旅日記



ファイルNo.16
旅のタイトル南の島のぼけ〜

旅の期間2004年4月17日〜4月21日

旅の目的な〜んにもしない!

主な訪問地マレーシア

: ランカウィ

旅日記プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ


プロローグ
 弟の”ひろりん”とその奥さん”なおりん”が,
新婚旅行でモルジブに行く
と話していました。こういう話を聞くと”るると”と”雄悠”もうずうずしてきます。ただ,この時点では現実に行くとは思っていませんでした。でも,アジアビーチリゾートへのツアーのパンフレットなどを見ていると,行かずにはおれなくなりました。

 というわけで行き先についていろいろ考えたのですが,航空券の絡みからマレーシアかインドネシアということになり,また日程の制約やホテルの価格などを考えた結果,最終的にはランカウィに決まりました。

 さて,航空券ですが,今回はノースウエスト航空のマイレージプログラム,ワールドパークスに貯めたマイルを使用してマレーシア航空の無料航空券を獲得しました。実際の予約はノースウエスト航空の予約窓口に連絡した結果,すぐにOKが出ました。出発の3ヶ月ほど前であり,予約出来るかどうか不安だったのですが,案外簡単に取ることが出来ました。ビジネスクラスでお願いしたのがよかったかもしれません。それにしても,”るると”と”雄悠”はそれぞれ60,000マイル程度ワールドパークスに貯めているのですが,未だかつてノースウエストには搭乗したことがありません。儲からない客ですね。ホント!

 ホテルはランカウィでも高級リゾートの一つ,タンジュン・ルーにしました。予約はマレーシアの現地旅行会社である,avenue で行いました。ラックレートに比べればかなり安くなっており,いろんな予約サイトの中でも最安価だったと思います。

1日目: 2004年4月17日
 いつもなら自宅から関空行きのバスが出ている尼崎駅まではタクシーで向かうのですが,今回は荷物も少なく,時間も十分にあったので,最寄り駅まで歩いて行きました。その後,電車とバスを乗り継いで関西空港に向かいました。

 すでに航空券は持っていたので,すぐにチェックインカウンターに向かいました。しかも今回はビジネスクラス。やっぱりすいているビジネスクラスのカウンターでチェックインが出来るのはちょっとだけ優越感に浸ることが出来ます。

 その後,機内や滞在先で読む本を数冊購入してから搭乗口に向かいました。ここでも,ビジネスクラスの特典でラウンジの使用が出来るので,搭乗まではゆっくりとそこで過ごしました。

 機内ではウエルカムドリンクから始まって,おしぼり,ちょっと豪華な機内食,パーソナルビデオなどビジネスクラスならではサービスが堪能できたのですが,唯一難点は前の席が遠すぎて機内誌などを取ろうとすると,いちいち立ち上がらなければならないことです。それにしてもマレーシア航空の乗務員はみんな笑顔がすてきでした。

 さてクアラルンプールまでは6時間半。飛行機を降りるととにかく暑かったです。空港では入国審査を済ませてからいったん管理区域の外に出てATMで現金を引き出しました。その後,再度,空港内に入り,それから出発まではマレーシア航空のラウンジで過ごしました。ここは飛行機が目の前に見える非常に眺めのいいところでした。

 ランカウイ行きの飛行機は150人乗りほどの中型機でしたが,ここでもシートはビジネスクラスで,機内食なんかもありました。たった1時間の飛行なので,どちらでもいいといえばいいのですが,やっぱり広いシートは楽でした。

Tanjung Rhu  ランカウイ空港に着いて荷物を受け取ってから到着ロビーに出ると,タンジュン・ルーの係員が名前を書いたプレートを持って待っていてくれました。そのドライバーにホテルまで送ってもらい無事ホテル到着です。でもすでに22時。さすがに疲れました。ただ,チェックインは自分の部屋で行うのでずいぶん楽でした。

 到着後は少しだけホテル内を探検してから,最後にルームサービスを注文して遅めの夕食を取り,1日目が終了しました。普通ならルームサービスなんてとても頼める身分ではないのですが,タンジュン・ルーの場合はオールインクルーシブプランというのがあって,滞在中のすべての食事が含まれている宿泊パッケージがあります。”るると”と”雄悠”も今回はこのプランを選択していたので,心おきなく注文することが出来ました。それにしても,このとき食べた「チャー・クワイ・テオ」は本当に美味しかったです。

2日目: 2004年4月18日
 リゾートの朝なのにわりと早めに目が覚めました。それでも,ベットの上でぐだぐだしたあと,8時ぐらいから朝食に出かけました。朝食は3つのレストランのうちのひとつ,「サンズ」で提供されます。多くのホテルでみられるようにバフェ型式なのですが,アジア系から洋食までかなりの種類から選ぶことが出来ました。ちなみにお粥などもありました。

