旅日記



ファイルNo.18
旅のタイトル台湾美食の旅

旅の期間2006年2月8日〜2月10日

旅の目的出張

主な訪問地台湾: 台南,台北

旅日記プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ


プロローグ
 延べ2ヶ月以上にわたる韓国出張が続いた2005年も終わり,2006年に入ると,今度は台湾に出張することになりました。本当にいいように使ってくれます。まぁ,海外出張は楽しみではあるのですが。

 会社の出張なので,ホテルは同行する商社の方が予約してくれました。かなり高級なホテルのようでした。

 航空券もお任せすることもできたのですが,“雄悠”は関空からの出発を希望したので,自分で手配することになりました。韓国出張の時からお世話になっているパルオークスにお願いすると,EGのフライトをアレンジしてくれました。出張なので,あくまでもスケジュール優先であり,マイルなどの希望を言う余地はなしです。ただ,EGならばAAdvantageには貯められると,ちょっと期待していました。

1日目
 というわけで,出発の日となりました。今回は弟の奥さんである“なおりん”が尼崎駅まで車で送ってくれました。2泊3日の出張なので,荷物はそれほど大きくはないのですが,やっぱり楽ちんです。謝謝!

 尼崎駅からはいつものように関空バスに乗り,一目散に関空へ。着くとすぐにチェックインをしました。そこでAAdvantageのカードを出してマイルの加算をお願いすると,
「この航空券では加算できません」
とのこと。発券クラスはBだったのですが,どうもITのチケットだったようで,加算はなりませんでした。それにしてもJLはセコイ!

 チェックイン後はさっさとパスポートコントロールを抜けて,これも韓国出張以来恒例となったカードラウンジに入って搭乗のまでの時を待ちました。飲み物があるのもいいのですが,気軽に無線LANを使って,メールのやりとりなどができるのがいいです。
 さて,搭乗したEG217便は台北行きの747型機でした。ただ,いかんせん機体が古い。ここまで古いジャンボ機を使い回しているのは,先進国ではJLおよびそのグループ会社だけではないかと思います。
 機内は割と満席に近かったです。台湾からの観光客が大挙して乗っていました。旧正月の休みを日本で過ごしたのでしょうか。

 台北までは3時間以上かかりました。台北の中正空港に着くと,すぐに乗り継ぎ便の搭乗券を受け取って高雄行きの搭乗口に行きました。この台北・中正−高雄間は国際線扱いの便であり,搭乗口に向かうまでには免税店などにも寄れたのですが,さすが旅程のはじめとあって買い物は控えました。

 高雄まではわずかに40分ほど。高雄空港に着くとかなり暖かく感じました。ここは北回帰線よりも南です。高雄空港からタクシーに乗って,台南のホテルに向かうという手もあったのですが,持ち前の「なんとかなるやろう」精神で,まずはバスに乗って,高雄駅に向かいました。どこで降りたらいいのかどきどきものでしたが,なんとか駅で無事降車でき,次に
「タイナン,タイナン」
と窓口で叫んで,なんとか台南行きの列車のチケットを買うことができました。本当になんとかなるものです。。

 台南までの自強号はやたらと混んでいました。結局,ずっとデッキに立ちっぱなしでしたが,まぁ,40分ほどだったので,問題はありません。それよりもバスと列車を乗り継げたことが楽しかったです。

 ここまではうまくいったのですが,そのあとがいけませんでした。ガイドブックによると台南駅からホテルまでは歩いて10分とあったので,歩いてみたのですが,なんと40分以上かかりました。どうも車で10分の間違いのようです。しかも,台南の街は歩道にやたらと段差が多く,キャリーケースを持った身には本当に災難でした。

 ホテルは大億麗緻酒点という台南でもトップクラスのホテルでした。部屋も広く,ビジネスデスクも完備されているホテルで,“雄悠”がこれまでに宿泊した中ではリヨンのヒルトンと肩を並べる高級ホテルでした。ホテル内には和洋中のレストランやスポーツジムなども揃っています。

