Web拍手ログ6


過去にWeb拍手で公開していた小ネタたちです.
本編ネタばれもあるので,ご注意ください.


Web拍手をありがとうございました.
ここから先は,『水底呼声』5−4話のシリアスっぷり(むしろ修羅場っぷり?)を台無しにする,
『ついうっかり考えてしまった,おばかなストーリー展開』をお楽しみください.

みゆ「ちょっと待って.あなたはウィルの父親にしては若すぎない?」
ルアン「待てなかったんだ.」
みゆ「は?」
スミ「…….」
みゆ「つまり十四歳前後で,子どもを作ったわけ!?」(ドン引き)
スミ「ミユさん,そんな露骨な言い方…….」(汗)
ルアン「うん,まぁ,そうなるね.」(ごまかし笑い)
みゆ「あ,あなたみたいなハレンチな男性が,ウィルの父親のわけがないわ!」(怒)
ルアン「ええ!? なんで!?」(がーん)
みゆ「だってウィルは紳士的だもの! スケベじゃないもの!」
スミ「…….」(それは先輩がやせ我慢しているだけなのですが……)


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ここから先は,『水底呼声』5−10話のスピンオフ『におうのです』をお楽しみください.

「本自体に仕かけがあって,隠しページとかがあるのかしら?」
みゆは鼻を近づけて,くんくんとかいでみる.
「どんなにおいがするのですか?」
スミが聞くと,彼女は少し考えてから答えた.
「図書館で本を借りて何気なく読んでいたら,あるページでコーヒーの染みがべったりとついていた! ってな感じのにおいよ.」
「それは,……よく分かりませんが,嫌なにおいですね.」
スミ君もかいでみて,とみゆは本を手渡す.
少年は注意深く,かいでみた.
「こ,これは……!」
こげ茶色の瞳を,大きく開く.
「一年,いや二年以上掃除をしていない部屋のにおいですね.」
「ね,嫌なにおいでしょう.」
みゆは顔をしかめて同意する.
「ウィルもかいでみて.」
あまりかぎたいとは思えなかったが,少年は本を受け取った.
「これは……,」
どこかで,かいだことのあるにおいだ.
「ドナート国王陛下(中年男性)が履いたのに,メイドが洗濯し損ねて,十日後ぐらいに発見された靴下のにおいだね.」
本を返そうとすると,みゆもスミも嫌そうな顔をして,受け取りを拒否した.
「触りたくない.」
「俺も嫌です.もろに加齢臭じゃないですか.」
仕方がないので,「じゃ,お父さんもかいでみて.」とルアンに手渡すと,
「僕は君に,愛情を試されているような気分だ.」
彼は泣きそうな顔で,がっくりとうなだれた.


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ここから先は,『水底呼声』番外編『住宅購入事情』のおまけをお楽しみください.

ウィル「ただいまー.魚を買ってきたよ.」
みゆ「おかえりなさい.」
スミ「わぁ,おいしそうですね!」
ウィル「蒸し料理にするといいらしいよ.さっそく調理しよう.」
スミ「手伝います.」
みゆ「そういえば,今,ふと思ったのだけど…….」
ウィル「何?」
みゆ「お金ってどうなっているの?」
ウィル「お金?」
みゆ「その,生活費というか,……この魚はお金で買ったのよね?」
ウィル「うん.」
みゆ「そのお金はどこから出ているの?」
ウィル「…….」
スミ「…….」
ウィル「ミユちゃん,僕がカズリの家の使用人になっていたことを覚えている?」
みゆ「うん.」
ウィル「ちゃんとお給料をもらっていたんだよ.」(にこにこ)
みゆ「あぁ,なるほど!」
スミ「…….」(だまされないでください,ミユさん.使用人のお給料なんてスズメの涙で,一日と生活できませんよ.それに先輩は,四日間しか働いていなかったじゃないですか.)


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ここから先は,『水底呼声』6−1話のバカップルトークの蛇足をお楽しみください.

ウィル「それで,返事はどっちなの?」
みゆ「え? そ,それは……,今の行動で察してほしいなぁと…….」
ウィル「…….」
みゆ「…….」
ウィル「無理だよ.」
みゆ「えー!」
ウィル「だって,ミユちゃんの行動はいつもどうりだもの.」
みゆ「そんなぁ……,でも,ほら! なんか,その,分かるでしょ?」
ウィル「…….」
みゆ「…….」
ウィル「……分からない.」
みゆ「ええーっ! ウィル,鈍いよ!」
ウィル「…….」(僕にべったりくっついて,ぐーぐー熟睡するミユちゃんに鈍いって言われた.……何だろう,微妙にショックだ.)


