Web拍手ログ3


過去にWeb拍手で公開していた小ネタたちです.
本編ネタばれもあるので,ご注意ください.

***「水底呼声」第1章NG集***

NGシーン(校正前の文章)

スミはウィルを担いで,王宮内にある自分の部屋へ戻った.
服を脱がせて,汚れた体を濡れたタオルでふいてやる.
終始,ウィルは無言で,目はどこも見ていない.
少年は壊れてしまったのだ.
誰よりも大切な恋人を,自分の手で殺してしまったせいで.
(中略)
そして帰ってきたとき,黒猫の姿はなかった.
「先輩!?」
部屋中を捜し回って,スミは一通の置手紙を見つける.
――ミユちゃんのそばにいる.僕にかまわないで.
「先輩,」
とあることに気づいて,少年はがく然とした.
「裸のままなのに…….」
汚れた服は脱がせたが,新しい服は着せていない.

正解シーン(校正後の文章)

スミはウィルを担いで,王宮内にある自分の部屋へ戻った.
服を脱がせて,汚れた体を濡れたタオルでふいてやる.
新しい服は,少し窮屈かもしれないが,スミの服を着せた.
ウィルはなされるがままで,目はどこも見ていない.
少年は壊れてしまったのだ.
誰よりも大切な恋人を,自分の手で殺してしまったせいで.


NGシーン(校正前の文章)

「どうしたの?」
「なんで服を着ていないのよ!?」
少年の上半身は裸である,幸いなことに下はズボンをはいていたが.
「昨夜は暑かったから.」
にっこりと笑う少年の体には傷跡が多く,痛々しい.
そして驚くほどに,引きしまっていた.
みゆは,かっと顔が熱くなる.
有無を言わさず少年の腕を引っ張り,寝室からぽいっと追い出した.
「何をやっているの,私は.」
ドアに両手をつけて,ため息を吐く.
(中略)
ドアを開けると,黒の少年が所在なさげにたたずんでいる.
「ウィル,寝ぐせがついている.」
しかし寝ぐせ以前に,ウィルはまだ裸だった.
服は寝室の床に落ちている.

正解シーン(校正後の文章)

有無を言わさず少年の腕を引っ張り,床に落ちていた上着とともに寝室から,ぽいっと追い出した.


***オリキャラ日常バトン***

【説明】
オリキャラの日常(?)を妄想していただくバトンです!

【指定キャラ】
『水底呼声』の黒猫ウィル(第二章)で.

■いつも何時起床だと思いますか?
日の出とともに.猫なので.

■朝起きて,まず最初にすることは?
顔を洗っているんじゃないかなぁと,……猫なので.

■髪型など毎朝どうセットしているのでしょうか?
国王陛下がブラッシングしているんじゃないかなぁと,……飼い猫なので.←していません.

■私服,どんな感じなんでしょう?
真っ黒〜,黒猫なので.

■煙草は吸う派? 吸わない派?
猫は煙が嫌い.

■お酒は飲みますか? 飲みませんか? また,お酒には強いですか? 弱いですか?
子どもはお酒を飲んじゃ駄目! と言われているんじゃないかなぁと.
ドナートとエーヌに.
カイルはどうでもいいって感じ.

■恋人とデートです! 何着ていきます?
いつもどおり.
着飾るという,人間らしい行為を知りません.
てゆうかデート以前に,ただいま愛の逃避行の真っ最中なのでは…….

■恋人に愛の言葉! なんて言った?
電波がゆんゆん飛んでいますが,何か?

■甘党? それとも辛党?
味の好みはありません.
けれど王宮育ちなので,舌はこえています.

■寝るとき,どんな格好してるんでしょう?
結構,裸です.
でも,みゆが恥ずかしがることに気づいてからは,服を着ています.

■オリキャラさんはどんな匂いがするのでしょうか? また,香水なんかは使っているんでしょうか?
…….

■オリキャラさんが寝言! なんて言った?
寝言は言いません.
ものすごーく静かに寝ています.
ちなみに,みゆが寝言を言えば,すぐに起きます.
悪夢にうなされていたりしたら,よしよしと頭をなでて,寝かしつけそう…….
ここだけ読むと,ものすごくいい子みたいですね,ウィルは.
てゆうか2−3話における,みゆの悪夢の原因はウィルなのでは…….

■無防備に眠るオリキャラさんを発見しました.……どうする?
無防備に眠ることはありません.

■お疲れ様でした! 最後に,回す方のお名前とその方のお子さんの指定をどうぞ!
パス.


***「水底呼声」没ネタ集***

Web拍手を,ありがとうございました.
ここから先は,
『水底呼声』本編の緊迫感を台無しにする,
小ネタ集です.(別名,没ネタ集)
世界観が崩壊していますが,……気にしたら負けです.←何に?

