n+m/ZWUZ
- 「ライラ!大丈夫なのか!?しかし、このままみすみすMK-Uを見過ごすわけには……」
「この距離で無線できる程ミノフスキー粒子が薄くなっている。危険だ!母艦の信号弾が
見えないのか?従え!」
「りょ、了解……ッ」
作戦中は指示に従う、と約束したということもあるが、何よりオレは恐ろしくてライラに
逆らえない。
あと一歩というところまで追い詰めながら、仕留めることができなかった。
「もうワンチャンスあれば……。だが、迷子にはなりたくない」
歯噛みをしつつ後退を余儀なくされる。
無論、この時ライラが下した決断は賢明だった。
オレは既に銃火器を捨てており、その上リック・ディアスを援護につけたMk-Uと戦って
も勝てる保証はない。
それどころか、3機のリック・ディアスとMk-Uに囲まれでもしたら即時にやられてしま
う。
オレは生き残った他のモビルスーツ達とともに母艦へと帰投しながら、ライラのガルバル
ディβと接触した。
両膝の先を失っていたが、ざっと見る限りとりあえず爆発の心配はなさそうである。
「どうりで敵のモビルスーツの数が少なかったわけだ。出ていたのか――」
ライラは、先ほどのリック・ディアス隊を指してそう言った。
現在位置から察するに、おそらくはこの付近にある低軌道防衛衛星の破壊に出向いていた
のだろう。その合間に折り悪しく本隊とオレ達との戦闘が始まってしまい、慌てて戻って
きたわけである。
それが、逆にオレ達にとっては思いがけない方向からの不意打ちとなったのだ。
「だが、戦果はあった」
こちらは2機撃墜されたが、あちらも同数のMSが撃墜され、その倍以上の機体を小・中
破させている。そのうえ母艦1隻を沈めているのだから、上々の功績と言わねばなるまい。
- 714 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 18:59:02 ID:n+m/ZWUZ
- 「しかし、私は正規のパイロットだ――」
と、ライラが呟くのが聞こえた。
「そのMk-Uにはカミーユとかいう民間人の子供が乗っていたのだろう?そんな奴に、し
てやられるなんて……」
「ライラ」
「笑いたければ、笑えばいい」
「……」
あのライラが、あんなにも恐ろしかったライラが、子供に負けて落胆している。
ある種痛快な出来事には違いないが、その姿を笑う気には到底なれなかった。
認めたくは無いが、カミーユが……あの少年の方が異常すぎるのだ。それは今回の戦闘に
限らず、このオレが一番よく知っている。
「もうすぐ着艦だ」
「ああ――離してくれ」
ライラは自機がこんな状態であるにも関わらず、気丈にもひとりで行こうとする。
たしかに、彼女ほどの腕があればランディングする足がなくともひとりで何とか上手くや
れるのだろう。
「いや、このままで行く」
「……ジェリド?」
「一応は……礼のつもりなんだ」
「……」
――私は、見つけたのかもしれない――
不意に、どこからか聞こえたような気がした。
誰の声かは分かっている。だが、本人が発した言葉ではない。オレが自然と感じ取れた思
念だった。
だから何も聞かず、オレはただ黙って破損したガルバルディの回収に手を貸すだけだった。
- 715 名前:怪傑!ジェリドくん :04/11/10 19:00:51 ID:n+m/ZWUZ
- なぜその声がそういう物だと理解することができたのか、これもやはり分からない。
カミーユと戦ってから、何もかも分からないづくめである。
だが、それは紛れもなく彼女の声――
いずれにせよ、このときこの瞬間から、オレは何かの歯車が新しく噛み合って回り始める
のをひとり感じずにはいられないのだった。
――その日の夕刻、中央アメリカ一帯では、異常な数の流れ星が観測された。
モンブラン撃沈のためである。
了
- 716 名前:寿司屋 :04/11/10 19:02:08 ID:n+m/ZWUZ
- ……以上です。
ありがとうございました!
- 717 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 19:46:47 ID:g9D18JxX
- 汚名挽回はわざとですか?それともジェリド君知能ですか?
- 718 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/10 22:25:19 ID:AtaxGwbo
- >>717
いの一番にそういう突込みを入れるお前が嫌い
寿司屋さんへ
ジェリドがニュータイプに目覚めたのね。よかったよ。
どんどん作品投下待ってます。
- 719 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/11 00:39:47 ID:0RSdx/MT
- カミーユとの衝突、どうオチつけんだと思ってたらw
爆笑しますた。
余韻を残す終わり方も良かった。
史実がわかっていても、こういうのはいいものです。
寿司屋さんまた来てね。
- 720 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/11 16:46:24 ID:6ojsmtSc
- __
, **==== 、
r/ ______ヽ
i 二/ リリリリリリリリ|ノ
└l. l !(┃)-(┃)l|
| l l|.''' ヮ'' ,|l | <突然モモーイ♪
. ル从`フ'v'i´リノ
. 爪,><爪
- 721 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/12 08:08:05 ID:qjQhCbux
- だ、誰だ貴様!
- 722 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/12 10:43:06 ID:PZWMf6xV
- 私はかつて伊集院光に広末涼子の偽者呼ばわりされた女だ。
- 723 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/12 16:54:15 ID:mh9/M7Dm
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´) < ISAPさんがいなきゃヤダヤダ!!
`ヽ_つ ⊂ノ
ジタバタ
_, ,_
(`Д´ ∩ < コメントだけでいいから降臨キボン!!
⊂ (
ヽ∩ つ ジタバタ
〃〃
- 724 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/13 00:20:23 ID:JqP+T3Jz
- >723、あんたちょっとせこいよ
- 725 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/13 10:48:04 ID:SVtyTNrY
- あと2週間…
. ∩_∩ ;
; | ノ|||||||ヽ `
, / ● ●|
;, |\( _●)/ ミ
; 彡、| |∪| |、\ ,
./ ヽ/> ) :
(_ニニ>/ (/ ;
; | | ;
' \ヽ/ / :
, //\\ .
; し’ '`| | ;
- 726 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/13 15:05:28 ID:ilZoiHrE
- ジェリド君面白かった。
良かったら次はマウアーとの絡みもみたいです。
- 727 名前:寿司屋 :04/11/14 00:52:22 ID:+b+O94A0
- ありがとさんです!
そう言ってもらえると、書き手として非常に嬉しいっす。
後の話を色々考えてるので、いくらかでも読める形にできればと考えてます。
- 728 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 19:08:40 ID:xPzyExvT
- >寿司屋さん
遅レスですが、GJ!
ISAPタンとは違った作風・路線で楽しめました。
後の話も期待してまつ!
- 729 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 20:51:18 ID:n6tPTrCB
- よし! ISAP氏の連載再開まであと一週間だ!
よくぞ耐えたぞ俺!(ノ∀`)
- 730 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 21:02:31 ID:YXcgZKhc
- 20日に我慢の限界に達することを>>729は知るよしもなかった。
- 731 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/14 22:19:11 ID:auv48ABn
- 今日あたり外伝が来るかと思ってたんだけど・・・
見事に外れた・・・orz
- 732 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/16 09:45:48 ID:kvHhLMUf
- 土曜日の夕方にガンダムやっててさ、見たんだよ。
久しぶりにリアルタイム放送を見た。もう何年ぶり。たしか一番最近見たのはターンA。
それはどうでもいいが、なんだ?あれ・・・。
今までのガンダムのパクリばっかりで、尚且つ子供だらけの幼児向けっぽい。
どういうことなんだあれは・・・。
あのアニメはガンダムじゃあねええ!!! むりやりガンダム出すな!
・・・とかここで言っちゃってスマソ。
- 733 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/16 15:15:20 ID:N2CTxp7I
- まだ、あと5日もある
|:::|::|__ 、-'''"´ ̄ ̄`"''''-、 __|_::::||
__|::::|::|_|_ / / \ \|::::||;;;||.. ___ .___
m|::|::|::::|_/ ● ,,. .,, ● ヽ:||::::::_|__|_ | |iiii
::::||::::|;;;;;|. (__人__) |目;;‖|≡| ̄|iiii
::::||::::|旦''-、、,,,,,,______,,,,,,、、-'' 超巨大ショボーン
- 734 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/17 02:56:29 ID:h5m39Nru
- 後4日で見れる
|:::|::|__ 、-'''"´ ̄ ̄`"''''-、 __|_::::||
__|::::|::|_|_ / \ / \|::::||;;;||.. ___ .___
m|::|::|::::|_/ ● ,,. .,, ● ヽ:||::::::_|__|_ | |iiii
::::||::::|;;;;;|. (__人__) |目;;‖|≡| ̄|iiii
::::||::::|旦''-、、,,,,,,______,,,,,,、、-'' 超巨大シャキーン
- 735 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/17 06:00:58 ID:iRxbxVod
- >>732
>今までのガンダムのパクリばっかり
最近はパクリじゃなくて、オマージュとかリスペクトとかいうらしいぞw
個人的にはそういうのは創作を手抜きしてるようで嫌いだがなー
縮小再生産そのものだし。
- 736 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/11/17 14:39:21 ID:HAs14nKX
- >>735
これがTHE ORIGINみたいなやつだったらともかく
餓鬼向けにむりやり廉価版にしてあるからなー。
オマージュでもなんでもないし…
ttp://popup6.tok2.com/home2/sonio/right11.html
しょぼいけど
- 737 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/17 21:15:29 ID:OFjG38+j
- あなたが指定したファイルは見つかりません、ばっかなんだが
ま、どーでもいーけど。
>>735
オマージュやリスペクトの他に、モチーフや新釈、原点回帰なんて言い訳もアリ。
- 738 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/11/17 22:45:30 ID:DMX1vfpv
- スマソ間違えたこっち
ttp://www.cyberdojo.com/PixieDust/anime/imagedir.phtml?imagedir=MP3/gundam
暇だしこのスレのテンプレ作っていい?
- 739 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/18 09:28:14 ID:iL1Gdt2B
- ダメ。
いや、マジで勘弁してくれ。
- 740 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/18 15:48:40 ID:XsLck9ie
- >>738
好意は非常にありがたいが
語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!
ガンダム以外の富野作品も可!
このスレのテンプレは第一スレからこの第六スレまでずっとそうだったように
↑に決まっているんだ、これが。
- 741 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/18 20:43:53 ID:mDIj/+g+
ベルナデッタです…… ヒロインなのに輪姦されたとです……
ベルナデッタです…… ヒロインなのに出番がありません……
ベルナデッタです…… 新キャラに人気を奪われてるです……
ベルナデッタです…… 再登場できるか不安です……
ベルナデッタです…… ベルナデッタです……
- 742 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 05:40:25 ID:c1mtxjbj
- もっと自由奔放な娘が出てきてもよかったかもね。
一途な娘ばっかりという感じがする。
まあ、あまり登場人物を増やしてまとめ損なうとせっかくの秀作も凡作になってしまうから
難しいところですが。
Hシーンも69やバックとかももっと見たい。
そうは言っても圧倒的な描写力、表現力
なによりガンダム世界への愛が感じられて非常に好印象です。
これからも連載頑張ってください。
- 743 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 06:00:23 ID:4giAhwr3
- 超エラそうw
- 744 名前:バハムート百式 ◆s7QGGAKA3g :04/11/19 10:18:27 ID:lrbu5kpf
- >>740
いや、そういうんじゃなくて
なんかこうテンプレサイト+過去ログ倉庫みたいな。
テンプレは当然>>1のやつ。
それとXスレが立ったみたいだな。
- 745 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 14:53:48 ID:qyinIH/w
- >>742
一応、言ってることには同意。
ISAP氏の力量なら簡単に自由奔放な娘を登場させられそうだけど
超々々個人的には(゚听)イラネ
ガンダムには似合わなそうだし(原作でも自由奔放な娘って・・・ ニナ?)
- 746 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 15:22:13 ID:BjoD5i0J
- ニナは自由奔放と言うより・・・放埓な気が。
- 747 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/19 17:30:15 ID:bgzhrTnE
- ファは自由奔放なんじゃねーの?
あれくらいじゃ駄目なのかな。
- 748 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 09:35:38 ID:ZEWMi1R2
- このスレがZに偏向しているのでは?という心配の声が他スレであったです。
ここはガンダム総合スレです。
Z以外も積極的に語りましょう。
………………でも、映画化もするし、正直Zは今が旬なんだよね。
- 749 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 10:39:44 ID:kp/xd6zK
- 確かにここはガンダム総合スレということにはなっている。
実際はISAP氏の実力を見て書き手が逃げていくのだろうと私は思っている。
そして本来書き手側の人間ですらISAP氏の一ファンになって、
このスレの愛読者となっていく・・・。 出てくる作品もISAP氏をリスペクトしたものが
多いのはそのためだろうと思われる。
したがって偏っているのではなく、レヴェルの高くなったこのスレでは書き手側が
新風を吹かすことに躊躇があってZスレの様相が出来ている、という方が正しいと思う。
乱文すまそ。
- 750 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 15:49:44 ID:VrpYdMVM
- それでは、まるでISAP氏がいないほうがいいみたいじゃないか
__
, **==== 、
r/ ______ヽ
i 二/ リリリリリリリリ|ノ
└l. l !(┃)-(┃)l|
| l l|.''' ヮ'' ,|l | <そこで突然モモーイ♪
. ル从`フ'v'i´リノ
. 爪,><爪
- 751 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 18:52:11 ID:T8hk0wEv
- >>750
んなこたーない
- 752 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 18:52:54 ID:T8hk0wEv
- sage忘れすまぬ
- 753 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 21:22:04 ID:7lxKeFwD
- なんで波風をたてるようなことを言うんだろうなぁ。
>749が言っていることは、過去にISAP氏も気にしてて
そんな風になるなら筆を折る、みたいな発言もあったはずだよ。
で、もしそーなったら1番悔しくて困るのは誰だ。
そこのところを、皆よーーく考えろ。
別にこのスレは、新規投下を拒否していないと思う。
(日曜日のISAP氏の投下の妨げだけはするな、とは思ってるだろうが)
ガンダムのエロパロでノーマルなら、オールOKじゃない?
自分はそのつもりでこのスレにいるよ。
だか読み手の目がこえているので、良作でないと反応は鈍いだろう。
ゆえに「それでも投下しようという勇気ある神」が少ないと思われ。
でも、それが「投下しにくい雰囲気を作っている」と言われるとなんか心外だよな。
良い意味で他スレと差別化してていいと思うんだけどね。
- 754 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 22:22:13 ID:VRHgmUxY
- っていうか、>>43のレスでちゃんと明言されてるんだよね、それ。
それにしてもここまできて明日が待ちきれんとは!(ノ∀`)
俺は>>729なんだが、>>730はニュータイプか!!
- 755 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 23:05:21 ID:IPxeHtxU
- さらに波風立てる横レスでスマンのだが、
>(日曜日のISAP氏の投下の妨げだけはするな、とは思ってるだろうが)
>だか読み手の目がこえているので、良作でないと反応は鈍いだろう。
>ゆえに「それでも投下しようという勇気ある神」が少ないと思われ。
原因は案外こういう考え方とか言い方にあるんでないかなあと。
偉ぶるのがISAPさんだってのならまだしも、この人はどこか謙虚な所あるし、こういう発言する名無しさんは余計目に付くような気も。
一人か二人の事だとは思うけど。それを、
>良い意味で他スレと差別化してていいと思うんだけどね。
と開き治ってればなおさらそうなるっしょ。偉いのはISAPさんであって(以下略
でもまあそれは言われてみれば確かにスレの特色だし、仕方ないっちゃ仕方ないような気もする。
しかし、一人の神におんぶに抱っこのスレッドが脆いってのも確かだよ。
- 756 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/20 23:37:53 ID:myy720Xs
- ランバ=ラル「見ておくが良い。スレが荒れるということは…
こ う い う こ と だ ー っ !!」
- 757 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 01:31:20 ID:gj1i0IQZ
- 藻前ら遂に今日ですよ!ということで
ISAPさんは年賀状作成のため今週はお休みです
- 758 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 02:09:47 ID:rdlPFEhc
- .∩∩ ;
;|ノ||` .┬-‖
, /●●| | | ‖
;, |`(_●)/ ミ Y ‖
.彡|∪||、 , | ‖
/ヽ./>> : / ‖
(ニ>/(/ \_/ ‖
//\\ . ‖
し’ '| | ; /‖\
- 759 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 10:59:13 ID:ZHuHW67z
- >>756
ジェリド「DQNは俺のーーっ!」
- 760 名前:753 :04/11/21 17:57:32 ID:5wQEw8YA
- >>754
そうなってしまいますか…。
スレはROMや書き手などの、住人全員で支えているモンだと
思ってたんだが、そうは伝わらない自分の表現力の無さで
迷惑をかけました。
荒らすつもりはなかったんだけど。
ROMと感想に徹します。
皆様、失礼しました。
- 761 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 18:56:46 ID:gj1i0IQZ
- >>762
なんだこのプレッシャーは!
