応接室の扉を開けて、奥の椅子に座っているヒバリににこりと笑顔を向ける。

「なぁ、そっち行っていい?」
「来たら咬み殺す」
「行かなかったら?」

山本の問いに、ヒバリはにぃ、と目を細めて笑う。

「それでもいつか咬み殺すよ」
「なら今殺されとこうかな」

足早に近づいて引き寄せて、最後を惜しむようなキスをした。