AutoGraphics からも Slixx からも発売されていないデカールをパソコンを駆使して作ってみましょう。 絶対にコース上でも目立つ事間違いなしです! それに同じ車種がコース上で重なる事も防げるので一石二鳥です! |
でも自作デカールを作るにあたりいちばん問題になるのは、プリンタです。 普通のインクジェット式プリンタでは、印刷できません。 シート自体紙ではないのでインクがはじいてしまうのです。 自作デカールを作るとなるとやはりアルプス MD-5500 などのインクリボン式のプリンタが必要不可欠になります。 それに白が印刷できるので自作デカール派にはもってこいです。 でもこのプリンタは、もう店頭販売していないみたいですが・・・ |
透明シートですが今の所3種類手に入れる事が出来ます。 扱っているお店が限られているので入手困難かもしれませんが AutoGraphics の元 ( ? ) としてもお馴染みの Scotchcal Marking Film がおススメです。 透明の印刷可能タイプ JS-1900A ( 通常の JS-1900の表面には、フッ素コーティング/耐汚染性処理が施されているので印刷が出来ないらしい ) であれば AutoGraphics そのままの品質で曲面にもしわが寄らず貼る事が出来ます。 厚さはだいたい 0.08ミリ位。 でも値段が高価なのとロール幅が100センチで長さ100センチからの切り売りなのがネックになります。 まぁ〜 この辺の問題であれば仲間何人か集めて買えば解決できそうですが・・・ |
次にわりと簡単に手に入れる事の出来る物では、画材屋で売られているカッティングシートの透明があります。 厚さはだいたい 0.1ミリ位です。 触った感じがやや厚めかな〜という印象。 全く伸びないシートではないのでフードやルーフなんかには貼れると思います。 でも Q パネルに大きなデカールは、無理があるかも・・・ |
R.C. ショップでは、扱っている所が少ないかも知れませんが、20センチ幅の透明ロールシートもあります。 厚さはだいたい 0.07 ミリ位でここで紹介する物の中では一番薄いのですが、シート自体が全く伸びない素材なので曲面に貼るには、かなり無理があります。 無理に引っ張ると破れてしまいます。 |
ここで紹介した3種類の中では Scotchcal Marking Film JS-1900A がベストでしょう。 |
AutoGraphics や Slixx のようにボディーの表面にデカールを貼るのであれば普通にデータを作って印刷、表面コーティングで即出来上がりです。 しかし、せっかく作ったデカールなのにクラッシュなんかですぐにデカールが傷つき見るも無残な姿になってしまうのもかわいそうなので、このページでは、最近 HPI からも発売されているようなボディー内側から貼るデカールの作り方を紹介します。 データ作りに一工夫し、アルプス MD-5500 の機能を使えばそれほど難しい事ではありません。 |
MD-5500 は、シアン ( C ) 、マゼンタ ( M ) 、イエロー ( Y ) 、ブラック ( K ) の順番に印刷され、この4色のインクカセットによりフルカラー印刷されます。 で、ボディー内側から貼るデカールという事で透明シートの裏紙を剥がして糊面から見て正しく見えるように印刷しなければなりません。 印刷の方も反対にブラックから始まり C M Y そして白を最後に持っていきたいわけです。 これをデータ作りの段階で各レイヤーに分けて作ります。 最初のレイヤーには、ブラック。 二つ目のレイヤーには、C M Y 。 最後のレイヤーには、白のデータを作ります。 Illustrator 上でのレイヤーの位置は、いちばん上にブラック、真ん中に C M Y 、いちばん下に白です。 そして印刷する時に鏡像プリントにチェックを入れ MD-5500 のページ合成機能でブラック、C M Y 、白の順番で各レイヤーごとに印刷します。 ここまでするのは、面倒であればブラックと C M Y を同じレイヤー内でデータを作って一度に印刷してもさほど影響は無いと思いますが、白は必ず分けないと印刷できません。 |
