しのびびとの群像
水滸伝{横山光輝・光プロ)1970年作
第二回
晁蓋、生辰綱(わいろ)を奪い、追われて梁山泊へ
歩兵与力・天退星・挿翅虎
雷横(そうしこ らいおう)
跳躍力に優れている。良使、宋江
にいろいろと便宜を図ってくれる。
朴刀を使う。→
騎兵与力・天満星・美髯公
朱同(びぜんこう しゅどう)
関羽のような髭の持ち主。良使、
宋江や同僚の雷横が、無実の罪で逮捕された時に逃がしてくれた。→
東渓村名主・托塔天王 晁蓋
(たくとうてんのう ちょうがい)
劉唐の話にのり、梁中書の贈賄(ぞうわい)品
を奪う。梁山泊に入り王倫にかわって首領になる。
108人がそろう前に、史文恭の矢を受け戦死した
ので108星には含まれない。
←
天異星・赤髪鬼 劉唐
(せきはつき りゅうとう)
渡世人、梁中書の贈賄品の話を晁蓋に
持ち込む。朴刀の使い手。
←
天機星・智多星 呉用(ちたせい ごよう)
童塾(寺小屋)の先生。呉学人とよばれ
智は諸葛孔明に迫り、才は陳平に比肩しえると
いわれている。梁山泊に入ってからは軍師
となる。
←
天剣星・立地太歳 阮小二
(りつちたいさい げんしょうじ)
石碣村(せつかそん)の漁師。長男。
←
天罪星・短命二郎 阮小五
(たんめいじろう げんしょうご)
次男。
←
天敗星・活閻羅 阮小七
(かつえんら げんしょうひち)
三男。
←
天間星・入雲龍 公孫勝
(にゅううんりゅう こうそんしょう)
別名、一清同人とよばれ武芸以外にも
方術(道教の法術)も使う。副軍師。
←
地耗星・白日鼠 白勝
(はくじつそ はくしょう)
元、済州安楽村の遊び人、酒売りにばけて
痺れ薬を楊志らに飲ます。
←
●
黄泥岡
■
梁山泊
黄泥岡の村の居酒屋・地稽星・操刀鬼
曹正(そうとうき そうせい)
東京の肉屋、包丁捌きが達者。放浪して
居酒屋の亭主に。
追われる楊志をかくまってくれる。
←
済州奉行
この事件により、北京
と東京の両方から責められ
てんてこ舞い。→
▲
二龍山
二龍山の頭目ケ龍を倒し、後を制する楊志と魯智深。
晁蓋たちは梁山泊に逃げ込み、林冲の助けで
王倫を倒し、新頭領に推戴される。
済州・うん城県城
県の押司(書記長)・天魁星・呼保義 宋江
(こほぎ そうこう)
及時雨(きゅうじう)とも呼ばれている。雨が欲しいときに
雨を降らせてくれるような有りがたい人という意味らしい。
私はこの異名のほうが、好きである。
←
地俊星・鉄扇子 宋清
(てつせんし そうせい)
済州宋家村にすむ宋江の弟。
←
●滄州
滄州横海県・柴進の家
●陽穀県
天傷星・行者 武松(ぎょうじゃ ぶしょう)
流れ者、柴進の家で厄介になって
いたが清河県にいる兄に会いに旅に。
途中の景陽岡で虎を退治して、一躍
英雄に。陽穀県の知事に気にいられ
都頭(歩兵長)になる。憲法の使い手。
←
孟州
地刑星・菜園子 張青
(さいえんし ちょうせい)
孟州の光明寺の菜園の元番人、
居酒屋の亭主、実は客の旅人に
毒酒を飲ませ身ぐるみを剥いで商売に。
←
地壮星・母夜叉 孫二娘
(ぼやしゃ そんじじょう)
張青の女房→
地伏星・金眼彪 施恩
(きんがんひょう せおん)
管営の息子、それを背景に快活林一帯の
顔役。いわば放蕩息子。流されてきた武松に
助っ人を頼む。
←
青州二龍山
地好星・毛頭星 孔明
(もうとうせい こうめい)
白虎山の由緒ある旧家の総領。
←
地狂星・独火星 孔亮
(どっかせい こうりょう)
孔明の弟、短気→
宋江、青州青風鎮の花栄をたずねて
青風山
地強星・錦毛虎 燕順
(きんもうこ えんじゅん)
山東莱州の出、元博労。朴刀を使う。
青風山の盗賊の頭目。
←
地微星・矮脚虎 王英
(わいきゃっこ おうえい)
小頭、両准の出、荷馬車引き
あがり。
小柄で凶暴無残。女性好き。
←
地異星・白面郎君 鄭天寿
(はくめんろうくん ていてんじゅ)
蘇州の出、銀細工師。朴刀を
使う。背が高く色白で美男子。
←
清風鎮
武官の長官・天英星・小李広 花栄
(しょうりこう かえい)
宋江の友人、弓の名人。宋江を
かばい官を追われる。→
文官の長官・劉高(りゅうこう)
宋江をとらえ、また花栄をも亡き者
にしようと、青州奉行所に上申する。
→
青州府奉行・慕蓉彦達
(ぼよう げんたつ)
皇帝の寵姫の兄、羽振りがいい。
←
警備総長・地さつ星・鎮三山
黄信
(ちんさんざん こうしん)
青州兵馬都監、喪門剣(騎兵用長剣)
を使用。
慕蓉の命で調査にきて、花栄を逮捕
する。→
県知事・時文彬(じぶんびん)
良史の一人、宋江の上司。
宋江を気遣いいろいろ画策して→
県知事
武松を取り立ててくれる。
→
饅頭売り・武大(ぶだい)
武松の兄、悪妻の金蓮に浮気
され、毒殺される。→
西門慶と金蓮→
検視役人・可九叔
(かきゅうしゅく)
武大の死因が、毒殺では
ないかと知らせてくれる。→
東平府奉行・陳文昭
(ちんぶんしょう)
良使。西門慶と金蓮殺しで
武松を裁く。→
管営(牢獄の長官)
施恩の父親→
孟州守備軍総督・張蒙方
(ちょうもうほう)
孟州を牛耳っている軍閥一族の長。
武松を罠にかけ、捕らえ亡き者に
しようとするが、武松に殺される。→
楊志、蔡大臣への誕生
祝いの品を、護送中奪われる。→
宋江の父
→
●孟州
柴進
孟州牢城
第二回おわり
●済州
●うん城
柴進の家で宋江と武松が出合う。