「乙訓の自然を守る会」の 会報  No.29  2006.10

旧小泉川の自然遺産を守って

希少な貝類   2種を発見

9/3救出作戦で傷んだ貝殻をひろった。
撮影:宮崎俊一氏

    オオオタニシ

  東北地方以南に広く分布。
  冷水できれいな水に生息。
  大きさは日本の淡水の貝では最大。
  殻高約50mm、殻径約30mm。
  昔は食料にしていた。
  農薬の影響や、農業の近代化で減少。
  多くの府県でRD種に指定されている。
  淀川水系では、淀川本川と宇治川、木津川では絶滅、
  桂川の支流(乙訓など)にわずかに生息している。





撮影:丹下研也氏

    ナガオカモノアラガイ

湿潤な河川敷や水田の用水路に繁茂する草本に生息する。
冬季は地面に降りて石の下などで越冬する。
生息地も個体数も極めて限られているため環境省準絶滅危惧種
(京都府絶滅危惧種)に指定されている。
桂川周辺にはいくつかの生息地がある。
いわゆるカタツムリに近い陸貝で殻を持つ。
カタツムリと同じように角がある。
殻高は10-13mm、殻径は6-7mm。
分類はオカモノアラガイ科に属する(名前のナガオカは長岡ではない)。






 目   次

巻頭言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・宮崎俊一・・・2        
西山森林整備協議会、生き物に配慮してモザイク間伐に・・・・・・・・・・・・・・・・3
天王山の自然を守ってほしい・・・・・・・・・・・・・・・・菊原裕子/丹下研也・・・5
旧小泉川は貴重な自然遺産・・・・・・・・・・・・・・・・・宮崎俊一・佐古節夫・・・6
天王山シゲ池でオオタニシ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・丹下研也・・12
小泉川にアユが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・竹内碩・・・12
人にとって汚くても生き物には大切な場所・・・・・・・・・・・・・・・野邑和幸・・13
ポンポン山の森の案内所で200種の蛾を夜間採集・・・・・・・・・・・増戸秀毅・・13
カヤ・サミット/鴨川納涼/青年会議所の水辺フォーラムにて・・・・・・竹内碩・・・14
西乙高ワンゲル部登山大会で優秀な成績おめでとう・・・・・・・・・・・・・・・・・15
フジバカマの花園の公開・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・藤井肇・・・17
活動報告・子どもの行事(大原野森林公園、夏休み親子観察会、ドングリ祭り、他)・・17
活動報告/情報・緑の風・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19