異業種交流会
SPIRITS

 
 
 
新酒の吟味会レポート 久保酒造      富田レポーター

2月24()奈良県大宇陀町、清酒『初霞』の醸造元()久保本家さんに伺いました。江戸〜明治時代の建物が多く残る町並みの中の一軒である()久保本家さんの建物もやはり明治時代に造られたもので、表に吊るされた三輪明神の杉玉と玄関のスピーカーから静かに流れるクラッシック音楽が目印(耳印!?)です。

私達を迎えてくださったのは、蔵主で専務取締役の久保順平さん。以前は銀行マンで海外勤務の経験もあるという、蔵主とは全く異なるキャリアをお持ちの久保さんがはじめに話して下さったのは、『百年の孤独』という焼酎のヒットを生んだ宮崎の黒木本店さんの経営手法にみるブランドといえる酒づくりへの熱い思いでした。大手酒造メーカーではなかなか実現できない手づくりの作業、そしてブランドの品質を守るための販売経路作りの難しさは想像以上に複雑なものでした。

みなさん、日本酒のラベルに書かれている「大吟醸」「純米酒」といった言葉の意味をご存知でしょうか?

まず、吟醸と大吟醸の違いは最初の工程である精米の度合い(精米歩合=米として使用する部分のことをいう→残りはヌカ)によって区別されています。吟醸なら60%、大吟醸に至っては50%と、原料の“米”として使用できる部分が半分になってしまいます。そして、これらの表記がないものは70%だそうです。

そして純米酒とそれ以外のものの違いは原材料の違いを表します。米と米こうじのみから作られるものを純米酒、それ以外のものは米と米こうじに加え醸造アルコールを使用しています。

今回は第一工程の精米所、そしてふわんといい香りが立ちこめる蔵の一部を見学させていただきました。

そして、なんといっても参加者全員が楽しみにしていた試飲会。原酒はもちろん、大吟醸や純米吟醸、そして古代祝い事などの席で食したといわれる珍しい“赤米”から作られた赤ワインを思わせるお酒の試飲をたっぷりさせて頂きました。すっきりと洗練された香りと濁りのない甘さの初霞は歯切れよい後味で本当に飲みやすいお酒でした。また、ここでしか販売されていない原酒はさらに味わい深く、まさに感動ものでした。

当然ですが…、参加者全員が家でもこの味を楽しんでいます。