「乙訓の自然を守る会」の 会報  No.32  2007 夏号


野生獣が農林業や人身に被害をあたえているなどのニュースが目につきます。
また自然植生が食われ、新たな自然破壊を起こしている報告もあります。
この春、小塩山でカタクリが減ったのは、確証はないが、シカと思われます。
大原野森林公園でもかなりの草本が野生獣に食われています。

そこで、本誌は、実態を調べ、野生獣の特集に取り組みました。
わかってきたことは ポンポン山のシカ頭数は平常時の3倍以上と推定されること。 ハンターらに聞いてみると「御三家」は シカ、イノシシ、サル。特にシカが急増していること。 行政は5年後にシカを半減する計画であることなどがわかってきました。 しかし、野生獣を減らせば解決ということにはなりません。
生態系バランスを壊したのは人間、それをどうするのかが問われているのです。

ニホンジカ(絵 池田裕計氏)

ニホンイノシシ(絵 池田裕計氏)

ニホンザル(絵 中河洋介氏)




 目   次


巻頭言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宮崎俊一・・2
野生獣特集 御三家を調べる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
      大原野森林公園 ニホンジカ調査報告・・・・・・・・・・・・池田裕計・・4
      プロに聞く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
      京都市周辺で聞く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
      行政に聞く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
      全国を調べる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
      原因を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
旧小泉川第2期工区は生物配慮で設計変更・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
観察会など活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
友好団体の活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
情報・緑の風・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16