Web拍手ログ5


過去にWeb拍手で公開していた小ネタたちです.
本編ネタばれもあるので,ご注意ください.

Web拍手をありがとうございました.
ここから先は,バレンタイン小話(「水底呼声」編)をお楽しみください.


みゆ「バレンタインだし,チョコレートのお菓子を作るね.」
ウィル「今年の流行は逆チョコだから,僕が作ってあげるよ.」(にこにこ)
スミ「…….」(うまく逃げましたね,先輩.)


それでも,やっぱり作るのがみゆ.
スミ「…….」(チョコレートのこげたにおいがする.)
みゆ「どうしよう.」(何か失敗しているような気がする.)
ウィル「ミユちゃん,火傷してない?」(心配)
みゆ「ううん,してないよ.」
ウィル「なら,よかった.」(にこにこ)
みゆ「ウィル,このチョコレート……,」(失敗してないかなぁ.)
ウィル「大丈夫だよ.」(みゆちゃんがけがをしていないのなら,問題ない.)
みゆ「そう,よかった.」(失敗してないんだ!)
スミ「…….」(このチョコレート,まさか俺の分もあるのだろうか.)


Web拍手をありがとうございました.
ここから先は,『水底呼声』4−5話の没シーンをお楽しみください.


食事はきちんと与えてくれるので,餓死させるつもりはないのだろう.
さらに,朝食の後には果物の盛り合わせ,昼食の後には菓子,夜食の後には甘いホットミルクが与えられて,むしろ太らせるつもりではなかろうかと,みゆはいぶかしく思った.

***
どれだけ食べるねん,というわけで没になりました.


誰もいないのだからと,みゆは遠慮なくスカートを巻き上げて,思い切りドアをけりつけた!

***
あまりの慎みのなさに,没になりました.


ベッドでごろごろして,体にまとわりつく長い髪の枝毛を探していると,
「暇そうだな.」
あきれたような声が放たれる.

***
ほんまに暇そうやな,ということで没になりました.


『私にもしゃべらせろ』編

サイザー「あなたも神の塔を恐れるのね.清らかな体のままで子をなすことは,聖女最大の誉れなのに.」
みゆ「あなたも……? 前にも誰か,」
バウス「彼女は結界を壊したのですよ.」
みゆ「あの,」
バウス「あなたのおっしゃるとおりに異世界の人間だとしても,…….」
みゆ「いや,だから…….」(私とラート・サイザーが話していたはずのに…….)

***

バウス「だが礼を言う.弟を止めてくれてありがとう.」
みゆ「…….」
バウス「神殿の兵士たちと切り合った後では,いくら俺でもかばい立てできなかった.」
みゆ「ライクシード殿下は今,どうなさって,」
サイザー「二度と彼を,ミユに近づけないでください.」
みゆ「あの,」
サイザー「聖女をかどわかすなど,不らちなマネを,」
バウス「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした.」
みゆ「その,私の話を聞いて,」
バウス「ライクシードは部屋で謹慎させています.」
早口で言い切って,王子は部屋から出て行った.
みゆ「…….」(私とバウス殿下が話していたはずなのに…….)

***

バウスとサイザーの登場以降の,主人公みゆの台詞は,
「え?」と「断ります!」の二つだけです…….(;´∀`)
下書きの段階ではもっとしゃべっていたのですが,上記のような事情で,すべて消されました.


Web拍手をありがとうございます.
ここから先は,あと少しで本編に入るところだった,なんともまぬけな
『水底呼声』4−6話の没シーンをお楽しみください.


好き勝手なことを言うカズリに,ぶち切れるみゆ.
私には素敵(?)な恋人がいると主張する.

みゆ「そもそも,私には彼氏がいるんです.もう殿下のことで突っかからないでください.」
カズリ「へ? どこにいるの?」
みゆ「……この国のどこかです.」
カズリ「すぐに,ばれるうそをつかないでちょうだい.」
みゆ「うそじゃありません!」
カズリ「じゃぁ,どんな男性なのよ.」
みゆ「……く,黒猫?」
カズリ「それってペットじゃない!」
みゆ「一応,人間です!」

ドアの外では,ウィルが一人で微妙な気分になるのであった.


