旅日記



ファイルNo.13
旅のタイトルオクトーバーフェストはべろべろ!

旅の期間2002年10月5日〜10月6日

旅の目的ミュンヘン観光とオクトーバーフェスト参加

主な訪問地ドイツ: ミュンヘン

旅日記プロローグ 1日目 2日目 エピローグ


プロローグ
 帰国まであと2ヶ月ほどとなった”雄悠”でしたが,ドイツにいる間にどうしてもやっておきたいことがありました。それは ミュンヘン に行くことと オクトーバーフェスト に参加することです。というわけでオクトーバーフェストの期間である10月はじめにミュンヘンに行くことにしました。

 行くとなればある程度の時間を取って行きたいと思いました。幸い,10月3日(木曜日)は統一記念日の祝日であり,4日(金曜日)を休めば4連休になります。というわけで3泊ぐらいのつもりでホテルの手配を行いました。ドイツ国内ですから, HRS で探してみたのですが,オクトーバーフェスト期間中のミュンヘンのホテルはメッセ期間並に室料が高騰しており,なかなか50ユーロ以下の安ホテルは見つかりませんでした。というわけで,複数泊する事はあきらめ,日程を1泊2日としました。結局,ホテルは中央駅に近い Hotel Alfa を予約しました。税金・朝食込み,シャワー・トイレ付きで67ユーロ。中央駅近くでオクトーバーフェスト期間中ということを考えれば,これでも十分安い方だったと思います。

 次に交通手段の手配を行いました。といって,事実上,鉄道以外に選択肢はなく,あとはいかに安い切符を見つけるかです。当時,ケルン−ミュンヘンには「サーフ&レールチケット」という格安切符が設定されており,Bahncard を利用すれば70ユーロで往復できるという方法がありました。当然,この切符の利用を考えたのですが,統一記念日が絡んだこの週末は繁忙期ということで,「サーフ&レールチケット」は使用不可となりました。これは正直痛かったです。しかたがないので,Bahncard を利用して通常にチケットを購入したのですが,往復で100ユーロを越えてしまいました。ドイツでも最大級のイベントであるオクトーバーフェストは何かとお金がかかるようです。

 それからもう一つ。どうせミュンヘンに行くのなら バイエルンミュンヘン の試合を見ようということで,ブンデスリーガのチケットも手配しました。ドイツではそれほどサッカーのチケットの入手は困難ではないのですが,バイエルンミュンヘンはやはり人気チームですから,あらかじめチームのサイトから予約を行いました。チケットは郵送で送られてきました。チケット代25ユーロに送料と手数料で7ユーロぐらい加算されていました。

1日目
 ミュンヘンへはケルン中央7時58分発のICで向かいました。乗換なしでミュンヘンまでは約6時間。ガイドブックをみたり,景色を見たりしながら過ごしたのですがやっぱり退屈です。列車はシュトゥットガルトで進行方向を変え,ウルム,アウクスブルクを経由してミュンヘンに向かいます。途中,ウルムからアウクスブルクにかけてはわりと山中を走るのですが,秋が深まり行くドイツの森の景色はなかなかすばらしかったです。総じて退屈な列車の旅ではあったのですが,この区間は目を見はりました。

 ミュンヘン中央駅には13時過ぎに到着しました。とりあえず,ホテルにチェックインし,荷物を置いた後,一目散にオリンピア・スタジオンに向かいました。バイエルンミュンヘン−ボーフムの試合は15時30分からであり,急がなければななりません。スタジアムに着いたのは14時30分ぐらいで,まだ時間に余裕があったので,食べそびれていた昼食代わりにソーセージとビールを買い,それをぱくついた後,ゲームマガジンを買って席に着きました。席はバックスタンド側の中央,中段ぐらいで試合を見るにはいい場所でした。

Bayern Muenchen  ボーフム は今年ブンデスリーガに昇格したクラブであり,バイエルンとはチーム力に差がありました。事実,試合は4−1でバイエルンの圧勝でした。黙っていても優勝するバイエルン相手に「一泡吹かせてくれないものか」と思っていたのですが,やっぱりバイエルンは強かったです。ちなみにカーンもバラクもプレーしていたのですが,サッカー専用競技場ではないので,ピッチからは遠く,表情までは判別できませんでした。

BMW  ゲームが終わるとオリンピック記念公園内を歩いてから,地下鉄で中央駅に戻りました。途中には有名なBMWの本社ビルもありました。その後,いったんホテルに戻りサッカー観戦グッズなどをおいてから,いざオクトーバーフェストに出かけてみました。

 実はオクトーバーフェストがどこで開催されているのか全く分かっていませんでした。というわけで,中央駅のインフォメーションで場所を確認してから会場に向かいました。会場までは歩いて20分ほどでしたが,すでに大きなジョッキを腰に下げた酔っぱらいが会場から出てきており,雰囲気としては盛り上がってきました。

Loewenbraeu 会場はかなりの混雑でした。一通り,会場を回ってみたのですが,全ての会場テントは満席で,しかもたくさんの人が入口で待っています。どこかに隙はないものかと,かなり歩き回ったのですが,後から入り込むのには時間もかかりそうだったので,テントに入るのはあきらめ,露店で売っているチキンなどを買って,適当にビールを楽しもうと考えました。というわけで,チキンはすぐに買えたのですが,肝心のビール売場が見あたりません。さんざん探したのですが,結局ビールを売っている露店はないという結論に達しました。オクトーバーフェストの雰囲気を満喫するために,わざわざミュンヘンまでやってきたわけですから,そこを離れるのは何とも辛かったのですが,ビールが飲めないのではしかたありません。惜しいとは思いつつ,会場をあとにし,市内のビアハウスに向かいました。