みゆとウィルのらぶらぶ田舎暮らし(カーツ村にて)


BGM
幸せをありがとう〜,思い出届きました〜.
何よりあなたが元気で,よかった〜.


鍋料理編

「ウィル,味見してみて.」
「食べられる味だよ,ミユちゃん.」
「もうちょっと塩を足してみる! もう一回,味見して.」
「しょっぱくなったね.」
「砂糖で中和してみる! 味見して,ウィル!」
「個性的な味になってるね.」
「え゛…….どうしよう…….」
「食べれないことはないよ.」
「水で薄めてみる.」
「それ,お水じゃないよ.」
「あ゛…….」
「果実酒だね.」
「…….」
「おもしろい味がするよ,ミユちゃん.」
「…….」
「においも強烈だね.」
「…….」
「大丈夫だよ,僕が全部食べてあげるから.」
「…….」
「君が作ったものなら,どんなゲテモノでも食べてあげる.」
「……うれしくない.」


包丁編

「ウィルって,料理が上手よね.」
「ううん,下手だよ.」
「だって,包丁を使うのがすごく上手いじゃない?」
「刃物の扱いに慣れているだけだよ.」
「…….」
「ミユちゃん,その包丁で皮むきをするの?」
「……うん.」
「じゃ,先に研いであげる.切れ味の悪い包丁は危ないからね.」
「ありがとう.」


森へキノコ取り編

「これは食べられる?」
「幻覚作用のあるキノコだよ.」
「これはどう?」
「これは確か,おなかを刺激するタイプだったかな?」
「これは?」
「知らない.僕が知らないということは,毒性はないキノコなんじゃないかな.」
「…….」
「持って帰って,おいしいキノコかどうか,ヘイテさんに聞いてみよう.」
「……うん.」


やけど編

「――熱!?」
「ミユちゃん,大丈夫?」
「やけどしちゃった.」
「見せて.」
「うん,……っ,きゃぁああ!? 何をするのよ!?」
「なめれば治るよ.」
「……! 自分でなめる!」
「もう治っているよ.」
「え? これも魔法なの?」
「そうだよ.」
「…….」
「どうしたの?」
「…….」
「顔が真っ赤だよ,大丈夫?」
「な,なんでもない!」


Web拍手を,ありがとうございました.
ここから先は,
『水底呼声』本編のまじめさを台無しにする,
コント『奇妙な生きもの』をお楽しみください.


BGM
いろんな車があるんだな〜
いろんなお仕事,あるんだなぁ〜


みゆ「ねぇねぇ,スミ君.」
スミ「何ですか?」
みゆ「この世界には,ドラゴンはいないの?」
スミ「ドラゴンって何ですか?」
みゆ「えぇっと,……空を飛んでいる,……蛇?」
スミ「蛇が空を飛んでいるのですか!?」
みゆ「うん,まぁ…….それで火を吐いたりする.」
スミ「そ,そんな危険な生物がチキュウにはいるのですか?」
みゆ「いや,いないけど.……この世界にはいるのかなぁ,と思って.」
スミ「…….」(ミユさんって,たまに理解できない.)


みゆ「ねぇねぇ,スミ君.」
スミ「何ですか?」
みゆ「この世界には,ペガサスはいないの?」
スミ「ペガサスって何ですか?」
みゆ「えぇっと,……羽のついた,……馬?」
スミ「馬に羽がついているのですか!?」
みゆ「うん,まぁ…….それで角があったりする.」
スミ「そ,そんな珍妙な生物がチキュウにはいるのですか?」
みゆ「いや,いないけど.……この世界にはいるのかなぁ,と思って.」
スミ「…….」(ミユさんって,たまに理解できない.)


みゆ「ねぇねぇ,スミ君.」
スミ「何ですか?」
みゆ「この世界には,モンスターはいないの?」
スミ「モンスターって何ですか?」
みゆ「えぇっと,……お,お化け?」
スミ「…….」
みゆ「それで,やっつけたら,お金や宝箱がもらえたりする.」
スミ「ミユさん,俺にはあなたの住んでいた世界が理解できません.」


スミ「ミユさん,これはいったい……?」
みゆ「あ,料理を失敗しちゃって…….」
スミ「たまには失敗することもありますよ.あまり落ちこまないでください.」
みゆ「うん,ありがとう…….」
スミ「多分,失敗しているのは見た目だけですよ.味は,……うっ,ごほっごほっごほっ!?」
みゆ「大丈夫!?」
ウィル「スミ,僕が食べるから.」
スミ「駄目ですよ,先輩! こんなの食べたら死にます!」
みゆ「……!?」(がーーん!!)
ウィル「慣れているから平気だよ.」
スミ「ええーっ!? まじっすか!?」
ウィル「それに,前はもっとひどかったから.」
スミ「…….」(愛の力って恐ろしい…….)
みゆ「…….」←ショックで言葉がない.

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