- 762 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 19:12:48 ID:5alT60X6
- (凸)ノシ
- 763 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 19:33:38 ID:gj1i0IQZ
- >>762
762もお甘いようで・・・
(凸)ノ;y=ー(凸)・∵. ターン
- 764 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:04:17 ID:Gk9zOElR
- 新潟の震災地にお手伝いに行って来ました。
途中、新幹線で2時間近く足止め食らったのはちょっと痛かったです。
被災地の方々の、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。
あと、
>スレはROMや書き手などの、住人全員で支えている
私もそう思います。
- 765 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:05:01 ID:Gk9zOElR
U.C.0079
- 766 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:05:43 ID:Gk9zOElR
- 「ガンダムの性能をあてにしすぎる、戦いはもっと有効に行うべきだ」
青年士官は、目の前に立つ野暮ったい格好の少年に向かって言った。
「な、な、何?」
暗い表情の少年は、高圧的なセリフに引っかかりを感じたように突っかかって来る。
青年はその単細胞な反応に辟易しながらも、思わずキツイ口調で叫んでいた。
「甘ったれるな! ガンダムを任されたからには貴様はパイロットなのだ。
この避難民を満載した船を、守る義務がある」
「い、言ったな!」
「こう言わざるをえないのが現在の我々の状態なのだ。
やれなければ、今からでもサイド7に帰るんだな、アムロ・レイ君」
唇を噛み締めた少年は、心配そうに近寄って来る幼馴染の少女を無造作に払い除ける。
「やれるとは言えない。け、けど、やるしかないんだ。僕には貴方が──」
「──憎んでくれていいよ」
青年士官は、努めて冷静に言いながら少年を正面から見つめた。
「ガンダムの整備をしておけ。人を使ってもいい。アムロ、君が中心になってな」
- 767 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:06:20 ID:Gk9zOElR
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第104回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 768 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:07:04 ID:Gk9zOElR
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 769 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:07:41 ID:Gk9zOElR
- ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
- 770 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:08:20 ID:Gk9zOElR
- [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
- 771 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:09:04 ID:Gk9zOElR
- 第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
- 772 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:09:44 ID:Gk9zOElR
- 第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
- 773 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:10:27 ID:Gk9zOElR
U.C.0087
- 774 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:11:14 ID:Gk9zOElR
スペースシャトルとは、旧世紀から使用されている翼を持つ有人宇宙往還機の総称だ。
開発初期の宇宙飛行機は、一回しか使用出来ない使い捨てタイプだった。
だが、この方法では打ち上げの度に膨大なコストが掛かってしまう。
それを可能にしたのが、地球と宇宙を何度も往復できるスペースシャトルである。
システムが導入されたばかりの頃は、それなりに事故も多かったと聞く。
しかし、耐熱システムの強化や技術改良によって現在ではトラブルは皆無だ。
着陸時の滑走距離を縮めるドラッグ・シュートも、今では相当に質が高い。
増え過ぎた人類が宇宙にその居住地を求めてから、既に90年近くが過ぎている。
宇宙世紀に入り、人類は増えすぎた人口を宇宙に建造した人工植民地へと移住させた。
人工植民地はスペース・コロニーと呼ばれ、多数が月軌道上に多数配置されている。
そこでは、住民は全長30Km以上直径6Km以上の円筒型の内部壁面に建つ都市に住んだ。
無数に建造され設置されたコロニーには、90億人以上の人類が移住している。
彼等を宇宙に運んだ手段こそが、シャトル・システムだった。
そして、ホンコンはアジア地区の移民を宇宙へ上げた由緒正しい打ち上げ港である。
海上には、今も全長30km以上の巨大なシャトル打ち上げレールが残っていた。
- 775 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:12:01 ID:Gk9zOElR
- レールは既に使われなくなって久しいが、記念の意味を込めて撤去はされていない。
14:00を回った初夏の午後の風が、錆付いた海上のレールを掠めて吹き抜ける。
潮風は、レールから香港島の西に位置する大嶼山へと吹き込んでいった。
チェクラプコック空港は、大嶼山北部の海を埋め立てて作られた巨大な施設である。
滑走路の端の打ち上げ台には、全長100m近くのシャトルが設置されていた。
機体の表面のRCCパネルの状態からは新品ではないようだが、よく整備はされている。
RCCパネルとは、1600℃の高温に耐えうる厚さ数mmの炭素繊維製タイルだ。
ちなみに、宇宙移民が落ち着いた現在では資金があれば中古シャトルの入手は容易だ。
このシャトルも、空港の端末上ではロームフェラ財団という架空の組織の物である。
当然ながら、このシャトルを用意したのはルオ商会だ。
どこまで遡っても、機体の売買記録にルオ商会の名前は出ないようになっている。
この程度の取引で、地球連邦軍に尻尾を掴ませてやるつもりなぞさらさらない。
ルオ・ステファニーにとっては、子供の使いのような仕事だった。
吹き込んで来た潮風は、シャトルの表面を撫でて空へと流れる。
程なくして、晴れ渡った空をチェクラプコック空港へ向けて赤い鳥が近付いて来た。
- 776 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:12:43 ID:Gk9zOElR
- 次第に近付いて来る鳥は、やがて驚くほど巨大な飛行機だと判明する。
全長317m、全幅524メートル、両翼に20本のエンジンを持つ恐ろしく巨大な機体だ。
エゥーゴ支援組織カラバが運用する、ガルダ級輸送機アウドムラである。
アウドムラは、10数時間前にホンコンを爆撃したスードリと同型機だった。
違う処と言えば、アウドムラが濃い赤、スードリが緑と塗り分けられた機体色だけだ。
香港で2番目に高い鳳凰山や寶林寺の野外大仏の上を、アウドムラは通り過ぎる。
ゆっくりと高度を下げた巨大飛行機は、チェクラプコック空港の南滑走路へ着陸した。
機体下部から突き出されたタイヤが、地面に接触して何回か悲鳴を上げる。
急激に速度を落としたアウドムラは、滑走路の端近くまで動いてようやく停止した。
傍目にも幼稚な操艦技術は、カラバという組織の欠点を露呈してしまう。
要するに、カラバにはまともなオペレータや整備士どころか操舵士さえもいないのだ。
まだ振動の収まらないアウドムラ腹部の格納庫のハッチが、ゆっくりと開いた。
開け放たれたハッチから、深いグレーと紫で塗装されたMSが飛び出す。
滑走路に降り立ったのは、ジュナス・フレイブ大尉のRX-178 ガンダムMk-U2号機だ。
全高18.5m、総重量33.4t、ジェネレータ出力1,930kwの機体が午後の日差しを受ける。
- 777 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:13:18 ID:Gk9zOElR
- それに続くトリコロール・カラーの同型機が、カミーユ・ビダン少尉の3号機だ。
更に、深い赤と黒で塗り分けられた武骨で重厚な機体がバーニアを噴かせて着地した。
エリス・ワイス中尉が駆るRMS-099 リック・ディアスである。
ジュナス・フレイブは、ガンダムMk-U2号機のコックピットで滑走路を見渡した。
ルオ商会の根回しがあるからだろう、民間の旅客機や乗客の姿は見えない。
明るく広々とした空間に、自分達しかいないというのは不安を惹起させる光景だ。
ヘルメットのバイザーを上げたままのジュナスの表情が、厳しくなる。
微かな雑音と共に、彼の前の通信スクリーンが光った。
「ジュナス大尉、先にシャトルへ搭乗下さい!」
画面には、同じくバイザーを上げたままのエリスの美しい素顔が映る。
軍規では自粛を求められているが、一般的に女性パイロットはメイクを欠かさない。
今のエリスも、唇に塗られた鮮やかなルージュが滑らかに光っている。
コンソールの片隅に表示されている作戦標準時刻は、14:23──打ち上げまで82分だ。
「ジュナス大尉、シャトルの警護はこちらに任せて下さい」
エリスが映る画面の隣に、アムロ・レイ大尉の顔が割り込んで来る。
- 778 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:14:05 ID:Gk9zOElR
- セリフと同時に、アウドムラ格納庫からRX-79(G) 陸戦型ガンダムが飛び出した。
全高18.0m、総重量52.8tと、Mk-Uと同程度の高さで50%増しの重量を持つ機体である。
滑走路に降り立ったアムロ機は、右手の100mmマシンガンを構えた。
「シャトルは必ず護って見せます」
頷いたジュナスは、打ち上げ台に設置されているシャトルへ視線を向ける。
あのシャトルに無事に乗れば、ジュナスはほぼ2ヶ月ぶりに宇宙に還る事が出来るのだ。
長いようでいて、思い返せばあっという間の2ヶ月間だった。
少しの間感傷的な瞳になったジュナスに、アウドムラ・ブリッジから通信が入る。
『大尉、どうかご無事でいらっしゃって下さい』
小さなモニターには、ルオ商会会計総務部長シェリー・パーカーが映っていた。
どう考えても私用通信だが、シェリーの行動を咎められる人間はカラバにはいない。
そういえば、ジュナスの帰還を一番惜しんでいるのは誰あろうハヤト・コバヤシだ。
どこか淋しげなシェリーに、ジュナスは淡い微笑で応える。
「ああ。君も身体に気をつけてくれ」
色々と複雑な感情を持つ相手ではあるが、しかし旧い友人であることは間違いない。
- 779 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:14:51 ID:Gk9zOElR
- そして、通信は別としてもう二度と逢う事はないだろうということも判っていた。
『はい、大尉の益々のご活躍をお祈り申し上げております』
活躍、という単語にジュナスは出撃前に受け取ったメールを思い出す。
ブライト・ノア大佐から発信された、親展メールのことだ。
現在、彼が艦長を務めるエゥーゴ旗艦強襲用巡洋艦アーガマは軌道上で待機中である。
メールでは、エゥーゴが発動予定の『アポロ作戦』に言及されていた。
作戦内容は明らかにされていなかったが、速やかに帰還願いたいと書かれていたのだ。
確かに、ジュナスやカミーユのエース級を欠いていては作戦もままなるまい。
──後の歴史家は、エゥーゴの『ジャブロー侵攻作戦』を酷評している。
そもそも、殆ど無人のジャブローに貴重な戦力を割いてしまったのは非常に痛い。
作戦に費やされた膨大な弾薬や燃料は、エゥーゴに多大な損害を与えた。
いかなアナハイム・エレクトロニクスといえども、無尽蔵に資金は持たない。
更に、遅々として進まない地上部隊回収作業がティターンズに余裕を与えてしまった。
結局、この先長い間エゥーゴはティターンズの作戦に遅れを取ることになるのだ。
実は、エゥーゴでたった一人だけ『ジャブロー侵攻作戦』に反対した人間がいた。
- 780 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:17:28 ID:Gk9zOElR
- その男こそ、他ならぬクワトロ・バジーナ大尉である。
さすがに、エゥーゴでも稀有な戦略レベルと作戦レベルの才能を持つ軍人と言えよう。
──地球での戦いは地球を汚染します。それではエゥーゴの本旨に反します。
クワトロがそう主張する席上に、ジュナスも同席していたから覚えている。
──宇宙の戦いが続くなら、地球に住むしかないと考える人々の根を絶つ必要がある。
アナハイム社のウォン・リーが語ったセリフに、クワトロは言ったものだ。
──ならばティターンズの黒幕と目されるジャミトフ・ハイマンを暗殺した方が良い。
些か乱暴ではあるが、ある意味で合理的な政治家としての意見だ。
もしもクワトロの意見が通っていれば、エゥーゴはここまで苦労はしなかったろう。
しかし、彼の主張はアナハイム・エレクトロニクスに却下された。
アナハイム・エレクトロニクスがジャブロー占拠に拘った理由は、様々に推測される。
ガンダムMk-Uを製造した地球連邦軍の極秘技術を、手に入れたかったのかもしれない。
もしくは、ジャブロー占拠による宣伝効果を狙ったのかもしれない。
ジャミトフ・ハイマンの暗殺では、商品であるMSのコマーシャルにはならないからだ。
結局、「スポンサーの意向」が一番強いのはカラバでもエゥーゴでも同じ事だった。
- 781 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:18:08 ID:Gk9zOElR
- 『──大尉? どうされました?』
不思議そうな顔で問い掛けて来るシェリーの通信に、ハヤト・コバヤシが割り込んだ。
『シェリーさん、あの、そろそろジュナス大尉に搭乗を‥‥‥』
今回も、ハヤトはRX-77D 量産型ガンキャノンでシャトル警護に出撃している。
コンソールの片隅に表示されている作戦標準時刻は、14:30──打ち上げまで75分だ。
ジュナスは、自分が一方的に護られる立場になる事が苦手だった。
もっとも、戦闘時にすぐ後方へ逃げるような上官なら恐らく信頼も尊敬もされまい。
かつて、カルタゴの将軍にハンニバル・バルカスという勇将がいた。
ハミルカル・バルカスが息子ハンニバルは、大ローマ帝国と渡り合った天才戦略家だ。
彼は、頑健で粗食に耐え、一兵卒と同じ服装で苦楽を共にしたという。
更に、突撃では常に先頭に立ち退却ではいつも殿を固めた事から、全兵士に慕われた。
戦場において、前線に身を置かない指揮官が信頼を得る事はない。
兵士は、同じ立場で生命を賭けてくれるような上官にこそ命を預けようと思うのだ。
ジュナスやクワトロが、部下達から心寄せられる理由もそこにあった。
恐る恐る申し入れたハヤトは、シェリーに軽く睨み付けられて画面の中で震える。
- 782 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:18:55 ID:Gk9zOElR
- ルオ商会会計経理部長の前では、艦長の威厳もへったくれもないハヤトだった。
『いや、その、よ、よかったらなんですが──』
「了解した、ハヤト艦長。色々とお世話になった」
優しくフォローするように言ったジュナスは、顔を背けて苦笑を漏らしてしまう。
今回の打ち上げでは、ジュナスが帰還することが主目的の一つだ。
ジュナスもそれは認識しているから、ここは自機の積載を優先すべきだと判断する。
「ジュナス大尉! シャトルのハッチが開きました」
先にシャトルに近付いていたカミーユ・ビダンが、Mk-U3号機の指でハッチを指した。
見ると、打ち上げ台に設置されているシャトル格納庫が開放されていた。
MSのような巨大な質量をシャトル・カーゴに固定する為には、複雑な作業が必要だ。
「すまないが、先に行かせてもらおう」
ガンダムMk-U2号機のグレーで塗られた機体が、シャトルのハッチへと飛び込む。
その頼もしい背中を、しばらくの間見つめてしまうエリスやカミーユだ。
考えてみれば、これまでの戦いには常にジュナスの助けがあった。
今回はその助けを期待できなくなくなったと気付き、滑走路に緊張した空気が流れる。
- 783 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:20:43 ID:Gk9zOElR
- 『よし、各自散開してティターンズの攻撃に備えるんだ!』
気を取り直したハヤトの声と共に、カミーユのガンダムMk-U3号機は北方向へ動いた。
アムロは、陸戦型ガンダムを東すなわち香港島側へ移動させる。
エリスは、リック・ディアスの機体を西方向へ歩かせながら空を見上げた。
晴れ渡った空は抜けるように青く、恐らく吹き抜ける潮風は爽やかだろう。
コンソールの時計は14:40──ジュナスのシャトル搭乗から10分が経過していた。
このまま何も起こらずに無事に打ち上げが済むのかもしれない、とエリスは息を吐く。
と、不意に通信機からルオ・ステファニーの声が響いた。
『‥‥‥さて、お手並み拝見とさせて戴きます』
嫌な予感と共に顔を上げたエリスは、抜けるような蒼穹に浮き出す滲みを見つける。
滲みは見ている内に少しずつ大きくなり、その近くに幾つもの点が浮き出した。
「意外と早いお出ましね‥‥‥」
ガルダ級輸送機スードリと、三個小隊(9機)のドダイ改&RMS-106 ハイザックである。
程なくして、MRX-009 サイコガンダムの禍々しい黒い機体も視認可能となる。
エリスの視界の中で、カミーユのガンダムMk-U3号機が震えたように見えた。
- 784 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:21:18 ID:Gk9zOElR
──次回、11月28日。
- 785 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/21 20:21:52 ID:Gk9zOElR
次 回 、 「 頭 上 の 脅 威 」
- 786 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 20:32:50 ID:ZGTSsrDK
- ISAPさんいつもお疲れさまです。
GJ!
