Web拍手ログ4


過去にWeb拍手で公開していた小ネタたちです.
本編ネタばれもあるので,ご注意ください.


Web拍手をありがとうございました.
ここからは,『水底呼声』本編のシリアスっぷりを台無しにする,
裏3−2話『そのころのウィルとスミ』を,お楽しみください.


ウィル「…….」(めそめそ)
スミ「先輩,夕飯ができましたよー.」
ウィル「…….」(しくしく)
スミ「先輩,……気持ちは分かりますが,食べてください.」
ウィル「…….」(ぱくぱく)
スミ「…….」(泣きながら食べている……)
ウィル「……おいしくない.」
スミ「はぁ,すみません.」
ウィル「ミユちゃんが作った料理が食べたい.」
スミ「俺も,ミユさんには会いたいですけど…….」(料理は遠慮したい)
ウィル「ミユちゃんが作った料理の方がおいしい.」
スミ「まじっすか…….」


ウィル「…….」(めそめそ)
スミ「先輩,寝床ができましたよー.」
ウィル「…….」(しくしく)
スミ「先輩,……気持ちは分かりますが,寝てください.」
ウィル「…….」(もぞもぞ)
スミ「…….」(泣きながら眠っている……)
ウィル「…….」(ひっくひっく)
スミ「…….」
ウィル「…….」(くすんくすん)
スミ「…….」(先輩の泣き声が気になる……)
ウィル「…….」(にゃーんにゃーん)
スミ「…….」(気になって,眠れない)
ウィル「…….」(ぐーぐー)
スミ「…….」(眠れない……)


『水底呼声』3−4話より

「はい.誰ですか?」
パンをちぎって,スープに浸す.
「私の兄のバウスだ.神聖公国ラート・リナーゼの第一王子にして次期国王.」
パンを口に入れると,とろけるような至福感が広がった.
あっさりしている中にも深みがあり,深みがあっても重たくなく,それでいて複雑な,
「こ,これは……!」
衝撃のあまり,みゆは立ち上がり叫んだ.
「う・ま・い・ぞぉぉーーー!!」 ←味皇(村田源二郎)風にどうぞ.
♪ルネッサンス,深呼吸.ひとりひとりが〜,


『水底呼声』3−5話より

「神の血を引いた,奇跡を起こす力を持った女性.」
セシリアは,テーブルの上のみゆの手にそっと触れた.
「あなた,素質があるわ.私と一緒に魔法少女に変身して,悪と戦ってみない?」
「えぇ!?」
みゆはドン引きしたが,セシリアがぎゅっとみゆの手をつかんでいる.
「これが魔法のステッキよ.さぁ,天に掲げて,呪文を唱えて!」
「ちょ,ちょっと待って.私は年齢的に無理が,」
子どものころならともかく十九歳にもなって,それは…….
「大丈夫よ,ミユ.ライク兄さまも変身するから.」
「ええ!?」
それはさらにドン引きな事実だ.
銀髪の王子は,にこにことほほ笑んでいる.
「すぐに慣れるよ.」
「むしろ殿下の方が,ビジュアル的にひどくないですか.」
胸に大きなリボンをつけて,ミススカートで戦うなんて…….
想像しそうになって,みゆは自主規制を働かせた.
神に祝福された国は,みゆの想像を絶する国だった…….


Web拍手をありがとうございました.
ここから先は,『水底呼声』本編のシリアスっぷりを台無しにする,
アナザーストーリーを,お楽しみください.


雪に閉ざされた山荘カリヴァニアで起こった,密室殺人事件.
このなぞに,事件解決率100%の探偵みゆと助手ウィルが挑む!!

警官スミ「ここが犯行現場です.」
探偵みゆ「……! 見て,ウィル.足跡が残っているわ.」
助手ウィル「うん.きっと犯人の足跡だろうね.」
スミ「いや,これはぜんぜん関係ない人の足あ,ぐふっ,」
ウィル「何か言った?」(にこにこ)
みゆ「足跡をたどって行きましょう!」
ウィル「そうだね.この事件もすぐに解決できるよ.」
スミ「それって,ウィル先輩が事実をねじまげて,ごふぅっ!?」
ウィル「口は災いのもとだよ,スミ.」(にこにこ)


インターハイに備えて特訓を続ける,ラート・リナーゼ高校バレー部.
キャプテンのセシリアのしごきに,新入部員のみゆは耐え続ける.

セシリア「あなたは,バレー部の救世主になるために転校してきたのよ!」
ライクシード「やめないか,セシリア.ミユはバレー初心者だろう.」
セシリア「キャプテンである私の前に現れたのよ,これは運命の出会いよ!」
みゆ「…….」(ただの偶然なのに…….)


ジュリエットのみゆは,バルコニーでロミオのウィルに問いかける.

みゆ「あぁ,ロミオ.あなたはどうしてロミオなの?」
ウィル「……? 僕は黒猫だよ.」
みゆ「…….」
ウィル「……?」


逆ハーレムもの恋愛小説へ,華麗なる転身を遂げた『水底呼声』
平凡なはずのヒロインみゆのもとへ,なぜか素敵な男性がぞくぞくと集まって,

スミ「そんな設定はやめてください.真っ先に俺が,ウィル先輩に殺されます.」(泣)
ウィル「大丈夫だよ,スミ.今はもっと目障りな男がいるから.」(怒)
スミ「…….」(先輩,怖ぇ!?)

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