正しいデートについての考察2


このショートショートは「翡翠の翼」様の「オリキャラ掲示板」に投稿しました.

マリ「アスカ,ここは?」(周りをきょろきょろと見回して.)
明日香「地球の喫茶店だよ,マリ君.」(二人で居れば,いつでもご機嫌.)

異世界ツティオ公国に居るはずが,なぜか地球でデートをしている二人.
甘党マリはチョコレートケーキにひそかに喜び,辛党明日香は,とある夢の実現のために苺のショートケーキを食べる.

明日香「マリ君,おいしい?」
マリ「うん,皆にも食べさせたいな.」
明日香「こっちも食べてみる?」
マリ「ありがとう.」
明日香「はい,あーん,して.」(スプーンにクリームを乗せて.)
マリ「い,いいよ,アスカ.自分で食べるから.」(真っ赤になって慌てる.)

明日香「駄目だよ,マリ君.地球ではこうするのが決まりなの.」
マリ「そ,そうなのかい?」(しかし周りのカップルたちを見回しても,誰もそんなことはしていない.)
マリ「やっぱり辞めよう,アスカ.……見られているような気がするし.」
明日香「分かった.じゃぁ,目を閉じて.」
マリ「…….」(馬鹿正直に目を閉じる.)

明日香「隙あり!」(胸倉を掴んで,ほっぺにキス!)
マリ「……!」(真っ赤になって頬を押さえる.)
明日香「油断大敵,国王陛下.」(いたずらっぽく微笑んで,いつでも太陽を独り占め.)





さらに考えてしまったお馬鹿な雑談ネタ,カリン,コウリ,サイラによるツティオ公国観光案内.

カリン「こんにちは,初めまして!」
コウリ「なぜ,我々が……,」
サイラ「いいじゃん,兄ちゃん.実は最初は俺たちが出てくる予定だったんだから.」

カリン「えぇっと,チキュウについては説明できないけど,私たちの住むツティオ公国について紹介しにやって来ました.」
サイラ「というわけで,よろしく〜!」
コウリ「我々の住むツティオ公国は,国土の,」
サイラ「駄目だって,兄ちゃん! そんな堅苦しい説明は誰も求めてないから.」
コウリ「……? なら,何を説明しろと?」

カリン「そうねぇ,今,王都で流行っているお菓子屋さんとか,」
サイラ「えぇ〜,やだよ.俺,昔,陛下と一緒に行列に並んだことがあったんだぜ.」
カリン「え!? そうなの?」
サイラ「店のおっさんが別にいいって言ってんのに,陛下ってば律儀に順番を守るんだもん.」(国王マリ16歳のときのエピソードです.By作者)
コウリ「陛下は公平な方だから.」
カリン「融通が効かないだけなんじゃ…….」

サイラ「まぁ,そんな陛下が治めている国なんだ.」
コウリ「無理矢理にまとめたな…….」
カリン「いちいち突っ込まないでよ,コウリ.」
サイラ「でも,のんびりとしたいい国だよ.」
カリン「小さい国だけど,だからこそちゃんと守っていきたいの.」
コウリ「……ですね.それでは失礼します.」
サイラ「お邪魔しました〜!」
カリン「機会があれば,我が公国へぜひともお越しくださいね.」
















もはや完璧な雑談,舞台裏話ってとこでしょうか.

カリン「アスカって変わったわよね.」
コウリ「王妃としての自覚が出てきたのはいいことです.」
カリン「そうじゃなくて! かわいくなったと思わない?」
コウリ「そうですか?」
サイラ「兄ちゃん,そうゆうところには興味無いんだね…….」

カリン「あぁ〜,なんか悔しいなぁ.」
サイラ「カリン様だって美人じゃん.」
カリン「そうゆう意味じゃなくて,最近,アスカってばコウリにも笑顔を見せるんだもの.」
コウリ「そうですか? 気付きませんでした.」
カリン「前は,……陛下は特別だとして,私やサイラぐらいにしか笑ってくれなかったのに.」

サイラ「カリン様…….アスカは人に懐かない野生動物じゃないんだから.」
カリン「あの,時々見せる奇跡のような笑顔が良かったのにぃ!」
コウリ「はぁ…….奇跡ですか.」
サイラ「なんだかんだいって,カリン様は世話好きだね.」
コウリ「私はアスカのことよりも,陛下の態度に驚きましたよ.」

サイラ「まぁ,分かるけどね.男としてのプライドって奴!」
コウリ「……陛下は昔から猫かわいがりする方だったから.」(←ツティオ公国に猫は居ません.By作者)
カリン「陛下って意外に,亭主関白なのかも.」(←亭主関白という言葉もありません.By作者)
サイラ「それに陛下は絶対に教師役はできないと思う.」
コウリ「……だろうな.」

カリン「優しいのはよく知っていたけど,ここまでべたべたに甘い奴だったなんて.」
コウリ「見ていて,恥かしいですよ.」
カリン「あ,でも,アスカの方が見ていて恥かしいかも.だってアスカってば,いつも陛下のことを目で追っているもの.」
サイラ「どっちもどっちだね.」
コウリ「それも気付きませんでした.」
カリン「コウリったら,意外に鈍い.」
サイラ「…….」(いや,兄ちゃんはカリン様のことばかり見ているからだよ…….)

カリン「とにかく陛下がどう考えているにせよ,アスカは立派な王妃にするから!」
コウリ「そうですね.」
サイラ「陛下が非協力的な分,俺たちでがんばろう!」

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