Web拍手ログ7


過去にWeb拍手で公開していた小ネタたちです.
本編ネタばれもあるので,ご注意ください.


Web拍手をありがとうございます.
ここから先は,『水底呼声』6−7話のおまけ『兄たちの主張』をお楽しみください.


バウス「でも恋愛は待ってほしいな.お前はまだ子どもなのだから.」
セシリア「…….」
バウス「聞いているのか,セシリア?」
セシリア「え? あ,うん.」
バウス「…….もしも好きな男ができたら,俺かライクに知らせろよ.」
セシリア「え? なんで?」(ぎくり)
バウス「俺よりも賢くて,ライクよりも強い男じゃないと認めないからな.」
セシリア「ちょっと待って,兄さま.そんな人,国中を探してもいないんじゃ……,」
バウス「変な男にお前をやるわけにはいかないだろ?」
セシリア「でも,少し,……ううん,かなり条件が厳しいと思うの.」
バウス「まぁ,とりあえず,そいつを二,三発ぶん殴ってから,交換日記から始めてもらうからな.」
セシリア「…….」(ど,どうしよう.)
バウス「俺とライクで守ってやるから,安心しろよ.セシリア.」(にこにこ)
セシリア「…….」(ぜんぜん,安心できない.)


セシリア「ライク兄さま,バウス兄さまが困ったことを言うの!」
ライクシード「困ったこと?」
セシリア「かくかくしかじかで,困っているの.」
ライクシード「セシリア,それは当たり前のことだよ.」
セシリア「え? 当たり前?」
ライクシード「私と兄さんは男だから自由な恋愛を謳歌するけれど,お前は女の子なのだから.」
セシリア「でも,それは不平等じゃない?」
ライクシード「お前がどんな男を連れてきても負けないから,安心しなさい.」
セシリア「いや,だから…….」
ライクシード「まさか,もう男ができたんじゃ,」
セシリア「ま,待って,兄さま! なんでそんな怖い顔をして,剣を抜くの!?」
ライクシード「あぁ,手入れをしておこうと思って.」(にこにこ)
セシリア「…….」


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ここから先は,『水底呼声』6−9話のおまけをお楽しみください.
<注意>相当,くだらないです.(^_^;)


「兄さん,どういうつもりですか? カリヴァニア王国には関わらないと決めたのでは?」
ライクシードは問いただした.
「あぁ,関わらないさ.」
長テーブルのいすを引いて,兄は行儀悪く横から腰かける.
とたんに,「痛っ!」と顔をしかめた.
「どうしたのですか?」
彼は開き直った態度で,ふんぞりかえった.
「昨日,セシリアを探すために走り回ったから,足が筋肉痛だ.」
「それ,いばって言うことですか…….」
「とりあえずショウは追い返すつもりだ.その前にミユを,」
「その前の前に,足に湿布をはった方をよくないですか?」
「話を脱線させるな.」
「ですが…….」


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ここから先は,『水底呼声』6−10話のおまけをお楽しみください.


ルアン「ねぇ,ここにあるビスケットをもらっていい?」
ある一人の調理師「いいですよ,……って,お一人でどれだけ食べるつもりなのですか?」
ルアン「お客さんが来ているんだ.このパンプキンパイももらっていい?」
調理師「お客さん……?」
ルアン「うん.ウィルと,」
調理師「わーーーわーーー! 教えないでください!」
ルアン「なんで?」
調理師「聞くと不幸になります! また大神殿中が大騒ぎになるじゃないですか!?」
ルアン「そうだね.でも別に兵士たちに告げ口していいよ.僕一人で追い払うから.」
調理師「やめてください! それからつまみ食いもやめてください.巻きこまれるのは俺たちなんですよ.やっと調理場が片づいて,まともに作業できるようになったのに.」
ルアン「大変だねぇ.」
調理師「後で果物のジュースを持って行きますから,できるだけおとなしくしてください.」
ルアン「うん,分かった.四人分お願いね.」
調理師「間違えて作りすぎたという建前で,四人分用意させていただきます.」


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ここから先は,『水底呼声』6−11話のおまけをお楽しみください.


