私がヘビ口にこだわる理由は穂先削りの項でも述べた様に
「へら竿において余計なぜい肉はいらない」
つまり穂先は竿師が手を加える事によって調子を変える事が出来る唯一の部分で
削り方一つでその竿を良くも悪くもしてしまう。
無駄なぜい肉を削り取ってこそシャープで張りのある竿が生まれるのでは・・・
削りすぎない様にとことんまで削り込んだ穂先の先に
たとえ小さなものであってもコブが付いていたのでは
水中での穂先の動きを想定した場合
私の信念に合わないという事でなるべく細い糸のヘビ口にしている。