06:けれど彼は本気なのだ




廊下の奥に向かってブドウ味の飴玉がいくつも落ちていた。
曲がり角の先から、黒い髪とつま先が覗いている。
リボーンは落ちている飴玉を拾わずすたすたと廊下を歩き、曲がり角の前で立ち止まり

「ひっかかってほしいならスカル相手にやれ」

言って曲がり角の向こうにむかって、近くにあった花瓶を投げつけた。