旅日記



ファイルNo.19
旅のタイトルリフレッシュできない休暇!

旅の期間2010年9月18日〜9月26日

旅の目的プラハとオクトーバフェスト

主な訪問地ドイツ

: パリ,プラハ,ミュンヘン

旅日記プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目
9日目 エピローグ


プロローグ
  "雄悠"がリフレッシュ休暇を取得できる年齢に達しました。というわけで,またぞやヨーロッパに行くことにしました。この時期,ミュンヘンではオクトーバーフェストが開催されており,それに"るると"を連れて行きたかったのです。一方,"るると"は"るると"で,モネの睡蓮の庭があるジベルニーやオランジュリー博物館に行きたいという思いがありました。というわけで,間をとってプラハも追加した挙句,フランス,チェコ,ドイツの3カ国を回る予定が出来上がりました。

 計画は出来上がったものの,"雄悠"は土壇場までキャンセルの可能性があったので,今回のチケット手配はいつも出張でお世話になっていて,多少無理も聞いて頂ける「パルオークス」さんにお願いしました。リフレッシュ休暇ということもあり,あまり切り詰めた旅をしてもリフレッシュできないという勝手な理屈をつけて,飛行機の座席は「ビジネスクラス!」ということでお願いしたのですが,実際に価格が出てきてみると,「やっぱり,ごめんなさい」といわざるを得ない額で,あっさり撃沈です。ただ,そんななか,エールフランスにはプレミアムエコノミークラスがあるとのことで,その話を聞いてみると,なんとか手の届く額でしたので,それにしてもらいました。AFといえば,新婚旅行時のドタバタした記憶がよみがえりましたが,「そのときは話が違う」と,これまた都合のいい解釈をつけて,エールフランスの旅人となりました。ちなみに,価格はフライトが約30万円,これに税金や燃油付加金を加えて,1名あたり約35万円でした。

 ホテルはいろいろな予約サイトを駆使して予約しました。最近は口コミも参考にできるので,非常に予約がやりやすいです。ちなみに,今回はどうしてもインターネットアクセスが必須だったので,それを第一条件に,H.I.S.VACATION(パリ),ホテル公式サイト(プラハ),HRS(ミュンヘン)の各サイトを利用して,それぞれのホテルを予約しました。

 そのほかに,日本で手配したものは,パリ−ベルノン間のフランス国鉄とプラハ−ミュンヘン間のドイツ鉄道の切符です。いずれも,英語サイトがあり,しかも事前割引等もあって,簡単かつ安価でした。特に,ドイツ鉄道の方は,予約内容をプリントアウトすれば,それが切符になるという,非常にいいサービスでした。

1日目
 今回はプレミアムエコノミークラスということで,事前座席指定もできていますし,チェックインはビジネスクラスカウンターでできますので,比較的ゆっくりと空港に向かいました。関西空港に着いたのは出発の1時間半ぐらい前で,すぐにチェックインできたのですが,出発が10分早まっているとのことであり,セキュリティーチェックとパスポートコントロールを抜けて,搭乗口に着くと,すでに搭乗が始まろうとしているところでした。

 飛行機は777型機で,席もプレミアムエコノミーなので,シートピッチと幅に余裕があり,快適でした。機内食はエコノミーと同じなのですが,大柄の"雄悠"でも足が組めるぐらいの余裕がありますので,もはやビジネスクラスの必要性はないと感じました。エンターテインメントシステムもオンデマンド式であり,これを見ていればパリに着いてしまうのですが,内容はいまひとつでした・・・

 さてパリに着いたのは予定通りで,現地時間の17時半。さすがに日本よりは涼しかったのですが,予想よりも寒くはなかったです。そこから,宿泊予定のホテルの近くまでいくロワシーバスに乗って市内へと向かいました。ただ,このバス,空港アクセス専用ではあるものの,座席は一般の路線バスと変わらず,結局,オペラまで後ろ向きのまま,約50分程度かかりました。

L'Horset バスを降りてからホテルまでは,道を間違えたりしながら,なんとかたどり着きました。パリで宿泊するのはBest Western Premier L'Horset Operaという,市内中心部にある小さな4つ星ホテルで,1泊2万円程度と結構高価なのですが,アクセスの良さを考えるとこれ以上のところもないということで。改装からあまり経っていないようで,部屋はきれいでした。気になる水回りもOKです。ただし,ちょっと狭い・・・ まぁ,寝るだけなんですが。

