さて!
俺は帰ってきました。
じつは本気でイルカ先生のミラクルボディをSランクの威光で競り落とすつもりまんまんだったから、あとのことなんて考えてなくて、任期が二週間もあった。
もう最悪だよ!
おもわず任務、取り替えてもらおうかとおもったもんね!
でも俺はいさぎよく行ってきました。
頑張って、十日で帰ってきました。
俺って凄い!
さて。
いまからイルカの踊り食いだよ!
なんてふざけて見せたものの、じっさい、イルカ先生の痴態を目の前にして、そんなこと行ってる余裕なんてどこにもなかったよ。
俺はもう、イルカ先生が身をよじって恥ずかしがる様子をみてニヤけたり、体中を触って確かめたり、そんなことで忙しかった。忙しいって幸せだね。
「…ッ、たしかに好きにしろ、と俺はいいましたけどね…!」
「はーい、聞きましたー。ん、口閉じて」
「…んっ、あ、あぁ…ッ」
一気に後ろから突き上げて、息をつめたイルカ先生を、俺は休ませてあげることなく揺さぶった。彼のかみ締めた唇から息や声が漏れる。
ぬるぬるした彼の内壁はすごくいやらしい。
突き上げるたびに彼の安物のベッドは軋みをあげて、良い感じだった。俺と彼が繋がっていて、身も世も無くあげる悲鳴のような声と、ベッドの軋む音が一緒に部屋を満たしていると、まるで幸せだった。
「んん…ッ、や、ゃあ…ッ」
「…ほら、もっと腰、上げて」
「む、り…! んっ、カカシ、さん…! そ、こ…、や…ッ」
奥まで突き入れて、それから一気に抜ける寸前まで引いて、を繰り返して、イルカ先生が苦しそうにする様子を楽しんでたけど、ある場所を通り過ぎたときに彼の声が裏返った。
「―――ここ? ここがいいの?」
「いやだ、…って言って…ッ」
「いいんでしょ?」
「ッ…、や、あぁ…ッ」
揺さぶるように責めてあげる。
彼の前にも指を伸ばして、萎えてはいないそれをぎゅぅっと握った。
「や、触らないで…! ん…!」
身を縮めたイルカ先生の内臓を犯しながら、俺は彼のもう一つの性感帯も充分に可愛がってあげる。
たらたらと液をこぼしているそれを指の腹で強く撫ぜてあげると、イルカ先生は堪らなく泣きそうな声でやめてとお願いしてきた。けど、やめてやるつもりなんてなくて、むしろ興奮して。俺は爪で先端を引っ掻いた。
「ゃ、ア…ッ!」
生暖かい液体が俺の手のひらに吐き出されて、彼の内壁もぎゅっと俺を締め付けた。それにあわせて俺も一番奥まで思い切り、彼を突き上げて、内臓へと精液を吐き出した。
彼の体が弛緩して、俺も少しばかり息切れしていた。
俺の手のひらにはねっとりした精液がたっぷりと滴っていて、まだ少しずつ吐き出していたから、俺はそれを彼の腹に滑らせる。達したばかりの体は面白いように跳ねて楽しい。首筋に舌を這わせると、汗の味がした。
ビク、と震えるイルカ先生にかまわずに、耳朶や顎のラインを舌でなぞっていって、振り仰ごうとしたイルカ先生の唇を最後に塞いだ。イルカ先生の舌は肉厚で暖かく、なぜか甘くて美味しいような気がして夢中になってむさぼった。
「は…ッ、ぁ、ん…」
息継ぎの合間に漏れる声は、ききようによっては喘ぎ声で、感じているように思えて、俺の下半身がまた反応する。入れっぱなしだった暖かい彼の内臓を、また、乱暴に揺さぶりたくて。悲鳴じみた喘ぎをもっと聞きたくて。
「ぇ…、カカシさん…ッ?」
「もういっかい」
返事をまたずに揺さぶりはじめて、彼の前にまた指を伸ばしたら、彼もまた悪くはないんだとわかって、俺はにんまりとした。
それならご希望に答えなくっちゃね。
次の朝、俺はイルカ先生に、三っつめの拳骨をもらうことになった。
「あ、あんたは、やるにしても限度ってものを知りなさい…!」
でもその拳骨は、下半身にまったく力が入らないという主張のイルカ先生からだったので、大して痛くなくて、やっぱりへらへら笑ってしまった。だって幸せだもん。
朝、ボロボロで不快度指数百%っていう顔のイルカ先生の原因が、俺なんだし。
朝まで、二人で精液と汗にまみれて、交わってたんだし。
そんなことを思い出しながら笑ってたら、四つ目をもらった。
今度は、ほんの少し、さっきより痛かったよ。
…ちぇっ。
いいよ、イルカ先生が好きだから。
あなたからもらうものなら、俺はたんこぶだって、大好きだよ。
2005.07.04