後書き


 後書きの前に言わなければならないことがあります。

 以前、当サイトで掲載した「虚ろな瞳」が、本人の想像以上の反響を受けました。
 リクエスト作品で、ヨハルヴァ×ラクチェという、峻祐が普段考えもしない組み合わせでした。
 受け取った当初は、「一体どうやったら書けるんだッ」と悩みもしましたが、悩んだ甲斐はあったようです。

 

 そして今回、再びリクエストを受けたのが、「ヨハルヴァ&ラクチェ」

 ……世の中のFE聖戦愛好家は、全てこのカップリングかと疑いたくなりました(笑)
 ヨハン×ラクチェというカップリングはマイナーカップリングなのではないかと思わせてくれました。
 実際にそんなことはないと思いますが、どうも峻祐の周囲はヨハルヴァ派の方が多いようです。

 しかし、リクエストを受けたからには不肖・峻祐、受けて立たねばなりません。
 「書けと言われれば書く」ということが基本ですから。
 そうでなければ、キリのいいカウンター番号リクエストをしている価値がないのですッ。

 

 と、まぁ、自分自身を奮い立たせたわけですが、やはりヨハンが絡まないと苦しい。
 ヨハルヴァとヨハンの違いを端的に表すことが出来るのは、一体何か。

 「兄と弟」が一番妥当ではないかと考えました。
 性格は解釈によってまちまちですが、兄弟という設定だけはいじりようがない。
 ならば、峻祐の「兄弟」を見せてやろうではないか。
 そこにラクチェも絡ませて、ヨハルヴァとラクチェ、ヨハンを描いてみよう。

 そうして出来上がったのがこの作品です。

 ヨハルヴァ×ラクチェという感じでは全くありませんが、ヨハルヴァは間違いなくラクチェ・ラブです(汗)
 ラクチェの方はいまだに好意以上のものをもっていませんが、そこは「虚ろな瞳」に掛けてあります。

 ドズル兄弟の思いの違い。
 ヨハルヴァの歩く道と、ヨハンの進もうとする道、ラクチェの希望を垣間見ていただければ幸いです。

 

 それでは、「ヨハルヴァ&ラクチェ」という新境地を突き進ませてくれたリクエストに感謝して、
この後書きを締めくくらせていただきます。

 

 *尚、今回の掲載にあたり、差し上げた作品に改訂を加えて掲載しております

 

平成15年 如月
小田原峻祐