 ホテルに着いたのは日本時間でいえば深夜2時ぐらい。眠いのですが,ここで寝てしまうとなかなか時差が取れません。おなかもすいていたので,ホテルの前にある寿司屋にで行こうかと思って"るると"をみたら,すでに寝ていました。こうなると,起こすのもかわいそうなので,結局そのまま寝てしまいました・・・

2日目
Monet 今日はオランジュリー美術館に行って,それからモネの睡蓮の庭があるジベルニーに行きます。
オランジュリー美術館はホテルから歩ける距離であり,朝の散歩がてら,チュイルリー公園を歩きました。オランジュリーに着くとまずは睡蓮です。とにかくでかいです。2部屋の壁一面,に合計で8枚の睡蓮の絵があるのですが,いきなり見所となって,圧倒されました。思ったよりも青一色という感じで,もう少し鮮やかなものだと勝手に思い込んでいた"雄悠"からすれば,「あれっ!」という気もしたのですが,同じ青でも,微妙に差があり,やはり奥深いものでした。

 オランジュリーを出たあとは,コンコルド広場を横切って,地下鉄に乗って,サン・ラザール駅に向かいました。駅ではとりあえず,予約してあったチケットを受け取り,駅前のサンドイッチ屋さんで昼食となりました。ただ,それでもかなりの時間が余ってしまいましたので,とりあえず,パリの老舗デパートのギャラリー・ラファイエットに行ってみることにしました。しかしながら,当日は日曜日であり,こちらの店は休みです。どうしたものかと考えていたのですが,そこに距離感覚のまったくない"るると"からひとこと。
「モンマルトルの丘に行ってみたい
というわけで,モンマルトルに行くことになりました。はたして,列車に間に合うのかという不安も多少よぎりましたが,まぁ,なんとかなるでしょう!

 北駅経由でモンマルトルに行き,丘に登ってみると,確かにパリの街が一望できていい景色でした。何するわけでもないのですが,とりあえず,景色を見て,あたりを散策してから,行きとは別の駅から地下鉄に乗り,サン・ラザール駅まで戻ってきました。時間的にも,まぁ大丈夫でしたね!

Monet フランスの駅では20分前にならないとホームの案内が表示されません。日本やドイツだとホームは決まっていて,時刻表に掲示されるので,このシステムにはなかなか慣れません。というわけで,どのホームだろうと待っていると,やっとホームが表示されました。待ちかねた乗客が大移動となりますので,瞬間的にはホームが大混雑です。うーん。それでも席は確保でき,ベルノンまで1時間ほどの列車の旅です。進むにしたがって,低湿地帯という景色になり,睡蓮がありそうな雰囲気になってきました。ベルノンでバスに乗り換え,さらに20分。目的地のジベルニーに到着です。バスの発着場からモネの家まではさらに徒歩で15分ほど。やっと着きました。日曜日だからか,午後の遅い時間でも結構人が多く,家の中を見ようと思えば長蛇の列に並ばなければならない状況でした。というわけで,そこは後回しにし,まずは睡蓮の庭に行ってみました。睡蓮の花の時期はすでに終わっているのですが,有名な太鼓橋もあって,なるほどモネの絵の世界そのものでした。"るると"が来たがるわけです!その後,家の中も何とか見学して,お決まりのお土産屋さんも覗いて,パリに帰ってきました。

 パリで夕食を食べる機会はこの日しかないということで,オペラ座のあたりをかなり歩いたのですが,どうもいまひとつピンとくるものがなく,結局,スイス料理であるフォンデュの店に入りました。といっても,フォンデュは食べなかったのですが・・・

3日目
 Fontainebeau この日は実は予定がありませんでした。朝からいろいろ考えた挙句,フォンテーヌブローに行ってみることにしました。とりあえず,パリ・リヨン駅に行けば列車が出ているので,とりあえずそこまで行ったのですが,どこからフォンテーヌブロー方面の列車が出ているのかがわかりません!切符もどこで買えばいいのかもわかりません!それでも,なんかとフォンテーヌブロー方面行きの列車に乗れたのですから,まぁ何とかなるものです。

