R計画第11弾 ”ジギタリス”


 R計画も前回で二ケタに突入し、波に乗るかとも思ったのですが、なかなかどうして。
 更新を途切れさせない為にも、峻祐が先に進めさせていただきました。

 さすがに数ヶ月も空けるようになると、コンテンツとしてどうかという疑問も湧いてきますので。
 もしもこの後書きまで読んで下さっている方がいれば、何卒参加の方をよろしくお願いします。

 

 さて、今回の作品ですが、これはもはやここ最近の峻祐のお気に入りシーンが満載です。

 まず、戦場と言うものに憧れています。
 もう、どうしようもないくらいに戦場のシーンを書きたくて堪らなかったんです。

 戦闘のシーンではなく、戦場を書きたいんです。
 軍人を書きたいんです。

 何が影響したのかはあえて伏せさせていただきますが、とにかく書きたくてたまらない。

 それが、この作品の根本です。

 

 ジギタリスという花は、別名”キツネの手袋”と言われている花で、荒野でこんな花があったらいいなと思いました。

 そこで、最後のシーンを書いたんですが、実際には荒野にジギタリスは咲きませんね。
 普通ならば、花の形態が似ている雑草が、小さくて白い花を咲かす程度でしょう。

 なかなか難しいものだと思います。
 戦場で花を見るということは。

 

 最後に、この作品のツボを紹介させて頂きましょう。

 ”上官と隊員ではなく、指揮官と下士官”

 指揮官が、自分の屈折した愛情を向ける部下を戦場に送り出す。
 この状況です。

 これが書きたくて堪らない。
 これに限らず、身分の違う二人の屈折した恋愛は書きたいジャンルです。

 片方は後方にいて、愛しい相手を送り出すだけではダメなんです。
 屈折した愛情を向ける相手を、自分は実際に戦わずに、相手だけを死地へ送り出す。
 なんて燃え上がる状況設定なんでしょう!

 

 ……それでは、この辺でお開きに致しましょう。

 次弾を書いて下さる方を、お待ちすることにして。

 

H14.6.2
小田原 峻祐