ポイ捨てしました


 デルムッドがフリーナイトになった理由というリクエストを受け、今回の作品を書かせてもらいました。
 リクエストしてくださったコウ様、そして読んでくださった皆様、いかがだったでしょうか。

 

 デルムッドというキャラは、正直言ってゲームでは使いにくいキャラだと思います。
 ラケシスの息子ということでカリスマを持ってはいるのですが、子供世代はカリスマ持ちが多い。
 セリスの指揮官能力も含め、カリスマ兄妹はほぼ援護要員となったのではないでしょうか。

 峻祐も、デルムッドとナンナとセリスで、ボスを攻撃するキャラの援護をさせていました。
 +30%も数値が修正されるのですから、ボス戦には欠かせない援護キャラでしたね。
 逆に言うと、援護でしか戦えないキャラ(汗)

 父親の選択次第で強さの変わる子供世代。
 その中では、デルムッドとナンナの二人は、さほど強さが変わらないのではないでしょうか。
 ラケシス自体がパラメーター的に強いのもありますが、二人の職種が微妙に使いにくいのも事実。
 特にデルムッドとなると、槍の使えないソシアルナイトと呼ばれると、反論の仕方がありません。

 

 今回の作品では、はっきりとベオウルフとラケシスの息子であると書きました。

 ベオウルフが父であるデルムッドは、上級職へ転職すると、父並の強さを誇ります。
 ラケシスをしっかり育てていれば、攻撃力は父を超えられるし、魔力もそれなりになります。

 そして何より、デルムッドがフリーナイトになった理由を描くには、一番の組み合わせではないかと。

 

 でも、フリーナイトを和訳すると自由騎士なんですよ。

 ベオウルフの格好良さがデルムッドのキャラデザインにはなかったので、あえて二人の考えを異ならせてみました。
 何に対して自由なのかというところに絞れば、幅広い自由を持つ”自由”の意味も、差別化できるのではないかと。

 

 今回ちらりと取り扱った”自由”の意味は、峻祐が倫理の時間に深く考えさせられたテーマです。

 …と、いうか、峻祐の通った高校の倫理って、受験用ではなく、本当の意味での倫理でしたね。
 だからと言っては何ですが、峻祐の現役時代のセンター試験で、ウチの高校からは倫理を受ける人間が少なかったんですね。
 センターの倫理は暗記科目だもんなぁ……それって倫理と言えるかい?

テーマ的には好きなので、 ”自由”を取り扱ったものは、また描いてみたいですね。

 

 それでは、リクエストしてくださったコウ様に敬意を表し、ここで終わらせていただきます。

 

H17.2.10
小田原峻祐