 フォンテーヌブロー・アボン駅からはバスに乗り換えて,フォンテーヌブロー城に向かいました。見所はなんといっても大運河。ヴェルサイユよりも広いのではないかと思います。一応,それらを見て,さらに城内も見たのですが,お城の内部はさすがに飽きてきたかなぁと思う今日この頃です。実は,"雄悠"は98年にこのあたりをサイクリングしているのですが,もう完全に記憶から抜けていました。

 その後,さらに時間があったので,どうしようかという話になったのですが,これも98年の再現ということで,バルビゾンに行ってみることにしました。"るると"はミレーの「落穂拾い」をイメージに惹かれたようで,とりあえずタクシーに乗って一目散です。途中,「帰りはどうしようか」とちょっとだけ気にしながら,向かっていたのですが,とりあえず,20分ほどで着いてしまいました。

 バルビゾンに着いてみると,ツーリストインフォメーションは休みで,その他の観光施設もほとんど休みでした。仕方ないので,とりあえず町の雰囲気を味わって,それから,一軒だけやたらとにぎわっていた店で昼食を食べることにしました。幸い,英語がわかる店員さんがいたので,帰りのタクシーも呼んでもらいました。昼食はこのあたりではポピュラーなオムレツのようなもので,おいしかったです。ただ,タクシーが来ません。この日は,パリに戻って,さらに空港に行って,プラハまで行く日です。はじめにタクシーを呼んでもらってから1時間以上経っても来ないので,焦りに焦ったのですが,なんとか1時半には来てくれました。やってきたのはアニメオタクの若いにーちゃん。「こんなところで,日本のアニメで盛り上がっている場合ではない」と思うのですが,とりあえずは,このにーちゃんに託すしかありません・・・

 にーちゃんは日本人に会えたことがよほどうれしいのか,半分,後ろを見ながら運転し,フォンテーヌブローよりは多少パリに近い,メラーン駅に着けてくれました。なんとか,飛行機には間に合いそうです!

 パリに戻ると,ホテルに預けていた荷物を受け取って,オペラ座の近くからバスで北駅に向かいました。ところが,これが大渋滞。またまた焦りに焦ります。やっと北駅に着いたと思ったら,今度は通信エラーか何かで,RERの切符が買えません。ここでも焦りに焦りました。散々券売機を探して,何とか切符を買って,RERに乗り込んで,シャルル・ド・ゴール空港に着きました。幸いにも,搭乗するフライトは国内線扱いなので,チェックインの締め切りは15分前。結果的に余裕はあったのですが,とにかく焦った1日でした。

987 Pragt プラハに着いたのは21時前。当初バスでホテルに向かう予定でしたが,タイミングが悪くバスには乗れず,結局タクシーで向かいました。かなり荒い運転でしたが,まぁなんとか無事にホテルに着きました。この日宿泊したの,は987 Prag Hotelという,プラハ本駅前のホテルでした。駅から近くて,内装のデザインが洒落ているというので決めたのですが,機能性という点ではもうひとつかもしれません。それで,この日の夕食は,機内食として出たほとんどおやつというような甘いお菓子と空港で買ったサンドイッチ,それにホテルについた後,駅で仕入れてきたビールとポテチ。どうも今回の旅は夕食が貧相です。 「焦り」と「貧相な夕食」で,リフレッシュになりませんわぁ〜!

4日目
PRAGUE プラハの1日目はとりあえず街を歩いてみました。火薬塔や旧市庁舎などの建築物を見て,ハイライトのひとつカレル橋にたどり着きました。カレル橋には,両端の欄干にたくさんの彫刻があり,それが見ものなのですが,橋の上から見るプラハ城や街の景色などもなかなかのものです。"雄悠"自身もここには来てみたかったので,大満足です。

 それからは恒例の高いところ登りです。"るると"と"雄悠"といえば,新婚旅行以来,行った先々でやたらと高いところに登ります。今回も,新市街側にあるケーブルカーに乗って,オブザベーションタワーに上りました。エッフェル塔を小さくしたような感じで,歩いて登らなければならないのですが,そこはいつものこと。迷いなく螺旋階段を登って,いちばん上に向かいました。登ってみると,なかなかいい景色です。カレル橋を含む,まさにプラハという景色が堪能できます。やっぱり高いところからの眺めはいいものです。