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デカール印刷後のインク面保護についてですが、同じ透明シートを上から貼ってしまうのがいちばん簡単で良いと思います。 Scotchcal
Marking Film には、専用のオーバーラミネートフィルム
( SP-4114 ) もありますが JS-1900A で代用しておくのが手っ取り早いでしょう。 お手軽な裏技としてホームセンターなどで売られている「超透明梱包用テープ」なんかも使えます。 これがいちばん経済的! 二枚重ねで厚さが気になるようならインレタ専用の表面保護剤がインクも溶ける事無く使えるのでおススメです。 この方法の場合、必ず白を最後に印刷しておかないと黒とシアン
( 青系 )は、他の色に比べ保護剤の乗りが少し悪くはじかれる傾向にあります。 特に一気に吹き付けるとその兆候が顕著です。 また、乾燥時間もシートのクリアー部分よりインク上面の方が時間がかかるので注意が必要です。 しかし、クリアー塗装とポリカ用スプレーでの塗装のことを考えると同じ透明シートの二重貼りの方が得策かも知れません。 インレタ専用の表面保護剤を使うのであればクリアー塗装無し、水性塗料(
Faskolor、etc. )での塗装に限定されてしまいます。 どの方法をとるにしても内側から貼るデカールであればボディーの仕上りは、あまり変わりません。 |
Birdmanさんからインクジェット式プリンタでもデカールが作れるという裏技を教えて頂きました! 使用するシートは、ELECOM 製 手作りタトゥシール 標準価格 ¥800。 又は、A-ONE 製 転写シール A4サイズ 2セット ¥1200、はがきサイズ 3セット ¥600。 これらのシートを使うとインクジェット式プリンタで印刷できる物であればなんでもボディーの内側から貼り付けることが可能です! NASCAR R.C. に限らず、オリジナルボディーを極めたい方も一度挑戦してみてはどうですか? 下の写真がBirdmannさんから提供していただいた完成車の写真です。 |
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詳しいデカールの作り方 ..... by Birdman 原画は、できるだけ解像度の高い画像を用意した方が良いです。 印刷面に糊を付けるので、「鏡像」ではなく、「正像」で印刷します。 印刷後、乾きが遅いので、ホコリが付かない様気をつけて乾燥させます。 印刷面への糊の転写、その後のボディへの転写には、「腕力」が必要です。 結構力を入れたつもりでも、糊の転写では、転写漏れがあります。 慌てず騒がず、台紙を戻してもう一度・・・・・ ボディに貼り付ける時には、ボディが変形する直前位の力を込めてこすり付けて下さい。 転写する面に異物があると、かなり小さな物でも必ず「浮き」ます。 さて、汗だくになって擦ったら、オモムロニ台紙に水を付けますが、 素早く、台紙全体に水分が染み込む様にして下さい。 かといって、「つけ過ぎ」は駄目です。 後々泣きを見ます。 又、水付け作業は、一枚ずつして下さい。 何枚も水を付けて一気に作業しようとしても、時間が経った物は台紙が剥がれ難くなります。 こうなると、その時点で水を足しても無理です。 貼り付ける原画をぎりぎりで切り取ると、台紙を剥がした後、周辺部が丸まって来ます。 これを防ぐのは、結構大変なので、予め余裕を持って、大きめに切り抜きます。 で、貼った後丸まって浮き上がった部分は、カッターを当てて切り取ります。 ここでも、「慎重に」乾かしましょう。 転写シールが完全に乾かないうちに裏打ち塗料を載せると、 しわが寄ったり、塗料の材質によっては、シールが軟化してしまいます。 水性塗料を薄く何回も塗り重ねるのがベストです。 ラッカー系塗料の場合は、塗り重ねの間隔を空けて、やはり、薄く塗り重ねましょう。 転写したシールは、乾くと透明部分が白くなりますが、 裏打ち色を塗ると全く目立たなくなるので、心配はご無用です。 |
あなたの自作デカール情報をお寄せください! 「こんな良い透明シートがあります」 「こんなやり方で作ってます」 「こんな裏技があります」 などなど |