学習のポイントと参加者の感想



<2017年1月15日(日)>


(参考リンク)

<関西シルバーバーチ読書会> 2016年12月の学習のポイント へ

既成宗教の内容とスピリチュアリズムの比較

 これから何回かに分けて宗教の観点から見たスピリチュアリズムの全体像を学習していく予定ですが、それに先駆けてまず、既成の宗教(世界三大宗教:キリスト教・イスラム教・仏教)の内容を確認し、おおまかにスピリチュアリズムとの違いについて学習しました。


<キリスト教の死生観>

●死後、死者は“最後の審判”を待つ場所(最初の一時的な天国と地獄)が決められる

 ・天国……キリスト教徒が送られる

 ・煉獄(カトリックのみ)……キリスト教徒の中で小罪を犯した者が送られ、魂を浄化する場所

  ⇒ プロテスタント・正教会は煉獄は認めていない

 ・地獄……非キリスト教徒と完全な悪人が送られる

●イエスが再臨した後に、1000年にわたる王国を樹立し、殉教者や敬虔な信者のみが復活しそこで暮らす

  ⇒ その他の人は地獄に居続ける

●終末に非キリスト教徒や罪人も皆、死者は復活し、イエスによって最後の審判を受ける

  ⇒ 生前の姿をとって復活するとされているため肉体が必要 ⇒ 死体は原則土葬

●生前の信仰や善行によって天国行と地獄行きが決められる


<イスラム教の死生観>

●死後に行くところ

 ・イスラム教徒……墓で復活を待つ

 ・非イスラム教徒……墓の中で天使から罰を受け続ける

 ・殉教者(ジハード・聖戦での死者)……死後、直接天国へ行く

●終末に死者は生前の姿で復活する

  ⇒ 天使イスラーフィールの吹くラッパで突然終末が始まる

  ⇒ 天変地異が起き、死者は生前の姿で復活

  ⇒ 復活の時に必要なので、死体は絶対に必要

  ⇒ 死体は土葬(火葬は地獄の業火を連想するのでダメ)

●復活した後、全ての人間が広場に集められ、アッラーによる最後の審判によって天国行きと地獄行きが決められる

 ・聖戦(ジハード)の為に死んだ人 ⇒ 審判を受けず直接天国へ行ける


<インド仏教の死生観>

●古代インド思想(バラモン教)の輪廻思想を基本にして死後の運命を説く

●仏教は大きく分けて二つ

 @大乗仏教 北の大陸を渡って日本へ

 A上座部仏教 スリランカを通って東南アジアへ

●初期大乗仏教(インド仏教):六道の輪廻という仏教独自の輪廻思想を確立

 ・前世の因果で天道・人道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道のいずれかに生まれ変わる

  ⇒ 「天道」でも苦しみからは逃れられない

  ⇒ 49日後、輪廻の別のサイクルの中に生まれ変わるとしている

  ⇒ 7日毎に次の転生が良いところに行けるように法要を営むが、49日以降は不要

  ⇒ 49日後には別の生に転生しているので、インド仏教では死体に固執する必要も、墓も不要、骨も焼いて棄てて良いとする

●真理を悟ることで、輪廻のサイクルを抜け出し(解脱)、涅槃(救いの成就した世界)に至る

  ⇒ 解脱とは修行(八正道)によって真理を悟り、輪廻のサイクルから抜けて涅槃に至ること

●大乗仏教から生まれた浄土信仰では、阿弥陀仏にすがることで、厳しい修行をしなくても輪廻を抜け出し、極楽浄土に生まれ変わるとした

●中国仏教・日本仏教は、伝来の過程で中国で儒教の影響を受け、先祖崇拝・先祖供養を中心とする新しい宗教に変化

  ⇒ インド仏教とはまったく異なる

  ⇒ 中国・日本仏教とは違い、釈迦の説いた仏教は「生者の悟りの宗教」であって「死者の救いの宗教」ではない


<真の宗教とは>

●シルバーバーチによって示された宗教の本質と定義

 @無私無欲の利他愛の実践、純粋な利他的生き方・無償の奉仕


「宗教とはサービスです。これはもう何度くり返したか分からないほど、何度も申し上げています。サービスに優る宗教はありません。サービスは霊の通貨です。分け隔てなく、すべての人に、愛と慈しみの心で臨むことができれば、あなたは最高の意味において“宗教的な”人間であると言えます。最高の神性を顕現しているからです。元来はそれが全宗教の基盤であらねばならないのです。