 帰りもケーブルカーで降りたのですが,このケーブルカーには途中駅があって,そこに見晴らしのいいレストランがありました。ちょうど昼時だったので,そこで昼食ということになりました。ランチのメニューは事実上ひとつだけのようでしたので,それを頼んだのですが,これが安くておいしかったです。日本円に直せば1,000円以下だったと思うのですが,スープ,メイン,デザートがあって,ボリュームもありました。今回の旅ではいちばんよかった食事だったかもしれません。

Prag Cityhall その後はプラハのもうひとつのハイライト,プラハ城に向かいました。これも山の上なので,結構の坂道を登っていったのですが,ちょうど門の前に着くと,衛兵の交代のタイミングでしたので,それを見てから城内に入りました。とりあえず,無料で入れるところまで行ってみようということで,聖ヴィート大聖堂を見て,それから,城内す少し歩いてみました。どうもお城の建物の中に入らなければ,お金はかからないようで,一通り城内を見て,黄金小道から新登城道を歩くだけでも十分に雰囲気を味わえ,儲けた気分です。

 その後,再度旧市街に戻って,旧市庁舎の仕掛け時計を見ました。動くのが16時とのことだったので,とにかくそれを目指しました。"るると"はこういう仕掛けものに弱いのです!仕掛け時計の動きは,それはそれで,精緻であり,見ごたえのあるものですが,その後,一人のエンターテイナーが塔の上でトランペットを吹きました。こちらの方が拍手喝さいでしたね!

 夕食はプラハの旧市街のレストランで食べました。昼間,日本語で話しかけられたおっちゃんの店に行ったのですが,そのおっちゃんとは,夕方は話ができませんでした。でも,このあたりの名物のひとつであるシュニッツェルとグラーシュを頼んで,チェコのビールで乾杯です。うまかったー!

5日目
 この日はプラハ国立美術館に向かいました。ヨーロッパの国立美術館としては建物が新しく,しかもトレードショーが同じ場所で開催されていたので,最初は結構戸惑いました。中に入ってみると,かなり広く,しかも展示物も多いです。ヨーロッパの有名な画家はもちろん,チェコの画家など,とにかく歩いて見て回るだけでも多くの時間を要しました。美術館の見学はかなりの体力が必要です。

 市内に戻って,今度はムハ美術館に行きました。こちらはムハの記念館といった感じで,建物の一角でこじんまりとしており,苦痛にはならなかったです。

 昼食を食べてから,ホテルに戻ってみると,フロントの前に荷物が出されていました。今回,宿泊したホテルは,公式サイトから予約するとチェックアウトが15時になるという特典があったので,わざわざそれを利用したのですが,フロントに言わせれば,「レイトチェックアウトはリクエストベース」とのこと。「前日に,チェックアウトの時間を確認したではないか」と抗議したものの,「どこにもそんな記録はない」といわれてしまいました。うーん,よくわからん・・・。言いたいことは山ほどあるのですが,朝から荷物はまとめてあり,結局実害もないので,そのまま荷物を受け取って,出てきました。

 ホテルからは歩いても5分ぐらいのプラハ本駅に向かいました。ここからは,バスでドイツのニュルンベルクに向かうことになっています。バスの出発までにはまだ1時間以上ありましたし,チェコのお金も残っていましたので,カフェに入ったり,キオスクで買い物をしたりしていました。最終的に再両替も面倒なので,キオスクではお菓子やバナナなどを買ってチェココルナを使い切ったのですが,このとき買ったバナナが後でものを言うことになるとは,このときは思いもしませんでした。

 ニュルンベルク行きのバスは,ドイツ鉄道の運行で,気さくな女性のガイドさんがアテンドしてくれました。渋滞にはまったりで,次の電車に乗り継げるかヒヤヒヤでしたが,最終的にはほぼ予定通りニュルンベルク駅に着きました。ここで,ニュルンベルガーソーセージを買って,ミュンヘン行きのICEに乗り込みました。City Hotel今晩はこれが夕食です。ソーセージはおいしかったのですが,相変わらず,夕食は貧相です。

