映画の文化的価値を高めた改正!
平成15年6月12日に「著作権法の一部を改正する法律」が国会で可決され、成立しました。(平成16年1月1日から施行)
今回は,「教育機関等での著作物の活用促進」と「映画の著作物の保護の強化」の2点が改正されました。
「映画の著作物の保護の強化
・映画の著作物の保護期間については,従来公表後50年となっていましたが,国内外における保護を強化するため、公表後50年から公表後70年(創作後70年以内に公表されなかったときは創作後70年)に延長されました。
<解説>
小説の場合は公表後ではなく、作者の死後50年間著作権が保護されます。映画の場合は原本・脚本・台本・監督など多数の人々の手によって作成されます。したがって作者の死後ではなく、公表後となっています。一方、小説は一人で書き上げるのが通例ですので、作者の死後と規定されているようです。映画は巨費をかけ、多数の人が関わり作り上げたものにも関わらず、公表後50年保護で、小説よりも著作権保護期間が短くなっていました。また、映画の文化的な価値と保護の観点からも保護期間延長を望む声が関係者から出されていました。
アメリカでは、ミッキーマウスの著作権保護期間が切れそうになると、タイミングよく法律改正が行われます。1928年公開されたミッキーは、当時の著作権法の制定する保護期間(56年)により、1984年に切れるはずでした。しかし、1976年法改正により保護期間は75年に延長されました。結果、ミッキーの保護期間は2003年まで延びました。それから、1998年には、著作権保護法という新たな法律が制定され、保護期間が95年に延長されました。これによって、2023年までミッキーは保護されています。ミッキーマウス保護法と揶揄されていますが、文化的、シンボル的価値・財産的価値・としてのミッキーは、まさに国家級といえそうです。