 ところが不幸にしてその基盤が厖大な神学と教条主義と人工の理屈の下に埋もれてしまいました。大霊とは何の関係もないものばかりです。そうしたガラクタをきれいに取り払ってごらんなさい。すべての宗教に共通した基本的な霊的理念が顔をのぞかせます」

『古代霊シルバーバーチ 最後の啓示』(ハート出版) p.129〜130

「宗教とは生き方そのものであって、特定の信仰を受け入れることではありません」

『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A』(ハート出版) p.54

 A宗教の存在意義・本来の使命は「人々の霊的成長を促すこと」

  ⇒ 利他性という「神の摂理」に一致し、「霊的成長」を促す生き方をすれば、それが本当の宗教となる

  ⇒ 教祖も教義も宗教組織も建造物も不要

  ⇒ そうした人工的なものが、これまで人類の霊的成長を妨げ、神への接近を妨害してきた


「「私たちが関心を持つのは、日常生活をどう生きているかです。宗教とは何なのでしょう? 教会やシナゴーグやチャペルや寺院に通うことでしょうか? 人間のこしらえた信条の受け入れを宣言することでしょうか? ローマ・カトリック教徒ですとか、プロテスタントですとか、仏教徒ですとか、ユダヤ教徒ですとかいうことでしょうか? 宗教とは、大霊に少しでも近づくような生き方をすることです。大霊の御心があなたを通じて発現することです。宗教とはサービスです」

『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A』(ハート出版) p.52〜53

<既成の宗教が失格である理由>

@霊的無知

 ⇒ 人工的な間違った教義

A宗教の目的について正しく理解していない

 ⇒ 宗教の使命は、地上人に霊的覚醒をもたらし、霊的成長へ導くこと

●霊的無知による間違った教義では人々を霊的成長へ導くことは不可能

 それどころか、誤った教義によって魂を牢獄に閉じこめ、霊的成長を阻害

「宗教についての真実を申せば、真理のすべてを説いている宗教など有りえないということです。どの宗教も、真理の光のほんの一条しか見ておりません。しかも悲しいかな、その一条の光すら、永い年月のうちに歪められ、狂信家によって捏造されております」

『地上人類への最高の福音』(スピリチュアリズム普及会) p.112

「基本的な教えがすべての宗教から、一つの例外もなく、忘れ去られているのが事実ではないでしょうか。厖大な量の教義と神学と教条主義――要するに宗教とは何の関係もない、そして宗教として何の価値もない、人間の勝手な説に置き換えられているのです」

『地上人類への最高の福音』(スピリチュアリズム普及会) p.36

「その仕事(人類を救済する仕事)の前途に立ちはだかるのは、誤った宗教的教義によって築かれた巨大な組織です。何世紀にもわたって続いてきたものを元に戻さなくてはなりません。偽りの教義を土台として築かれた上部構造を取り壊さなくてはならないのです」

『シルバーバーチの教え(上)』(スピリチュアリズム普及会) p.40

*引用に際してはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。


参加された方の感想

●宗教のことは難しく、全く理解していませんでした。また、宗教に対して拒絶的な思いでいましたが、今日の学習で日本仏教のことを知り、子どもの時から家族が仏壇にお供えをするなどしているのを見ていたので、自分も多少は宗教に関わりがあったのだと感じました。また、霊界の事実を知らないという「霊的無知」は本当に怖いものだと感じ、霊的真理が広まり、間違った宗教が早くなくなって欲しいと思いました。

●今日は様々な宗教の内容を知ることができ、大変勉強になりました。宗教による魂の牢獄化とは、本当に恐ろしいものだと感じました。しかし、人類の初期から宗教らしいものがあったと知り、人間が皆目に見えない物を信じる傾向にあるのは、潜在意識がそうさせているのかな?と思うと、少し嬉しくなります。今自分が霊的知識を得て、学ぶことができていることを思うと、益々「同胞の為にお役に立ちたい!」と改めて思いました。