- 787 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 20:53:03 ID:hwaYRx+8
- ISAPサン( ゚∀゚)キター!
ジュナスたん無しで戦闘・・・・・
ハボリムがペドロクラウド使わないくらい不安だ
- 788 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/21 21:08:36 ID:tX4VT67f
- 今回の冒頭の描写
うまい文章、名文というのはこーゆーもんだと見本にしたいような文章ですね。
ためいきが出そうなくらいスバラシい。
- 789 名前:753 :04/11/21 22:33:26 ID:5wQEw8YA
- >760で
>>754さん宛 じゃなくて >>755さん宛 でした。
アンカー間違えてるよー・゜・(ノД`)・゜・
動揺とバカっぷり全開で、再度申し訳ないです。
ご迷惑をおかけしました。
ROMと感想書きに戻る前に訂正しとかないと、と思いまして。
今度こそ潜ります。
今回の感想は後ほど…。
- 790 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 01:17:40 ID:GnD8h2q5
- エ、エリスたんのあぼーんフラグとか信じないぞ・・・信じないんだからな・・・
- 791 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 01:22:12 ID:dnQ8sL4f
- エリスタンはこの先生きのこれるのか?
エリスタン死なないで、ヲルトンとラブラブになって欲しい…
- 792 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 01:25:18 ID:Y9bGI0F9
- >>ISAPさん
乙彼です。
相変わらずスンゴイです。
(・∀・)イイ!と思う所を挙げてくとキリがないですが、
視覚映像的表現と、とかく冗長になりがちな説明的文章を上手くシェイプして興味を引きたてる手法が同居してる所が何というか…読む人間をグイグイ挽きつけます。
何というか…やっぱり、すごいなあ。
全然関係ないですが、震災地のお手伝いにいくISAPさんにちょっぴり萌えました。
>>789
こちらこそすんませんでした。自分も名無しに潜行する前にこれだけ。
>>755の発言ですが、>>749に対して言ったつもりでした。
スレッドにとって書き手はもちろん、ROMや感想が物すごく重要だからこそ、
一部の読み手が「俺達は目が肥えてるから」なんて偉ぶってるのは(´・ω・`)ナンダカチョットと思っただけです。
それって逆にISAPさんに迷惑だと思うし、ココの行き先がちょっと危うくならないか?と。
雰囲気悪くしてごめんなさい。
- 793 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 01:29:25 ID:Y9bGI0F9
- ぐは……アンカーミス。
>>749ではなく>>753です。
すんません。逝きます。
- 794 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 02:16:47 ID:jiUiK+CF
- ISAPさん、貴方は良い人だ!地元が新潟なので地震のボランティアに行ったと聞くと非常に嬉しくなる。
それに比べ文才ないしボランティアにも行けない漏れは…orz
でも、一言だけ言わせて下さい。
GJでした!!
- 795 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 02:55:33 ID:IGNFLd4B
- ISAPタンキタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!
>このシャトルも、空港の端末上ではロームフェラ財団という架空の組織の物である。
なにげにWネタが
やっぱ幹部にトレーズさんがいて副官はレディ=アンだったりするんでしょうか
>かつて、カルタゴの将軍にハンニバル・バルカスという勇将がいた。
こんどはローマ帝国衰亡史ですか・・・・奥が深い・・・・
- 796 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 15:03:29 ID:nkIjiYfC
- ISAP氏キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!!
こういう雰囲気の話大好き(*´Д`)ハァハァ
緊迫感とか色々な感情が上手く表現されてて素晴らしい・・・
(;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
- 797 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 15:20:26 ID:/+ia01NN
- 規制解除キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
ISAPさんキテタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
一行一行に明確な意味があって、読んでいると
さながらスムーズに連動する歯車たちを見るような満足感がありました。
テンポの良さと無駄の無さ、そういう実利あふれる文体にしびれる憧れるゥ!
自分としては、>>779-781あたりが良かったです。
以前誰かがISAPさんの文体を指して「司馬遼太郎っぽい」って言ってたましたが
今回読んでて「ああナルホド」って納得しました。
なんていうか、モノの見方と情報の並べ方の整然ぶりが似てます。
ひょっとして「坂の上の雲」好きですか?
>ロームフェラ財団
おお、Wガンダム。
- 798 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 20:52:13 ID:8KfVFk6Z
- >>787
それはプリンセスのスターティアラなしで死者の宮殿に潜るようだと言いたいのですか?
- 799 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 22:36:10 ID:iPL8O2/D
- ISAPさんキタ━━━━━━*・゚゚・*:.。..。.:*・゚\(゚∀゚)/゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*
震災のお手伝いも、今回も乙です。
震災は、自分もなにかせずにいられなくなりましたが
何も出来なくて・・・。
とりあえず義捐金に募金したぐらいです。
今回は、前半の圧倒的な状況描写にやられました。
「すごい」の一言です。
シャトルの歴史から入って、宇宙のコロニーから香港へ目線が降りて
そして今のアウドラム、ジュナスたちが置かれている現状に・・・と。
誤魔化したり、ぼかしたりしてない文章は素晴らしいです。
そういう所もあるかもしれないが、そうは読ませないし。
読んでいて、風景が想像できました。
相変わらずの人間模様も笑えました。
ジュナスが顔を背けて笑ったところでは、
一緒に笑っちゃいましたよ。
で。
・・・・・・エリスの死亡フラグなんか
み、見えるもんかーーーー・゜・(ノД`)・゜・
そんなもんないやいっ!!!
- 800 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/22 23:45:45 ID:F+dp2zJd
,-i-i-i-、、
,' ―v―、ヾヽ
/〃 _,. 、_ヾヽ i 800GETだけど ・・・
´!| ━ ━ ,)` i
|l.、"△" ノ i 嗚呼メ ド イ ・・・
|,≡ >・< ≡=、i
`l (_ `l l´、
[/ [_]く
く ~~~~~ !、_! ゝ
`ー┬┬┬‐'
,-、 | ,-、
 ̄ ̄ ̄
- 801 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/23 11:02:04 ID:zc/Uvx08
- >>799
フラグ「死亡フラグ?・・・うむ、まだ立っていないようだ。いけるぞ。」
- 802 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/23 15:41:35 ID:PHeJpp39
- >>799
っていうか、姐さん。
アウド「ラム」じゃなくって、アウド「ムラ」っス(=TωT)ゞ
- 803 名前:799 :04/11/23 20:57:28 ID:7/F9Q3Az
- >>802
うっわー!!!
メチャクチャ恥かしいー。
なに間違えてるんだろ…_| ̄|○
とりあえず、指摘サンキュ ノシ
コノアイダマデ サンザンミテイタノニ…。
- 804 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/23 21:08:26 ID:gd7DFrhX
- ISAPさん
新潟、新作乙華麗様です。
今回さらに力が入ってて(*´Д`)スゲエ!と思いました。
SFでありながら架空未来の歴史小説として完成してるというか……
- 805 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/23 23:34:37 ID:cwHmDbav
- エロパロ板にくるヤツって、エロも好きだけど「文章」を読むのが好きなヤツが多いと思う。
よくできた文章を味わう幸せは、エロや萌えに通じる満足感があると思う。
要は何を言いたいかというと、今週も傑作を堪能させていただきました(*´▽`*)
- 806 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/24 02:46:44 ID:OIVzF52g
- ISAP氏、今回もお疲れ様です。
脇の話題の固め具合やハンニバルをもってくるあたり、ISAP氏の面目躍如といったところでしょうか。
ジュナスが宇宙に帰還することによって、戦局もまた動きそうですね。「3流のハッピーエンド」が好きな自分にとっては、各キャラクターがどういった道を歩んでいくのか、この点について今しばらくハラハラドキドキしっぱなしになりそうですw
- 807 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:35:45 ID:oU2mWlPL
ドゴス・ギア青春白書
再び宇宙に上がったオレを待っていたのは、パプティマス・シロッコ大尉を艦長とする戦
艦ドゴス・ギアだった。
「新しく編成するMS部隊の隊長を務めてもらいたい」
呼ばれた先の艦長室で顔を合わせるなり、シロッコは言った。
階級こそひとつ上だが、話に聞いていたとおり歳や背格好はオレと大して変わらない。
が、物腰穏やかで微笑すら浮かべている表情とは裏腹に、周囲に漂う空気はどこか異様な
圧迫感を持っていた。
木星帰りという、ティターンズ内では一風変わった経歴の持ち主として知られる男だが、
果たしてそういう環境がこのように威圧的な空気を生み出すのか、それともこういう男だ
からこそ木星船団の中で頭角をあらわすことができたのか、オレの知る由はない。
詳細は不明だが、ヘリウム採掘の一部事業に伴う莫大な成功を背景に軍幹部や政治家の連
中と独自のパイプラインを持つ一団の代表とも噂され、事実、彼に与えられた権限は単な
る尉官の範囲にとどまらなかった。
例えば、これは後で知ったことだが、オレが地球から上がってくるシャトル内で辞令を受
け、他の数人とともにこのドゴス・ギアに編入させられたのは、この男の個人的な意向で
ある。
「そのために、新型のモビルスーツも用意させた」
怪訝そうな顔を隠しもしないオレの様子に、シロッコは「不服そうだな、ジェリド君」と
言った。
「……いや、願ってもない話だ。ですが、なぜ急に?」
- 808 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:36:56 ID:oU2mWlPL
- 「急ではない。君の資料は読ませてもらっている。地球降下作戦の折には、途中まで見送
りもした」
見送り、とは分かりにくい表現だったが、すぐにそれと気付く。
「ああ。……あのモビルアーマー」
心当たりがあった。
一ヶ月半前、エゥーゴは地球連邦軍本拠地でありティターンズ最大の後方支援基地でもあ
ったジャブロー南米基地を制圧するため、戦艦9隻という大掛かりな艦隊で衛星軌道上ま
で侵攻し、そこから地上に降下させるためのMS約80機を発進させた。
彼らのジャブロー制圧を阻止するべく、オレ達もまた大部隊で彼らと交戦しつつ地球へ降
下したのである。そのまま地上の防衛戦力と合流し、侵入したスペースノイドを一気に殲
滅する作戦だった。
あれはその時、大気圏突入する直前の出来事だった。
部隊行動を取ることなく単独で敵に攻撃を仕掛け、瞬く間に数機のMSと戦艦1隻を叩き
墜とした変形型モビルアーマー「メッサーラ」の姿が、にわかに脳裏に浮かび上る。あれ
はまるで道端の小石を気まぐれに蹴って転がすかのように、気安く、無造作で、圧倒的な
殺戮だった。
「そうだ」
彼は頷き、初めて嬉しそうに唇の端を持ち上げた。
「あの乱戦の中、私の姿を認識したか。……フフフ、見込んだだけのことはある」
「しかしあの作戦は」
遮るように、オレは言った。この男に持ち上げられるのはどこか白々しく、気分の良いも
のではない。
「失敗だった。基地は敵に占拠されるし、負傷した相棒のカクリコン中尉は今も地上で療
養中です」
その上、味方が基地に仕掛けていた核の自爆装置で危うく死にかけもした。
- 809 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:38:15 ID:oU2mWlPL
- 基地は「引越し」した後の空き家も同然だったのだ。
オレ達の交戦が始まったのは、そこが極秘裏に移転した直後のことだった。合流するはず
の地上戦力はわずかしか残されておらず、当然、空となった基地は容易く彼らに制圧され
る事となった。
無論、それを見越しての罠だったのだろう。
あらかじめ基地の地下深くにセットされた2基の核が爆発し、ジャブローは消滅した。あ
れでアマゾンの5%前後にも及ぶ森林が破壊されたというから、地表の生態系が被ったダ
メージも甚大なものだったに違いない。
南極条約を犯し、地上を汚染させてまで使用した核兵器だったが、エゥーゴの連中は基地
に用意されていた2隻のガルダ級巨大航空空母のうち1隻を奪取して離脱したため、被害
には合わなかったようだ。
逆に残された一隻で脱出する際、定員オーバーのガルダの周りは押し合いへし合いして溢
れかえる連邦軍の将兵達で地獄絵図さながらだったと聞いている。あぶれてそこに取り残
された者たちの無念は、一体どれほどのものだっただろう。
幸い、オレの部隊はカクリコンが基地で発見したMS積載能力を持つ航空爆撃機「ドダイ
改」数機を使用してMSごとその場を退避することが出来たため、そんな残酷な場面を目
にすることなく済んだのだが、核の存在を知らされるのがもう少し遅ければオレ達も一体
どうなっていた事か、思い返す度うすら寒い。
この時ばかりは、カクリコンの妙な才覚(物資や装備の補給に関して、どこか人よりも敏
感な嗅覚を持っているようだ)に助けられた。
核の使用には、機密保持に加えエゥーゴのジャブロー基地再利用を防ぐ意味合いもあった
のだろう。……とはいえ、これはオレにとってカプセルの件に引き続き連邦軍の、いやテ
ィターンズのあり方に疑問を抱かせる出来事となったわけだが、それが意味を為すのはま
だ先の話である。
「作戦が失敗だったと君は言うが」
ソファで腕を組んだまま、シロッコは言った。
「そうではない。あれはあれで良いのだ。おかげでエゥーゴの戦力の大部分を1ヶ月も釘
付けにすることができた。戦略的にこの時間稼ぎはありがたい」
- 810 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:39:30 ID:oU2mWlPL
- 「……」
目の前の人間が命を落としかけた作戦を時間稼ぎと言い放つ上官に、オレは言葉を失って
いた。
「そしてモビルスーツのパイロットとして君個人の力量を評価するなら、ガンダムを3度
追い詰めている点は見逃せん」
ガンダムの名を耳にして、ようやく我に返る。
……確かに、オレは今までカミーユ・ビダンの乗るガンダムMk-Uと幾度と無く交戦し、
そのうちの何度かは勝利と言って差し支えない戦果を上げていた。
だが、それはそのつど居てくれたライラやカクリコンといった優秀なパートナーあっての
事である。
それに、ガンダムの撃墜を果たしたわけではない。逆に言えばあと一歩というところまで
追い詰めていながら、ことごとく撃ち漏らしているのだが。
「期待している」
シロッコはそう話を打ち切ると、立ち上がった。
***************************
「シロッコの話とは何だったの?」
シャワーから上がってくるなり、バスローブに身を包んだマウアーが尋ねてきた。
「……別に、どうという事はない」
オレは彼女のベッドに腰掛けて、ふて腐れるように言った。
奴と会話してから、どこか自分でも釈然としない苛立ちを覚えている。
部隊指揮を任せるという話は自分にとって有利な事のはずなのに、どうにも不愉快でなら
なかった。
気に入らないといえば、上官とはいえ確かに彼の不遜な態度は気にくわない。端整な顔立
ちと相まって、その尊大さは余計目に付いた。が、それだけがこの苛立ちの全てだろう
か?