 行ったのは昼間,目を付けておいた レーベンブロイ のビアハウスです。オクトーバーフェストの会場で盛り上がるという目的は達成できませんでしたが,ミュンヘンのビアハウスの雰囲気を味わうというのもまたいいものです。席に着くととりあえずビールとソーセージを頼みました。残念ながらミュンヘン名物の白ソーセージは売り切れとのことでしたが,まぁ,それはまた明日にでも楽しみましよう。さて,待ち望んでいたビールが出てきました。レーベンブロイは日本で売られていますが,やっぱり現地で出来たてを飲むのは話が違います。とにかく,味わい深くて,甘くて美味しかったです。普段はケルシュを飲みつけているのですが,ケルシュよりもさらに味が濃いといった印象でした。ドイツでは各地にご当地ビールがあり,しかも日本のもののようにやたら炭酸分が強くて,味がないものに比べればはるかに美味しいものばかりです。本当にドイツはビール天国です。

2日目
Beer Kamikaze  昨日は結局オクトーバーフェストを楽しめなかったので,この日朝から再度出かけてみることにしました。さすがに,朝の9時半に会場に行くとまだ人はまばらでした。各ビールメーカーのテントもまだオープンしてはいなかったので,とりあえずはおみやげ屋を巡ってみました。まぁ,こういうイベントのおみやげといえばTシャツです。というわけで,”るると”へのおみやげも含め3着ほど購入しました。そのうちの1着は「ビア・カミカゼ」と書かれたものでした。おもしろいので買って,その場で着てみました。

Oktoberfest 10時になるといよいよビール会社のテントがオープンし始めました。さすがにまだ人は少ないのですが,少しずつ人が入ってきました。”雄悠”はどこにテントに入るかを見定めるために何カ所か見て回ったのですが,結局, パウラナー のテントに入りました。パウラナーはレーベンブロイほど日本では知られてはいませんが,ミュンヘンでは大手のブルワリーの一つです。ビールの味はやっぱりレーベンブロイと同様,甘めで,レーベンブロイに比べてさらに味わい深いものでした。



Mass さて,テーブルに着くととりあえずビールと,それから昨日食べ損ねた白ソーセージを頼みました。それに売り子が売り歩いているブレッツェルを頼んでゆっくりとビールを飲んでいました。最初は一人でぽつねんと飲んでいたのですが,次第に会場に人が増え始め,そのうち,”雄悠”の隣にもお客さんがやってきました。最初に来たのが地元ミュンヘンの夫婦,その後アメリカからやってきた観光客の夫婦が座りました。祭りの会場ですから,隣同士になればすぐに友人になります。「ビア・カミカゼ」のTシャツも結構うけました。件のドイツ人夫婦とアメリカ人夫婦はお互いに相手の言葉が理解できなかったのですが,そこはなんとか英語とドイツ語が分かる”雄悠”がにわかの通訳になりました。といっても英語もドイツ語も片言ですから,たいした通訳にはならないのですが,それでもなんだかんだでみんなで楽しむことが出来ました。ところで,オクトーバーフェスト会場でのビールは「マス」という1L入るジョッキで出てきます。とにかくビールも美味しいし,会話も弾むのでマスで2杯ほど,一気に飲んだらかなりいい気分になりました。会場はその後もどんどん人が増え始め,”雄悠”自身はある程度できあがってきましたし,ミュンヘンの他の場所も行ってみたかったので,12時過ぎに会場を出ました。

Marienplatz 向かったのはミュンヘンの市庁舎があるマリーエンプラーツです。ミュンヘンに来た以上,ここは見逃せません。というわけで地下鉄で向かったのですが,いざ最寄りの駅に着くと,かなり酔いが回ってきました。とりあえず,ベンチがあったのでそこに座り込んだのですが,結局,それから2時間,動くことが出来ませんでした。考えてみれば,朝からほとんど空腹のところに一気にビール2Lですから,さすがの”雄悠”も「参った!」です。

 やっと,動けるようになったので,とりあえず市庁舎などを見学してから, ドイツ博物館 に向かいました。自然科学の博物館としてはドイツ最大で,科学者の端くれである”雄悠”にとっては興味津々の場所です。本当なら少なくとも1日はかけて回りたいところですが,とにかく時間がないので,中でも興味がある乗り物のところを中心に回りました。一通り見て回っただけですが,本当に楽しかったです。また機会があればゆっくりと回ってみたいですね。

 さて,本当に短かったミュンヘン滞在も終わりの時が近づいてきました。最後は中央駅からICEに乗り,マンハイムでICに乗り継ぎ,ケルンまで戻りました。夜間ということもあり,帰路はほとんど寝ていました。

エピローグ 
 2日間で駆け足のミュンヘン巡りでした。ミュンヘンのビアハウスやオクトーバーフェストも楽しめましたし,バイエルンミュンヘンの試合も見ましたし,ドイツ博物館にも行きました。僅か2日間でしたが,エッセンスは堪能できました。しかし,ミュンヘンはもっともっと見るべきところがたくさんあります。本当なら1週間滞在しても足りないところなのでしょう。また,機会があれば”るると”とゆっくり出かけてみたいと思います。