「夏休み勇者特論」後書き


勇者の条件,それは何よりもお姫様を守ること!

はい,大団円で完結しました.
最後まで読んでくれた方,本当にありがとうございます.

この話のテーマは,そのものずばりヒーローです.
好きな女性をちゃんと守れるかどうか,です.
魔王を倒すとか,世界のために戦うとかはどうでもいいのです.
ただリルカのためだけに,健はがんばります.
まぁ,下心みえみえなヒーローですが…….

魔王については,結局過去に何があったのか分からないままで終わります.
それは健にとってはどうでもいいことだからです.
過去の事件の究明よりも,彼にとってはリルカとの未来の方が大事なのです.

サンサシオンは生真面目な青年です.
真面目すぎたのですね,不幸なことに.
リルカはごくごく普通の女性です.
周りから姫と呼ばれ,必死にそれに応えようとしているだけの女性です.
特に賢いわけでも,強いわけでも,ちなみに美人でもありません.

そして健は明るくてお調子もので,すけべな17歳の少年です.
どこにでもいるような日本の高校生です.
しかしリルカと結婚したら,健がカストーニア王国の国王になるのでは…….
カストーニア王国の未来がものすごく心配なラストですね.

それでは,最後までお付き合いいただきありがとうございました.

その瞳は永遠,
ただ独りで,永遠を生きる悲しい獣…….

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