- 811 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:40:37 ID:oU2mWlPL
- 「そう」
彼女はオレの表情から察したのか、それ以上は踏み込まない。
ラウンドテーブルの上に置かれた二つのグラスにお気に入りのロゼワインを注ぎ、片方を
オレに手渡した。
――マウアー・ファラオ少尉。
地球降下作戦に参加したMSパイロットで、オレと共にこの艦に編入された女性士官であ
る。
全体的に色白で細身。小さな唇と切れ長の目が印象的な、透明感のある美人だった。
無論、オレとは既に同僚以上の関係にあることは言うまでもない。
「明日、新しいモビルスーツが支給されるそうね」
「ああ」
そういえば、シロッコもそんな事を言っていた。資料によれば「ガブスレイ」という名の
変形型MSだ。スペック上は少なからず期待を持たせてくれる性能のようである。
さらに、明後日にはパイロットの補充要員も到着するらしい。
オレ達同様、いずれもシロッコが自ら手配したという噂だった。
「あいつは、自分の軍隊でも作るつもりなのか」
不意に、言葉が漏れた。
「えっ?」
「……何でもない」
かぶりを振って己の考えを否定しつつ、
(しかし、有り得ないことじゃない)
彼の周りに漂うどこかキナ臭い雰囲気を思い返しながら、そんな疑念が頭から離れなかっ
た。
オレが注がれたワインをぐいと飲み干すのを見て、マウワーはたまりかねたように言った。
「そんなに思いつめないで、中尉」
「……」
- 812 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:41:44 ID:oU2mWlPL
- 手にしていたグラスをテーブルに置き、オレの隣に腰を下ろす。
「何を不安に感じているか分からないけど、大丈夫よ」
「……マウアー」
「例えどんな事があっても、あなたは私が守ってみせる。なぜなら――」
――この命は、ジェリドに救ってもらったものだから。
それがマウアーの口癖だった。
オレ達がMSを失ったパイロットを極力拾い上げてジャブローを脱出した際、確かにその
中に彼女はいた。
……だが、違う。
あの時、核の存在を知らせてくれたのはマウアーだった。彼女がもたらした情報がなけれ
ば、オレ達は何も知らぬままあの空域で戦い続け、焼け死んでいたに違いない。大体、カ
クリコンがいなければ脱出さえままならなかった。
つまり、オレの方こそ多くの戦友達に命を救ってもらったも同然なのだ。
それは本心からそう思っているし、その事は何度も彼女に伝えてあるのだが、マウアーは
思いのほか強情で、自分の主張を曲げようとしない。
「ジェリド」
彼女はオレの言葉を制するように、しなだれかかってきた。
濡れた髪の良い香りが漂う。それは男にとってどんな上質の酒よりも遥かに刺激的で、瞬
時に心奪われる匂いだった。
「あなたがどう思おうと構わないわ。けれど、これだけは憶えておいてね。あなたの後ろ
には、いつも私がいるって」
「……ああ」
オレは頷き、そっと彼女と唇を合わせた。
- 813 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/11/24 19:43:24 ID:oU2mWlPL
- 周囲を包みこんだ静寂の中、オレは彼女の口唇の柔らかさを楽しみながら、舌を突き入れ
る。
歯と歯の間をこじ開けて侵入する異物の感触に、マウアーは「んん……」と声を上げた。
オレがわざと音を立てて唾液を絡ませながら口腔内を舐っていると、やがて彼女もそれに
応じてやや遠慮がちに舌を動かし始める。
温かくねっとりと濡れた粘膜が絡み合い、お互いの感度を高めていく。
オレ達は両目を瞑りながら、唇と舌先の感覚だけに集中して相手の「味」を確かめ合った。
(こういうのは、いいものだ)
高まる興奮に鼻息を徐々に荒くしつつ、オレは思う。
どちらかが一方的に相手の体を貪るのではなく、互いが互いを欲して求め合うのは、どこ
までも心地よい。
……そう。
あいつのように、自分が満足するためだけに相手を陵辱す――
ギュッ!
「……!?く……ぅ?」
不意に訪れた舌の痛みに、オレは思わず呻く。
マウアーが、オレの舌を噛んだのだ。
さほど強い力ではなかったにせよ、愛撫というほど優しい噛み方ではない。思いがけない
彼女の行為に、オレはそれまで何を考えていたのかも忘れ、しばし呆気にとられてしまう
のだった。
彼女は悪戯っぽい笑みをこぼすと、何食わぬ顔で唇を離した。
ふたりをつないだ透明な細い糸が、キラリと光って零れ落ちる。
「髪を乾かしてくる」
マウアーはそう呟きを残して、ドライヤーのある洗面所へと姿を消した。
続く
- 814 名前:寿司屋 :04/11/24 19:44:58 ID:oU2mWlPL
- >>726さん
マウアー編です。ヨロシコ
- 815 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/24 23:27:39 ID:lnjLEr7b
- >>806
「3流のハッピーエンド」って良いフレーズだ。
気に入った。
- 816 名前:726 :04/11/25 05:15:53 ID:/cUOwCdS
- 寿司屋氏グッジョブ!
原作とは若干設定が違う部分がマウアーのジェリドを守るという動機をより鮮明にしていて
原作よりわかりやすく、また原作よりもマウアーに対してより感情移入と言うか・・・ぶっちゃけ萌えました。
マウアーが好きだーっ。
と言うわけで続きを激しくキボンヌ。
なんつーか消防並みの感想でスミマセン。もっと言いたい事は沢山有るのに上手く書けない・・・。
このスレの人は感想を書く人も文章力がスゴい。
- 817 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/25 18:16:42 ID:TCA2tMWy
- >>815
「3流のハッピーエンド」というのは、ポケットの中の戦争の小説版の後書で使われていた言葉です。
当時読んでいた某小説のスタンスに感化されていたこともあり、今も私の中に強烈に残っているフレーズです。
>>寿司屋氏
お疲れ様でございます。
私も(どこか2枚目になりきれない)ジェリドが好きですので、こういう描き方は大歓迎ですw
- 818 名前:738 ◆MS06Fb2SFU :04/11/25 21:35:07 ID:A7ANt70d
- >>寿司屋氏GJ
読んでいる人に対して「続きをキボン!」って思わせますね。
- 819 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/26 11:46:12 ID:PDYS6U8r
- 週間プレイボーイにZの特集記事がのってた。
あの雑誌にしてはそこそこの内容だったが
週プレの読者とガノタはまったくカブってないと思うんだがどうか。
あと、VOEではゼヒ灼熱の脱出を再現してほしいと思うんだがどうか。
- 820 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/26 17:41:12 ID:yWE3woLb
- わ〜ん、ジェリドがスゲェいい奴だよ〜!
しかも原作からほとんど性格変わってないのに。
カクリコンモ生キテルノネ……
大幅改竄して悪役を善玉にって言うのはよく見るけど、
ここまで原典のらしさをたもって好感度上げるとは、恐るべき腕前!
たんのーさせていただきました。
トコロデライラサンハドウナッタノ……
- 821 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/27 01:08:03 ID:BmWfNInR
- >>819
少なくともお前様はかぶってるだろう?
- 822 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/27 05:43:26 ID:W5U7lQuV
- まあ、キン肉マン二世連載してるような雑誌だからなあ
- 823 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/27 14:05:52 ID:zd+35Tac
- > 寿司屋さん
マウアーに(;´Д`)ハァハァしつつ、楽しく読ませていただきました。
ジェリド、原作のイメージを残しつつ、適度に独自の味付けしてるのがツボですた。
続きも楽しみにしてまつ!
ジュナスたんに会えるまで、あと一日…(;´Д`)ハァハァ
- 824 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/27 20:20:27 ID:DyOh8tFu
- Voice Of The Earth を読んでいると、そのメカ描写のせいでついつい立体が欲しくなる。
G・F・FでZが出るらしいけど、買っちゃおうかなあ。
- 825 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/27 22:59:20 ID:/+okKZqX
- ルナマリアきぼん
- 826 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 07:07:50 ID:vsegDU4K
- 誰だよ、それ
∧__,,∧
(,, ´∀`) モナー
/O(@@)O
し―-J
. ∧__,,∧
(,,(@@)
(( / つ O ))
し―-J
. ∧__,,∧
∩(@@) ISAP神待ちビームっ!!
/ ノ
し―-J
- 827 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:39:21 ID:6DXxrU0h
- >>797
司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」は、私も好きです。
無論、比して語る様な倣岸不遜な真似をするつもりは毛頭ありませんが。
- 828 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:40:17 ID:6DXxrU0h
- 王子様は、ガラスの靴を眺めながら
忘れられないシンデレラの事を、想い続けるのでした。
「あの姫を、どんな事でもして探し出し、花嫁に迎えたい」
と、決心して、家来達に命令しました。
「国中の娘に、この靴を履かせてみて
ぴったり履ける娘を、探し出して来るのだ」
家来達は、国中を訪ねて歩きました。
でも、ガラスの靴を履ける娘は、一人もいませんでした。
最後に、シンデレラの家にやって来ました。
継母はなんとかして、自分の娘に靴を履かせようとしました。
ところが、ガラスの靴はとても小さくて
いくら力一杯押し込んでも入りませんでした。
- 829 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:41:04 ID:6DXxrU0h
- 「ここが最後の家なのに‥‥‥」
家来達はがっかりしましたが、諦めずに言いました。
「お宅には、他に娘さんがいないのですか?」
「勿論、他にはいませんよ」
意地悪な継母が、そう言った時、シンデレラが入ってきました。
「そのガラスの靴は私の物です。
私にも、履かせてみて下さい」
ポプラ社世界名作ファンタジー「シンデレラ」より
- 830 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:41:52 ID:6DXxrU0h
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第105回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 831 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:42:31 ID:6DXxrU0h
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
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6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 832 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:43:09 ID:6DXxrU0h
- ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
623-635 766-775 826-835 895-906
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
774-783
- 833 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:43:46 ID:6DXxrU0h
- [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
- 834 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:44:27 ID:6DXxrU0h
- 第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
- 835 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:45:02 ID:6DXxrU0h
- 第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
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第22話(連載第84回〜第87回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
- 836 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:45:59 ID:6DXxrU0h
フォウ・ムラサメには、想い出がなかった。
覚えている一番古い記憶といえば、殺風景で冷たい実験室や訓練室の光景だけである。
以前は同じように訓練を受けていた仲間がいたような気もするが、定かではない。
地球連邦軍直轄ニュータイプ施設ムラサメ研究所が、フォウの居場所だ。
そこは、居場所ではあるが家庭ではないし、ましてや故郷もなかった。
フォウ・ムラサメには、両親の記憶もなかった。
彼女は、肉体を改造したいわゆる強化人間と呼ばれる存在である。
ニュータイプ研究所で調整された、ニュータイプの概念を完全に否定する人間だ。
ジオン・ズム・ダイクンが提唱した“ニュータイプ”はもっと違う。
宇宙に進出した人類は、その洞察力が発達してゆく為、あらゆる事を理解出来るように
なるだろうという希望的観測めいた推論だと一般的に解説されている。
従って、彼女は強化人間というより単なる強化パイロットという方が正しい。
ただ、その力は絶大で、強化人間用MSと組み合わせれば驚異的な戦闘力を発揮する。
いつ現れるのか判らないニュータイプよりも、確実で強力な戦力だった。
しかし、強化過程には無理が多く、被験者が情緒不安定になることも多々あった。
- 837 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:46:43 ID:6DXxrU0h
- 中には精神破綻をきたす者もおり、決して多用されるべき実験ではなかったのだ。
フォウには、大切に心にしまっておける想い出がなかった。
眼を覚ました時、薄い靄の掛かった向こうにふと何かが見えそうな気がする事がある。
そんな時、フォウは心臓が締め付けられるような苦しさを味わう。
手を伸ばせば届きそうな自分の記憶に、触れる事が出来ないもどかしさは辛い。
自分という人間がどういう人間なのか、彼女は知りたかった。
自分を探したかった、自分を見つけたかった、そして自分自身を理解したかった。
フォウは、いつでもひとりぼっちで友人もいなかった。
気の置けない相手との気さくなおしゃべり、馬鹿げた雑談も彼女は経験のないものだ。
いつでもひとりぼっちのフォウは、恋人もいなかった。
だから、その上カミーユ・ビダンという少年を失っても何も変わらないはずだった。
何もない自分なのだから、カミーユを失くしても何も無いままだ。
あの繊細な少年の事を思い出すと、何故かフォウの胸が鋭く痛んだ。
偶然に出逢い、偶然に再会し、ただ一度だけ肌を重ねただけの少年である。
そして、生まれて初めて自分で望んで大切な初めてを捧げた相手だった。
- 838 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:47:30 ID:6DXxrU0h
- だが、きっとカミーユを失ってもフォウは何も変わらないはずである。
どこか自分に言い聞かせるように呟きながら、フォウは硬い操縦桿を握り締める。
研究所は、ガンダムMk-Uを倒せば記憶を戻してくれると言った。
だから、フォウは何も考えずにガンダムMk-Uを倒して彼女の記憶を取り戻すのだ。
大嫌いな“4番目”という名前を捨て、本当の名前を掲げるのだ。
そういえば、カミーユ・ビダンも何故か自分の名前を嫌ってた。
フォウにしてみれば、響きも良く少年をよく表している名前のように思えたものだが。
「‥‥‥なによりも、ムラサメ研究所には私の大切な記憶がある。
それを取り戻す為に、ティターンズのような俗物共に邪魔させるわけには!」
フォウは、サイコガンダムのコックピットの中で吐き捨てるように叫んだ。
彼女の乗る漆黒の巨大MSは、ガルダ級輸送機スードリと並んで空中に浮かんでいる。
眼下には、大嶼山北部に建造されているチェクラプコック空港があった。
巨大な滑走路には、スードリの同型機アウドムラが赤い機体を横たえている。
その周囲には、迎撃に出ているエゥーゴのMS隊が小さく見えた。
離れた場所に天を向いて設置されているのが、今回の彼女の標的であるシャトルだ。
- 839 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:48:14 ID:6DXxrU0h
- 突然彼女の脳裏に鋭い電撃が走り、それは微かな痛みになる。
フォウは、顔を歪めてシャトルを睨みつけながらサイコガンダムの高度を下げた。
「この、蛇が頭の中でのたうつような感覚!?」
考えられないくらいの速度で、何かが地上から急上昇して来る。
瞬く間に近付いて来たそれは、ドダイ改に乗るトリコロール・カラーの凛々しいMSだ。
それをカミーユ・ビダンのガンダムMk-U3号機だと認め、フォウは激昂する。
「自分の意志とは違うものが入り込んで脅迫されるのだぞ!