 夕食をそれらのレストランでと思ったのですが,貧乏性の“雄悠”は値段がわからない怖さから,ホテルの外にでてしまいました。数分歩くと,総菜屋みたいなところがありました。看板を見ると牛肉麺や餃子があります。しかも安い。早速そこに飛び込んで,牛肉麺と餃子を頼みました,というか頼んだつもりでした。が,出てきたのは牛肉スープと餃子。よく見ると,確かに“雄悠”は牛肉スープを頼んでいました。といって,これに牛肉麺を足したのでは多すぎるので,主食餃子,副食牛肉スープというアンバランスな夕食になってしまいました。でも,おいしかったです。

2日目
 台湾2日目は朝から驚きでした。東京から来て,昨夜合流した会社の同僚と朝食に降りていったのですが,その種類の多さには驚かされました。和洋中,すべてのメニューが揃っており,その数が半端ではありません。ただ,どうせならもう少し中華のものが多いとよかったのですが。

 その後,商社の方と合流して事前打ち合わせを行った後,最初の訪問先である台湾のメーカーを訪ねました。仕事の件はあまり話しても仕方がないのですが,訪問したメーカーは台湾でも有数の会社であり,社内には美術館までありました。おみやげを買うにはいいところです。

 仕事が終わると,台北に向かわなければならなかったですが,台南からのフライトはすべて満席で,仕方なく高雄まで南下してから,台北を目指しました。なんでも,台北−高雄間は20分間隔程度でフライトがあるとかで,行けば乗れるとのことです。
 確かに高雄空港では容易にフライトチケットが手に入り,台北まで行くことができました。ただ,着いた台北の空港はかなり寒かったです。わずか数百キロの差なのですが,ここまで気温が違うとは思いませんでした。

 空港からホテルまではタクシーで向かい,いったんチェックインをすませると,すぐに食事にでました。行ったのは青葉という台湾料理の店です。そこで典型的な台湾の料理をいろいろと食べたのですが,とにかくおいしかったです。いずれの料理も極端な味付けはなく,素材のうまみを生かしており,味的にも量的にも日本人には合っていると思います。

 この日の夜の最後は牛肉麺でした。これが本当においしかったです。なんでも台南の名物とか。台南でも食べておくべきでした。

 宿泊した台北国際飯店は昨日の大億麗緻酒点ほどではありませんが,部屋は広々としており,また日本人街に近いというメリットがあります。部屋には大きな液晶テレビがあり,これは少々驚かされました。

3日目
 昨日の朝食があまりにも充実していたため,台北国際飯店の朝食は少々みすぼらしかったです。ただ,ふつうのホテルとしては十分なのですけどね。

 この日は朝から車で移動して,第二の顧客を訪問しました。仕事は昼までで終わり,それから台北に戻ってスーパーの中のレストランで昼食となりました。最後もやっぱり牛肉麺です。

 食事が終わると空港に向かいました。“雄悠”のフライトまでにはかなりに時間があったので,今回はじっくりと免税店を巡ってみました。出張で来ていることがばれている以上,会社には何らかの土産が必要ですし,“るると”からは
「お茶を買ってきて」
という指令も出ていました。結局,お茶は4種買ったのですが,お茶だけで7,000円以上。空港の免税店と言うことを考えても高かったです。

 日本へのフライトは相変わらず古い747でした。まさか落ちるというようなことはないのでしょうが,ちょっといただけません。

 関空に着くとすぐに関空バスに乗って,尼崎へ。またまた,“なおりん”が車で迎えに来てくれて,楽ちんな帰国でした。一応,おみやげに凍頂烏龍茶を渡したのですが,あんなのでよかったのでしょうか?

 家では“るると”がくまとともに手を振って迎えてくれました。妙に和む帰宅でした。

エピローグ 
 今回は出張なので,残念ながら観光するだけの時間がありませんでした。ただ,現地で食べた台湾料理はどれもおいしかったです。韓国の唐辛子攻撃には辟易していたのですが,素材の味をうまく出した台湾料理は本当においしかったです。やっぱり,素材の味を殺さずに味を出すというのがいちばんですね。
 というわけで台湾にはまた行きたくなりました。物価は安いし,気候はいいし,食べ物もおいしい。さらに,漢字圏なので街中でもなんとなく安心感があります。次はゆっくり回りたいと思います。