※初代ボンゴレ×初代霧守護者(骸)の話です






「別のマフィアからスカウトされました」

書類であふれかえっている机の上に、骸はさらに書類を置きながら言う。
今日は珍しく真面目に仕事をしている男は、書類を書く手を止めずに口の端を吊り上げた。

「で?お前はそこにいくのか?」
「提示された金額が貴方からの契約金より少なかったので断りました」

骸の言葉に男は声を上げて笑う。

「そうか、それは残念だ」

それからペンを投げて、椅子の背もたれに体を預け足を組む。

「お前がそこにいくなら、俺はお前と、そのマフィアの奴等全員殺してやるとこだったのに」
「いかなくても誘ったマフィア潰すつもりでしょうに」

と骸が言うと、男はにぃ、と笑った。
骸は呆れかえった顔で溜息をつく。

「守護者は誰か連れていくんですか?」
「あぁもちろん霧の守護者を」

にこりと笑って、男は骸に手を伸ばす。
スーツを胸倉を掴むと思いきり引き寄せた。
机の書類がばさばさと床に落ちる。

「俺のモノ奪おうなんざ、1億年早いってこと教えてやらねぇとな」
「誰が、」

貴方のものだ、と言おうとしたが、唇を塞がれ骸の言葉は喉の奥で潰された。





 

  私