赤 あの綺麗な夕焼けが 君の瞳の奥に見えた 涙のように流れた ひきずったような足跡 舞う様に散る 手を伸ばしてとろうとした 濡れた大きな花びら 吐き続ける嘘 永遠を望むのならば いい加減なことばかり思いつく どうか うそでもいいからすきだとゆって 君は僕を裏切ってもいいんだ 僕だって君を裏切っていたのだから 片目で世界を見る 十字架に背を向ける 祈る言葉がみつからなかった 英雄と呼ばれた人 奏で続ける喪服のピアニスト 瞼に口付け 赤ずきんは花を抱えてにこりと笑う 折れて二本になったクレヨン あなたのことばでさけびつづけて 窒息するまでいってみる 何度もやり直しては失敗ばかりを繰り返す マジシャンは魔法使いになりたいと願った 後ろは断崖 さぁ 前へ 強く強く強く せめて君の前で泣けるくらいに 強く 心臓に届くような強い言葉で 貴方は僕らの太陽だった 夕暮れの帰り道 欲しいから 要らないと 言った 桜吹雪の中で彼を待ちながら これは 警告だ 雑踏に埋もれて僕は僕を見失う 小指に引っ掛けられた鍵 赤い欄干手を伸ばせ 一度殴らせてくれないか 胸を張って咲き誇れ 爆竹の音で走り出す 継ぎ目を隠すように 嘘を吐いた自分を笑った 恋は盲目的であり そしてただ さようならは必要だったろうか 黒いベンツ 身をのりだす悪魔 さよならをしようか兄さん 拝啓 二度と起きない眠り姫へ 発車5秒前 声はまだでない 指を鳴らした瞬間に時間が戻れば 真実が一つであったとしても その間に導き出される答えは一つではないのだ ゼロ距離から狙え いっそレッドラインの警告を 知り得る限りの たったひとりの荒野 秒速クライマックス 確信犯の言い訳 ふたりは美女でも野獣でもなかったけれど 未来永劫生き続けるとしたら 比較的軽い嘘 |