Sunset Pool 朝食が終わるとそのままサンセットプールに行ってみました。まだ9時ぐらいなので来ているゲストも少なく,プールでは清掃作業が行われていましたが,さっさと自分たちの場所を確保しました。それからはプールに入ってみたり,プールサイドで寝そべったり,本を読んだり,そんな感じでのんびりと過ごしました。

 そうこうしていると時間も昼になってきたので,プールを引き上げ,昼食に向かいました。昼食も朝食の時と同じく,「サンズ」で提供されます。日曜のこの日は昼食もバフェ型式でした。その後は,ホテル内のショップ「シーシェル」に寄ってみました。結局このときは何も買わなかったのですが,その後のおみやげ選びの参考にはなりました。

Jiva Rhu Spa その後,”るると”は「ジバルースパ」でのエステに出かけていきました。ところが,すぐに息を切らせながら戻ってきました。
「カメラを持って一緒に来て欲しい」
とのこと。訳が分からないのでしかたなくカメラを持って出かけてみると,係員曰く,
「あなたは必要ない。カメラが必要なのだ」
とのこと。というわけで”雄悠”はすごすごと部屋に戻り,そのあとの2時間半は本を読んだり,テレビでサッカーを見たりして過ごしました。むろん,”るると”はその間エステでうっとりです。

 ”るると”がエステから戻ってくると,ライブラリーに行ってみました。そこには日本語の本やCDも用意されていて,”るると”と”雄悠”もCDを2本借りて帰りました。ちなみにこのCD,結構キズが多く,音飛びも激しかったです。

Mango Flabe さて,時計をみると予約した夕食の時間が近づいていました。そこで,少しだけおめかしして,「ザ・ルー」に出かけました。本当はバルコニー上の席を予約していたのですが,なぜかうまく予約が伝わっておらず,室内の窓際の席になりました。でも,結果的にはこの方が良かったのです。この日は夕方から激しいスコールに見舞われ,屋根があるとはいっても,外での食事はちょっと大変だったのです。この「ザ・ルー」では前から決めていたロブスターとエビを食べました。それほど凝った味付けではないのですが,なにせ素材がいいので本当に美味しかったです。その後,デザートもお願いしたのですが,”るると”が頼んだ「マンゴーフランベ」はテーブル脇で実際に焼いてくれるというパフォーマンス付きで,食べる前から楽しませてくれましたし,味も本当によかったです。

 というわけでタンジュンルーでの実質1日目もあっという間に終わってしまいました。でも,誰にも邪魔されることなく朝から晩まで自分たちのペースで過ごせたのは本当によかったです。


3日目: 2004年4月19日
Damai この日もわりと早起きし,前日同様朝食を食べ,それからプールサイドで寝そべったり,水浴びをしたりして過ごしました。そんなのんびりも12時半ぐらいには終わり,いったん部屋に戻りました。それから「サンズ」に昼食に向かったのですが,ここで今回の旅でいちばんの思い出を作ることが出来ました。

 「サンズ」にはゲストが誰もおらず,そのときは”るると”と”雄悠”が唯一の客でした。そのためか,スタッフも盛んに話しかけてきてくれました。みんなフレンドリーで,日本の皇室のことやテレビドラマのことなど,いろんな話をすることが出来ました。みんなアジアの他の国からの出稼ぎであったりで,生活は楽でもないのかもしれませんが,屈託のない笑顔には本当に和まされました。

Floral Bath その後,ホテル内のショップ「シーシェル」でおみやげを買い,部屋に戻ってくつろいでいると,この日の目玉,フローラルバスの準備に来てくれました。”るると”たっての希望でバスにたくさんの花を浮かべてもらい,のんびりと入浴しました。

 のんびりとした時間も少しずつは経過していき,19時ぐらいになるとおなかもすいてきました。というわけで,この日の夕食は地中海料理のレストラン「サフラン」に出かけました。予約もせずに行ってみたのですが,時間も早かったし,滞在しているゲストの数自体も少なかったため,オープンデッキ上の席に案内してくれました。最初は暮れゆくアンダマン海を見ながら雰囲気もバッチリと思っていたのですが,実は虫がやたらと多く,結構大変でした。結局前菜を食べ終わった時点で,スタッフの方から室内に案内してくれました。「サフラン」ではガスパッチョとリブステーキとエビのフリッターを食べてみたのですが,どれも量が多く,ちょっと大変でした。でも,今回は滞在中の食事がすべて食べ放題となるオールインクルーシブプランを選択しているので,値段のことを考えずに食べることが出来るというのはよかったと思います。