身体の心まで逆撫でされて、揺さぶられるこの不快感を判るかっ!!」
サイコガンダムが、積み木を組み替えるかのようにパーツの移動を始めた。
ゆっくりと左右に腕パーツが伸ばされ、機体前部から下部に向けて脚パーツが伸びる。
「この感覚、判ってたまるか! こんな感覚はあああぁぁぁ!!」
フォウのセリフと同時に、サイコガンダムの頭部パーツが胴体から突き出された。
サイコガンダムの両目が、獲物を狙う猛禽のように凶悪に輝く。
フォウは、いつでもひとりぼっちで恋人もいなかった。
だから、その上カミーユ・ビダンという少年を失っても何も変わらないはずだった。
- 840 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:49:12 ID:6DXxrU0h
- ハヤト・コバヤシの乗るRX-77D 量産型ガンキャノンが、滑走路で一旦立ち止まる。
両肩の巨大な360mm低反動砲が、鈍い機械音と共に蒼穹に向けて構えられた
ガンキャノンが射撃体勢に入ると、機体の脚部アブソーバーが激しく上下に伸する。
ハヤトは、照準サークルを覗き込んだ後で急いで周囲を見渡した。
滑走路へ展開したエゥーゴ&カラバMS隊は、シャトルを背に護るように動いている。
もとより敵に発見されるのは覚悟の上だったが、予想以上に時間的余裕がない。
更に、ドダイ改に乗せたハイザック9機は尋常な戦力ではなかった。
恐らく、地球連邦軍も威信を賭けてエゥーゴとカラバを仕留めるつもりなのだ。
もっとも、連邦軍といえども戦力は無尽蔵ではないだろう。
この戦闘を切り抜けられれば、カラバはしばらく余裕を持った戦い方が出来るはずだ。
本来、カラバ代表としてハヤトはアウドムラのブリッジに座っているべきだ。
だが、人材難のカラバではそんな事を言っていられないのが辛い。
そんな事を考えながら、ハヤトは一所懸命に自分が覚えている戦闘陣形を数え上げた。
広大な滑走路のあちこちで、牽制のビームの輝きが煌いているのが見える。
東方面から南をカバーしているのが、エリス・ワイスのリック・ディアスだった。
- 841 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:49:50 ID:6DXxrU0h
- カミーユの乗るガンダムMk-U3号機は、低空に浮かぶサイコガンダムと相対している。
少年は、いつの間にかアウドムラから引っ張り出したドダイ改に乗っていた。
ビームの通じないサイコガンダムを相手に、執拗に絡み付いている。
問題は、エリスもカミーユもシャトルへ乗り込まなくてはならないということだ。
画面端に表示されるデジタルの作戦標準時刻は、15:00──打ち上げまで45分しかない。
アムロの陸戦型ガンダムは、西から北方面で100mmマシンガンの弾をばら撒いていた。
現在、敵の9機のドダイ改はシャトルを取り囲むように距離をとっている。
付かず離れず此方の隙を伺っているフォーメーションは、如何にも慣れた様子だ。
シャトルから離れられない此方側は、牽制で射撃を行うしかない。
「格納庫! 何をやっている、空いているMSを出せ!」
ハヤトが怒鳴りつけると、通信画面に慌てて若いスタッフが顔を出す。
『エゥーゴの帰還組の人が、何人か出てくれるそうです』
「彼等を、当てにしてるんじゃないっ!!」
カラバ代表であるハヤトは、背丈は低いが本来は強面で通っていた。
クルーは、ハヤトの怒声に怯えたようにパイロットを探して画面の中で右往左往する。
- 842 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:50:29 ID:6DXxrU0h
- 大体、エゥーゴの帰還組の5人も今回の打ち上げで帰還しなくてはならないのだ。
そんなパイロット達を計算に入れた作戦なぞ、愚の骨頂である。
ハヤトは、ちらっと青空を見上げてからアウドムラのブリッジに叫んだ。
「アーガマとは連絡は取れたのか!?」
エゥーゴ旗艦強襲用巡洋艦アーガマは、昨日から24時間衛星軌道上にコース固定中だ。
戦闘配備にある軍艦相手だ、こんなチャンスは何回も巡って来るものではない。
シャトル回収のタイミングを打ち合わせるべく、綿密に打ち合わせたいところだ。
『ミノスフキー粒子が濃くて、通信が不調のままです』
「何をやっている!!」
ビクッと肩を竦めたクルーが、言い訳を始めそうになるがハヤトは取り合わない。
言い訳が正統なら不完全な結果まで正統だと思うようでは、幼稚園児以下だ。
「だいたい、敵はこれで全てなのか!?」
『そ、それが、レーダーが、つ、使い物にならなくて』
汗を拭きながら答えてくるブリッジ・クルーは、弱りきったように頭を下げた。
そんな事はお前に言われなくとも判っていると、ハヤトは頭を抱える思いである。
- 843 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:52:36 ID:6DXxrU0h
- 混乱の続くガルダ級輸送機アウドムラの格納庫で、一人の女性の慌てた声が上がる。
「急に格納庫を視察だなんて、どうしたの? ステファニー」
すたすたと大股で歩くルオ・ステファニーに呼び掛けたのは、シェリー・パーカーだ。
小走りで進むシェリーの金髪が揺れ、ハイヒールが忙しい音を立てる。
元々が足を綺麗に見せる為の物だから、こういう場合は歩きにくいことこの上ない。
開け放たれた格納庫ハッチの外では、甲高い機械音が響いている。
チェクラプコック空港滑走路では、シャトル攻防の前哨戦が始まっていた。
格納庫内では、旧式のMSを相手に整備スタッフとパイロットらしきクルーが格闘中だ。
それら旧式MSは、一年戦争に従軍したシェリーには見覚えのある機体ばかりだった。
だが、今のシェリーはそんなものには目も呉れずに大声を上げる。
「ねえ、ステファニー!」
当然聞こえているはずのシェリーの声に、ステファニーは何の反応も返さない。
ただひたすら、格納庫を急ぎ足で一心不乱に進んでゆくだけである。
こうなってしまうと、シェリーとしても無言でついてゆく他はない。
ベッドの中とは違い、ビジネスの場ではシェリーはステファニーの忠実な部下なのだ。
- 844 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:53:24 ID:6DXxrU0h
- 無言で歩いていたステファニーは、格納庫入口近くの61式戦車の前で立ち止まった。
吃驚したシェリーは、危うく上司の背中にぶつかりそうになる。
さすがに入口近くまで来ると、戦闘音が凄まじく思わず耳を塞ぎたくなる程だった。
顔を顰めつつ、シェリーは目の前に停まっている旧型戦車を見上げる。
車体の上部ハッチには、エゥーゴのノーマルスーツ姿の若いパイロットが控えていた。
どうやら、MSで出撃出来ないパイロットは戦車でシャトルまで行くようだ。
「? パイロットの見送りか何かなの?」
騒音に負けないよう、ステファニーの耳元に口を近づけてシェリーは問い掛けた。
不意に、振り返ったステファニーが感情のない瞳を向けて来る。
思わず言葉に詰まるシェリーに、ステファニーは機械のように平坦な声で語り掛けた。
「今までの貴方の誠実な職務内容に、ルオ商会名代として心から感謝をします」
ステファニーの綺麗な手が、ゆっくりと61式戦車を指し示す。
「ですが、そろそろ貴方を不自由な檻から解放して差し上げるべきだと考えます。
これ以降は、エゥーゴに参加して商会とのパイプ役になりなさい」
目を見開いて驚愕したシェリーの表情が、少しずつ憤怒の表情に変わっていった。
- 845 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:54:36 ID:6DXxrU0h
- 「『檻』って‥‥‥貴方、自分のことをそんな風に考えてたの‥‥‥?」
シェリーが怒りで握り締めた手が小刻みに揺れるが、ステファニーは無言のままだ。
戦車のパイロットが何も言わないのは、恐らく事前に話が通っているからだろう。
「‥‥‥」
暫くの間上司であり愛人である女性を睨み付けた後で、シェリーはふっと息を吐いた。
「判りました。『ご命令』とあらば」
そのまま振り返りもせずに、シェリーは乱暴な足取りで戦車の車内に消える。
シェリーの背中は、ステファニーが今まで見たことのないくらい遠く素っ気無かった。
ハッチを閉めた戦車は、轟音と共にシャトルへと走り去って行った。
黙ってそれを見送ったステファニーの表情が、不意にくしゃっと崩れる。
「‥‥‥だ、だって、いつか捨てられるなら、それなら、いっそ‥‥‥」
恋人が密かに想う相手がいるのなら、潔く身を引いてやるのがいい女というものだ。
ずっと握っていて貰えない手ならば、自分から離すのがスマートである。
自分のやったことは正しい──だから、涙が止まらないのは何かの間違いだ。
胸が張り裂けそうなのも、倒れてしまいそうなのも、きっと何かの間違いなのだ。
- 846 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:55:30 ID:6DXxrU0h
──次回、12月5日。
- 847 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/11/28 19:56:05 ID:6DXxrU0h
次 回 、 「 砂 の 盾 」
- 848 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 20:15:15 ID:ka2kOEsF
- ISAPさんヽ( ゚∀゚)ノ 乙です!
ステファニーたん( つД`)慰めて上げたい
- 849 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 20:31:55 ID:LGQF5LvX
- ほうほうほう・・・ベルナデッタにまたまたライバル出現となるわけですか。
報われないヒロインだなぁ(ホントにヒロインなのだろうか)
- 850 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 20:46:36 ID:vsegDU4K
- うあああああ!Σ(゜д゜lll)
こんなのがシェリ×ステの別れだなんてイヤだあ!
こんな別れは認めない! やりなおしを要求するヽ(`Д´)ノ
- 851 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 21:11:47 ID:TrruRy0g
- ISAP氏、お疲れ様です。
“常識を捨てきれない”が故に出した結論でしょうか。自分を「檻」と表現した人と、愛する人にそう言われまた言わせた人。どちらも“哀しい二人”ですね。
>>850氏
生きている限りはまためぐりあえると信じたいものですが。はてさて・・・・
- 852 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/28 22:26:23 ID:vsegDU4K
- それにしても
こないだの意識不明患者の手のエピソードが今週の伏線だったなんて
ヒドイよあんまりだよゴムマリだよ
- 853 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/29 00:25:31 ID:W0YmxQeJ
- ISAPさん、乙です。
う〜ん、深い…。
今後のジュナス・ベル・フラン・シェリーの人間模様、気になりまつ。
- 854 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/30 13:41:24 ID:/ehHJwXA
- >>849
いかにもなヒロインは、いないのでは…
モントバーンさん事件が持ち上がってきて、
話の根底にあると思ってた、サラミス嬢のエピソードすら薄くなってる。
- 855 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/30 15:04:22 ID:VQhxPeZv
- モントバーンさん事件はジュナスの冷静で現実主義な性格形成に影響をおよぼしてるっぽいが、一体何があったんだろう
- 856 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/30 21:53:02 ID:/ehHJwXA
- 何があったのかは、今後語られるのを待つしかない。
が、語って欲しくないという思いもあったりする。
一人の青年の行動理念を、決定付けてしまうほどの事件なわけだから、
その程度は、察して知るべしだ。
自分自身、人の死に何度か立ち会ってきた。
あるきっかけで、趣味をひとつ止めたこともある。
でも、「もう〜しない」なんてところまでは至らなかったし、
次元の違う話なんだろうと思う。
なんか、つまんない事書いてるな。スマソ。
それより、シャトル戦……、大丈夫なのだろうか。
陸ガン、MK-II、ディアス、ガンキャノンが、出撃中。
あと、61式が1台……。
稼動可能なはずの機体が、ネモとガンキャノンが1機ずつ。
ほんとに来るのかわからないけど、あとは、応援しだいか。
どうせ型落ちしか出ないなら、グフ・フライトとかスナカスが来ないかなぁ。
- 857 名前:名無しさん@ピンキー :04/11/30 23:26:20 ID:ZICBvJpb
- 別につまんないことだとは、ちっとも思わないけど。
しかし、スナカスって一体なんだよと思ってググったらジムスナイパー・カスタム通称スナカス、なのな。
ネット検索って便利だなあ。
- 858 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/01 16:36:28 ID:irwwi5Ty
- 型落ちねえ…
どうでもいいが、その旧式を攻撃するユウ・カジマとか…
たしか逆シャアの頃も連邦軍に所属してたし。
- 859 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/01 20:33:45 ID:I5aN0NLP
- 型式と現役機かどうかは、また違う問題かと。
型落ちという言葉が、気に入らなかったのなら謝ります。すいません。
- 860 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/01 21:31:59 ID:uBROYEzB
- ところで、今回の戦闘の舞台の「大嶼山」がいわゆる「ランタオ島」だと知って驚いたのはオレだけ?
ランタオ島っていったらGガンの最終決戦の場所じゃん・・・・・
現地表記で書くなんてISAPさんズルイよ・・・・
流派!東方不敗は!王者の風よ!
全新!系裂!天破侠乱!
見よ!東方は紅く燃えているぅ〜っ!!(ノ∀`)
- 861 名前:寿司屋 :04/12/02 17:55:07 ID:9Vei9vvf
- >>このスレの人は感想を書く人も文章力がスゴい。
本を読む人が多いなあと感じました。
以前、V.O.Eに司馬遼太郎や吉川英治の香りを感じると書いた事があったので
すが、それに関連して「坂の上の雲」など自分の好きな小説の名前が出てきた
りするのが何故か妙に嬉しかったり……
- 862 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 17:55:56 ID:9Vei9vvf
- 仰向けになったマウアーの肌は、明かりを消した暗い室内でも白雪のようにボンヤリと幻
想的な輝きを帯びて見えた。
「あ……あぁ……」
彼女はオレが秘所に這わせた舌を上下させる度に、悩ましい声をあげてくれる。
普段は「濡れすぎる」などと言って口でされるのを嫌がるマウアーだが、オレが求める限
り決して拒むことはない。
普段は女性兵士として凛とした態度を崩さない彼女が見せるその一面は、雄の征服欲を充
分以上に満足させる姿だった。
「ジェリド……あ、あ、ジェリド……。も、もう」
か細く懇願する声が耳に届くが、オレは構わず舌を尖らせて更に奥深くへと突き進めた。
ねっとりと絡んでくる女の匂いに混じって、微かな鉄の味が感じられる。
「ひぁんッ!」
ビクリと跳ねる彼女の肢体。
マウアーのやや薄い恥毛に鼻を埋めるようにして、オレはぷっくりと膨らみきったその突
起を重点的に責め始めた。
「く……ぅう……ッ!」
白い細腕が伸ばされ、オレの顔を弱弱しく押さえつけようとする。
無論、抵抗は許さない。
オレは男の腕力で彼女の両手首を掴んで身動きを封じてから、猛烈な勢いで舌をねじ込ん
だ。
次から次へと溢れ出てくる蜜液を味わいながら、マウアーの一番感じる部分を舌先で愛撫
する。
何度も何度も陰核を舐めあげ、唇で吸い、時折り音を立てて顔を丸ごと押し付けた。
そのうち彼女の息づかいが早まる頃合いを見計らって、オレがおもむろに右手の示指と中
指をまとめて彼女の膣内へ挿入すると――
- 863 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 17:56:40 ID:9Vei9vvf
- 「うぅ……ッ」
我慢して声を上げまいとしているのか、差し入れた直後はそう呻くだけだったが、クリト
リスを舌で嬲りながら膣に入れた指を前後させた途端、彼女の反応に明らかな変化が訪れ
た。
じゅ……じゅち、くちゅ……ちゅ……
わずかな時間、淫猥な潤滑音がベッド上の空間を支配するが、とめどなく吹き出た愛液で
さらに滑らかになって消えていく。
マウアーはもう息も絶え絶えに、呻き声すら上げられなくなっていた。まるで熱病に侵さ
れたように浅く小刻みな呼吸だけが、女の肉体に注ぎ込まれる快楽の深さを表している。
やがて。
「く……ぁああっ!?」
ビクビクビクッ!
