01:しょうがないさあんたが悪い




「コ」

笑顔で名前を呼ぼうとしたけれど、ガウン、と遠くからの銃声で声がかき消された。
小脇に抱えていたヘルメットが破砕し、残骸が床に散らばる。
後ろで窓ガラスが割れる音がした。
冷や汗を流しながら立ちすくむスカルの隣を、リボーンがするりと通り過ぎる。

「コロネロなら今機嫌が悪いぞ」
「そのようです…ね…」

なんとか立ち直ろうと頑張って背筋を伸ばしたところで、リボーンが後ろを指差す。

「窓、直しとけよ」

ふり返ると壁に大穴が開いており、窓枠すら消え去っていた。

「むしろ…壁…?」

スカルは疲れた笑いを大穴から見える真っ青な空に向けた。