『あとがきみたいなもの』


 

 アメリカン・コミックのヒーローの話で多々出て来る話に、

 『ヒーローは本当に正義を守っているのか?』

 そういうテーマがあります。

 

 映画で大ヒットしているスパイダーマンですが、スパイダーマンも、覆面で顔を隠すのは、
悪党に顔を知られたくないからだと言う理由以外にも、悪党を退治する時に、
街の公共施設を破壊した事や、民間人の車や家の一部を壊した事に、
『賠償問題』を起こされたくないからだと言う理由もある話がありました。

 あるヒーローにいたっては、地球の平和を守ったが、地球の平和を守れても、人類を守れたのかと言う重いテーマの話もあります。

 

 だから、私も考えてみました。

 『ウルトラマンは、本当に子供を救えるのか?』 と。

 

 でも、本当のウルトラマンの話を書くつもりでしたが、
それより現実的なヒーローにしようと思い立ち、そのテレビ番組の製作側の話にしてみました。

 玩具メーカーの意見が入れられ、新しい兵器や新しい仲間を出して、
子供達に次々と玩具を買わせようとする現在のヒーロー番組には、問題があるものの、
それでも本当に子供達が喜ぶ番組を作ってくれている人達もいるのでは?

 その時、ある実話を知り、この話を書きました。
 私のオリジナルの話ですが、大まかな話は実話です。

 やはり、ヒーロー番組は、子供達に勇気を与えると思います。
 玩具メーカーや、母親達に媚を売る美男子俳優ばかり使っていたとしても……