 ミュンヘンに着くと,やっぱり街はオクトーバーフェストで盛り上がっていました。駅からホテルまでは歩いて3分ぐらいなのですが,回りは酔っ払いだらけという感じです。

 宿泊したホテルはCity Hotelという中央駅近くの3つ星ホテルでした。ドイツの場合は,3つ星でも十分な広さがあり,布団もいいので快適です。これで,バスタブがあればいうことなしなのですが。

6日目
Muenchen Cityhall ミュンヘンではまず,駅前にあるデパートのカールシュタットでお土産を見てみました。旅程も残り少なくなり,そろそろお土産の算段をしないといけません。とりあえずは下見というわけで,デパ地下を一回りしてみました。まぁ,それなりに候補が見つかったところで,次にマリーエンプラーツに行ってみました。旧市庁舎などがあって,ここにも"るると"がはまる仕掛け時計があります。これを見ないことには始まらないという感じです。

Oktoberfest それを見終わると,いざ,オクトーバーフェストです。"雄悠"は2002年にも来ているのですが,そのときの経験からして,夕方行ったのではテントに入れず,楽しめないというのがわかっていたので,11時半ぐらいから繰り出しました。さすがに午前中だとまだ何とか席にありつけるのですが,それでもかなりの人の多さで,盛況です。今回入ったテントは「SPATEN」という銘柄のところです。さっそくビールとブレッツェルと白ソーセージを頼みました。ビールは例によって容量の1Lのマスできます。あとはもう,飲んで盛り上がるだけです。同席した各国の人と,でたらめな英語やドイツ語で,とにかく話してみます。どこまで通じているのかはわかりませんが,そういうときは,都合よく乾杯を促す音楽が場内で流れてきます。「Prost!」
さすがにマスで3杯も飲むと結構いい気分になったので,オクトーバーフェルトをあとにしました。

 ホテルまでは歩いて帰ったのですが,それで酔いが回ったのか,ホテルについた後はひたすら寝ていました。夕食の時間もお構いなしで寝ていたため,"るると"は夕食にありつけず・・・。仕方がないので,プラハで買ったバナナをかじっていたそうです。そうです,ここでプラハのバナナがものを言ったのです。"雄悠"は前回も飲みすぎて,地下鉄の駅で寝込んだという事件がありましたが,今回も繰り返してしまいました。まったく学習していません。これが,世に言う,「ミュンヘンのバナナ事件」です。といっても,"雄悠"家だけに伝わる伝説ですが。

7日目
Michael Ende ミュンヘンの2日目は,まずミヒャエル・エンデが眠る墓地に行ってみました。ちょっと郊外なのですが,地下鉄でいけるところなのでまだ便利です。問題はお墓の位置。墓地には入ったものの,そこからがよくわかりません。番号を頼りに墓標を追っていくと,本の形をしたお墓がありました。

その後はノイエピナコテークに行ってみました。ドイツでも一流の美術館のひとつであり,はずすわけにはいかなということです。ただ,やっぱり見て回るだけでも体力は要ります。あまり予習せずに行ったのですが,幸い"るると"お気に入りのモネの睡蓮もあって,ちょっと得した気分でした。

 見学後は,美術館のレストランで昼食を取りました。ジャガイモスープと肉料理だったのですが,なにか久しぶりにまともな食事をしたような気分でした。もちろん,おいしかったです。ちゃんと食べればおいしいのです!

 その後はこれまた郊外に位置するミヒャエル・エンデ記念館に行ってみました。博物館はブルーテンブルク城の中にあり,電車とバスを乗り継いで,約40分ぐらいかかるのですが,城内の庭園に面しており,なかなか風光明媚なところです。記念館自体もいいのですが,この景色もよくて,結構落ち着けました。

 その後は市内に戻り,もう一度,オクトーバーフェストの会場に行ってみました。なにせ,昨日が会場に着くなり,いきなり飲み始め,終いには倒れていたわけですから,少しはまともに見物しないといけません。というわけで,会場を一回りして,ソーセージやお土産でも買おうかと思ったのですが,とにかく人は多いし,お土産はあまりめぼしいものがないという状況で,結局一回りして,最後に写真を撮って出てきました。