彼女は全身に襲い来る絶頂に応じて一際大きく痙攣すると、そのままぐったりと動かなく
なった。
「何だ。マウアー、早いな」
容易くオルガムズに至ったのを観て意地悪にそう言うと、彼女は涙目になって紅潮した顔
を背けた。
オレは愛液に濡れた口元を空いた左手で拭いながら、しかし右手の二本指は未だ挿入した
ままである。当分、この煮えたぎった性器の中から抜去するつもりはない。
「もう少し楽しんでくれよ」
マウアーの耳たぶを軽く噛み、弾力ある歯ざわりを楽しみつつサディスティックに囁いて、
熱冷めやらぬ膣内壁を軽く抉った。
- 864 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 17:58:50 ID:9Vei9vvf
- 「ひぅうッ!?」
達した直後の敏感な部分を弄られる刺激の強さに、彼女は細い体を逆くの字に曲げて悲鳴
を上げる。
意にも介さず、オレは何度も指を前後させた。
「あっ、あっ、あぁ……ゃあ……んッ」
綺麗なソプラノと愛液の弾ける音が二重奏となって部屋の中に響き渡る。
じゅぐ……、じゅ、じゅぷ……っ
「は……ぁ、ジェリ……ちょ……っ、もう、お、お願……少し……休……やぁ……ん」
そんな甘い声で許しを請いながら、何とか快楽を軽減しようと身をくねらす恋人の痴態に、
オレの嗜虐心はますます加速するのだった。
「そうか。もう指は嫌か?」
わざとらしく、さも残念そうにそう尋ねて、手淫する右手の親指の腹でコリコリと彼女の
陰核を摩擦してやると、マウアーは両目を固く閉じ、力を込めてシーツを掴みながら、
「あく……ぅ……、そ、そうじゃない……。ただ、イッたばかりは許して……お、おかし
く……なってしまう」
と言った。それでも無理やり止めさせようとしないあたり、健気な女だ。
「指が嫌なら、仕方ないな」
そんな彼女の訴えをまるで無視して、オレはいきり立った己の一物に左手を添える。その
様相に、マウアーは本気で震え上がった。
「ま、待って!今そんなの挿れられたら、私……」
「……待たない」
見せ付けるように、まだ右手の指が入ったままの彼女の膣へ勃起したペニスをあてがうと、
マウアーは慌てて、
「嫌ぁ!お願い!本当に待って!」
と叫び、下からオレの両肩を押さえて阻もうとする。
- 865 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 17:59:52 ID:9Vei9vvf
- 「ね?私も口でしてあげるから……今すぐだけは止めて!」
(何て可愛い奴なんだ)
オレは彼女が初めて見せた抵抗に新たな歓喜を覚えつつ、
「……止めない」
と無情に言い放ち、右手を激しく回転させた。
「うっ……く!」
彼女の起き上がりかけた上半身が跳ね返り、再びベッドの上に沈み込む。
そのタイミングを見計らって、オレはそれまで挿入していた指を抜き払い、代わりのモノ
を新たに入れ直した。
ずぬ……にゅ、るるる……
「あぁあああああぁぁぁぁーーーーーーーー…………ッ!!!」
膨張した肉棒が体内に侵入してくる感覚に、マウアーは激しく切ない悲鳴を漏らす。
先ほど絶頂に達してから一度も休ませることなく執拗に愛撫し続けた甲斐あって、彼女の
内部は熱くドロドロに溶け切っていた。
「く……ぅう、マウアー」
熱を帯びているだけではない。根元まで挿入した後、オレが腰を動かさずに彼女の悶える
姿を見て楽しむその間も、たっぷり濡れた膣粘膜の襞が別の生物のように蠢いて、オレの
部分を余すところ無く嘗め回している。ややもすればそれだけで達してしまいそうになる
くらい甘美な悦びを、彼女の肉体はこの傍若無人な侵略者に惜しみなく提供してくれるの
だった。
「動くぞ……」
あまりの快感に上ずる声でオレが告げると、それまで歯を食いしばって刺激に耐えていた
マウアーが、
「だっ、駄目!」
と言って首を振った。
- 866 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 18:01:58 ID:9Vei9vvf
- 当然、聞き入れてやるつもりはない。
オレはまだまだ自分の方が優位性を保っていることに少しだけ安心しつつ、ゆっくりと腰
を引く。
ぬ……ぎゅ。
締め付けられた膣の粘膜が、出て行こうとする男性器を逃すまいと慌てて絡み付いてくる。
ヌルヌルの襞が傘の部分にぴったりと密着し、亀頭が膣内から完全に抜け切るのを防いで
いた。
「お、おいおい……マウアー、そんなに締め付けるなよ。いやらしい奴だな」
内心の動揺を悟られぬよう気を配りつつ、オレが呆れたように囁くと、案の定マウアーは
半泣きになって、
「ゃあ……嫌よ……。そんな事言わないで……」
などと弱弱しく哀願した。
さすがに少々(本当に、ほんの少し)罪悪感を覚えたので、お詫びにせめて彼女の無言の
要求に対しては精一杯応じてやることにする。
――ぞぬり。
「……!?く……ふ……ぅあっ……」
再び肉の槍に深いところまで貫かれ、彼女は躯幹を捻じって悶えた。
――ぬぎり。
「ひ……ぃ……んッ」
膣内が反射的に収縮した所で強引にペニスを引き抜かれ、いっそう高い悲鳴をあげるマウ
アー。無論、オレ自身も彼女と同等かそれ以上の快楽を楽しんでいるのだが、彼女が全身
で表現してくれる反応は、何にも勝る喜びだ。
……あとはオレの思うがままである。
突き出しては、引く。抜いては、押す。
その度にマウアーの敏感極まりない肉体は、面白いように跳ね、よじれ、鳴くのだった。
- 867 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 18:03:55 ID:9Vei9vvf
- じゅぐ、ぢゅく、ちゅく、ちゃく――
マウアー自身が言うとおり、確かに彼女の愛液の量はやや多いかもしれないが、オレにと
ってそれは何のデメリットにもならなかった。おかげで猛烈な締め付けと滑り具合の良さ
を同時に味わえる。溢れ出る淫水を辺りにほとばしらせながら、オレはリズム良く何度も
何度も恋人の中に押し入っては抜く行為を繰り返す。
「あっ、あっ、ぁん、やっ、は……ッ」
当初は一往復するだけであれほど泣き喚いていたマウアーも、ようやく与えられる快楽に
慣れたのか、今は全身にしっとり汗を滲ませながら形の良い胸を小刻みに上下させていた。
小さな口から浅く漏れ出る吐息の熱が、いたずらに艶かしい。
やがてどうにもならない高まりが自分の中で競り上がってくると、オレは彼女に上から覆
いかぶさって、耳を再度優しく噛んだ。
「あっ!?……くぅ」
反射的にビクリと身を振るわせた後、マウアーは両腕をオレの背中に回して強く抱きしめ
てくる。
「好きよ……ジェリド……っ」
「……マウアー」
「好き……」
彼女の爪が背中の皮膚に食い込むが、相手に身も心も酔いしれている者にとっては、そん
な痛みすらさらに興奮を高めてしまう刺激に過ぎなかった。
「ふ……うぅ」
(オレもだ、マウアー)
そう答えようとして、声が声にならなかった。
それほどまでに、オレはこの肉欲に頭から溺れきってしまっている。
言葉の代わりに熱いベーゼの雨を、彼女の頬と唇へ浴びせかけた。
- 868 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 18:06:17 ID:9Vei9vvf
- 女はこうあるべきだと、オレは思う。
別段、自分が前時代的な男尊女卑主義者だとは思わないし、かといってわざとらしいフェ
ミニストのつもりもない。
ただ、好みはある。
セックスは互いの同意のもとで行いたいし、やるからには楽しみたい。こんなふうに無条
件で自分の行為を受け止めてくれる女を大事にしたいと考えるのは、決して不自然な事で
はないだろう。
――そう。
性行為はあくまでお互いの理解の上に成り立つものだ。
あいつのように一方て……
ガブッ!
「く……ッ!?あ、は……ぁっっっ!!!」
突如襲い掛かってきた激痛に、オレは目を向いた。
それまでされるままだったマウアーが、抱きついた先の首すじに噛み付いたのだ。
「な……っ?ま、マウ……」
「……」
かと思うと、今度は唇でチュウチュウと音をたてて吸い付いてくる。深い歯形とキスマー
クを、同時に付けられているのが分かった。オレは苦痛とそれ以上の倒錯に見舞われなが
ら、わけも分からず目を白黒させる以外にない。
「あ……ううぅ!?」
下では、彼女のもうひとつの口腔内がぐにぐにと我が愚息を圧迫して責めたてている。
マウアーの逆襲は、全くの不意打ちだった。噛み付いた事を咎める暇もない。
- 869 名前:ドゴス・ギア青春白書 :04/12/02 18:13:48 ID:9Vei9vvf
- 「あっ……くぅうううッ!」
どくどくどく、びゅるっ、びゅくり、びゅくり、ピュッ……
オレはこの上ない解放感に身を打ち震わせながら、思い人の膣腔内へ全力で射精するのだ
った。腰と腰が密着し、筒先は精液を打ち出しながら、よりいっそう深く女肉の中へと埋
もれていく。
「あッ!はぁああああんん……っ」
同時にマウアーも、申し合わせたかの如く全身を痙直させている。
彼女もまた絶頂を迎えているのだ。
人生のうち最も素晴らしい瞬間のひとつを共有しながら、オレ達は至福の中に居た。
……少なくともオレの方はそれで満足だったという事だけは、予めここに記しておく。
続く
- 870 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/02 19:37:13 ID:XhbrFtLN
- マウアーは
ヘタレのジェリドには勿体無いと思う。
- 871 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/02 23:45:39 ID:OjLNhvj1
- マウアァァー!
ありがとう!ありがとう!
俺マウアーすごい好きなんです。
もうなんて言ったらいいか・・・もう、俺は・・・っ!(言葉にならない)
とにかくありがとう!萌えました。
- 872 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/03 07:30:56 ID:FrmzIngy
- キハール萌えだよ
型落ちということでキハール出ないかな
ヘイズルは難しそうだけど。
最近、携帯の着メロを水の星にした
- 873 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/04 23:51:19 ID:nttjGuP/
- ナニな機体なら、応援なんか来ないほうがいいかもしれん
知恵と工夫で、乗り切ってくれ
- 874 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 05:04:17 ID:be5LZdVa
- ほとんど誰もきてない・・・・・・
_, ._
( ゜ Д゜)
( つ旦O
と_)_)
_, ._
( ゜ Д゜) ガシャ
( つ O. __
と_)_) (__()、;.o:。
゜*・:.。
これじゃ、神に見捨てられそうだ・・・・
- 875 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 08:06:23 ID:mqSsnYJ6
- んなことはない。
ISAPさんか寿司屋さんの降臨を板をあけて待ってるのさ。
そんなわたしはGNOで好成績。
ウォルトンたち活躍してるよ。
- 876 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 12:33:32 ID:GXAfMQFj
- >>874
うだうだせんと毎日でもきて、雑談のネタフリでもしたらどうかね
そのが、よっぽど建設的じゃないかな
>>875
活躍するヲルトン……、珍妙な(笑
GNO、1と2と違いがわかんなくて、迷ったきりだなぁ
国産のねとげは、したことないや
- 877 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 17:54:27 ID:gtoxxztR
- >>861
「項羽と劉邦」とか「峠」はどう?
決して派手じゃない作品だけど、人物描写は見事だと思う。
それとは関係なく、強気な女性が崩れる所萌え。
文章に一段と磨きがかかってきましたね〜
- 878 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:45:37 ID:u+d9M+Q7
U.C.0079
- 879 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:46:20 ID:u+d9M+Q7
- 「フラウ・ボゥ、ミライ、参謀本部から情報を至急集めてくれ。
我々には、外の戦いが判らなければ手の打ちようがない!」
艦長席に座る青年の指示を受け、オペレータ・シートの少女が口を開く。
「はい、こちらホワイトベースです。作戦本部、敵の動きを教えてください」
艦載機の発進と戦陣の選択の為には、戦況が判別不能という状況は致命的だ。
青年の命令により、手に入れられるだけの情報が掻き集められ即座に分析に回された。
「──よし、アムロ達は出撃出来るか?」
「はい。ジャブローの入り口の警備ということで、アムロとセイラはGブルで出します」
「了解。カイとハヤトはガンキャノン、ガンタンクを急げ!」
オペレータの声が響く格納庫では、一人の青年が乱暴にコックピットに飛び込んだ。
ノーマルスーツの青年は、重装甲MSのシートに座りながら呟く。
「こんな所まで追いかけてくるのかよ、ジオンめっ」
そこまで言った少年の顔が、不意に決意を持った凛々しいものとなった。
「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな子を増やさせない為にジオンを叩く。
‥‥‥徹底的にな!」
- 880 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:47:11 ID:u+d9M+Q7
「 機 動 戦 士 ガ ン ダ ム Voice Of The Earth 」 連載第106回
since 2002,2003,2004 ISAQ > ISAP PRESENTS.
- 881 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:47:51 ID:u+d9M+Q7
- 履歴:
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
362-366 368-373 376-379 384-387 396-400 406-411 413-418 438-444
451-456 464-468 488-492 500-504 513-519 526-531 541-546 576-582
608-614 628-635 650-655 672-678 712-718 740-745 770-777 799-806
834-841 870-877 909-916
ガンダムヒロインズMARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
6- 12 39- 44 57- 62 114-121 141-147 175-182 212-219 237-244
273-282 320-329 358-367 402-411 441-449 473-482 500-509 537-546
590-599 631-640 710-721 755-764 808-817 854-863 888-897 926-935
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
17- 26 77- 86 116-125 160-169 184-193 242-251 276-286 323-332
388-398 444-453 478-487 522-531 570-580 611-620 669-678 736-746
795-805 892-903 940-950
- 882 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:48:37 ID:u+d9M+Q7
- ガンダムヒロインズ MARKW
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
46- 56 94-103 136-146 202-211 265-276 317-326 368-379 496-505
563-572 659-668 762-773 828-837 880-892
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
39- 48 89-100 180-189 259-269 327-337 474-483 528-538 568-577
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ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
51- 60 115-125 198-209 317-327 380-389 484-493 563-572 627-640
774-783 836-845
- 883 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:49:30 ID:u+d9M+Q7
- [南極条約] ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/index.html
こちらのサイト様で、過去ログの総集編を保管戴いています
第1話(連載第1回〜第2回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe.html
【挿絵 プルスキー様】
第2話(連載第3回〜第6回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe2.html
第3話(連載第7回〜第9回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe3.html
第4話(連載第10回〜第13回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe4.html
第5話(連載第14回〜第16回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe5.html
第6話(連載第17回〜第19回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe6.html
第7話(連載第19回〜第23回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe7.html
- 884 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:50:15 ID:u+d9M+Q7
- 第8話(連載第24回〜第27回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe8.html
第9話(連載第28回〜第33回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe9.html
第10話(連載第34回〜第38回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe10.html
第11話(連載第39回〜第43回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe11.html
【挿絵 チップ様】
第12話(連載第44回〜第48回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe12.html
第13話(連載第49回〜第52回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe13.html
第14話(連載第53回〜第56回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe14.html
【挿絵 チップ様、ンダ様】
第15話(連載第57回〜第60回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe15.html
- 885 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:51:11 ID:u+d9M+Q7
- 第16話(連載第61回〜第64回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe16.html
【挿絵 チップ様】
第17話(連載第65回〜第68回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe17.html
第18話(連載第69回〜第72回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe18.html
第19話(連載第73回〜第76回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe19.html