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ここから先は,『水底呼声』6−2話のおまけ『そのころのみゆとウィル』をお楽しみください.

ウィル「ミユちゃん,この髪は自分で切ったんだよね?」
みゆ「うん.」
ウィル「…….」

<ウィルの心の声>
なんで,こんなにガタガタに切っているのだろう?
わざと?
これが異世界の流行なのかな?
それともミユちゃんは不器用だから,そのせいかな.
あまりにもひどい状態だから,誰かに切られたのかと疑ったのだけど…….
とにかく今度からは,必ず僕が切るようにしよう.

ウィル「今度から髪を短くするときは,必ず僕に切らせてね.」(にっこり)
みゆ「うん.」

<みゆの心の声>
ん?
なんで,こんな約束をさせられているの?
はっ,ウィルは美容師さんに焼きもちを焼いているのね!
やだ,かわいい,……じゃなくて! そんなにもいっぱい焼きもちを焼かれたら,困るでしょ,私!

みゆ「ウィル! 折り入って,話があるの.」
ウィル「何?」
みゆ「……何でもない.」(ま,いいや,このままで.)


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ここから先は,『水底呼声』6−3話のおまけ『そのころのライクシードたち』をお楽しみください.

人払いをして,家族会議の真っ最中.

バウス「だーかーらっ,カリヴァニア王国はうちと同じような人間の国だって,何回説明すれば理解するんだよ!?」
国王「でも! ずーっとずーっと,カリヴァニア王国はお化けの王国だと信じていたんだよ.それをいきなり,」
バウス「すでに使者が来てしまった以上,どうしようもないだろ!」
ライクシード「兄さん,落ち着いてください.」
国王「やっぱり僕が,彼らに会わないと駄目かい?」
バウス「当たり前だろ! 向こうは国王の使者として来ているんだ.昨日だって本当は,親父が面会しなくちゃいけなかったんだ!」
国王「怖いよぉ,カリヴァニア王国の洞くつから出て来た人たちに会うのは.」
ライクシード「父さん,玉座に座っているだけでいいですから.」
国王「でもぉ……,」
バウス「きさまは,“飾りだけの国王”の飾りの部分でさえできないのか.この,くそ親父!」
ライクシード「兄さん.もうちょっとだけ,歯に衣を着せてください!」
国王「僕に似せた人形を玉座に置いたら,」
バウス「ばれるに決まっているだろ!」
ライクシード「なら,せめて容姿の似た人を探して,」
バウス「そんな情けないこと,誰かに頼めるかーーーーっ!!」
国王「うわ〜〜〜ん,バウスがいじめる〜〜〜.」
ライクシード「父さん,泣かないでください!」

会議は終わらない…….


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ここから先は,『水底呼声』6−4話のおまけをお楽しみください.

スミの部屋に入ると,窓のそばに食料と手紙が置いてあった.
きのこや野菜は,店で買ったものだろう.
ウィル「肉がないね…….」
みゆ「スミ君,ダイエットがしたいのかしら?」
ウィル「白身魚も頼んでいたのに.」
みゆ「スミ君ったら,魚が嫌いなのね.」
ウィル「栄養バランスを考えて,いつも献立を決めているのに(怒).」
みゆ「そうだったの(驚)!?」


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ここから先は,『水底呼声』6−5話のおまけ『聖女の帰宅』をお楽しみください.

大神殿にて

ルアン「ただいまー.」
ある一人の神官「えぇ!? ラート・ルアン!?」(なんで帰ってくるの!?)
ルアン「あっちこっちの壁がこげているねぇ.」
神官「はい,まぁ…….」
ルアン「あ,僕の部屋の扉が壊れている.直しておいて.」
神官「かしこまりました.」
ルアン「そう言えば,サイザー様は今,どうしているの?」
神官「……心労で,ふせっておいでです.」
ルアン「お見舞いに行った方がいいかな.一応,僕は孫だし.」
神官「いえ.どうぞお気づかいなく.」(胃がキリキリ.)
ルアン「そうそう.僕,背中にけがをしているから,医者を呼んできて.」
神官「承知いたしました.どのようなけがなのですか?」
ルアン「サイザー様に刺されただけだから,軽症だよ.」
神官「…….」(胃がキリキリキリキリ…….)

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