Hofbrauhaus ホテルに戻ると,近くのカールシュタットでお土産を買い,この旅最後の夕食に出かけました。さすがに,最後ぐらいはまともなものを食べようということで,ミュンヘンの観光名所のひとつであるホーフブロイハウスに行きました。ここも人が多く,とくにバンドの生演奏が入る1階は空席がありません。というわけで,2階に上がって,少し奥まった席に座りました。食べたのは,ロールキャベツと牛肉のステーキでした。もちろんビールも飲んだのですが,昨日の飲みすぎがまだ少し残っていて,あまり量は進みませんでした。まぁ,前日まで無茶しているんで,今日は少ないぐらいでいいのかもしれません。

 ホーフブロイハウスを出たあとは,中央駅まで戻って,最後の最後にオクトーバーフェスト2010と入ったTシャツを買って,この旅も終わりとなりました。

8日目
 帰国の日です。朝から雨で,とりあえず駅までどうやっていくかが問題だったのですが,最終的には濡れて行きました。それでも3分ほどなのでたいしたことはありません。フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス空港までは中央駅からSバーンで45分ぐらい。思ったよりも遠いです。空港についても,チェックインカウンターまでは遠く,しかも大混雑。座席がプレミアムエコノミーということで,ビジネスクラスカウンターが使用できるのですが,そちらのほうがなぜか大混雑。しかも,なにかトラブルがあるのか,一人の女性客がやたらと時間がかかりまったく進みません。やっと自分たちに版になったのですが,今度は自分たちのチェックインに時間がかかります。事前に座席指定もしているのに,なんで飛行機のチェックインはこんなにも時間がかかるんですかね?そもそも,カウンターの係員は,やたらとキーボードをたたきますが,いったい何を入力しているのでしょうか?

 ともかく,やっとのことでチェックインが終わり,セキュリティーチェックも抜けて,搭乗ロビーに出たときは,結構出発時間が迫っていました。時間がないと思って,あわてて買いそびれたものを買ったのですが,いざ搭乗口に行ってみると,パリからのフライトが遅れているので,折り返しのパリ行きも遅れるとのこと。もう,「いい加減にしろー」です。ところで,セキュリティチェックを抜けたあとの売店で,ミュンヘンの瓶入りビールをお土産として買ってみました。いろいろな注意書きを見る限り,制限エリアで購入したものであれば,液体でも機内持ち込み可となっていますので,買ってみました。当然,ミュンヘンではもうセキュリティチェックはないので,機内に持ち込めるのですが,問題はパリでの乗り継ぎの際です。ミュンヘンでセキュリティチェックを受けており,パリでは制限エリアだけを通って乗り継ぐことになるので,もうこれ以上,セキュリティチェックはないと考えたのですが,実はどきどきでした。

 シャルル・ド・ゴール空港に着くと,よくわからないまま,案内にしたがって日本へのフライトが出る搭乗口に向かいました。その際,どうも制限エリアを出たような気もしたのですが,もうよくわかりません。制限エリア外に出たのかどうかわからなかったのですが,再度セキュリティチェックがありました。となると,液体ものは没収かと思ったのですが,X線装置を通った後,購入場所を聞かれた際に「ミュンヘンだ」と答えたら,そのままOKとなりました。一応,注意書きの通りでした。

 パリからのフライトはプレミアムエコノミーですので,往路同様,比較的楽です。ただ,日本に帰ったことのことを考えると,とにかく寝なければいけないので,"雄悠"は寝に入りました。ところが,"るると"はそうはいきません。寝れないし,一方でおなかはすくしで・・・。夜な夜な,アイスクリームはカップ麺をもらってきていました。まぁ,"雄悠"も一緒に食べたのですが・・・

9日目
 というわけで関空に着きました。朝の8時半ぐらいではありましたが,出発前と比べると日本もいっきに涼しくなったようです。機内では熟睡できなかったので,眠いかなぁと思っていたのですが,朝日を浴びたことで復活です。時差ぼけもなく,乗り切れました。強くなったというか,鈍くなったというか・・・

エピローグ 
 リフレッシュ休暇でしたが,リフレッシュできたかといわれると,かなり怪しいです。本当なら,1箇所でのんびりしたらいいのでしょうが,そんな旅行,いつになったらできるんですかね!もうしばらくは行ってみたいところにひたすら行くという旅になりそうです。

 アジア圏以外の海外は5年ぶりぐらいだったので,言葉の面など,行く前は結構不安でした。でも,行ったら行ったでなんとかなりました。やっぱり,この精神ですね。