戸田村立造船郷土資料博物館


 もう一つの開国と言われるプチャーチンの来日。ロシア使節団乗艦ディアナ号は1854(安政元)年11月に発生した大地震による大津波によって下田港で大破し、その修理のために戸田港に向かう途中沈没した。
 沈没の際の救助活動をはじめ、戸田村において西洋式帆船「ヘダ号」を建造して帰国するまでの間、地元住民との間に数々の心暖まる交流があった。
 大南勝彦氏が『ペテルスブルグからの黒船』(角川選書)を著している。(私は未見)
 最近の書籍では、児童文学で『明日に虹をかけた船』森下研著、PHP研究所刊、一般向け小説で『落日の宴』吉村昭著、講談社刊がある。後者は最近文庫にもなっている。

(写真 上) 戸田村立造船郷土資料博物館入口 階段前にはディアナ号のいかりが陳列してある







(写真 中) 国産初の西洋式帆船ヘダ号の模型








(写真 下) ディアナ号の模型