ある一人の兵士「君,何をやっているの?」
ウィル「本を運んでいるの.」
兵士「誰かの命令?」
ウィル「うん.僕の大切な人のお願い.」
兵士「気持ちの悪い言い方をするんだね.ただの上司だろ?」
ウィル「…….」(にこにこ)
兵士「てゆうか君,見ない顔だね.」
ウィル「お父さんがここに住んでいるの.」
兵士「へぇ.お父さん,えらい人?」
ウィル「多分.」
兵士「手伝おうか?」
ウィル「ありがとう,でも僕一人で平気だよ.僕,そろそろお父さんのところへ戻らないといけない.」
兵士「そっか,時間を取らせて悪かったな.がんばれよ.」
ウィル「お兄さんもお仕事,がんばってね.」(にこにこ)


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ここから先は,『水底呼声』6−12話の没ネタをお楽しみください.
<注意>びっくりするほどに,しょうもないです.(^_^;)


スミ「まさか城から一人で抜け出したのか?」
セシリア「うん.皆には眠ってもらったわ.でも手紙を部屋に置いてきたから,大丈夫よ.」
スミ「なんて書いたの?」
セシリア「旅に出ます.探さないでくださいよ.」(にこにこ)
スミ「……それ,絶対に心配していると思う.」


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ここから先は,『水底呼声』番外編のおまけ『君の呼び方は?』をお楽しみください.


「ウィル様,俺だけでも殿下と呼んだ方がいいですか?」
「? なんで?」
「俺,あなたの事情は分かっているつもりです.」
「うん.」
「だからです!」
「? うん,分かった.」

「殿下! ウィル様が国王陛下の隠し子ではないって本当ですか!?」
「? うん.」
「今までずっと王子だと信じていたのに!」
「? なんで?」
「俺をだましていたんだな!?」
「? うん.」
「もうお前のことはウィルって呼ぶっ! 敬語も使ってやらない!」
「うん,分かった.」

「なぁなぁ,ウィル.」
「何?」
「違和感がないか?」
「何に?」
「ウィルを呼び捨てで呼んで,ため口をきくのは.」
「そう?」
「そう? じゃなくて,やっぱりおかしいよ.だから,今度からはウィルさんと呼びますね.ため口もやめます.」
「うん.」
「よく考えれば,ウィルさんの方が年上ですし,仕事の先輩ですし,こっちの方が自然ですよね.」
「うん.分かった.」

「ウィルさん,俺,今,気づいたのですが,」
「うん.」
「ウィルさんと俺って,義兄弟みたいなものですよね?」
「うん.」
「だから今度から,ウィルさんのことをウィル兄さんと呼びます.そして兄弟なのだから敬語はやめます.」
「うん.」
「こっちの方が,自然だよね.」
「うん.」

「兄さん,俺,やっぱり違和感がある.」
「何に?」
「だってウィルさんは,あまり兄って感じじゃないですか?」
「? うん.」
「体の大きさも俺とほとんど変わらないし,――あ,別にウィルがチビだって言いたいわけじゃないから!」
「…….」
「五年後や十年後には,今よりも大きくなれますよ.」
「…….」
「じゃ,一緒にミルクを一気飲みしましょう!」
「なんで?」
「いいから,飲む!」
「うん.分かった.」

「ウィルさん! やっぱり呼び方を変えましょう! てゆうかちゃんと統一しましょうよ.」
「?」
「色々な呼び方を考えてきましたから,好きなものを選んでください.」
「どれでもいいよ.」
「よくないですよ!」
「なんで?」
「う,……確かにささいなことかもしれません.じゃ,くじで決めましょう.」
「うん.」
「好きなくじを引いてください.」
「うん.」
「よし,これで決定ですね.今度から先輩と呼びますね,ウィル先輩!」

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