R計画第十九弾 「許せない」


 R計画第十九弾は、久しぶりに小田原峻祐が書かせていただきました。
 オリジナルを書きたいという欲求は、ことあるごとに顔をのぞかせます。
 そんな時、R計画は書くきっかけを与えてくれます。
 自分で言うのもなんですが、便利な企画ですね。

 

 題材としては、警察官という職業です。

 昨今、無人の交番が増えているとか。
 つい先日、近所の交番も無人交番になったようでした。
 結構古くからある交番だったので、住み込みもできるし、大丈夫かと思っていたんですが。

 まぁ、矛盾している行政の一つですね、警察機構は。
 近所にいない、普段は見かけない。見かけるのは人の多い場所でだけ。
 それなのに、何かが起きれば協力を求めるだけでは済まさない職業。

 普通の方が一番お世話になるのは、交通課の皆さんですよね。
 免許の書き換えとか、交通違反の切符とか。

 切符の切り方には、いろいろと問題があるんですけどね。
 事前に防止するのではないところがねぇ…。
 「犯罪犯した。さぁ、免許書見せろ。金払え。これから気をつけろ」ですから。

 ……警察官は犯罪の防止ではなく、犯罪者からのピンハネが仕事のようですね。

 

 それでも、いなくてはならない職業です。
 市役所の方々が必要なのと同じように、警察官もいなくては社会が成り立たない。

 それがわかっているから、警察官の減員は誰も言わないんでしょうね。
 市役所の人減らしとかには声高な方々も、警察官には逆らわない。
 別に逮捕されるわけでもないんですから、単に減らす必要がないと感じているのでしょう。

 別に警察上層部の方々が強力な圧力をかけているわけではないんでしょうし。

 

 今回のモチーフは、ドラマの中の警察官です。
 実際の警察官の仕事は、よくわかりませんので。

 秘密主義と言えばそれまでですが、保守義務というのもありますしね。

 

 ドラマの中でよく使われる、「記録」と「記憶」

 「記録は永久」「記憶は一過性」が常識だとは思いますが、ここではあえて違うといいましょう。

 記憶は、脳の中に記録されている情報を、取り出せるかどうかで決まります。
 人間の脳は、あらゆる物を記憶しています。
 ですが、取り出せるかどうかは別物。はっきり言って、回線の繋がり具合によります。

 一方、公式の記録は簡単に塗り替えられる。
 野球のHR記録、サッカーのゴール記録。犯罪履歴、PCの更新履歴。

 記録って、意外と簡単に消せるもんじゃないのかな。

 

 それが、今回の発問です(笑)

 

H16.5.5
小田原峻祐