味嘗。
やわらかいところってどんな味がするんだろう。
不思議で不思議で仕方が無い。
女のはしょっぱかったり変な味がしたりする。
匂いもいろいろ。あぁでも商売でしてるのは良い匂い。
ねぇ、どんなだろうなぁ。
あの人のやわらかいところの味って。
「あんたそれ、セクハラよ」
「まったくな」
なんでか上忍控え室で、ばったり一緒していた髭とケバ女に呆れられた。
俺としてはまったく分からない。
これって当然の欲求じゃないの?
「だからね、それはそうだけど、その前に意思の疎通がないでしょ、あんたたち」
「意思の疎通っつーか、疎通しまくりっつーか、擦違いまくりっつーか」
だっひゃっひゃ、なんて下品に髭が笑うから、俺は適当に脛を蹴ってやった。
そしたら簡単に黙ってくれて、わぁ、リーズナブル。あれ、使い方おかしいかな。
「…ってんめぇ、速攻でやりやがったなッ」
「でもさぁ、カカシ、…やりたいの?」
なにを変な顔で訊くかと思えば、って呆れて、俺はうんと頷いた。
だってそうだろう?
俺はあの人の背中を見れば、尻を鷲掴みにして四つん這いにしてやりたくなるし、顔をみれば俺のを咥えてしゃぶって顔射させてくれないかなぁって思うよ? そんなもんでしょ。
だって好きなんだし。
やりたいでしょ。
思う様。
「…あんた、ちょっと、人格が映倫ひっかかってるわよ」
「あぁ、お前ぇ、口、開かねぇほうが人生得するぜ?」
褒めてんの? それ。
「…褒めてることにしとくわ」
髭はぷかって煙を吐き出してた。そうか、褒めてくれたのか。ありがとう、髭。
そして俺は受付に行くことにした。
もうすぐあの人のシフトだし。
あぁ、それにしても。
あの人のやわらかいところ、全部、嘗めてあげたいなぁ。
2004/03/14