「心の瞳」後書き


その瞳に見つめられて,僕は強くなったんだ.

はい,「心の瞳」完結しました.
ここまで読んでくださって,本当に本当にありがとうございます.
恋愛ものと思いきや,戦って戦ってばかりな小説でしたがどうだったのでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたのなら,これに勝る幸せは無いです.

さて,彼らの帰るべき砦はどこにあるのだろう……?

ガロードと水鳥の居場所探しの旅,それが「心の瞳」です.
この小説には3つテーマがありまして,一つ目は少年の成長,二つ目は初恋,三つ目は戦争でした.

君は王には逆らえないようにできているのだから…….

やっぱり男の子の成長ものといえば,父親との対決でしょう!(作者の独断と偏見)
自分が周りから愛されていること,自分には居場所があるのだということを知って少年は強くなるのです.

初めての恋ほど真剣なものはない.

いやぁ,恥ずかしいですね.
「心の瞳」の登場人物はみんな一途で…….
単なるバカップルですね,本当に.

それに私,戦争を引き起こす人なんか,大っ嫌い!

水鳥の戦争反対は単なる感情論です.
しかしある意味,それが一番大事じゃないかなぁと私は思います.

それでは「心の瞳」はこれにて終了です.
本編終了後ガロードと水鳥はこれまで以上にいっぱいいっぱい苦労すると思いますが,まぁなんとか二人でやっていくでしょう.
なんせ度重なる戦争で王国はぼろぼろ,文官にガロードの味方なんて居ないし.
それにガロードの国王としての最初の仕事は父親と叔父の葬式ですよ.
最初から最後までかわいそうな主人公だ…….

最後になりますが,「心の瞳」を読んでくださってありがとうございました.

その瞳を見つめると,私なんだってできるような気がする.
守ってみせる,あなたもあなたの大事なこの国も…….

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