4日目: 2004年4月20日
Lagoon Pool あっという間に帰国の日になりました。といっても空港に向かうのは17時。本来のチェックアウトタイムは12時だったのですが,フロントでお願いした結果,チェックアウトタイムを17時に延長してくれたので,前日,前々日同様,朝食を食べてから,プールに向かいました。

 12時ぐらいまではサンセットプール脇で過ごし,それから中庭部分にあるラグーンプールに行ってみました。ラグーンプールには海水が導かれており,周りには椰子の木なども植えられていて,さながら海辺のようになっていました。ただし,海が直接見えず,また広さもそれほどないので,他のゲストは全くいませんでした。おかげでほぼ貸切状態だったのですが,周りにたくさんの木があることから木陰も多く,ゆっくりと過ごすには絶好の場所です。

 プールでのリラックスタイムもさすがに13時ぐらいには終わりにし,いったんシャワーを浴びてから,タンジュンルーでの最後の食事となる昼食に向かいました。向かったのはまたしても「サンズ」。「サフラン」か「サンズ」しか開いていないというのもあるのですが,何と言ってもフレンドリーなスタッフの笑顔をもう一度見たかったのです。「サンズ」に行ってみると例のスタッフはいてくれました。注文の時点ではそのスタッフが対応してくれたのですが,食事が終わる頃には交代の時間が来たのか,すでにいなくなっていました。もちろん,交代したスタッフもみんなフレンドリーなのですが,最後にお別れの挨拶をしようと思っていたのに,それが出来なかったのがちょっと残念でした。

 いよいよ出発の時間が近づいてきました。最後にもう一度おみやげを買い足し,さらにシャワーを浴びてから荷物をまとめてレセプションに向かいチェックアウトを行いました。空港まではタンジュンルー・リゾートのバンで送ってもらったのですが,リゾートを出てすぐ,例のフレンドリーなスタッフたちがテニスコートの脇で休んでいました。彼らに最後に手を振ることが出来たのはなによりでした。

 ランカウィ空港ではいくらかのおみやげを購入し,ゲートの中に入るとすでに搭乗時間でした。1時間のフライトでクアラルンプールに到着。クアラルンプールでは再度おみやげを見てから,マレーシア航空のラウンジに入りました。さすがはマレーシア航空の本拠地。ラウンジも極めて大きく,飲み物や食べ物も充実していました。さらにシャワーの設備もあり,”雄悠”はここでもひとっ風呂浴びてみました。

 クアラルンプールでは4時間ほど乗り継ぎ時間があったのですが,とうとう日本へ向かうフライトの出発時刻になりました。離陸するとすでに日本時間では深夜1時を回っており,一応,サテーの夜食が出されたのですが,ほとんど手を付けることなく寝てしまいました。


5日目: 2004年4月21日
 日本時間の早朝5時過ぎに起こされました。実質の睡眠時間は3時間ほどです。さすがに起こされてもしばらくはぼーっとしていました。熱いおしぼりやオレンジジュースなども出てきたのですが,なかなか目は覚めてきませんでした。それでも,朝食が出されると少しは手を付け,そうこうしていると,何とか体も起きてきました。で,あっさりと関空到着です。定刻よりも30分は早い,6時45分ぐらいでした。

 入国審査を抜け,荷物を受け取って税関に向かったのですが,10回近い海外からの帰国で今回初めてスーツケースの中を確かめられました。こちらは自信たっぷりに,
「申告するものはない」
といっているのですが,この日関空に到着した最初の国際線でしたし,まだ若い係員で,やる気に燃えていたらしく,餌食になってしまいました。でも,開けてちょっと見ただけという感じで,あんなんでいいのだろうかとこっちが不安になりました。やるならやるで,徹底した方がいいと思うのですけどね。
 おかげで関空からのバスは一本遅れてしまったのですが,それでも自宅に9時ぐらいには帰り着きました。一晩,機内で明かしたため,なにかマレーシアにいたのがかなり前のような気がしてなりませんでした。本当に”るると”と”雄悠”はランカウィに行ったのでしょうか?!

エピローグ 
 いのちの洗濯が出来ました。以前からこのように海辺のリゾートで何もせずにのんびり過ごしたいと思っていたのですが,やっと実現することが出来ました。ヨーロッパやアメリカなどに出かけるとどうしても欲張ってしまい,あっちに行きたい,こっちにも行きたいで,結構疲れるものですが,今回は本当にゆっくりと出来ました。リゾートへの宿泊は3泊だけだったので,欲を言えばもう少し滞在したかったのですが,また機会を見つけていってみたいと思います。それにしても,スタッフ全員のフレンドリーさが忘れられません。アジアンホスピタリティーを実感しました。そして,われわれ日本人も彼らのすてきな笑顔を見習わなければなりませんね。

 ところで,明日から仕事に復帰できるのでしょうか?!