ついうっかり考えてしまった,ばかなこと.

「迎えに来たよ,ミユちゃん.」
ぱぁんと風船が破裂するような音が響く!
「封じられたる部屋の鍵は,神の御手にあり,」
ついで,少年の朗々たる祈りの声.
「開かれた世界は,彼らの知るところにない.」
「ウィル!」
みゆは無我夢中で突進して,少年の腕の中に飛びこむ.
「ミユちゃ,うわっ!?」
受け止めきれずに,ウィルは押し倒された…….


Web拍手をありがとうございます.
ここから先は,『水底呼声』4−9話と10話の間に入る,
バカップルのうだうだ会話をお楽しみください.


「ねぇ,ウィル.」
「何?」
「羊でも数えようか?」
「なんで?」
「日本人は眠れないときは,羊を数えるものなの.」
「なんで羊?」
「さぁ…….」
「食べるの?」
「いや,食べないけれど.ウィルは眠れないときは,どうするの?」
「眠れないときは,眠らないよ.」
「眠れないけれど眠らないといけないときは,どうするの?」
「そんなときはないよ.」
「眠れないけれど眠らないといけないときがあると仮定して,そんなときはどうするの?」
「眠るよ.」
「眠れないけれど眠らないといけないときがあると仮定して,それでも眠れないときはどうするの?」
「困る.」
「困ってから,どうするの?」
「眠る.」
「眠れないけれど眠らないといけないときがあると仮定して,それでも眠れなくて,困っていても眠れないときはどうするの?」
「眠らない.」
「駄目! 眠らなくちゃいけないってところは前提条件なの!」
「眠れないけれど眠らないといけないときがあると仮定して,それでも眠れなくて,困っていても眠れないけれど,眠らなくちゃいけないときは,ミユちゃんはどうするの?」
「……眠るかも.」
「そうだね,おやすみ.」

***

「ねぇ,ウィル.」
「何?」
「羊でも数えようか?」
「なんで?」
「日本人は眠れないときは,羊を数えるものなの.」
「なんで羊?」
「さぁ…….」
「食べるの?」
「……食べると言ったらどうする?」
「明日の夕食に用意するよ.だからおやすみ.」

〜終わり〜


Web拍手をありがとうございます.
ここから先は,『水底呼声』4−11話のおまけ『グルメリポーター・スミ』をお楽しみください.


みゆ「図書館の本には,カリヴァニア王国のことはまったく書かれてなかったわ.」
スミ「神に呪われた王国だから,隠されているのでしょうね.」(もぐもぐ)
ウィル「大神殿はリナーゼの東にある.すぐ近くのはずだから……,」(不機嫌)

あれ? 俺,先輩ににらまれている?
え? なんで? ……はっ,このリンゴのせいか!?
みゆさんからもらったのに,普通に食べているのが気に食わないのですね!
もっとおいしそうに食べないといけないのですね!
てゆうか無理っすよ,先輩.
みゆさんがむいたとしても,普通のリンゴなのですから,普通の味しかしませんって!
でも先輩なら,すげーおいしそうに食べるんだろうなぁ.
ひぃぃ,先輩の目が怖ぇぇええ!
よ,よし,全力でおいしそうに食べるぞ!
…….
…….
……せっかくおいしそうに食べているのに,みゆさん,こっちを見ていねぇ! 意味ないじゃん!
うわっ,先輩,怖い! マジ怖いっす!
これは声に出して,全力でほめなくては,

スミ「太陽の光と土のにおいを感じる,まさにリンゴのカーニバルや〜!」
みゆ「はい!?」
ウィル「…….」(むか)
スミ「果肉と果汁の甘酸っぱい宝石箱,味のIT革命ですね!」
ウィル「ミユちゃん,もう二度とスミにリンゴをあげなくていいからね!」(怒)
みゆ「へ? なんで?」
スミ「ひどいっすよ,先輩! 俺,めっちゃおいしそうに食べているじゃないですか!?」
ウィル「カーニバルとか宝石箱とか,意味が分からないよ!」(激怒)

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