門 眞一郎・高岡 健・滝川 一廣 著

  不登校を解く

       (ミネルヴァ書房 \2,000)


 この本のカバーの表紙と裏表紙に印刷されている私の名前が、「門 眞一郎」ではなく、「門眞 一郎」になっています。以下に述べる理由でとても不愉快だったので、もちろん出版社に抗議しました。しかしカバーの作り直しには10万円かかるので勘弁してほしいとのことでした。それなら正しい名前のシールを貼り付けるよう提案しましたが、みっともないと断られました。それなら、小紙片に訂正文を印刷して本に挿入するよう求めましたが、それも明確な理由なく拒否されました。気の弱い私はそこで諦めてしまいました。

 実は私は、中学時代の生物の教師から「かどま いちろう」と呼ばれていました。授業中に出席簿を見ながら生徒を当てていくのですが、いつも私の名前を「かどま いちろう」と呼ぶのです。「いい加減に憶えてくれよ!」と気が小さい私は内心いつも叫んでいました。この教師はわざとそう呼んでいたわけではないのですが、何度も何度も間違えるので、一部の生徒が授業後に「かどま、かどま」とはやしたてたものです。いやでした。そういう外傷体験を思い出させるので、ミネルヴァ書房のこの間違いはとても不愉快なのです。でも気の弱い私は押し切られてしまいました。