第20話(連載第77回〜第80回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe20.html
第21話(連載第81回〜第83回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe21.html
バレンタイン・ゴーゴー
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voev.html
第22話(連載第84回〜第87回収録)
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/sonota/voe22.html
- 886 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:52:04 ID:u+d9M+Q7
U.C.0087
- 887 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:52:52 ID:u+d9M+Q7
- 戦闘時に、レーダーや電子機器の情報だけを信頼出来なくなって既に久しい。
これは、全てミノフスキー粒子の発見による戦闘形態の変化だ。
通常、ミノフスキー粒子は静止質量が粗ゼロであるという特殊な性質を持つ。
粒子は正か負の電荷を持ち、正と負の粒子間にはτフォースという斥力を発生させた。
これが空間に散布されると急激に拡散し、不可視のフィールドを形成する。
フィールドは、領域内を伝播しようとする電磁波を著しく減衰させる特性を持った。
その上、電子機器などの集積回路も誤作動と機能障害を受けてしまうのだ。
つまり、領域内では誘導兵器やレーダー系が使用不可能となっていた。
だからこそ、戦闘は旧世紀以前の目視が重要なレベルに戻っている。
MSという名のロボットがプロレス紛いの戦闘をする破目になったのも、そのせいだ。
「敵の部隊のフォーメーションから、相手の目的を掴むんだ!」
ガルダ級輸送機アウドムラ艦長ハヤト・コバヤシは、ブリッジ要員に向かって叫ぶ。
ハヤトは、滑走路を重々しく走る量産型ガンキャノンのコックピットにいた。
『は、はい。あっと、敵編隊、ソート掛かります!』
カラバの管制担当の一人が、ようやく気が付いたようにキーボードを叩く。
- 888 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:53:56 ID:u+d9M+Q7
- 忙しく動く短距離レーダーの画像の中で、敵のアイコンが数回点滅した。
程無く、3個小隊のドダイ改&ハイザックにAからIまでのアルファベットが一斉に付く。
これまでは、9機の敵の動きに一定の規則性は見当たらなかった。
だが、さすがにこれだけの戦力を担ぎ出して来て無策であるとは考えにくい。
ハヤトは、時々ミノフスキー粒子で乱れる画面を、一心不乱に見つめた。
そもそも、レーダー情報だけを相手にしていれば足りるのなら戦闘は機械任せでいい。
様々な事象から敵の動きを読み取らねば、先手を取られ叩き潰されるのだ。
先日のヒッコリー基地シャトル攻防戦で、アウドムラ隊はそれを痛感していた。
あの時、ブラン・ブルターク少佐の作戦でハヤト達は危うく全滅しかけたのである。
今、罠を見破ったジュナス・フレイブ大尉の協力は仰げない。
そして、さすがに短期間でカラバ内部だけで熟練のオペレータの育成は不可能だった。
ハヤトは、手持ちの戦力だけで百戦錬磨のスードリ隊と渡り合わねばならない。
ハイザックFが、南南西方向からシャトルへ接近しようとする。
それに気付いたエリス・ワイスがビーム・ピストルを連射するが、敵はそれを避けた。
既にエリスの攻撃を予測していたような動きであり、素早く見事と言える。
- 889 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:54:54 ID:u+d9M+Q7
- ハヤトが南南西にカバーに入ろうとすると、北東のハイザックBがマシンガンを構える。
すかさずアムロ・レイがマシンガンの弾をばら撒くが、致命傷にはならない。
ハイザックBが距離を取ったと見えた瞬間、ハイザックDが低空を滑降した。
「ブリッジ! 敵の狙いはまだ判らないのか!?」
ハヤトは、シャトルへ近付こうとするハイザックDへ向けて360mm低反動砲を向ける。
だが、両肩の砲門が準備を終える前にハイザックDは高度を上げて飛び去った。
その機敏な動きに、ハヤトは弾丸を無駄にすべきではないと舌打ちをする。
『こちらでは判断出来ません。艦長、そちらにデータを転送します』
苛々とコンソールを叩くハヤトに、ブリッジ要員が困ったように返答して来た。
「な‥‥‥!?」
スクリーン右下にポップアップ・メッセージの雲が浮き出し、データの受信に入る。
操縦桿に手を掛けたまま、ハヤトは思わず口篭ってしまった。
東方のハイザックCが、腰部ミサイルポッドから4発のミサイルを放つ。
アムロの陸戦型ガンダムは、伸ばした右腕のマシンガンの掃射でそれらを排除した。
滑走路に爆光とミサイルの破片が飛び散って、ガンダムの装甲を照らす。
- 890 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:56:19 ID:u+d9M+Q7
- ハヤトは、画面に詳細数字と画像流れてゆくのを苦虫を噛み潰したような顔で見た。
ダイアログ・ボックスの予想転送時間が減り、パーセントのバーが横に伸びる。
南のハイザックEが、空港設備の倉庫をこれみよがしに破壊した。
耐火被覆鉄筋造陸屋根の施設が炎に包まれ、空港職員か何かの死体が吐き出される。
炎を纏った死体は、滑走路に叩き付けられ水風船のように破裂した。
「ハヤト! 迎撃ラインを移動させるが、いいな!?」
右上の通信画面に、指示を待つアムロ・レイの焦燥した顔が小さく映る。
「いや、ちょっと待て! アムロ」
戦線を拡大するメリットとデメリットを慌しく計算しながら、答えに詰まるハヤトだ。
ハイザックHは、リック・ディアスのバルカンファランクスでシールドを弾かれる。
そこで一旦距離を置いたようだが、すぐに南東のハイザックDがミサイルを放った。
3発まではアムロもミサイルを撃ち落とせたが、1発は間に合わずに見逃してしまう。
ミサイルはそのまま民間飛行機格納庫を直撃して、スレート葺屋根を砕く。
『だ、大丈夫なんですか!? 空港の損害は請求させて貰いますよ!』
チェクラプコック空港の管制官が、怒りと満ちた表情でハヤトに呼び掛けて来た。
- 891 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:57:01 ID:u+d9M+Q7
- ハヤトは、画面に映った銀縁眼鏡の細面の男に大声で怒鳴った。
「そんなことは後にしてくれ! それより、そっちの情報で敵の動きは判らないか!」
巧妙に周囲を飛び回る9機ものドダイ改&ハイザックは、包囲網を狭めつつある。
ハヤトの視界の隅で、アムロとエリスの放つ弾丸の煌きが盛大に瞬いた。
『我々は連邦軍に逆らう気はありませんよ。サポートはお断りします』
銀縁眼鏡の管制官は、冷たくハヤトを一瞥して通信を切る。
それきり何度コールを入れても呼び出しに応えない管制塔に、ハヤトは歯軋りをした。
ルオ商会がどれ程の金を積んだのかは知らないが、空港側の協力は全く期待出来ない。
シャトル打ち上げを黙認してもらうだけで、良しとせねばならないようだ。
見上げた空の余りの綺麗さと、自らを取り巻く状況の最悪さにハヤトは眩暈を覚える。
『艦長! エゥーゴ隊のパイロットはどの方向へ出撃させますか!?』
殆ど間を置かず、アウドムラのブリッジ・クルーが弱りきった口調で問い掛けてきた。
「ちょっと待てと言ってる!!」
ハヤトに大声で八つ当たりされた格好の通信員の男は、慌てて首を竦める。
カラバ代表としては情けないが、エゥーゴ帰還組パイロットの援護は貴重な戦力だ。
- 892 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:59:15 ID:u+d9M+Q7
- 彼等をフォーメーションの何処に配置するかによって、趨勢は決まってしまうだろう。
北方のハイザックBがマシンガンを構えると、南方のハイザックGが攻撃態勢を取る。
アムロの陸戦型ガンダムが北へ飛び、エリスのリック・ディアスが南を向いた。
その瞬間、東南東のハイザックEがミサイルを連射する。
慌てたハヤトは、プルパックマシンガンをミサイル目掛けて撃ちまくった。
プルパックマシンガンの弾丸は、ミサイル全てを撃ち落し同時に空港バスを破壊する。
滑走路にタイヤが弾き飛ばされ、その内の一つが焔を纏って破裂した。
間違いなく、敵ハイザックA〜Iの三個小隊は一斉攻撃の隙を待っている。
なにしろ、此方は無防備の打ち上げ用シャトルを護衛しなくてはならない立場なのだ。
画面端に表示されるデジタルの作戦標準時刻は、15:15──打ち上げまで30分となった。
実際、シャトルの打ち上げ阻止にはビームライフルどころかバルカンの一発で充分だ。
大気圏を離脱する機体にとって、掠り傷程度も致命傷になる。
それを承知で敵が突撃して来ないのは、ヒッコリー戦の敗北経験があるからだろう。
そして、アムロとエリスの迎撃が適切すぎるからその瞬間が延びているだけだ。
- 893 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 19:59:53 ID:u+d9M+Q7
- 二人の攻撃は、シャトルに近付こうとするハイザックの出鼻を確実に挫いている。
恐らく、地球連邦軍にしたところで虎の子の戦力9機を無駄に消費は出来ないはずだ。
此方も、一刻も早く敵の戦略陣形に対応する陣を引かなくてはならなかった。
「カミーユ! 戻ってシャトルを援護しろ!」
ハヤトは、空中のサイコガンダムに掛かりっきりのガンダムMk-U3号機を呼び出す。
間違いなく聞こえているはずだが、カミーユ・ビダンからの返答はなかった。
「フォウ! 戦いを止めてくれっ!!」
ただ、少年がサイコガンダムのパイロットに呼び掛ける声が聞こえて来るだけだ。
「君は戦っちゃいけないんだ、フォウ、君はぁっ!」
トリコロール・カラーの細身の機体は、器用に巨大なMSの周囲を飛び回っている。
サイコガンダムが拡散ビームを放つが、3号機は見事にそれを避けた。
拡がるビームを回避するという事は、事前にビームの発射を予測しなくてはならない。
それをやってのけるカミーユには感心するが、しかし戦略的視野が狭すぎた。
ハヤトは舌打ちしながら、カミーユは防衛戦力計算に加えられないと判断する。
あの怪物MSを押さえてくれているなら、それはそれでいいと考えなくてはならない。
- 894 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 20:00:55 ID:u+d9M+Q7
- 「ハヤト! このまま護衛に徹するのか、討って出るのか!?」
陸戦型ガンダムを操るアムロが、焦燥したように叫びながら胸部バルカンを連射する。
近付いて来ていたハイザックFが、ひらりとそれを避けて浮き上がった。
充分に距離を取っている敵に、バルカン程度では傷を付ける程度の威力しかない。
敵サイコガンダムの出現を予測して実弾兵器を選択した、味方の明らかなミスだ。
更に、ハヤトは戦線を拡大し敵を殲滅すべきかシャトルを防衛すべきか判断出来ない。
『艦長! エゥーゴのパイロットが出撃体勢に入りました!』
ブリッジの若いクルーが、困ったようにハヤトに報告をして来る。
「叫ばなくとも、聞こえているっ!!」
ハヤトは、激しく首を振って混乱する思考を纏めようとした。
──例えば、一対一で立ち会った時にアムロに敵うようなパイロットはそうは居まい。
ニュータイプの優位性に加え、アムロのMS操縦能力は素晴らしい。
後世の歴史家も認める通り、アムロの操縦技能と戦術級評価は最高点以上だ。
しかし、残念ながら部隊を指揮する為には戦略級の能力が必要とされる。
目の前の敵のみならず、個別戦闘エリアの挙動を即座に判断し部隊を運用する能力だ。
- 895 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 20:01:47 ID:u+d9M+Q7
- 仮にも一部隊の長ともなれば、優劣を判断されるのはこの力の高低だった。
‥‥‥それは例えば、ジグソー・パズルを組み立てる行為によく似ている。
一つ一つのピースだけを見て合わせていては、パズルはいつまで経っても完成しない。
完成図を予想する想像力と創造力を持ち、ピース同士の繋がりも考慮に入れるべきだ。
戦場で勝利というパズルを組み立てる高水準の能力こそが、戦略級レベルなのだ。
額を汗で光らせるハヤトの視界の中で、アウドムラの腹部格納庫からMSが飛び出した。
「行くぜ! ウォルトン・スウィフト少尉参上ぉぉっ!」
全員の苦悩を意にも介さないウォルトンの声が、能天気に滑走路に響き渡る。
RGM-79 パワード・ジムの派手なオレンジ色のチタン・セラミック装甲が陽光を受けた。
思わず額を押さえながら、大きなため息を吐いてしまうハヤトだ。
ちなみに、ハヤトは一年戦争後の戦争博物館長時代に秘密裏にMSを集めさせていた。
他に数機を持って来ているが、ジオン系は操縦出来るパイロットがいない。
これらは、武装は現行モデルだが機体装甲やジェネレータそのものは旧式のままだ。
要するに、攻撃だけなら充分に渡り合えるが防御は恐ろしく脆かった。
パワード・ジムは、滑走路に降り立つと90mmマシンガンを意外にもまともに構える。
- 896 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 20:02:43 ID:u+d9M+Q7
- ハヤトは、無意味に威勢が良いウォルトンに憮然と指示を出した。
「ウォルトン少尉、滑走路西エリアから北エリアをカバーしてくれ!」
色々と言いたい事はあるが、仮にも『ジャブロー侵攻作戦』中を生き残った軍人だ。
あるいは、ハヤトの気付かない視点で戦闘を誘導してくれるかもしれない。
「了解! こんな敵ごとき、このウォルトン様だけで充分だ!」
そう叫んだウォルトンは、驚いた事にいきなりドダイ改の包囲網へ突っ込んでゆく。
「な、何を考えている!!」
一瞬にして期待を裏切られたハヤトは、顔面を蒼白にして絶句した。
突然、待ち構えていた空中のハイザックE,F,Gのザクマシンガン改が盛大に火を噴く。
敵は、此方が痺れを切らし防衛陣形を乱すのを待っていたのだ。
大量にばら撒かれた弾丸が、一直線に無防備なウォルトンのパワード・ジムを襲う。
「うわあぁぁっ!! やられる!!」
「君、危ないーーーっ!!」
エリス・ワイスの可憐な声と共に、赤く塗装された機体が彼を庇うように飛び出した。
リック・ディアスの全身に連続して銃弾が突き刺さり、右腕が千切れて吹き飛んだ。
- 897 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 20:03:16 ID:u+d9M+Q7
──次回、12月19日。
- 898 名前:ISAP ◆ISAPgGZZNI :04/12/05 20:03:51 ID:u+d9M+Q7
次 回 、 「 そ の 時 初 め て 」
- 899 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:16:21 ID:puf3Mtwl
- 何人モニタの前で、ぽかんとしているだろう。
ある程度の予想はあった。
──でも
あーあ……。
- 900 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:17:23 ID:Q4TtCu5x
- ……
エリスたん……?
- 901 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:21:37 ID:QyWpomt/
- やっぱり死亡フラグが立ってたのね
合掌
- 902 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:22:00 ID:JP1e5nZK
- …マジですか?
- 903 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:25:36 ID:urWK3OFo
- ヲル豚…
- 904 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:30:19 ID:gtoxxztR
- 弾丸が装甲止まりなのを期待したいけど
導入部でカイが出てきてるしなァ…
やばい。
感想がディアスの右腕と同じく吹き飛んで
今回も次回も単純なレスしかできそうにない。
- 905 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:30:40 ID:0RqWrK9Q
- >エリス・ワイスの可憐な声と共に、赤く塗装された機体が彼を庇うように飛び出した。
>リック・ディアスの全身に連続して銃弾が突き刺さり、右腕が千切れて吹き飛んだ。
・・・嘘、嘘なんだろう?
嘘だと言ってよ、フラグさん!!
- 906 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 20:59:19 ID:be5LZdVa
- そこで問題だ! この場面でエリスはどうやって生き残るのか?
3択 ひとつだけ選びなさい。
(1)ハンサムのウォルトンは突如ニュータイプとして反撃方法を閃く。
(2)宇宙からクワトロが援軍として大気圏突入して来て助けてくれる。
(3)エリスは助からない。現実は非情である。
オレがマルをつけたいのは答え(2)だが
ヒッコリーで宇宙に帰ったクワトロがあと数秒の間にここに都合よく現れて
アメリカンコミックヒーローのようにジャジャーンと登場して
「まってました!」とばかりに間一髪助けてくれるってわけにはいかねーぜ。
やはり、答えは(1)しかねえようだ!
- 907 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 21:02:15 ID:63erUKDO
- さようなら エリス
- 908 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 21:06:50 ID:yh8C2uRi
- 悲しいけどコレ戦争なのよねぇ・・・・・( つД`)
- 909 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 21:33:48 ID:C7vhT8kO
- ぐわっ!エリスたん……_| ̄|○
- 910 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 21:39:06 ID:+qMMZtKi
- まだだ、まだ終わら(ry
- 911 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 21:50:05 ID:QyWpomt/
- ウォル豚が毎回猪突猛進するのが不可解
一応 正規軍人だろ
- 912 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 22:11:57 ID:mUuhP1ZI
- ISAP氏はきっと俺たちの反応を見てエリスの生死を決めるつもりなんだ。
だから今回は生死が曖昧なんだ。
問題は、生存希望のレスが多いからエリスが生存するとは限らないということだ。
生存を望む声が多ければ、あえて死亡させるという可能性もある。
さて、俺はどうするべきか…
- 913 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 22:29:13 ID:plq6B4xK
- >>906 (3)、(3)、(3)、、
- 914 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 22:30:11 ID:kOvjmbal
- 君らは、アンケートシステムで次回の展開を決められ続けたドラゴンボールの様に
話の成り行きを自分達の一番期待する方向に持って行こうというのか?
そうやって、作り手の気持ちを無視しようというのか?
アンケートシステムのおかげで、作家として廃人になった、とりやまあきらの様に
ISAP氏をしようというのか?
- 915 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 22:49:00 ID:kVRlGGyL
- >>906氏
答え ―B 答えB 答えB
答えはBだ……現実はあまくねーぜ やつらの執念の……勝ちってとこか
あばよ エリス
て、ことになるのかぁ!?
>>914氏
おそらく他の住人の方々も素直な感想を述べているだけだと思います。一方で、そういうことにもぶれずに書き続けれられるのがISAP氏だとも思っていますし。
ISAP氏。お疲れ様です。
エリスがとっさにとってしまった行動は軍人としては失格だったんだろうなぁと。自分より性能&腕が劣るMS&パイロットを庇うのは得策ではない。おそらくエリス自身もそう考えてるはず。
最後の最後で兵士としては甘すぎたのでしょうか・・・
- 916 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 22:57:12 ID:puf3Mtwl
- ディアスの脱出システムは、やはり欠陥品なのか。
>>914
プロットは既に立ててあるでしょう?
