「地平線の星」  作:久語孝雄 演出:浜谷由紀子
  アルコール依存症とは、自分の力でアルコールをコントロールできなくなる脳の病気で、アルコールが飲める人なら誰でもなる可能性かあり、決して特別な病気ではない。がしかし依存に気が付かなければ自分の身体や心が侵されるだけではなく、家族を巻き込んでしまう.
 真面日で働き者の父、優しい母、歌が好きな娘、何処にでもあるような平凡な家族。「いつの頃からだろうお酒を飲む父を怖いと思うようになったのは、いつの頃からだろう母か笑わなくなったのは、いつの頃からだろう自分を演じるようになったのは……」ある日、娘かポツリともらした「死にたい」の一言から様々な家族の問題が見えてくる…
 昼間には見ることの出来ない星たちも夕暮れと共に顔を出し、次第にその輝きを増す。それそれに輝く星をつなげて星座と呼ぶように、輝く1人1人を結んで家族と呼びたい。
 父が、母が、娘がそれぞれの回復の糸口をつかみ、輝きを取り戻そうと歩き出す。
 劇団「ひっぽ」デビュー作品、テーマは「家族」です。
 「エネミー・オブ・エンジェルス」 作:浅田智一 演出:浜谷由紀子
 あまり知られてない事だが、世の中には恋のキューピットの役割を果たす天使が存在する。天使は幼い頃から養成学校に通い、キューピッドになる為の勉強をする。その中で優秀な天使だけがキューピッドとなり、キューピッド興業に入社することができる。
 ムース、カヌレ、タルトはキューピッド興業に勤めるエリート天使。いつものように仕事に励んでいた天使は、ある日魔法の薬を手に入れる。
 平穏な天使の生活を脅かす魔法の薬、自分の意志では薬物の使用をコントロール出来なくなるという薬物依存症、その病気か次第に天使たちを苦悩の日々へと陥れていく。今、天使たちの前に立ちはだかる巨大な敵との戦いか始まる。
劇団「ひっぽ」完全オリジナル作品、この作品から学校公演が始まりました。
 「BIERO」 作:浅田智−
 2002年6月16日。誕生日パーティーは開かれた。運命の舞台に、参加者が集う。ダイスがふられ、駒は進む。たった1つのゴールに向って。
 その後1組のカップルは結婚した。幸せなはずの生活…しかし、1つの病気が彼らを変える。止めたくても酒を飲みつづけてしまうアルコール依存症。すべての人に影響を与えながら駒は進んでいく。
 ダイス(偶然)か先なのか、・駒が(事実)か先なのか、いずれにせよ1つの駒がもうすぐゴールする。そうすればこのゲームは終わる。BIEROという名のゲームが…
劇団「ひっぽ」完全オリジナル作品、女性のアルコール問題に視点を置いた作品です。