このサイト「only one」について・・・


このサイトができたきっかけは、2003年正月・・・

1月2日に中学・高校と仲の良かった友達が亡くなりました。
卒業してからは別々の道を歩む事になり、出会うこともなかったけど、
就職してから再び、近所の幼稚園で働く彼女の姿は見ていたのに。
たまに出会うと園児と笑顔で話しかけてくれていたのに。

まだ24歳。
この年で友達を亡くす事になるとは思っても見なかったし、
この年で自分の友達の葬儀に出席する事になるとは思ってもいなかった。
連絡を受けた時、何かの冗談としか思えなかった。
なんで・・・なんで死んじゃったの?何があったの?
それしか頭がまわらなくて、他のことは考えられなかった。
自分の中で友達が死ぬということはまだ受け止められなかった。

後でわかった事実は・・・自殺。
報告を受けた時、なんとなくよぎった不安。
でも彼女に限ってと打ち消した・・・本当は信じたくなかった。
自宅から30分ほど電車に乗った違う町のでのマンションからの飛び降り自殺だった。
夜の11時過ぎに発見された彼女。
その時の状態は詳しくはわからないけれど、あたしがみたお棺の中の彼女はとってもきれいな顔で眠ってた。
不安がよぎったのは、2日の朝に連絡がきたのにお通夜が3日の夜で、葬儀が4日の日だったこと。
本来ならその日にお通夜なのにどうしてだろうって。
だから何かあったんだなぁとはなんとなく思った。
でもそんな現実あり得ないと思ってた。
ずっと笑っていたかわいい彼女の顔しか浮かばなくなった。

彼女の命を奪うことになった原因はなんだったのか・・・
半分ノイローゼのような状態だったんだろうとは思う。
全く知らない土地まで行く気持ちはどんな気持ちだったんだろう。
どんな思いで30分電車に乗って行ったんだろう。
それは誰もわからない。彼女にしかわからない。
彼女が苦しんでいた事は事実。それを助けてあげられなかったのも事実。
生きる事がそんなにつらかったのかな・・・
ごめんね。笑顔しか見てなくて・・・心の奥の苦しみ見つけてあげれなくて・・・

彼女の死をとおして、すっごく感じたことは当たり前だけど一人の人間の命の重さ。
生きている意味がわからないとか思うときもあるけど、絶対に意味はある・・・そう思った。
死んでしまったら何もできないの。
これからの未来もないの。
結婚・出産・・・まだまだあたしたちには未来がある。
それもすべて途絶えてしまうの。
それは自分の未来でもあるけど、一人だけの未来ではない。
周りのみんなの希望とか夢とか・・・たくさん詰まった未来。
自分にしか作れない未来が絶対にあるの。
何があっても、自分は世界に一人しかいない。代わりになれる人間なんていない。
そこに生きている・・・生きていく意味があるんだと思う。
世界中で自分は「
only one」であり、誰かにとっての「only one」でもあるんだと思う。


こんなに風に思えるようになったのは、本当にこの出来事があってから。
そして、ちょうどSMAPの「世界に一つだけの花」を聞いた事がきっかけ。
♪小さい花や大きな花 一つとして同じものはないから No.1にならなくてもいい もともと特別なonly one♪
そんな歌詞にとっても感動した。
そして、キーワードになる「
only one」という言葉をタイトルに使わせてもらいました。

みんなが誰かの「
only one」になれる
そこからいろんなメッセージが伝わるように、願いを込めて・・・


2003年2月2日  snow

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