氏は、それをムリクリ変えるべきではないし。
読み手は、変更を望んではいけない。
私たちは、全てを受け入れるしか無い。
だけど、
今は、彼女の生存を希望したい。
その想いを書き留めておきたい。
それは、いけないことなのかな。
- 917 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 23:12:15 ID:fQTkwj61
- というか、リックディアスのコックピットは頭部だから無事……だといいなぁ
- 918 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/05 23:21:26 ID:8DiWIDgs
- 右腕が千切れたってことは右側にダメージ集中してたんだよ!
コックピット周辺は軽傷なんだよ!
- 919 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 00:43:13 ID:/tpH+pOl
- でも冒頭が
そこまで言った少年の顔が、不意に決意を持った凛々しいものとなった。
「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな子を増やさせない為にジオンを叩く。
‥‥‥徹底的にな!」
だからなぁ・・・。
ガンダムであるということを考慮して予測するなら死。
ここがエロパロであることを考慮して予測するなら、本番前に死なないと踏んで生存。
ヲルトンの覚醒フラグも欲しいから、
「助かるけど重傷(それこそ右腕×とか)で、パイロットとしては再起不能。」
と、予想してみるテスツ。
きっとちょっと早いクリスマスプレゼントな結果になるさ。
- 920 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 01:18:42 ID:ztPjZovM
- >>「助かるけど重傷(それこそ右腕×とか)で、パイロットとしては再起不能。」
>>と、予想してみるテスツ。
『大丈夫です!片腕でも操縦できるように改造しました!』
といって戦線復帰のケツ顎エリスたんを想像してしまった。
- 921 名前:錯乱中 :04/12/06 03:41:56 ID:QMZMSn/G
- >>906
Cよくわかんないが、この先生きのこる。
きーのこる きのっこーる
エリンギマイタケブナシメジー
- 922 名前:錯乱中 :04/12/06 03:43:51 ID:QMZMSn/G
- ・・・と錯乱しつつも日付を確認すると次回は再来週。
うおおおこの状態で2週間放置プレイ!?
あは、あはははは・・・(あっちの世界にGO)
- 923 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 03:55:36 ID:5XbUStXW
- パイロットとして死ぬ:女として生き残る、に1っぴょ。
……ううっ、エリスたん……
- 924 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 05:44:56 ID:7F65mYeK
- この戦闘シーンのリアルさ(*´▽`*)
ISAPさんは一体どこまでスゴくなるんだろう
ああもう最高すぎて何も言えませんな
- 925 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 11:29:28 ID:V8eK2hBN
- 「まだ終らんよ・・・!!」
by エリス心中
- 926 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 20:46:42 ID:ePbZHvgU
- _、_
( , ノ` ) 、
\,; シュボッ
(),
|E|
_、_
( ,_ノ` )y━・~~~ 。
_、_
( ,_ノ` )y━・;;~~ …
.,..,,.,,.
┗━┛
_、_
( ,_ノ` ) n∫ ISAP氏、アンタは至高神だよ。
,!..,,.,,.
┗━┛
2chのエロパロでこんなに心揺さぶられるとはな。
やられたよ、さすがだ。
- 927 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/06 23:06:47 ID:a4MxsQuc
- エリスたんとヲルトンのらぶらぶHはまだなのかな。・゚・(ノД`)・゚・。
- 928 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/07 17:35:38 ID:uWWvPjYz
- ISAP氏乙
エリスが死ぬことはないと思うよ。
どっちかていうとハヤトが死にそう。
ところで皆さんに質問。
ジュナスに二つ名があるとすればどんなのかな?
シャア=赤い彗星みたいな。
よろしくプリーズ。
- 929 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/07 17:46:51 ID:1b2/J0rM
- >>928
ジオンが震え上がるほどの功績がないとなぁ・・・
シャアはルウムでの活躍後にあだ名がついたし。
たしかジュナスたんはあの頃ヒヨッコ・・・。
優秀なんだけどまだそういうエピソードがない。
でもなんか考えてあげたいってのには同意。
戦闘時に冷静なところから、エゥーゴ内部であだ名が付き、
それがどこからかティターンズにも広まるってのがおれ的に萌え。
- 930 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/07 22:31:06 ID:PbYsZ9BZ
- つかジュナスは戦略的思考とかは優れているけどMS操縦能力は
アムロ、カミーユ、シャアとかに比べるとかなり劣るっていう設定なのでは?
俺はそういう意識で読んでたけど
- 931 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/07 22:34:17 ID:QNc2LQr9
- ジグゾーパズル苦手なオレには、きっと戦略級脳技能がない。
- 932 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 00:27:35 ID:td8d1383
- 戦技 戦術 (作戦) 戦略 (大戦略)
使い分けよう、な?
- 933 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 01:56:57 ID:H0stVfdz
- 腕前はジェリド並はあると思いたい
- 934 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 02:52:25 ID:BZtnX0d0
- パイロットとしてはジェリドと互角ヤザンに劣るってイメージある。
ただ、技量面はともかく窮地に陥ったときの粘りでジェリドを圧倒するパターン。
指揮官としてはヤザンと互角か少し上。ただし部下の差
(ヤザン:ラムサス&ダンケル、ジェナス:カミーユ&ヲルトン)でヤザンに惨敗。
- 935 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 04:01:52 ID:sy5nnx72
- そういえば、南極のまとめ収録が滞ってるのは仕様ですか? 教えてエロイ人!
- 936 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/08 18:26:20 ID:5AU6A8Da
- ごめ、ジュナスたんといったら朴念仁っていう言葉が思い出しちゃって・・・・
それしか二つ名考えられません((+_+))
- 937 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 00:07:18 ID:Hx3z/Nvy
- モテモテの朴念仁・・・
ピカピカの一年生・・・
・・・・・・・
モテモテの♪ 朴念仁♪
:.` ;:.・∵ ゚ д:.`
- 938 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 06:09:39 ID:i1vq42gH
- ピカピカの朴念仁というと天津飯を思い出すな
- 939 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 09:23:49 ID:o8tZ5x1r
- 僕ニンジン。
- 940 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 11:43:57 ID:nAT+XZMs
- プレステ2の「ガンダムvsZガンダム」買ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
やっぱこのスレ的には名前ジュナスでマーク2がデフォかなぁ
ISAPさんも購入なされたんでしょうか?
- 941 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 17:13:10 ID:y6FmN+uq
- このあとヲルトン君覚醒。
違うかな?
- 942 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 17:41:14 ID:9lfsMst7
- >>941
そんなのはぶっちゃけどうでもいいが、エリスの生死が気になってたまらない。
ところで、そろそろ次スレの季節ですな。
- 943 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/09 22:46:05 ID:xwgLGHgx
_____
マダ〜? -''' ''' .、__
/==-- --== ((ノ)).
|ノ|ノ|-ハ\| -/|ル .ハ
| |イ ● ● ヽ.ノ | | ISAPさん降臨マダ〜?
☆ チン 〃 | ||.""┌┐ "" .ノ | |
\ | | ヽ.._____ ,,/ ./ | |
☆チン (( \ λノヽ / ||
ヽ────/ゝ~) Y (~) |
─\ ̄ ̄/──────────
- 944 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 01:04:37 ID:aMsKndIG
- 失礼な
- 945 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 03:50:23 ID:XVgsmy8C
- >>943
ちゃんと
──次回、12月19日。
と書いてあるだろ〜が!!
- 946 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 16:25:56 ID:0rmJk+6i
- >>945
いやな言い方だな。
ジュナスならそんな言い方はしないぞ。
が、しかしおまいは優しいやつなんだろう。
ちゃんと教えてやってるものな。
不器用なオトコに乾杯だ。
- 947 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 21:38:05 ID:XVgsmy8C
- >>946
> いやな言い方だな。
スマソ、すこし心がささくれていたようだ。
心を落ち着けてエリスたんの生存を祈るぜ。tnx!
- 948 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/10 22:06:53 ID:eBc2JLiD
- test
- 949 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 00:02:35 ID:LpUyfYry
- いや、このまま生死不明のまま遺体は回収されず、忘れた頃に
強化人間としてヲルトンの前にたちはだかるんだ!!
- 950 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 07:46:26 ID:edgdT7fn
- >>948
こんな所でテストした藻前は
罰として>>932を解説して下さい。
- 951 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 09:24:20 ID:LCg/Kb9x
- >>948
(/从从从ハ
从。・`´・。゙リ あやまれ! ヘンケン艦長にあやまれ!
/ノ ゝ つ ノ/l
- 952 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 14:48:37 ID:8CpEevCv
- 全身に弾丸が刺さっても死んだとは限らない!
某種の痔なんかファンネルビームくらいまくったが生きてたぞ。
要は運です、MS乗りにはそれがワカランのです。
- 953 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 15:33:59 ID:wEAQNrmY
- きっとセイフティーなんたらで助かるんだよ!
- 954 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 15:51:47 ID:JLlboHEu
- エリス「ヘルメットがなければ即死だったわ」
- 955 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 15:51:54 ID:mCQGZfPv
- (/从从从ハ
从。・`´・。゙リ あやまれ! 福田監督とその妻にあやまれ!
/ノ ゝ つ ノ/l
- 956 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 16:33:20 ID:UwdlG6OE
- 次スレの季節だんべ
どうするべ
- 957 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 17:12:22 ID:edgdT7fn
- 容量的にはいけるから降臨を待って
感想カキコの合間にでいんじゃね?
- 958 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 23:07:22 ID:tT/haZyu
- さあ、ようやく明日だ。
長かったなあ。
エリスたん・・・・
エリスたん・・・・
- 959 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/11 23:18:37 ID:Ehmw4fSX
- 次は19日だぞ。
明日はないぞ。
- 960 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/12 07:52:49 ID:o4NwICqn
- orz
- 961 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/12 08:38:24 ID:ortqle3U
- レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
>次スレ
レスが980をこえると、このスレが落ちる。
万が一新スレが落ちた時の連絡用に980レスいく前に新スレに移行して
住民の書き込み&職人で新スレを神降臨まで保守するのがベターでは?
そうしないと、万が一の連絡用の場所がなくなる。
とりあえず、970あたりがリミットだと思うが。
- 962 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/12 08:56:22 ID:mgwvkiLv
- じゃあ>>970で立てよう。
新スレは登場人物紹介で保守するのがいいんじゃないかね。
というわけでよろしく。
- 963 名前:次スレテンプレ(1) :04/12/12 21:04:33 ID:R7MxsNxk
- スレタイ:
ガンダムヒロインズ MARK VII
テンプレ案:
語るも良し!エロパロ書くも良し!
ガンダムの娘ッ子どもで妄想が膨らむ奴は集え!
ガンダム以外の富野作品も可!
エロパロ板で一番歴史の長いガンダム総合スレ
ますます絶好調・千客万来で7スレ目、突入です!
■過去ログ
ガンダムヒロインズ
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1007/10076/1007655458.html
ガンダムヒロインズ MARKU
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1040/10405/1040508424.html
ガンダムヒロインズ MARKV
http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1056/10568/1056852515.html
ガンダムヒロインズ MARKW
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071647163/
ガンダムヒロインズ MARKX
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1082193496/
ガンダムヒロインズ MARK VI
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093639318/
- 964 名前:次スレテンプレ(2) :04/12/12 21:08:15 ID:R7MxsNxk
- ■公式サイト
SUNRISE official Site
ttp://www.sunrise-inc.co.jp/index.html
劇場版Zガンダム 星を継ぐ者
ttp://www.z-gundam.net/
AC:機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズDXサイト
ttp://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ac_zdx/
GNO ガンダムネットワークオペレーション
ttp://www.gno.ne.jp/
■SS保管所
南極条約
ttp://nankyoku.sakura.ne.jp/
エロパロ板dat落ちスレ保管庫
ttp://eroparo.e-city.tv/index2.html
エロパロ板ガイド
ttp://hhh111.s4.x-beat.com/pukiwiki.php
- 965 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/12 21:48:44 ID:MZRmbRb7
- Wのhtml化ってまだなの?
- 966 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/13 17:50:59 ID:z8tSnuqw
- まだみたいだな。
まあ、保管庫で読めるのが救いだが。
最近html化が遅いようだ。
- 967 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 05:36:50 ID:F7/M348/
- 急に過疎化したな・・・・
- 968 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 13:42:33 ID:3zBQA/bc
- 俺は次スレ立てれる自信ないからなあ。
- 969 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 13:51:41 ID:FUxYJZeJ
- 理想としては
>>979まで引っ張って、週末に>>980を立ててそちらに話を投下してもらう。
>>980になったら落ちるし、新スレに話投下してもらえれば保守レス数余裕で突破できる。
- 970 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 13:53:17 ID:FUxYJZeJ
- >週末に>>980を立てて
何だこりゃと自己レス
- 971 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 14:01:14 ID:3zBQA/bc
- 次レスよろ
- 972 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 14:39:09 ID:g1Fcz9d0
- 最近遊んでるのはDXばっかりで、家庭用のガンダーゲームはやってないなぁ。
何かお薦めの家庭用ガンダーのゲームありますでしょうか?
- 973 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 16:14:16 ID:8MWp72uI
- めぐソラはやっとけ。
個人的にはナムコの出すやつに期待中。
- 974 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 16:23:43 ID:3zBQA/bc
- ナムコが出すの?
磐梯の糞ゲーの呪縛から解き放たれるんだ・・・
連ジみたいな名作になるといいな。
- 975 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 16:38:38 ID:8MWp72uI
- >>974
開発がナムコで、販売はやっぱりバンダイ。
ttp://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20040902/bannam.htm
- 976 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 17:28:31 ID:NNEpVNri
- GBAの種死もクソだった。
取説読まずにプレイしたらルナマリア機のライフルの撃ち方すら解らないのに
ノーマルモード一本も取られる事無くクリアー出来てしまった。(つまり、通常の打撃のみで)
- 977 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 18:08:02 ID:3zBQA/bc
- あー。
磐梯が噛む時点でダメだorz
- 978 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/14 23:29:08 ID:zoA/ZqOq
- とりあえず、さっさと新スレ立てて雑談の続きはそちらへ行くべ
- 979 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 00:39:05 ID:bPg8oHJh
- 新スレ立てて来ます
- 980 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 00:41:41 ID:bPg8oHJh
- 立てますた
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/
- 981 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 02:34:43 ID:xxB8IAXp
- 乙!
埋めに入るか
- 982 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 13:43:08 ID:oiy9nGHx
- うめ
- 983 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 15:34:43 ID:lNIsSeJM
- 梅
- 984 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/17 17:54:28 ID:xxB8IAXp
- ぶっしーぶっしー埋めブッシー
- 985 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 06:38:22 ID:vJE4fSLU
- 埋
- 986 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 17:41:18 ID:1EqcfGEa
- (ノ゚∀゚)ノ
- 987 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:10:01 ID:2MVbsnL3
- うめ
- 988 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:10:27 ID:2MVbsnL3
- 生め
- 989 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:10:49 ID:2MVbsnL3
- 埋め
- 990 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:11:07 ID:2MVbsnL3
- 産め
- 991 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:11:28 ID:2MVbsnL3
- 梅
- 992 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:11:48 ID:2MVbsnL3
- 膿め
- 993 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:12:14 ID:2MVbsnL3
- ウメ
- 994 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:12:52 ID:2MVbsnL3
- 倦め
- 995 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:13:12 ID:2MVbsnL3
- 宇目
- 996 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:13:31 ID:2MVbsnL3
- 熟め
- 997 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:13:56 ID:2MVbsnL3
- 績め
- 998 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:14:18 ID:2MVbsnL3
- 楳
- 999 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:16:14 ID:2MVbsnL3
- そして誘導
次スレ
ガンダムヒロインズ MARK VII
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1103211618/l50
ISAPさん 寿司屋さん その他職人さんよろしくです
- 1000 名前:名無しさん@ピンキー :04/12/18 20:20:09 ID:2MVbsnL3
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- 1001 名前:1001 :Over 1000 Thread
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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