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小間板 (駒板) | 「素人のそば打ち道具入門」 |
地域性もあって、江戸流の小間板は薄板で立ち上がりも低く、上方などでは比較的厚板で枕も高く握り手の付いたものもある。また、小間板を使わずに手に包丁を添えて切る「手ごま」という古い時代の手法を伝えている地域も一部に残っている。 小間板の形状や大きさにはいくつかあるが、基本的には切るそばの量(畳んだ時の切り幅)によるので初心者用は小さくてもよく、ベテランになると大きいのを使うことになる。 ![]() ![]() 新しい小間板 使い慣れた小間板 そば打ち初期の段階
しばらく先輩やサークルなどの小間板を使わしてもらいながら、道具としての役割を理解しながら慣れるのも一つの方法であるし、工作に多少なりとも自信があれば見本の物を真似て自分で作ってみると小間板の機能がよくわかり、はやく慣れることにもつながると思う。 購入する場合は 二・三千円程度からでもあるが、だいたいが置いている種類も少なく自分の好みに合うものを選別できる店(道具屋など)自体が少ない。 「自分で作る」場合は例えば素麺の箱の蓋(板)などを利用すると比較的簡単だが、板の幅が20センチ程度と狭いものが多いので初級用の小さい小間板になってしまう。最近のホームセンターにはいろんな板があるので探してみるのもひとつの方法であろう。
地域によっては、いくつもの商品の中から選別するという買い方は出来ないと思うので、自分の欲しいと思う小間板のイメージを持って日頃から探しておくと良いと思うのと、一般的に使いやすい立ち上がりの高さは1.5センチ〜2.5センチ程度でなかろうか。 地域によっては市販の小間板は立ち上がり高いので、わたしの場合は自分の使いやすいように削って低くしている。(写真のT字型になった小間板は、買った時の持ち手の部分や高い枕を削り取って低く加工した名残りである。いまでは買い換えるチャンスはいくらでもあるが、使い慣れて結構気に入ってしまって必要を感じていない。) 一般的に、東京あたりは立ち上がりは1.5センチほどの低いのが主流で、京阪に来ると(立ち上がりは)高く、取っ手が付いているのが多いようだ。 |